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翌朝、俺は再び王宮へ向かいたい気持ちを堪え、テラに言い残して宿舎を出た。普段ならば街へ出るときはローンの許可がいるのだが、今は特例として認めてもらう他ない。
王宮の敷地外に出るのは、入団した時以来となるため、少なくとも数か月ぶりのこととなる。近衛騎士団の制服から私服に着替えて正解だった。民は俺に気を止めることなく、ありふれた日常の中で笑い合っていた。
その風景を楽しむのはまたの機会にし、俺は自分が育った孤児院へ向かって歩く。ヒューネルに会えないとなった時、ふいに孤児院のシスターに会いたくなったのだ。まだ自分の大切なものは思い出せていないが、その手がかりが掴めるような気がして。
街の外れまで来たところで、ふわりと優しい風が頬を撫でる。ゆっくりと顔を上げた先に、目的の教会が見えた。
教会の敷地に入って行こうとすると、ちょうど教会の中から牧師とシスターが現れて目が合う。
「エレン?エレンなの?」
「はい」
「よく来たわね。中にお入りなさい。お祈りはして行く?」
「はい、したいです」
年老いたシスターの優しい笑顔に、知らずに強張っていた肩の力が抜けていく。
シスターの後に続いて教会の中に足を踏み入れた俺は、泣きたいほどの郷愁を覚えて、そんな自分に戸惑う。確かに懐かしい場所ではあるのだが、離れていた時間もそう長いわけではない。それに、ここで生活していた頃はそこまで頻繁に教会へ足を運んだわけではないというのに。
俺はゆっくりと美しいステンドグラスと、ここに流れる厳かな空気、それから十字架に吊るされたキリストの像を眺める。以前ここに来た時も感じていたが、より一層神が近くにいる気配が濃く漂っていた。
祭壇に近づき、跪いて祈りを捧げる。なぜか真っ先に浮かんだのは、軟禁されているヒューネルのことだった。彼のことは何も知らないというのに、祈りたいと自然と思った。
祈りを終えてゆっくりと目を開くと、キリスト像が微笑みかけてきたように見えて、見間違いだろうかと何度か目を瞬かせる。その間にも、ステンドグラスから光が差し込んだ気がした。外は曇天で、そんな現象が起こるはずもないというのに。
立ち上がって振り返ると、シスターが俺をじっと見守っていた。一つ頷くと、頷き返され、ついて来なさいというように手招きされる。その後に続きながら、一度だけ祭壇の方を振り向く。もう、あの光のようなものはなくなっていた。
「孤児院の方には行く?」
「いえ、あなたと少しお話がしたいと思っていたので」
「あら、そうなのね。じゃあ、ここは誰もいないし、ここでお話をしましょうか」
シスターが、祭壇の方に向かって備え付けられた最後尾の長椅子に座り、隣に座るように目で促してくる。それに従って座り、シスターと共にステンドグラスを眺める。しばらくして、彼女の方から話し出した。
「騎士団の方はどう?」
「訓練は大変ですが、この国は平和ですから、そんなに辛いこともなく、上手くやっています」
「そう。何か聞きたいことがあって来たのよね」
「え?」
シスターの方を見るが、彼女は正面を向いたまま、仄かに口元に笑みを浮かべているだけで、何を考えているかは窺い知れない。
「何となくよ。年の功ってものかしら。私が答えられることであれば、何でも聞いてごらんなさい」
問われて真っ先に浮かんだのは、最近気になるようになった何げないことだった。
「……あなたが、昔は曇り以外の天気があるって話をしていたと思うんですけど、最近雨が降ったのを見て、本当だったんだなと驚きました。でも一方で、妙な気持になったんです」
「どんな気持ちになったの?」
「こんなことを言うと変かもしれませんが、国民も団員もみんな、雨を見て不安になったりする人が多かったみたいなのに、俺は違いました。安心したというか、それに近い感情があって。それに、曇った空を眺めていると、時々、物足りないというか、もっと他に何かあったような気になったり。変ですよね。俺は産まれてから曇り以外見たことがなかったというのに」
俺の言葉を静かに聞いていたシスターが、顎に手を当てて考える素振りをする。
「シスター?」
