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「君はまた、人間に騙されたのかね。」
「はい・・・。」
「悪魔の仕事は何か言ってごらん?レシュル。」
「魂を地獄に持ち帰ることです。」
「うん。それと?」
「堕ちた人間の魂を回収することです。」
「よくできたね。」
「で、君はそれをできたことはあるかな?」
「いいえ。」
「・・・そうだね。君は悪魔に向いていないね。人間に堕とされた方が君のためだと思うよ。」
そう言って、上司のグラン様は私に千の雷を落として、悪魔としての私を殺して、人間に堕としました。
俗にいう、魔界追放ってやつです。
気が付くと女性の体内にいました。
グラン様の言う通りなら母親の胎内に宿ったのでしょう。
私は一体何をすればいいんでしょうか?
記憶を持ったまま転生して、どうしたら。。
でも、悪魔としての記憶なんてどうしようもないような。。
それに、グラン様のあのいい方はおかしかった。
「人間に堕とす。」
まるで、悪魔よりも人間の方がよっぽど罪深いみたいな言い方。
どういうことなんだろうか??
そして、私は聖女ミカエラローズ・クォーツ公爵の愛人の子として産まれることになった。
悪魔から一気に聖女の妹(別腹だけど)として生まれるなんて、ジョークにしても笑えないと思っていた。
私は5歳までは古い屋敷で何不自由なく暮らした。
母は贅沢をし、父は本宅に戻らず、仕事もしている様子さえない。
貴族と言うものは働かなくてもお金が入るものなんだろうか?
姉は生まれたときから聖気をまとっており、14歳になったら問答無用で教会入りさせられることになっているらしく、言葉がしゃべれるようになった3歳の時にはすでに教会に無理矢理連れていかれて修行させられていると父が言っていた。
私は両親に好かれるように人間らしく対応した。
嘘は未だにつけないから、それだけは気を付けながら、少しずつ、人脈を手に入れるためにわざとらしくない程度頑張っていた。
そして、私が5歳になってしばらくたった日、父が嬉々として帰ってきて
「正妻が死んだから、本宅に引っ越すぞ。」
と言ってきた。
正直、常識はずれすぎて、何も言えなかった。
そして、本宅に有無も言わさずに私と母は連れていかれて、
「今日からここがお前たちの家だ。家族3人これからはもっと伸び伸びと仲良くやっていこう。」
その言葉に、屋敷中から殺気が飛んできた。
そのことに父も母も気づきもしない。
姉の紹介はされなかった。
姉も私を見て、悲しそうな顔をしただけだった。
帝国歴204年。
私、サラレシェル・クォーツ5歳。
姉、ミカエラローズ・クォーツ7歳。
季節外れの雪が降る静かな春の出来事だった。
姉は政略で5歳の時にこの国唯一の王子、ダナン・アストリア王子の婚約者になっていた。
だから、毎日毎日教会と城の往復で大変そうだった。
姉は懸命に頑張っていたのだが、父はそれに対して感謝をすることもなく、その恩恵に胡坐をかいて、あちこちから借金をしたり、姉の力を勝手に使う約束をして、姉を困らせていた。
私が6歳の時、初めて行った王城のお茶会で姉はフラフラとお茶会から逃げ出し、バラ園の方に行っていた。
あそこには今日のお茶会から逃げた海向こうの第3皇子がいたはずだった。
運が良ければ、友好を結んでくれるだろうか?
あそこの王子の評判はすこぶる良い。
姉があの王子と友達になれば、少しは心安らげるだろう。
私は姉と関わらないようにしている。
関われば、もっと姉は酷い目にあう気がしたから。
グラン様が言っていた。
人間はそういうものだって。
悪魔の時はちゃんとその言葉の意味を理解していなかったけど、人間になった今ならわかる気がしている。
この国の成人は14歳。
しかし、その時になったら、姉は王子と結婚して、どちらにせよこの国に固定される。
「可哀想に。」
王子と結婚しなくても、教会に固定される。
「本当に度し難い。」
私はずっと教会は素晴らしいものだと思っていた。
正しいものの集まりだと信じて疑いもしていなかった。
でも、この帝国の教会には元同族がいっぱい働いて、ニコニコ顔で信者と堕落ごっこをしていた。
正直、人間がここまでひどいとは、悪魔時代には気付きもしなかった。
聖職者が性職者とか笑えない。
いや、性食者か?
