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002 Welcome to 『ラビリンス・シード』
しおりを挟む最新型の第4世代遊戯用没入型仮想現実機器――『クロノス』を起動し、現在プレイできる唯一のタイトルである『ラビリンス・シード』を選択すると目の前には壮大なオープニング映像が流れはじめる。
でももう3回は見ているので壮大なオープニング映像は気にせずログイン。
アバター選択を済ませれば巨大なウィンドウには正式オープンまでのカウントダウンが表示される。
その数字はもうすでに10分をきっている状態だ。
もうすぐ『ラビリンス・シード』正式オープンの時間。
双子コンビもボク同様オープンと同時にスタートできるようにこの状態で待機している。
『クロノス』のコールシステムによりずっと接続しっぱなしなのでどんな状況かはわかっているけれど、たぶんなくてもわかる。
2人とも『ラビリンス・シード』を楽しみにしていたし。もしかしたらボクよりも楽しみにしているかもしれない。
彼らはまだまだ10代半ばの子供だからね。
そんな彼らと10歳も年が離れているボクだけどその仲は非常に良好だ。むしろちょっと仲が良すぎるんじゃないかと思う程度には。まぁ仲良きことは良き事かな、良き事かな。
「兄様、あと1分をきりましたわ」
「集合場所は初期地点から約300メートル北東の噴水横の木の下のベンチです。すぐにコールを入れますが念のために」
「はいはい、わかってるよー。ナツは心配性だねぇ」
双子コンビと雑談していれば10分なんてあっという間だ。
双子コンビに『ラビリンス・シード』を一緒にプレイすることを約束させられているので開始時から行動を共にすることになる。
ログイン当初は最初の街の中央大広場のどこかに大量のプレイヤー達が続々とログインしてくるため予め集合場所を決めておかねば大変なことになる。
まぁコールシステムが遊戯用没入型仮想現実機器には標準装備だし、『クロノス』自体に双子コンビのIDは登録済みでタイトルを問わずコールが可能にはなっているんだけどね。
「始まりますわ」
「では兄上、また中で」
「迷子になってはだめですわよ」
「2人もね。じゃあ中で」
カウントダウンが残り10秒をきった。
軽い高揚感がボクを包み、カウントダウンが終了すると同時に視界が暗転、軽い浮遊感がやってくる。
旧世代から変わらない遊戯用没入型仮想現実機器の始まりの合図。
最新型のVRMMORPG――『ラビリンス・シード』の世界にボク達は足を踏み入れた。
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「おまたせ」
「兄様、お会いしとうございました」
「兄上と会えない時間は長く感じますね」
「あはは、ほらじゃあさっそく北の総合ギルドへ行こうか」
双子コンビといつものやり取りをしてからさっそく出発する。
第3世代でも粗が目立っていたグラフィックは第4世代へと進化し、かなりそのクオリティをあげているのが1発でわかった。
まるで現実の世界と変わらない、とまではいかないまでも細部までじっくり眺めなければゲームの世界だとは認識できない。
ただそれはグラフィックに限る話だ。
この仮想現実はゲームであり、現実と混同しないための規制が要所に設けられている。
例えばボクの視界に浮かぶ『HP』や『MP』のゲージやユーザーインターフェイス――UIもその1つだ。
常に視界にあり続け、この世界が仮想現実であることを象徴している。
やはりこれもVR最初期に起こったとある事件がきっかけで法整備されたものの1つである。
どこの世界にも現実とゲームの区別がつかない輩というのは存在し、大きな事件を起こして規制されるという一連の流れはお決まりなのだ。
最初期の頃には視界に表示されるゲージやUIを全て非表示にすることすら可能だったが、当然ながら現在ではシステム的に不可能となっている。
「ナツ、アキ。2人とも予定通りのスキル構成?」
「「はい、もちろんです兄上(兄様)」」
事前に行っておいたチュートリアルに従い、目的地の北の総合ギルドまではマップに目的地を登録すれば案内してくれるナビゲーションによって迷わずにいける。
だから迷子の心配などせず双子コンビとの雑談に花を咲かせることが可能というわけだ。決してボクが方向音痴というアレではないよ?
