幼女と執事が異世界で

天界

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第1章

10,スキルと取得 Part,2

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 スキルウィンドウに表示されているスキル群はまだまだある。
 残りポイントも307。まだまだ取れる。
 逃げを前提としたスキルを最初に取得していたが、次は攻撃面を強化することにした。
 倒せる相手からわざわざ逃げるのも面倒だし、倒せるならBaseLv上げにもちょうどいい。
 贈り物の20万ラードだって、いつかはなくなる。素材は売れそうだし、食料にもなる。

 おっと、素材や食料で思い出したぞ。アイテムボックス拡張しないと。
 たった2種類でいっぱいになるアイテムボックスとか、使えなさ過ぎるからな。

 スキルウィンドウを適当にスクロールさせてアイテムボックス拡張Lv1を発見。取得する。
 Lv1で消費ポイントは10。
 しかし、相変わらず効果のほどがわからない。

 ウィンドウをメニューに戻して、アイテムを選択。
 当然中身は表示されているが、限界種類、個数は表示されていない。
 どうしたものか……。適当に突っ込んで確かめるべきか。でも突っ込める物なんて草と土と小石と装備くらいしかない。
 アイテムボックスと念じて手を突っ込んだり出したりしてみたが、当然わかるわけがない。
 うーむと悩んでいると


「ワタリ様。一つ助言をさせて頂いても、よろしいでしょうか?」

「うん? いいよ。むしろどんどん助言してくれ。断り入れなくてもいいから」

「畏まりました。それでは僭越ながら、アイテムボックスの限界種類個数の確認でしたら、アイテムボックスに鑑定を使えばよろしいかと」

「あれ? なんでアイテムボックスのソレを確認してると思ったんだ? 口に出してた?」

「答えは否。ワタリ様は無言でアイテムボックスに手を入れたり出したりしておられました。現在は取得スキルを吟味、取得している段階。
 私が先ほど取得なさった方が良いスキルを挙げましたので、そこから愚考致しました」

「なるほど。まぁそれなら理解できる。でも鑑定か、盲点だったな。
 さっき転移使ったときに、ステータス使えなかったからてっきりスキル使用中は、他のスキルが使用できないと思ってたよ」

「答えは是。通常の場合、スキル使用中に他のスキルを使用することはできません。ですが、特殊スキルは別となります。創造神様から与えられた特別なスキルですので」


 つまり、スキルとしては別枠なのか。
 とにかく良いこと聞いた。さっそく実践してみよう。

 鑑定を目の前に開いている黒い穴に掛けてみる。


        ■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 アイテムボックス 2/5
 収納限界種類:5
 収納限界個数:10

        ■□■□■□■□■□■□■□■□■□


 新たにウィンドウが出現し、鑑定結果が表示された。
 どうやら、アイテムボックス拡張Lv1の効果できちんと拡張されているようだ。種類が5種類に個数が10まで入るようになっている。
 よし、じゃぁどんどん取るか。
 アイテムボックス拡張Lv2を取得して再度鑑定を掛ける。
 今度は種類が10種類。個数が20個になった。消費ポイントは15。

 まだまだ!

 アイテムボックス拡張Lv3を取得し、鑑定。
 種類が30種類、個数が30個だ。消費ポイントは20。
 Lv4は消費ポイントが25だ。Lv3までにすでに45ポイント。次を取ったら70ポイントだ。
 ちょっと使いすぎだろうか。
 だが、アイテムボックスは絶対使う。これだけは確信できる。
 時間が停止するから熱い物は熱いまま。冷たい物は冷たいままだ。料理を作るなり買うなりして、入れておけばすぐに出来立てが食べられる。便利すぎる。故に大量に保存しておくことになるだろう。
 素材やアイテムも入れなくちゃいけない。アルに持たせるという方法もあるだろうが、それはソレ。
 出来る限り取っておいていいと思うスキルだ。
 というわけでLv4を取得。まだLv5が表示されている。ついでにLv5も取得することにした。
 すると表示がなくなってしまった。条件なのか限界なのか。
 考えてもわからないので、ここまでとしてアイテムボックスに鑑定を掛ける。


        ■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 アイテムボックス 2/100
 収納限界種類:100
 収納限界個数:99

        ■□■□■□■□■□■□■□■□■□


 うははは! 種類100! 個数99!
 これだけあれば当分大丈夫だろう。条件を突破できたらまだまだ増やしたいところだ。

 結局消費したポイントは100。大盤振る舞いだが、それだけの価値がある。大満足だ。
 ポイントが足りなくなったらLv4に戻せばいいしな!






      ◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆






 途中だった攻撃面強化を続けることにする。
 筋力増加Lv5までを取得して消費ポイント20。
 筋力だけあっても振り回されそうなので、身体制御が高まるといっていた器用を取得する。器用増加Lv5まで取得し、消費ポイント20。

 ステータスを表示して確認してみると


        ■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 BaseLv:1 職業:町民Lv1

 HP:200/200
 MP:33/130
 筋力:35
 器用:35
 敏捷:35
 魔力:10
 回復力:10
 運:5

 状態:健康

 所有:アル#(従者)

 所持職業:町民Lv1 戦士Lv1

 残りポイント:167

 所持スキル
 成長率増加Lv10 スキルリセット ステータス還元
 ウイユベール共通語翻訳#(自動筆記翻訳付き) 鑑定 クラスチェンジ
 筋力増加Lv5 敏捷増加Lv5 器用増加Lv5 HP増加Lv5 MP増加Lv10
 初級魔法:体力回復 初級魔法:火 初級魔法:水
 単独転移Lv1 詠唱省略Lv2
 アイテムボックス拡張Lv5

        ■□■□■□■□■□■□■□■□■□

 やはり25ずつ増加していた。
 こうしてみるとずいぶんステータスも上昇したな。なんだか力も強くなった気がするぞ! 体も制御力が上がった気がする!
 体の制御力ってなんだよって思うがそんな気がするのだ。深く考えてはいけない。
 スキルが増えてちょっと見づらくなってきている。所持スキル表示整理なんてスキルないかなーとか思ってみるが、まぁ普通にないだろう。

 身体面はこれでとりあえずいいだろう。
 あとはなんだろうなぁ……。そうだ。気配察知だ。
 囲まれてからでは遅いんだ。囲まれる前に囲むんだ! 2人で――しかも一人は非戦闘員で囲めるのか言わずもがなだが、わかりやすく言えばそういう気概だ。

 メニュー、スキルウィンドウと最早慣れた操作でさくさくっと表示させて、一気にスクロール。
 発見した気配察知Lv1を取得してみる。消費ポイントは7。
 もう一桁だと何も思わないで取っちゃってるな。スキルリセットがなかったら、こんないい加減には取れないだろうなぁ。つくづくスキルリセット様様だぜ。

 気配察知Lv1を取得した瞬間。自分の周りに生き物がいる気配がわかるようになった。
 割と大きな気配が、結構いっぱいある。
 一番遠いところで50m先くらいだろうか? 小さい気配は感じられない。近くに居るアルが一番気配はわかりやすい。これぞアル! って感じの気配だ。
 気配だけで感情まではわからないが、これだけはっきり気配がわかれば囲まれる前には気づけるだろう。気配察知はLv1で十分だった。

 今までこんなにはっきり気配を感じたことがなかったので、結構戸惑うけど慣れなくてはいけない。
 常に発動しているタイプなのか、取得してからずっと気配を感じ続けている。
 一応ステータスを表示して、MPが減っていないか確認したら逆に回復していた。自然回復のおかげだろう。
 つまり発動中ってわけではなく、取得したら永続効果ってことなんだろうか?


「アル、質問だ。気配察知Lv1を取得したんだが、これは増加系スキルと一緒でずっと発動し続けるタイプか? MPとかスタミナとか消費しない?」

「答えは是。増加系スキル同様、パッシブスキルと呼ばれるスキル群になります。
 パッシブスキル群は取得すると低下スキルなどで妨害されても、永続的に効果を発揮し続けます。MPやスタミナを消費することもありません。
 逆に任意に使用するスキル群をアクティブスキルと呼びます」


 ますますゲームっぽくなってきたなぁ。この世界ってゲームとかじゃないよなぁ。
 自分の頬を抓ってみたが痛かった。ゲームで痛みまで再現してるってのもどうかと思うし、本当にゲームならリアルすぎる。前世ではVR技術なんてまだ始まったばかりで、リアルなんてとても言えないものだったからな。
 ここは異世界。それでいいじゃないか。理解しやすいのはいいことだしな。


 とりあえず、攻撃面も逃走面もこれでよし。あとは魔法系かな。
 せっかく魔法のある世界なんだ。堪能したい。
 となると、MPは取得できるだけ増加スキルを取ったし、問題は回復力かな。

 ぱぱっと表示させたスキルウィンドウを上の方にスクロールさせて、回復力増加Lv5まで取得する。消費ポイントは他の増加スキル同様20。ということは増加量も25だろうな。
 回復力だけじゃなくて、魔力も取っておこう。威力は大事だ。
 せっかく使えるようになった魔法が、しょぼくては意味が無い。
 魔力増加もLv5まで取得。やっぱり消費ポイントは20だった。

 これで運以外の増加系スキルを全て取得したことになる。
 単純に考えてステータス面だけでも、相当な物のはずだ。幼女の見た目で実際の戦闘力はそこらの大人が束になっても敵わないようなレベルのはず。

 だが、油断はしちゃいけない。大人が束になっても敵わなくても魔物はそうとは限らない。
 特に状態異常系をやられると、アルは非戦闘員だし、現状では回復系のアイテムも初心者ポーションしかない。
 なので状態異常回復系のスキルもそろえておくことにする。

