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番外篇
ハロスの勇気
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戦いは嫌いだ。恨みと憎しみしか産まない暴力だから大っ嫌いだ...
......でも、俺の立場は
戦いを受け、挑んできたものを倒さなければならない
魔族の王子として生を受けた俺は幼少の時より戦いの中で生きてきた。俺より大きく、強い者と戦い、力をつけていった。親は強くなっていく俺を見て喜び、褒め称えていた。でも、俺の本心は誰もと戦いたくない...
ほめられることは嬉しいが、戦いをほめられるのは嫌だった。親が死に俺が王になっても戦いに身を投じることに変わりはなかった。しかし最近は割と平和だった。強すぎる俺に刃向かう者がいなくなったからだ
「魔王様!今回攻め込んで来た勇者はどうされますか!?食べて良いですか!?」
「やめろ...いつも通り人間界の道に捨てておけ」
「あーい」
「殺すなよ」
「あーい」
ちいさな悪魔に釘を刺して自室に戻った。そのままベッドに寝転んでさっきカーティルに殴られた場所をさすってみた。まだジリジリとした痛みがあるが不快に思わない。俺に一撃与えただけでもすごいのにこんなに継続する痛みをもたらすとは...
今回戦いを挑んできた勇者もかなりのダメージを負わされたがここまで感心するほどではない。むしろ私に一太刀いれただけで油断するような奴に関心なんてあるわけがない
「カーティル...何処か私と同じ...でも心優しい少年...」
美しく儚い...
しかし芯のある強さを持っている優しい少年...
この年で恋をするなんて馬鹿げてる。しかし彼に対して冷静ではいられない。私が魔王だと既に知っているような顔をしていた。それでも私の求婚に律儀に断る健気さが愛らしく思う。それ以上にキスをしようとしだけで恥じらい顔を赤く染める彼に数年間なかった欲が湧いてくる
欲に負けてしまった私は彼を思いながらの自慰をした。彼を思いながらの自慰は今までにない快感があった。手下が用意した処理要員の奴らより気持ちがいい
また、彼に会いたい
彼を自分のモノにしたい
彼と共に居たい.....
その思いが爆発しそうになったときドアがノックされた。ため息をつきながら入るように言えば腹心の一人が顔を赤らめながらドアの傍に立ってこちらを見ているだけで入ってこようとはしなかった
「失礼を申し上げます...魔王様」
「......なんだ」
「処理をされるなら結界を張ってください。魔王様の淫気は強力すぎます...今回は特に......」
「...すまん......忘れていた」
「...そんなに、あの子供が好きなのですか?ならば攫ってしまえば...っ!!」
攫う?カーティルを?
そんなことを絶対にしないと決めているのに何を言うのか...まだ残っているだろう淫気が消えるほどの殺気を放つと腹心は赤らめていた顔を青ざめさせて体を震わせていた。あまりの気迫に立つのがやっとなのだろう。だが、俺の意に背くような発言をしたのだ
「奪うなど...するわけがないだろ」
「...す...すみません...でした」
「わかったら、さっさと失せろ」
「...分かりました...失礼します」
ドアが閉じ、再び一人になった部屋でどうすればいいか考えた。いっそうのこと腹心の言うとおりにカーティルを攫ってしまえば...
そうすればどれだけいいか...
「.......そうだ」
そうだ、一つだけ、それをすればカーティルと会うことができる。絶対に会えるかは分からないが...低い可能性だとしてもそれに賭けてみるか...
「こい」
一言、呟くように言った言葉。それに反応するかのようにさっき部屋にきた腹心が現れた。その腹心に頼み事をして準備をさせた
「...よろしいのですか?」
「魔族の中には暴れたがっている者がいるのが多く居るのだろ?そいつらにとっては願ってもいないチャンスだろ?」
「...分かりました......それと、先ほど...」
「なんだ?」
「...中庭に狼人族が突然現れたと......気を失っていたので部屋で休ませているのですが...」
「狼人族?」
「はい...どうすれば...」
「体力が回復次第いつもの通りに処理しておけ...絶対に殺すな」
「了解しました」
侵入者なんぞ今はどうでもいい
初めての恋...
絶対に実らせたい。必ずカーティルを俺のモノにする
─────────────────
どーも、腐です(・ω・)ノ
今回はラリックに殴られたその後をハロス目線で書いてみました(*´ω`*)
時々強引な魔王様...いいですね(〃'▽'〃)
腹心君は毎回振り回されていますね...