堕落に歯止めがついていない。
この国の民も度し難い。聖女に平気で暴言を吐いている。
何故そんなことができるのだろうか?
本当の聖女は姉ただ一人。
他の聖女を名乗っている女子たちは、もともと貴族の次女以下の娘たち。
ちょっと回復魔法が使える程度の家に置いておきたくない女性を教会で一時預かりしているみたいな格好だ。
ちゃんと仕事しているのは姉だけで、それ以外の聖職者もどきは、教会のお金で豪遊三昧。
だから、人前に唯一出ている姉は責められているのだろう。
全く、見当違いだ。
そう、むずかっている時、グラン様と出会えた。
「やぁ、レシェル。僕の言った意味はだいぶ理解できたかな?」
挨拶も無しで、私かどうかの確認もせず、グラン様は私にそう言った。
「お久しぶりです。グラン様。私、やっと偏見から脱出できた気がしますが、まだ、多分、悪魔としての仕事をこなすことは難しい気がしています。
そう答えるとグラン様は優しく笑って
「うん。そうだね。大丈夫、君は今、人間なのだから。」
そう言って、私の頭をなでてくれた。
グラン様は帝国教会の教祖をやっていた。
グラン様は私に聖女の資格を与えると言った。
そして、回復魔法(微量)を使えるようにしてくれた。
それからのことはまるで坂から転げ落ちるようにあっという間の出来事だった。
姉の婚約者のダナン殿下が私に言い寄り、ニコニコしているうちに私を正妃と望み、私が何も答えないことをいいことに姉を婚約者から外すために動き始めた。
こりゃまずいと思い、帝国王を見に行ったら、嫌がる下位貴族の若いご令嬢とお楽しみだった。
まだ、王子の方がマシだったらしい。
国民は聖女の結界の存在さえ知らない。
国民は、他の出来損ないの聖女たちが嫉妬で流す嘘の噂で姉を貶めている。
教会の教祖のはずのグラン様はそれを止めようとはしない。
知っているのに。
変なの?
どういうことだろう?
意味が分からない。
そして、姉の14歳の誕生日にそれは起きた。
「ミカエラローズ・クォーツ公爵令嬢、君との婚約を破棄する。」
「君は結界を作っているなどと嘘をつき、教会のお金を使って贅沢三昧。碌な仕事をせず、ボーっとし続け、時期王妃としての公務さえまともにできやしない。
君を国外追放に処す!」
「そんな!言いがかりです。」
そうだね、言いがかりだね。
本当にやるとは思わなかった。
馬鹿王子から姉の誕生日にこの婚約破棄をするとは聞いていたけど、本当にするとは思わなかった。
姉は公務をしている。
回復の慈善事業もしている。
下手したら公爵領の仕事もしている。
誰も仕事をしないからね。
王も、王子も、公爵の父も、他の出来損ないの聖女たちも。
私はマシな方。
少しは回復の仕事をしたけど、この国の国民は回復したとして感謝もしやしない。
だから、やる気は無いけど、義務はこなした。
結果、馬鹿王子は私をさぞ清らかなものだと今、現在、公衆の面前で語っている。
そう、今ここは、王城の結婚披露宴の前日祭の最中である。
明日、姉は正式に馬鹿王子の嫁になる予定だったのだが、それを馬鹿王子は私と結婚したいがためにこんなことをやっているのだ。
本当に度し難い。
「お姉さまは、この国にいりません。」
私は正直にそう言った。
馬鹿王子は嬉々としてその言葉の意味を誤解してくれて、姉を国外追放に処した。
姉は私が用意した馬車に乗って、海向こうの正しき王子のもとへ安全につけるように手回ししている。
後は、グラン様がうまく動けるように私は動けばいい。
あぁ、グラン様が満面の笑みで、私をほめてくださる。
悪魔時代にここまで褒められたことはあっただろうか?