「ああ、ごめんなさいね。エレンの話を聞いて、何か思い当たることがあった気がするんだけど、駄目ね。年老いてしまったせいか、なかなか……。そういえば、赤ん坊のあなたを教会の前で見つけた日だったかしら。雲間から光が差していた気がするわ。珍しい天気で、写真にも収めた気がするけど、見たい?」
「ぜひ、見たいです」
「じゃあついて来て。みんなにも会わせたいしね」
シスターの後について教会を出て、孤児院の方に向かうと、賑やかな笑い声が聞こえてきた。子供たちが遊んでいるようだ。
「あ、エレンだ」
「わあ、本当だ。きしだんのせいふくじゃない。残念」
あまり遊んであげた覚えはないにも関わらず、顔を出すと興味津々な目で見られた。苦笑気味にぎこちなく頭を撫でてあげた後、シスターの後について、奥のシスターが休む部屋に向かう。
「ん~、どこに仕舞っていたかしら。寛いでいていいわよ」
シスターが難しい顔をしながら部屋を漁る中、俺は部屋の中を見回す。昔から読み聞かせをよくしてくれていたが、本棚に並ぶ絵本が前よりも増えたような気がした。
俺は絵本の背表紙を何げなく見ていく中で、ある一つの本に目が留まった。酷く古い本で、タイトルが変色していて読みづらい。
手に取って表紙を眺めると、青く美しい色で背景が彩られていて、その青の上を横断するように、不思議なものが描かれている。アーチ型をした七色の橋に見えた。
「シスター、これは……?」
「ん?あ、あったわ、これこれ」
シスターが一枚の写真を持ちながら近づいて来て、俺が手にしているものを見る。
「ああ、それよ。あなたに見せたかったのは。だけど、タイトルが思い出せないわ。えーっと。何だったかしら。それは何かの空の状態を表しているのは確かなんだけど。中身は天気の話というよりも、神話みたいなのよね。ほら、これも見て。あなたが生まれた日に撮れた空の写真よ」
差し出された写真を見ると、雲の隙間から光が差し、まるで地上に梯子が下りてきているような瞬間が写っていた。
「綺麗ですね……」
「ええ。この雲の隙間から顔を出しているのが、確か太陽と呼ばれるものよ」
「太陽……」
「あなたがここに来た日以来見ていないから、あなたがまるで天から舞い降りてきたみたいだったわ。皆噂をしていたのよ。あなたは一人きりなことが多くて、皆に馴染むのが苦手だったみたいだけど、それもあなたが、もしかしたら天から舞い降りた特別な存在なんじゃないかってね。あの光景を見た当時の人間は、ここでは私だけになっちゃったから、それを信じるのは今では私だけだけどね」
「俺はまさか、そんなものではないですよ」
笑って否定しながらも、写真に惹きつけられて目が離せない。もしこの瞬間を実際に目にしたら、自分でも少しはそう思ってしまうかもしれなかった。
何より、雲間から差した光を見ていると、先ほど教会で感じたのと同じような感覚で胸を揺さぶられた。
懐かしいような、狂おしいほど恋しいような、そんな言い表しようもない感覚が。
「この写真、一枚きりだから大事にしてね」
「え?貰っていいんですか?」
「ええ。なんだかあなた、その写真を見ながら、見たこともないほど安らかな表情をしているし。それに、あなたにこそ必要な写真に思えるわ」
知らずに緩んでいた口元に手を当てて、シスターに頭を下げる。
「ありがとうございます。あの、この本も貸してもらえませんか?」
「いいわよ。何ならあげるわ。古くて中の文字が無事かどうかも分からないけど。確かもう絶版になっていて、新しいのは売ってないのよね」
言われて中身を捲って確かめると、確かにところどころ文字が掠れていたが、読めないほどではない。
「大丈夫みたいです。ありがとうございます」
「お礼はいいわ。あなたの元気な姿が見られただけで私は嬉しいのだから」
暖かな笑顔に笑みを返し、見送られながら孤児院を後にした。
当初の、大切なものについて思い出す目的はまだ達成されていないが、この本と写真があれば何かのきっかけで思い出せそうな気がする。
ところが、その本を持ち帰って自室でいざ読もうとした時、予想外の事態に見舞われた。本のページが糊付けされているかのように開かなくなったり、ようやく開けても、文字が見たことのない異国の言葉のようなものになっていて読めなかったりしたのだ。