毎度のごとく、誤字・脱字がありましたら報告お願いします
......でも、俺の立場は
戦いを受け、挑んできたものを倒さなければならない
魔族の王子として生を受けた俺は幼少の時より戦いの中で生きてきた。俺より大きく、強い者と戦い、力をつけていった。親は強くなっていく俺を見て喜び、褒め称えていた。でも、俺の本心は誰もと戦いたくない...
ほめられることは嬉しいが、戦いをほめられるのは嫌だった。親が死に俺が王になっても戦いに身を投じることに変わりはなかった。しかし最近は割と平和だった。強すぎる俺に刃向かう者がいなくなったからだ
「魔王様!今回攻め込んで来た勇者はどうされますか!?食べて良いですか!?」
「やめろ...いつも通り人間界の道に捨てておけ」
「あーい」
「殺すなよ」
「あーい」
ちいさな悪魔に釘を刺して自室に戻った。そのままベッドに寝転んでさっきカーティルに殴られた場所をさすってみた。まだジリジリとした痛みがあるが不快に思わない。俺に一撃与えただけでもすごいのにこんなに継続する痛みをもたらすとは...
今回戦いを挑んできた勇者もかなりのダメージを負わされたがここまで感心するほどではない。むしろ私に一太刀いれただけで油断するような奴に関心なんてあるわけがない
「カーティル...何処か私と同じ...でも心優しい少年...」
美しく儚い...
しかし芯のある強さを持っている優しい少年...
この年で恋をするなんて馬鹿げてる。しかし彼に対して冷静ではいられない。私が魔王だと既に知っているような顔をしていた。それでも私の求婚に律儀に断る健気さが愛らしく思う。それ以上にキスをしようとしだけで恥じらい顔を赤く染める彼に数年間なかった欲が湧いてくる
欲に負けてしまった私は彼を思いながらの自慰をした。彼を思いながらの自慰は今までにない快感があった。手下が用意した処理要員の奴らより気持ちがいい
また、彼に会いたい
彼を自分のモノにしたい
彼と共に居たい.....
その思いが爆発しそうになったときドアがノックされた。ため息をつきながら入るように言えば腹心の一人が顔を赤らめながらドアの傍に立ってこちらを見ているだけで入ってこようとはしなかった
「失礼を申し上げます...魔王様」
「......なんだ」
「処理をされるなら結界を張ってください。魔王様の淫気は強力すぎます...今回は特に......」
「...すまん......忘れていた」
「...そんなに、あの子供が好きなのですか?ならば攫ってしまえば...っ!!」
攫う?カーティルを?
そんなことを絶対にしないと決めているのに何を言うのか...まだ残っているだろう淫気が消えるほどの殺気を放つと腹心は赤らめていた顔を青ざめさせて体を震わせていた。あまりの気迫に立つのがやっとなのだろう。だが、俺の意に背くような発言をしたのだ
「奪うなど...するわけがないだろ」
「...す...すみません...でした」
「わかったら、さっさと失せろ」
「...分かりました...失礼します」
ドアが閉じ、再び一人になった部屋でどうすればいいか考えた。いっそうのこと腹心の言うとおりにカーティルを攫ってしまえば...
そうすればどれだけいいか...
「.......そうだ」
そうだ、一つだけ、それをすればカーティルと会うことができる。絶対に会えるかは分からないが...低い可能性だとしてもそれに賭けてみるか...
「こい」
一言、呟くように言った言葉。それに反応するかのようにさっき部屋にきた腹心が現れた。その腹心に頼み事をして準備をさせた
「...よろしいのですか?」
「魔族の中には暴れたがっている者がいるのが多く居るのだろ?そいつらにとっては願ってもいないチャンスだろ?」
「...分かりました......それと、先ほど...」
「なんだ?」
「...中庭に狼人族が突然現れたと......気を失っていたので部屋で休ませているのですが...」
「狼人族?」
「はい...どうすれば...」
「体力が回復次第いつもの通りに処理しておけ...絶対に殺すな」
「了解しました」
侵入者なんぞ今はどうでもいい
初めての恋...
絶対に実らせたい。必ずカーティルを俺のモノにする
─────────────────
どーも、腐です(・ω・)ノ
今回はラリックに殴られたその後をハロス目線で書いてみました(*´ω`*)
時々強引な魔王様...いいですね(〃'▽'〃)
腹心君は毎回振り回されていますね...
毎度のごとく、誤字・脱字がありましたら報告お願いします
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