孤灯の英雄

群青(@ultamarine0821)

文字の大きさ
12 / 12
第二章

4.入学式

しおりを挟む
アルテリア国際魔学院──
三柱の国際学院の中で最も難関と言われる、この世界で最も先端を闊歩する超エリート学院。
魔法、魔術、魔導学の三分野は勿論、物理学や化学を取り入れ、魔法工学、エネルギー魔導学など様々な新しい分野が生まれている。
余りある実験施設と、一世紀余りかけて建てられた巨大な校舎は、もはや一つの国と言えよう。
毎年千の論文が書かれ、新たな魔法は年に百節以上、新たな魔法陣は千以上誕生するこの学院は、別名『魔学の母』だ。
そんな学院に首席入学してしまった・・・・・・
学院生徒五千人が悠々と入る講堂で、僕は首席挨拶をしなくてはならない。
なので、入学式が始まるまでの暇な時間を、知り合い作りに費やすことが出来なかった他、あの・・学園長の話し相手をさせられていて入学式が始まった時にはもうヘトヘトだった。
「それでは、首席代表挨拶──アーク・ペネツェラッテさん、お願いします。」
ドキッと心臓が飛び跳ねる。
隣にいた職員は、僕の顔を見てニヤリとし、
「貴族様は緊張なんてしないもんなあ。失敗なんていう言葉はお父様に教えて貰ってないだろ?」
うるせえ…これが終わったらぶっ飛ばす。
そう心に誓い、僕は冷静さを取り戻し壇上へと歩みを進める。
壇上から見下ろした講堂は──壮観だった。
そして、ただ驚いてしまった。
人の多さではない。
五千人を収容しても、有り余る大量の空き席に、だ。
東京ドーム〇個分!と言うと、僕は実際に東京ドームに行ったことがないからよくわからないけれど、実際にちゃんと見てみると、自分の想像していたものよりえげつなく広かった。
静まり返る講堂。
皆、僕が話すのを待っているようだった(僕が聞く側だったら間違いなく寝ているが)。
さっきのアメリカンジョーク野郎の言葉を思い出し、すっと息を吸う。
そして、丸覚えしてきた原稿をドヤ顔で読み上げるのであった──
しおりを挟む
感想 4

この作品の感想を投稿する

みんなの感想(4件)

2019.02.06 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

解除
2019.01.16 ユーザー名の登録がありません

退会済ユーザのコメントです

解除
木綿
2019.01.16 木綿

新しいですね。
上位の存在のミスで死ぬのではなく、追い込まれる……。
それに個人的に頭の悪い奴が大嫌いなので、この主人公は割かし好印象です。

あとは、誤字脱字を直してくだされば言うことなしですね。(偉そうですみませんm(_ _)m)

2019.01.16 群青(@ultamarine0821)

感想ありがとうございます!
これからも誤字脱字とは仲良くなれるよう頑張っていきたいと思います!
(っ’-‘)╮ =͟͟͞͞🔪ブォン ( ॑꒳ ॑ )[ゴジダツジサン]
    /トマンネエカラヨォ\

解除

あなたにおすすめの小説

没落領地の転生令嬢ですが、領地を立て直していたら序列一位の騎士に婿入りされました

藤原遊
ファンタジー
魔力不足、財政難、人手不足。 逃げ場のない没落領地を託された転生令嬢は、 “立て直す”以外の選択肢を持たなかった。 領地経営、改革、そして予想外の縁。 没落から始まる再建の先で、彼女が選ぶ未来とは──。 ※完結まで予約投稿しました。安心してお読みください。

無能妃候補は辞退したい

水綴(ミツヅリ)
ファンタジー
貴族の嗜み・教養がとにかく身に付かず、社交会にも出してもらえない無能侯爵令嬢メイヴィス・ラングラーは、死んだ姉の代わりに15歳で王太子妃候補として王宮へ迎え入れられる。 しかし王太子サイラスには周囲から正妃最有力候補と囁かれる公爵令嬢クリスタがおり、王太子妃候補とは名ばかりの茶番レース。 帰る場所のないメイヴィスは、サイラスとクリスタが正式に婚約を発表する3年後までひっそりと王宮で過ごすことに。 誰もが不出来な自分を見下す中、誰とも関わりたくないメイヴィスはサイラスとも他の王太子妃候補たちとも距離を取るが……。 果たしてメイヴィスは王宮を出られるのか? 誰にも愛されないひとりぼっちの無気力令嬢が愛を得るまでの話。 この作品は「小説家になろう」「カクヨム」にも掲載しています。

どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~

さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」 あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。 弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。 弟とは凄く仲が良いの! それはそれはものすごく‥‥‥ 「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」 そんな関係のあたしたち。 でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥ 「うそっ! お腹が出て来てる!?」 お姉ちゃんの秘密の悩みです。

悪役令嬢の騎士

コムラサキ
ファンタジー
帝都の貧しい家庭に育った少年は、ある日を境に前世の記憶を取り戻す。 異世界に転生したが、戦争に巻き込まれて悲惨な最期を迎えてしまうようだ。 少年は前世の知識と、あたえられた特殊能力を使って生き延びようとする。 そのためには、まず〈悪役令嬢〉を救う必要がある。 少年は彼女の騎士になるため、この世界で生きていくことを決意する。

断罪後のモブ令息、誰にも気づかれずに出奔する

まる
ファンタジー
断罪後のモブ令息が誰にも気づかれないよう出奔して幸せを探す話

最強令嬢とは、1%のひらめきと99%の努力である

megane-san
ファンタジー
私クロエは、生まれてすぐに傷を負った母に抱かれてブラウン辺境伯城に転移しましたが、母はそのまま亡くなり、辺境伯夫妻の養子として育てていただきました。3歳になる頃には闇と光魔法を発現し、さらに暗黒魔法と膨大な魔力まで持っている事が分かりました。そしてなんと私、前世の記憶まで思い出し、前世の知識で辺境伯領はかなり大儲けしてしまいました。私の力は陰謀を企てる者達に狙われましたが、必〇仕事人バリの方々のおかげで悪者は一層され、無事に修行を共にした兄弟子と婚姻することが出来ました。……が、なんと私、魔王に任命されてしまい……。そんな波乱万丈に日々を送る私のお話です。

元公爵令嬢は年下騎士たちに「用済みのおばさん」と捨てられる 〜今更戻ってこいと泣きつかれても献身的な美少年に溺愛されているのでもう遅いです〜

日々埋没。
ファンタジー
​「新しい従者を雇うことにした。おばさんはもう用済みだ。今すぐ消えてくれ」  ​かつて婚約破棄され、実家を追放された元公爵令嬢のレアーヌ。  その身分を隠し、年下の冒険者たちの身の回りを世話する『メイド』として献身的に尽くしてきた彼女に突きつけられたのは、あまりに非情な追放宣告だった。  ​レアーヌがこれまで教育し、支えてきた若い男たちは、新しく現れた他人の物を欲しがり子悪魔メイドに骨抜きにされ、彼女を「加齢臭のする汚いおばさん」と蔑み、笑いながら追い出したのだ。 ​ 地位も、居場所も、信じていた絆も……すべてを失い、絶望する彼女の前に現れたのは、一人の美少年だった。 ​「僕とパーティーを組んでくれませんか? 貴方が必要なんです」  ​新米ながら将来の可能性を感じさせる彼は、レアーヌを「おばさん」ではなく「一人の女性」として、甘く狂おしく溺愛し始める。  一方でレアーヌという『真の支柱』を失った元パーティーは、自分たちがどれほど愚かな選択をしたかを知る由もなかった。  ​やがて彼らが地獄の淵で「戻ってきてくれ」と泣きついてきても、もう遅い。  レアーヌの隣には、彼女を離さないと誓った執着愛の化身が微笑んでいるのだから。

異世界転生した女子高校生は辺境伯令嬢になりましたが

ファンタジー
車に轢かれそうだった少女を庇って死んだ女性主人公、優華は異世界の辺境伯の三女、ミュカナとして転生する。ミュカナはこのスキルや魔法、剣のありふれた異世界で多くの仲間と出会う。そんなミュカナの異世界生活はどうなるのか。

処理中です...
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。

このユーザをミュートしますか?

※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。