これは何かしら目に見えないものの力が絡んでいるのではないか、と思い始めたが、どうすることもできなかった。
そんな中、ウィリアムが変わった提案を言い始めて、俺はますます頭を悩ませることになった。
王宮の敷地外に出るのは、入団した時以来となるため、少なくとも数か月ぶりのこととなる。近衛騎士団の制服から私服に着替えて正解だった。民は俺に気を止めることなく、ありふれた日常の中で笑い合っていた。
その風景を楽しむのはまたの機会にし、俺は自分が育った孤児院へ向かって歩く。ヒューネルに会えないとなった時、ふいに孤児院のシスターに会いたくなったのだ。まだ自分の大切なものは思い出せていないが、その手がかりが掴めるような気がして。
街の外れまで来たところで、ふわりと優しい風が頬を撫でる。ゆっくりと顔を上げた先に、目的の教会が見えた。
教会の敷地に入って行こうとすると、ちょうど教会の中から牧師とシスターが現れて目が合う。
「エレン?エレンなの?」
「はい」
「よく来たわね。中にお入りなさい。お祈りはして行く?」
「はい、したいです」
年老いたシスターの優しい笑顔に、知らずに強張っていた肩の力が抜けていく。
シスターの後に続いて教会の中に足を踏み入れた俺は、泣きたいほどの郷愁を覚えて、そんな自分に戸惑う。確かに懐かしい場所ではあるのだが、離れていた時間もそう長いわけではない。それに、ここで生活していた頃はそこまで頻繁に教会へ足を運んだわけではないというのに。
俺はゆっくりと美しいステンドグラスと、ここに流れる厳かな空気、それから十字架に吊るされたキリストの像を眺める。以前ここに来た時も感じていたが、より一層神が近くにいる気配が濃く漂っていた。
祭壇に近づき、跪いて祈りを捧げる。なぜか真っ先に浮かんだのは、軟禁されているヒューネルのことだった。彼のことは何も知らないというのに、祈りたいと自然と思った。
祈りを終えてゆっくりと目を開くと、キリスト像が微笑みかけてきたように見えて、見間違いだろうかと何度か目を瞬かせる。その間にも、ステンドグラスから光が差し込んだ気がした。外は曇天で、そんな現象が起こるはずもないというのに。
立ち上がって振り返ると、シスターが俺をじっと見守っていた。一つ頷くと、頷き返され、ついて来なさいというように手招きされる。その後に続きながら、一度だけ祭壇の方を振り向く。もう、あの光のようなものはなくなっていた。
「孤児院の方には行く?」
「いえ、あなたと少しお話がしたいと思っていたので」
「あら、そうなのね。じゃあ、ここは誰もいないし、ここでお話をしましょうか」
シスターが、祭壇の方に向かって備え付けられた最後尾の長椅子に座り、隣に座るように目で促してくる。それに従って座り、シスターと共にステンドグラスを眺める。しばらくして、彼女の方から話し出した。
「騎士団の方はどう?」
「訓練は大変ですが、この国は平和ですから、そんなに辛いこともなく、上手くやっています」
「そう。何か聞きたいことがあって来たのよね」
「え?」
シスターの方を見るが、彼女は正面を向いたまま、仄かに口元に笑みを浮かべているだけで、何を考えているかは窺い知れない。
「何となくよ。年の功ってものかしら。私が答えられることであれば、何でも聞いてごらんなさい」
問われて真っ先に浮かんだのは、最近気になるようになった何げないことだった。
「……あなたが、昔は曇り以外の天気があるって話をしていたと思うんですけど、最近雨が降ったのを見て、本当だったんだなと驚きました。でも一方で、妙な気持になったんです」
「どんな気持ちになったの?」
「こんなことを言うと変かもしれませんが、国民も団員もみんな、雨を見て不安になったりする人が多かったみたいなのに、俺は違いました。安心したというか、それに近い感情があって。それに、曇った空を眺めていると、時々、物足りないというか、もっと他に何かあったような気になったり。変ですよね。俺は産まれてから曇り以外見たことがなかったというのに」
俺の言葉を静かに聞いていたシスターが、顎に手を当てて考える素振りをする。
「シスター?」