「兄様も予定通りですわよね?」
「もちろんだよ。ボクが『ラビリンス・シード』でやりたいことは変わらないからね」
「さすが兄上です。どこまでもぶれないその意志は尊きものがあります」
「兄様ですもの当然ですわ」
双子コンビの相変わらずのブレのない様子に、「思いっきりブーメラン帰ってるよ」という無粋な突っ込みはもう遠い昔に卒業済みである。
彼らは大分前……いやきっと物心ついた時から変わらないのだから。
「では予定通り私達が稼ぎ、兄様が創る」
「兄上が創ったものを俺達が使い、また稼ぐ」
「そしてさらにボクがまた創る」
「「「予定通り(ですわ)」」」
『ラビリンス・シード』はVRMMORPGであり、モンスター――MOBが居て、倒せば素材やアイテムが手に入る。
その素材やアイテムを使って様々な物を作りだすことが出来る。
よくあるVRMMORPGと同じではあるが、そこは最新のVRMMORPGだ。色々とほかとは違ったシステムも数多くある。
ただ昨今のへビィユーザー向け仕様ばかりのVRMMORPGとは違ったライトユーザーにも優しいゲームシステムを目指している『ラビリンス・シード』は色んなところでシステム的なアシストを受けることが出来る。
特に顕著なシステムアシストが生産分野だ。
へビィユーザー向け仕様のVRMMORPGばかりの昨今は生産分野もリアル志向であり、生産を始める前でも苦労し、始めてからも苦労し、とことんリアル志向すぎてついていけないプレイヤーが溢れた。
それでも時代の流れというか、一種の流行であったために運営はあまり生産分野の難易度を下げなかった、下げられなかった。
一部のへビィユーザーには大受けしていたのもあり、ライトユーザーを生産分野できっても問題なかったのもあった。
ライトユーザーは戦闘などの生産分野以外の所謂花形に流れていき、ゲーム自体の衰退とまではいかなかったのも理由の1つだろう。
元々生産分野は裏方でもあるわけだし。
もちろんヘビィユーザーの課金量もバカに出来ない理由の1つではあったが。
そんな高難易度が当たり前となった生産分野の流れを盛大にぶった切ったのが『ラビリンス・シード』である。
もちろん旧世代でそれを試みたタイトルはいくつかあるがその全てがいまいちな結果だった。
『ラビリンス・シード』という最新の遊戯用没入型仮想現実機器を使用したタイトルで行うには博打が過ぎると思うが『ラビリンス・シード』が取った舵は他のタイトルが行った生産分野の難易度調整とは一味違っていたのだ。
βテストでの評判は概ね良好であり、ボクが『ラビリンス・シード』をやろうと思ったきっかけもそれだったのだけどね。
「兄様、見えてきました。あの赤い屋根の大きな建物が北の総合ギルドですわ」
「おぉー。なかなか赴きがあっていいんじゃない?」
「事前情報通りに混んでいませんね」
「北は2,3人パーティ向けのフィールドだからね。4人以上のパーティを組んだ方がシステム的に効率がいいんだから当然の結果かな」
最初の街――『ピタ』には東西南北と中央に総合ギルドがあり、そこでは様々な依頼が受けられ、お金を稼ぎやすくなっている。
MOBを倒すと得られるドロップアイテムなどの買取も行っており、総合ギルド以外で売ろうとすると価格が一定ではないため交渉などが必要というのも第4世代から新たに導入された高性能AIのおかげというか、デメリットというか。
旧世代のVRMMORPGではどこで売っても値段なんて変わらなかった。しかし『ラビリンス・シード』ではノンプレイヤーキャラクター――NPC1人1人に高性能AIが積まれるというとんでもない処理を実現してしまっているため、それぞれに人格があるかのように動いている。
そのため現実のように色んなお店があり、各店それぞれに値段も品揃えも違っているのだ。
当然交渉次第では安くも高くもなり、それを面白いと感じるか、面倒と感じるかは人それぞれだ。
総合ギルドでは安心安定の最低価格での買い取りなので面倒と感じる人は多少損をしても時間の節約のために総合ギルドで売却してしまうようになるだろう。
ボク達も割りとその辺面倒と感じるタイプなのでよほどのことがない限りは総合ギルドでの売却になると思うけどね。
ただNPCと仲良くなると個人的な依頼――NPCクエストが発生したりするらしいので余裕が出来たらそういったものを楽しむのもいい。
「幼女だ……」