今まで褒められても苦笑いだったのに。
あぁ、嬉しい。
姉は大陸が違うので、多分、幸せになっていると思う。
この帝国はグラン様の計画通りになるだろう。
数か月後。
私は帝国とその周辺諸国が魔物に襲われ、魔族の強襲にあうと言う帝国が滅びゆくさまをグラン様と一緒にニコニコ見るのであった。
「はい・・・。」
「悪魔の仕事は何か言ってごらん?レシュル。」
「魂を地獄に持ち帰ることです。」
「うん。それと?」
「堕ちた人間の魂を回収することです。」
「よくできたね。」
「で、君はそれをできたことはあるかな?」
「いいえ。」
「・・・そうだね。君は悪魔に向いていないね。人間に堕とされた方が君のためだと思うよ。」
そう言って、上司のグラン様は私に千の雷を落として、悪魔としての私を殺して、人間に堕としました。
俗にいう、魔界追放ってやつです。
気が付くと女性の体内にいました。
グラン様の言う通りなら母親の胎内に宿ったのでしょう。
私は一体何をすればいいんでしょうか?
記憶を持ったまま転生して、どうしたら。。
でも、悪魔としての記憶なんてどうしようもないような。。
それに、グラン様のあのいい方はおかしかった。
「人間に堕とす。」
まるで、悪魔よりも人間の方がよっぽど罪深いみたいな言い方。
どういうことなんだろうか??
そして、私は聖女ミカエラローズ・クォーツ公爵の愛人の子として産まれることになった。
悪魔から一気に聖女の妹(別腹だけど)として生まれるなんて、ジョークにしても笑えないと思っていた。
私は5歳までは古い屋敷で何不自由なく暮らした。
母は贅沢をし、父は本宅に戻らず、仕事もしている様子さえない。
貴族と言うものは働かなくてもお金が入るものなんだろうか?
姉は生まれたときから聖気をまとっており、14歳になったら問答無用で教会入りさせられることになっているらしく、言葉がしゃべれるようになった3歳の時にはすでに教会に無理矢理連れていかれて修行させられていると父が言っていた。
私は両親に好かれるように人間らしく対応した。
嘘は未だにつけないから、それだけは気を付けながら、少しずつ、人脈を手に入れるためにわざとらしくない程度頑張っていた。
そして、私が5歳になってしばらくたった日、父が嬉々として帰ってきて
「正妻が死んだから、本宅に引っ越すぞ。」
と言ってきた。
正直、常識はずれすぎて、何も言えなかった。
そして、本宅に有無も言わさずに私と母は連れていかれて、
「今日からここがお前たちの家だ。家族3人これからはもっと伸び伸びと仲良くやっていこう。」
その言葉に、屋敷中から殺気が飛んできた。
そのことに父も母も気づきもしない。
姉の紹介はされなかった。
姉も私を見て、悲しそうな顔をしただけだった。
帝国歴204年。
私、サラレシェル・クォーツ5歳。
姉、ミカエラローズ・クォーツ7歳。
季節外れの雪が降る静かな春の出来事だった。
姉は政略で5歳の時にこの国唯一の王子、ダナン・アストリア王子の婚約者になっていた。
だから、毎日毎日教会と城の往復で大変そうだった。
姉は懸命に頑張っていたのだが、父はそれに対して感謝をすることもなく、その恩恵に胡坐をかいて、あちこちから借金をしたり、姉の力を勝手に使う約束をして、姉を困らせていた。
私が6歳の時、初めて行った王城のお茶会で姉はフラフラとお茶会から逃げ出し、バラ園の方に行っていた。
あそこには今日のお茶会から逃げた海向こうの第3皇子がいたはずだった。
運が良ければ、友好を結んでくれるだろうか?