「ああ、ごめんなさいね。エレンの話を聞いて、何か思い当たることがあった気がするんだけど、駄目ね。年老いてしまったせいか、なかなか……。そういえば、赤ん坊のあなたを教会の前で見つけた日だったかしら。雲間から光が差していた気がするわ。珍しい天気で、写真にも収めた気がするけど、見たい?」
「ぜひ、見たいです」
「じゃあついて来て。みんなにも会わせたいしね」
シスターの後について教会を出て、孤児院の方に向かうと、賑やかな笑い声が聞こえてきた。子供たちが遊んでいるようだ。
「あ、エレンだ」
「わあ、本当だ。きしだんのせいふくじゃない。残念」
あまり遊んであげた覚えはないにも関わらず、顔を出すと興味津々な目で見られた。苦笑気味にぎこちなく頭を撫でてあげた後、シスターの後について、奥のシスターが休む部屋に向かう。
「ん~、どこに仕舞っていたかしら。寛いでいていいわよ」
シスターが難しい顔をしながら部屋を漁る中、俺は部屋の中を見回す。昔から読み聞かせをよくしてくれていたが、本棚に並ぶ絵本が前よりも増えたような気がした。
俺は絵本の背表紙を何げなく見ていく中で、ある一つの本に目が留まった。酷く古い本で、タイトルが変色していて読みづらい。
手に取って表紙を眺めると、青く美しい色で背景が彩られていて、その青の上を横断するように、不思議なものが描かれている。アーチ型をした七色の橋に見えた。
「シスター、これは……?」
「ん?あ、あったわ、これこれ」
シスターが一枚の写真を持ちながら近づいて来て、俺が手にしているものを見る。
「ああ、それよ。あなたに見せたかったのは。だけど、タイトルが思い出せないわ。えーっと。何だったかしら。それは何かの空の状態を表しているのは確かなんだけど。中身は天気の話というよりも、神話みたいなのよね。ほら、これも見て。あなたが生まれた日に撮れた空の写真よ」
差し出された写真を見ると、雲の隙間から光が差し、まるで地上に梯子が下りてきているような瞬間が写っていた。
「綺麗ですね……」
「ええ。この雲の隙間から顔を出しているのが、確か太陽と呼ばれるものよ」
「太陽……」
「あなたがここに来た日以来見ていないから、あなたがまるで天から舞い降りてきたみたいだったわ。皆噂をしていたのよ。あなたは一人きりなことが多くて、皆に馴染むのが苦手だったみたいだけど、それもあなたが、もしかしたら天から舞い降りた特別な存在なんじゃないかってね。あの光景を見た当時の人間は、ここでは私だけになっちゃったから、それを信じるのは今では私だけだけどね」
「俺はまさか、そんなものではないですよ」
笑って否定しながらも、写真に惹きつけられて目が離せない。もしこの瞬間を実際に目にしたら、自分でも少しはそう思ってしまうかもしれなかった。
何より、雲間から差した光を見ていると、先ほど教会で感じたのと同じような感覚で胸を揺さぶられた。
懐かしいような、狂おしいほど恋しいような、そんな言い表しようもない感覚が。
「この写真、一枚きりだから大事にしてね」
「え?貰っていいんですか?」
「ええ。なんだかあなた、その写真を見ながら、見たこともないほど安らかな表情をしているし。それに、あなたにこそ必要な写真に思えるわ」
知らずに緩んでいた口元に手を当てて、シスターに頭を下げる。
「ありがとうございます。あの、この本も貸してもらえませんか?」
「いいわよ。何ならあげるわ。古くて中の文字が無事かどうかも分からないけど。確かもう絶版になっていて、新しいのは売ってないのよね」
言われて中身を捲って確かめると、確かにところどころ文字が掠れていたが、読めないほどではない。
「大丈夫みたいです。ありがとうございます」
「お礼はいいわ。あなたの元気な姿が見られただけで私は嬉しいのだから」
暖かな笑顔に笑みを返し、見送られながら孤児院を後にした。
当初の、大切なものについて思い出す目的はまだ達成されていないが、この本と写真があれば何かのきっかけで思い出せそうな気がする。
ところが、その本を持ち帰って自室でいざ読もうとした時、予想外の事態に見舞われた。本のページが糊付けされているかのように開かなくなったり、ようやく開けても、文字が見たことのない異国の言葉のようなものになっていて読めなかったりしたのだ。
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