「え、幼女? 幼女だ……」
「あれ……幼女……このゲーム確か15禁……」
「幼女prpr」
「合法……? 合法なのか!?」
「まて落ち着け! 15歳の幼女かもしれない! それは合法じゃない!」
「15歳なんてBBAじゃねぇか」
「表でろやぁ!」
総合ギルドに入るとすでに中で依頼――ギルドクエストを眺めていたり、パーティを組んでクエストの準備をしていたりするプレイヤー達が一斉にこちら、というかボクを見てざわざわしだしていた。
ここに来るまでにも似たようなことがあったし、ボクとしてはいつものことだ。
この容姿と背丈ですでに25年も生きていればなれっこである。
それどころか子供料金が使えたり、色々とメリットも多い。デメリットも同じだけ多いけれどね。
だからボクとしては別に気にならない。
でもそれは双子コンビにとっては違う話で。
「うお……美少女とイケメンが超おっかねぇ……」
「保護者か……保護者なのか!?」
「やべぇ、美少女とイケメンと美幼女……これは……捗るっ!」
「踏んでほしい……」
「あの冷たい視線でご飯4杯はいけるぜッ!」
「我々の業界ではご褒美です!」
双子コンビが周囲を睨みつけて威嚇していたが、睨みつけられたプレイヤー達はなかなかの強者揃いの様だ。まったく堪えた様子がない。それどころか一部のプレイヤー達にとってはおかわり要求が飛び出すレベルだ。
「ほら、2人共遊んでないで登録とかするよー」
「「はい! 兄上(兄様)」」
「「「……ナニーッ!?」」」
ここまでがテンプレ、といいたくなるほどの予想通りの展開にちょっとクスっと笑ってからたくさん並ぶカウンターの1つに向かう。
まだざわざわと外野はうるさいけれど、総合ギルドで行うのは依頼の受付や報告、素材の売却処理だけではない。
初期だけの話ではあるが、『ラビリンス・シード』の肝ともいえる『スキル』の登録を行えるのだ。
というか総合ギルドに登録する際に登録書類に記載するために選ぶというのが正しいんだけどね。
「さぁちゃちゃっとやっちゃおうか」
「「はい、兄上(兄様)」」
総合ギルドの看板でもある受付嬢は見事に綺麗どころ揃いである。
そんな綺麗な受付嬢の1人から書類を貰うとスキル設定用のウィンドウが出現し、選択できるようになっている。
『スキル』を取得するにはスキルポイント――『SP』が必要であり、初期『SP』は10。
初期に取得できる『スキル』は大抵が必要『SP』1。
でも『スキル』は装備しなければ意味がない。その装備できる枠も初期段階では5個までという制限がある。それ以上の『スキル』は控えに回り効果を発揮しなくなる。
枠は特定条件をクリアすると増加するが最初の1つ目を増やすにはもうちょっとかかる。
この辺もβテストでの事前情報だ。正式サービス開始で変更されている恐れもあるけれど。
一先ずは予定通りに『スキル』の取得を行う。
ボクの取得した『スキル』は以下の通りだ。
====
【観察/Lv1】【鍛冶/Lv1】【裁縫/Lv1】【錬金/Lv1】【採取/Lv1】
====
見事なまでに生産特化と言える『スキル』群だ。
戦闘をまったく考慮していない構成だが、戦えないわけではない。
武器や防具の装備には制限なんてないし、極論素手で殴ったってダメージは与えられる。
ただまぁ、戦闘用の『スキル』があった方が与えるダメージ量は圧倒的なまでに違うけれど。
けれどボクはこれでいい。ボクは生産がしたいのだ。いやより正確に言えば生産のシステムアシストを楽しみにしているのだ。
それにボクが戦わなくても、代わりに戦ってくれる双子コンビがいるからね。
「2人共終わった?」
「はい、兄上。終わりました」
「私もですわ」
スキル登録を済ませば貰った書類には自動で様々なデータが記載される。
これを受付嬢に渡せば登録は終了だ。
すぐに総合ギルド会員――冒険者の証である『ギルドカード』と『魔法の鞄』が貰える。
『魔法の鞄』は所謂インベントリ。
初期枠は30枠と少ないが、課金や一定条件をクリアすると貰える『拡張枠』でどんどん拡張できる。
ちなみに『魔法の鞄』には『初心者セット』が1つおまけで入っているのも事前情報通りだ。
『ギルドカード』は現在のクエスト状況やギルドランクなどが記載されている小型のカードで、『魔法の鞄』の【貴重品】カテゴリーに収納されている。
基本的に貰った後は使わないアイテムである。まぁ記念品的な?
