黄葉に載せて君を想う

book bear

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プロローグ

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--昔々、人々は銀杏《イチョウ》を黄金の葉がなる木と言ってとても大切に守り、その木の葉を取った者は処刑にするとまで言われていました。
ある日、ある女性に想いを寄せる青年はあらゆる手を使い女性を射止めようと努力しました。
だけど、青年に全く興味が無い女性は、青年に諦めさせようと、銀杏の葉を取ってきて欲しいと頼んだのです。
しかし女性の狙いとは裏腹に、青年は女性の為に銀杏の葉を取りに行ってしまいました。


バレたら処刑されるにも関わらず、命がけで取りに行った行動に女性は心を動かされ、青年に再会できた時、心を開いてあげようと思いました。


けれど青年は他の村人にバレてしまい処刑される事に。

青年は見せしめとしてよく見えるように、高々とそびえる磔〈はりつけ〉に縛られ、殺させるその時までずっと銀杏の葉を離さなかった。そして力尽きた時、青年の手から落ちた葉は風に乗り女性の元へ届きました。
女性はその葉に込められた想いを感じ取り、自分が青年に取りに行かせた事を悔んで、死ぬ時まで青年を想ってその葉を肌身離さず持っていました-

彼女が良く話していた話しだ。
そのあと決まって同じセリフを言う。
「私も青年みたいに想いを伝えれたらな・・・」

「え?想いを伝えられる側じゃなくて?」

すると彼女は俺を睨んで言う。

「だって、伝えてくれないから」

八つ当たりもいいとこだ、何で俺が睨まれるんだ?
想い人に文句言えばいいのに。

この時、彼女には俺以外に好きな人がいると思っていた。
だから、俺は彼女への想いを心の奥に閉じ込めていた。

けれど、膨らむ想いを閉じ込めておけず5年前俺は彼女に告白した。


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