たおやかな慈愛 ~私の作る未来~

あさひあさり

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竹田詩乃、つまらない日々と私にとってのマザー。

4 つまらない日々の終わり

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彼氏だった人と来た高級レストランで使われることはないが、コントロールベーカリーは設置が義務になるほどの機械だ。私の家の台所もコントロールベーカリーと冷蔵庫しかない。その機械は寒天とサプリメントから食事を作ってくれる機械。これにより、日本は肥満や高血圧などでの病気は減った。だけれども、栄養不足でどこかひ弱になったらしい。私だってコントロールベーカリーで育った人間だ。両親だってコントロールベーカリーで育っている。コントロールベーカリーは喜代也によって日本が鎖国してから大きく広まった。世界は喜代也を良くないものとした。なので日本は鎖国を決定した。だから一時期は鎖国により日本は食糧難になった。それまでは食料自給率が低くて海外に頼っていたのに、急に海外の国々が離れていったから仕方ないと思う。それによってコントロールベーカリーが作られた。
その頃のコントロールベーカリーというのは米粉を使っていたそうだ。それから小麦粉とか過程を経て、今の寒天から作られる物に改造された。私だって料理なんてしたことないし、コントロールベーカリーの食事で満足している。昔のコントロールベーカリーは味が酷いものだったらしいけれど、今のコントロールベーカリーは話しかけるだけで温かくて美味しい料理が出てくる。食器だって勝手に次に使うときまでに洗浄してくれる。私は大学になっても家から通っていたが、そんなんだから、母親の味というものを知らない。

私と斎藤福寿は大学で知り合った。私はどっちかというと、遊んでいるタイプの人間で、斎藤とは別世界の人間だ。斎藤は大きな眼鏡をかけていて、いつも本を読んでいるような、かけ離れた存在だ。斎藤の存在は知っていたけれど、私は話しかけたことがなかった。どうせ面白い話もできない人間だと勝手に思っていた。話すきっかけになったのは、大学中退になって彼氏と別れたからだ。
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