ちなみに【貴重品】カテゴリーの枠は無限だが、【貴重品】しか入らないので意味はない。
『魔法の鞄』と『ギルドカード』を貰ったことで視界のUIに変化が生じる。
直通の『魔法の鞄』へのアクセスと現在のクエストの簡易情報の表示だ。
さっそく『魔法の鞄』を思考操作で開き、『初心者セット』を開封する。
すると1つのアイテムだった『初心者セット』が5つのアイテムに増加する。
増えたアイテムは『初級携帯鍛冶セット』『初級携帯裁縫セット』『初級携帯錬金セット』『初級採取セット』『初心者用ヒーリングポーション/5』である。
どれも初心者用のものではあるが、まだ始まったばかりなので問題ない。
携帯と名がついているのは据え置きの設備よりは簡素であるからだ。
だが据え置きの設備と違ってどこでも生産が出来るので大変便利ではある。もちろん据え置きの設備の方を使った方が品質や追加効果の面からも良いのは確かなのだけれど。
『初心者用ヒーリングポーション/5』は回復アイテムで初期に取得できる通称『無印スキル』がLv10になるまではとんでもない回復量を発揮する初心者救済アイテムである。
ちなみに末尾の『/5』は残り使用回数だ。
『ラビリンス・シード』では素材アイテムを除く全てのアイテムが1枠式でスタックできない仕様なのでこういう表記になっている。
『スキル』は一定条件を満たすと進化することが出来、段階が上がるごとに名称が変化していく。
初期スキルの次は大体が『術』とつく『スキル』となるために、特に統一された表記のない初期スキルは『無印スキル』と呼ばれているそうなのだ。
初期に選択する『スキル』に応じてこの『初心者セット』の中身は変化するらしい。
ボクは見事に生産スキル構成なので武器も防具も入っていなかった。
でも双子コンビは違う。
早速ボクと同様に『初心者セット』を開封して中に入っていた武具の装備をしている。
装備は『ステータスウィンドウ』か『魔法の鞄』から一瞬で付け替え可能だ。
ちなみに『ラビリンス・シード』は年齢制限があるゲームで15歳未満は禁止のゲームだけれど、裸になることはできない。最大でもインナーまでだ。
ナツはパラディンプレイがしたいという話だったのでオーソドックスな剣に盾、鎧といった感じだ。
初心者用装備なだけに如何にもな銅の剣、木の盾、革の鎧といった感じでとても初々しい。
だが基本的にイケメンなナツなので装備が多少しょぼくても、それすら格好よく見えるのだからイケメンは得だ。
もちろんナツのことは生まれたときから知っているボクとしてはイケメンだってイケメンなりの苦労があるのは良く知っている。
アキは俊敏な格闘家を目指すと言っていたのでメリケンサックのような拳武器に革の鎧だけだ。
一応メリケンサックは篭手分類らしい。
凛とした表情のアキがメリケンサックを両手に纏っているとなんとも言えない物々しさがある。
まぁリアルでも空手をやっているので大差ないっちゃ大差なのだが。
「兄様、準備が出来ました。さぁクエストを受けましょう!」
「予定通り2時間程度の狩り分のクエストでいいですか?」
「うん、問題ないよ。対象は『ストーンラビット』か『ホッピングバニー』か『シザーラビット』ね」
「「了解です(わ)」」
ボク達が向かう予定の北門のフィールドは2,3人パーティ向けのフィールドで、ソロではちょっと辛いけど、4人以上だと物足りないというフィールドだ。
そこに出てくるMOBは『うさたんシリーズ』と呼ばれるウサギ型のMOBばかり。
ただまぁ、ウサギと名はついても頭が岩のようなやつだったり、足がバネだったり、蟹のような鋏がついていたりと全然可愛くないのだけれどね。
強さは最初の街のMOBなだけに適切な人数が居れば問題にならない程度である。
もちろん事前情報なので間違っている可能性もあるだろうけれど、こんな最初の街のすぐ近くに強いMOBがうろついているわけがない。
もしうろついていたらイベントか、バグかのどちらかだ。
イベントは告知されていないし、バグだったら最悪だ。BOSSという可能性も無きにしも非ずだが、BOSSは配置されている場所からあまり遠くにはいけない仕様のはずなので街の近くにいるというのはほぼありえないと言っていいだろう。
常設依頼で先ほど挙げた3種類のMOBの討伐クエストがあったのでそれらを全部受注してさっそく北門フィールドに向かう。
クオリティが格段に向上した空は一点の曇りもないほどの快晴。
雨が降っていると一部ペナルティが発生するだけで別に濡れるわけではないけれどやはり晴れていると気分がいい。
「がんがんLvを上げますわ!」
「あまり前に出すぎないでよ? まだLvが低いからカバーが出来ない」
「出すぎたらナツが【大声】でヘイトを奪ってくれれば問題ありませんわ」
「まったく……」
「頑張ってね、2人共」
「「はい!」」
街の中を見るだけでもクオリティの向上っぷりは格段の進化といえるほどのものだ。
何度も旧世代のVRゲームで戦闘行為を体験して慣れているとはいえ、ここまでの進化をしている『ラビリンス・シード』での初戦闘にはやはり興奮するなというのが無理がある。
そんな楽しそうな双子コンビを優しく見守りながら総合ギルドに登録していなければシステム的に潜ることができない北門を潜り、フィールドへとやってきた。
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