 毒回復、麻痺回復、一応念のため石化回復も取得。合計で27ポイント消費。
 食らってからでは遅いのだから、備えておくべきだろう。
 睡眠回復もあったが、それはアルに起こしてもらうことにした。


「アル。もしオレが睡眠系の状態異常にやられたら、起こしてくれよな」

「畏まりました。その時には誠心誠意真心を込めて " 覚醒 " させてご覧に入れます」


 何やら起こすではなく、覚醒といったところがちょっと怖かったが、まぁ言質は取った。
 これで状態系の回復スキルは以上だ。
 Lvも級もついていなかったのは、確率で回復させるものだからだろうか? それとも何度も掛けるタイプなのか?


「アル、質問だ。状態異常回復系スキルはLvも級もないんだが、どういうことだ?」

「状態異常を回復するスキルは、罹った状態異常の強さに応じて、使用者の魔力で使用回数が決まっています。
 従って弱い状態異常ならば、1回や2回で治るでしょう。逆に強い状態異常になりますと、治すのに回数がかかります」


 なるほど、何度も掛けるタイプということか。強い状態異常に罹ったら何度も掛けて治す前に、行動不能とかなったら怖いな。
 耐性系のスキルがなかったから、現状ではどうしようもない。
 だが、序盤のようなところで状態異常持ちがいるとは思えない。楽観視はいけないが、これ以上どうしようもないのも事実だった。

 他にもいいのが見つかった。物理防御盾Lv1と魔法防御盾Lv1だ。
 盾がない現状では唯一の防御手段ではないだろうか。とりあえず2つとも取得。
 魔法はひとまずLv1でとめておく。物理は頻繁に使うだろうとLv2にしておくことにした。
 魔法が頻繁に登場するようになったら、魔法防御盾のLvも上げていこう。
 両方で消費ポイントは13。

 念のため両方とも使って確認してみることにした。
 物理防御盾Lv1と念じると詠唱時間なし、あったとしても全然感じない一瞬で、目の前に体を覆えるほどの半透明の盾が出現する。
 ほんの少しだけMPが抜けていく感じがしたので、消費MPもあるようだ。だが、消費されたMPは鑑定1回分くらいの量だったと思う。
 これくらいなら頻繁に使えそうだ。
 ただ問題は盾を出している間は、他のスキルが使えないんじゃないかということだった。

 試しに転移を使ってみたら、なんと使えてしまった。
 そのまま盾を出したまま近場に転移する。ちゃんと盾もついてきてくれた。
 ちなみに盾は空中に浮いた状態だ。意識を向けるときちんと動かすこともできる。
 両手がふさがっていても使えるのはありがたい。あとはどれだけ耐久力があるのか。
 そんな考察をしていると、ふいにまたMPが消費される感じがする。どうやら盾は出しておくと一定時間ごとにMPを消費するタイプとみてよさそうだ。

 戦闘中は必要に応じて出したり閉まったりする方がいいかもしれない。
 鑑定一回分、消費MP1でも130しかない現状では、出しっぱなしで戦うのも無駄遣いすぎる。
 MP消費のタイミングも1分くらいの間隔のようだ。何もしなければ2時間は保つが、スキルを使用しないという訳にもいかないだろう。

 念のため魔法防御盾も使ってみる。物理防御盾を閉じろと念じて消して、消した盾と同様半透明の大きな盾が出現し、見た目は同じだった。丸っきり一緒なのでどっちの盾なのか判別がつかない。使用者のオレにはどちらを使っているのかはっきりわかるが、これなら相手に判断を遅らせる材料を与えられる。
 消費MPも同様の様子。
 ステータスで確認もしたので両方ともMP消費は1分毎に1とわかった。
 出すのにMP1かかるので、1分以内に再使用するなら出しっぱなしの方が安全かもしれない。
 ちなみに同時に使えないか試した結果、同時に使えてしまった。物理攻撃は物理盾で、魔法攻撃は魔法盾で。防御面も両方出してれば問題ないように感じる。
 とりあえず、臨機応変に使って行くとしよう。


 だが盾スキルを使用中、スキルが使えてしまった。アルの話では特殊スキルならスキル使用中にスキルを使用できるらしいが、これは一体?


「アル、質問だ。物理防御盾を使用中なのにスキルが使えた。盾スキルは特殊スキルなのか?」

「答えは否。物理防御盾などの盾系統スキルは発生した時点で、スキルとして終了しています。継続させるためにMPは一定間隔毎に消費しますが、スキルとしては一瞬なのです」


 なるほど、裏を読めば盾系は発生開始の短い時間なら、スキルが使用できないってことか。……まったく問題ないな。


 さてあとはどんなスキルを取得しようか。
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