人嫌い騎士長様は異世界でモテモテ

文字の大きさ
12 / 36
第一

ギルドマスター

しおりを挟む

ギルドにつくと、なぜかガランっとしてた。カウンターにハスミスさんがいるだけで他は誰もいなかった


「おはようございます。カーティル君」


「あ、おはようございます...?」


「あぁ...他の方はまだ宿や自宅ですよ。殆どの人はお昼頃に来ますので」


へぇ~
じゃ、今ならゆっくり依頼が張り出されている掲示板が見られるな
なんて、思いながら掲示板を見ていったけど...
薬草探しが意外と多い。難易度ごとに纏められてるから分かりやすい。で、その初級の依頼で一番多いのがミズガミソウって草を探すのだが...


「...すみません」


「どうしました?」


「...この依頼のミズガミソウって...」


「ミズガミソウは回復用の薬草で近くの森に自生している草です。森の入り口付近に生えていることが多いんですが森の近くにはスライムやゴブリンなどの低級魔物がよくいるので、新人さん用の依頼になっています」


なるほど...
ちなみに、依頼には依頼品の絵がある。ミズガミソウはフキの葉っぱみたいな丸い形をしていた。初めてだし、これぐらいから始めるか...
ハスミスさんにミズガミソウ採取の受託をお願いした


「ミズガミソウ十五本採取の依頼...で大丈夫ですか?」


「はい」


「わかりました...あ、おはようございます」


受託した直後、誰かが入ってきたみたいでハスミスさんが挨拶をした。俺も挨拶しようと振り返ってみたが...


「......副騎士長?」


そこにいたのは、前の世界で共に騎士団を歩んでいた副騎士長と似ている。でも違うところがいくつもある
......なんで、背中に翼があるんだ?鳥みたいな羽毛の毛じゃなくて、硬いウロコのような翼がある...
髪の色も赤く目の色も赤い。体つきも立派...
....誰かわけてくれないかなぁ...身長と筋肉


「おはよう、ハスミス...この子は?新人?」


「はい。昨日入ったカーティル君です。カーティル君、こちら、このギルドのギルドマスターです」


..........お...
マジか....


「始めまして、俺はシュッツヘルギルドのマスターをやっているムンゲルト・スミニア・フェルナンド・ヒミヤだ」


.....長い....
とりあえず、鑑定してみるか...


名前:ムンゲルト・スミニア・フェルナルド・ヒミヤ
種族:竜人族
LV:212
魔力:火・水
職業:戦士
好きなタイプ:可愛くおしとやかな子
補足:シュッツヘルギルドのマスターをしているが本人は戦いをメインにしているためマスターの自覚がほぼない。子供の頃、鱗目当ての人間族に追い回されたことがトラウマになり、誰かに追われることが苦手


......まぁ...確かに綺麗な鱗だ
黒く光沢のある鱗は入り口から漏れている光を受けて輝いているように見える。そもそもこの世界の人間族はいろいろやらかしすぎじゃないか?俺の国にいた国王みたいな奴しかいなかったのか?


「あ、長い名前だから皆からはムクゲって呼ばれてるよ」


「....ムクゲ...さん?」


「ギルドの窓際の鉢で育ててる花なんだけど、弱々しいのに生命力強いから...それがヒミヤさんのイメージにピッタリって事で、うちのギルドじゃマスターのあだ名になったのよ」


「へぇ....あ、カーティルです...昨日ギルドに入った新人です」


「うん。よろしく」


うっかり挨拶を忘れてしまった...
でも...感じがいい人だなぁ

しおりを挟む
感想 2

あなたにおすすめの小説

鎖に繋がれた騎士は、敵国で皇帝の愛に囚われる

結衣可
BL
戦場で捕らえられた若き騎士エリアスは、牢に繋がれながらも誇りを折らず、帝国の皇帝オルフェンの瞳を惹きつける。 冷酷と畏怖で人を遠ざけてきた皇帝は、彼を望み、夜ごと逢瀬を重ねていく。 憎しみと抗いのはずが、いつしか芽生える心の揺らぎ。 誇り高き騎士が囚われたのは、冷徹な皇帝の愛。 鎖に繋がれた誇りと、独占欲に満ちた溺愛の行方は――。

やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。

毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。 そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。 彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。 「これでやっと安心して退場できる」 これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。 目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。 「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」 その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。 「あなた……Ωになっていますよ」 「へ?」 そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て―― オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。

公爵家の末っ子に転生しました〜出来損ないなので潔く退場しようとしたらうっかり溺愛されてしまった件について〜

上総啓
BL
公爵家の末っ子に転生したシルビオ。 体が弱く生まれて早々ぶっ倒れ、家族は見事に過保護ルートへと突き進んでしまった。 両親はめちゃくちゃ溺愛してくるし、超強い兄様はブラコンに育ち弟絶対守るマンに……。 せっかくファンタジーの世界に転生したんだから魔法も使えたり?と思ったら、我が家に代々伝わる上位氷魔法が俺にだけ使えない? しかも俺に使える魔法は氷魔法じゃなく『神聖魔法』?というか『神聖魔法』を操れるのは神に選ばれた愛し子だけ……? どうせ余命幾ばくもない出来損ないなら仕方ない、お荷物の僕はさっさと今世からも退場しよう……と思ってたのに? 偶然騎士たちを神聖魔法で救って、何故か天使と呼ばれて崇められたり。終いには帝国最強の狂血皇子に溺愛されて囲われちゃったり……いやいやちょっと待て。魔王様、主神様、まさかアンタらも? ……ってあれ、なんかめちゃくちゃ囲われてない?? ――― 病弱ならどうせすぐ死ぬかー。ならちょっとばかし遊んでもいいよね?と自由にやってたら無駄に最強な奴らに溺愛されちゃってた受けの話。 ※別名義で連載していた作品になります。 (名義を統合しこちらに移動することになりました)

強制悪役劣等生、レベル99の超人達の激重愛に逃げられない

砂糖犬
BL
悪名高い乙女ゲームの悪役令息に生まれ変わった主人公。 自分の未来は自分で変えると強制力に抗う事に。 ただ平穏に暮らしたい、それだけだった。 とあるきっかけフラグのせいで、友情ルートは崩れ去っていく。 恋愛ルートを認めない弱々キャラにわからせ愛を仕掛ける攻略キャラクター達。 ヒロインは?悪役令嬢は?それどころではない。 落第が掛かっている大事な時に、主人公は及第点を取れるのか!? 最強の力を内に憑依する時、その力は目覚める。 12人の攻略キャラクター×強制力に苦しむ悪役劣等生

魔王に飼われる勇者

たみしげ
BL
BLすけべ小説です。 敵の屋敷に攻め込んだ勇者が逆に捕まって淫紋を刻まれて飼われる話です。

一人の騎士に群がる飢えた(性的)エルフ達

ミクリ21
BL
エルフ達が一人の騎士に群がってえちえちする話。

希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう

水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」 辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。 ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。 「お前のその特異な力を、帝国のために使え」 強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。 しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。 運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。 偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!

美貌の騎士候補生は、愛する人を快楽漬けにして飼い慣らす〜僕から逃げないで愛させて〜

飛鷹
BL
騎士養成学校に在席しているパスティには秘密がある。 でも、それを誰かに言うつもりはなく、目的を達成したら静かに自国に戻るつもりだった。 しかし美貌の騎士候補生に捕まり、快楽漬けにされ、甘く喘がされてしまう。 秘密を抱えたまま、パスティは幸せになれるのか。 美貌の騎士候補生のカーディアスは何を考えてパスティに付きまとうのか……。 秘密を抱えた二人が幸せになるまでのお話。

処理中です...