あそこの王子の評判はすこぶる良い。
姉があの王子と友達になれば、少しは心安らげるだろう。
私は姉と関わらないようにしている。
関われば、もっと姉は酷い目にあう気がしたから。
グラン様が言っていた。
人間はそういうものだって。
悪魔の時はちゃんとその言葉の意味を理解していなかったけど、人間になった今ならわかる気がしている。
この国の成人は14歳。
しかし、その時になったら、姉は王子と結婚して、どちらにせよこの国に固定される。
「可哀想に。」
王子と結婚しなくても、教会に固定される。
「本当に度し難い。」
私はずっと教会は素晴らしいものだと思っていた。
正しいものの集まりだと信じて疑いもしていなかった。
でも、この帝国の教会には元同族がいっぱい働いて、ニコニコ顔で信者と堕落ごっこをしていた。
正直、人間がここまでひどいとは、悪魔時代には気付きもしなかった。
聖職者が性職者とか笑えない。
いや、性食者か?
堕落に歯止めがついていない。
この国の民も度し難い。聖女に平気で暴言を吐いている。
何故そんなことができるのだろうか?
本当の聖女は姉ただ一人。
他の聖女を名乗っている女子たちは、もともと貴族の次女以下の娘たち。
ちょっと回復魔法が使える程度の家に置いておきたくない女性を教会で一時預かりしているみたいな格好だ。
ちゃんと仕事しているのは姉だけで、それ以外の聖職者もどきは、教会のお金で豪遊三昧。
だから、人前に唯一出ている姉は責められているのだろう。
全く、見当違いだ。
そう、むずかっている時、グラン様と出会えた。
「やぁ、レシェル。僕の言った意味はだいぶ理解できたかな?」
挨拶も無しで、私かどうかの確認もせず、グラン様は私にそう言った。
「お久しぶりです。グラン様。私、やっと偏見から脱出できた気がしますが、まだ、多分、悪魔としての仕事をこなすことは難しい気がしています。
そう答えるとグラン様は優しく笑って
「うん。そうだね。大丈夫、君は今、人間なのだから。」
そう言って、私の頭をなでてくれた。
グラン様は帝国教会の教祖をやっていた。
グラン様は私に聖女の資格を与えると言った。
そして、回復魔法(微量)を使えるようにしてくれた。
それからのことはまるで坂から転げ落ちるようにあっという間の出来事だった。
姉の婚約者のダナン殿下が私に言い寄り、ニコニコしているうちに私を正妃と望み、私が何も答えないことをいいことに姉を婚約者から外すために動き始めた。
こりゃまずいと思い、帝国王を見に行ったら、嫌がる下位貴族の若いご令嬢とお楽しみだった。
まだ、王子の方がマシだったらしい。
国民は聖女の結界の存在さえ知らない。
国民は、他の出来損ないの聖女たちが嫉妬で流す嘘の噂で姉を貶めている。
教会の教祖のはずのグラン様はそれを止めようとはしない。
知っているのに。
変なの?
どういうことだろう?
意味が分からない。
そして、姉の14歳の誕生日にそれは起きた。
「ミカエラローズ・クォーツ公爵令嬢、君との婚約を破棄する。」
「君は結界を作っているなどと嘘をつき、教会のお金を使って贅沢三昧。碌な仕事をせず、ボーっとし続け、時期王妃としての公務さえまともにできやしない。
君を国外追放に処す!」
「そんな!言いがかりです。」
そうだね、言いがかりだね。
本当にやるとは思わなかった。
馬鹿王子から姉の誕生日にこの婚約破棄をするとは聞いていたけど、本当にするとは思わなかった。
姉は公務をしている。
回復の慈善事業もしている。
下手したら公爵領の仕事もしている。
誰も仕事をしないからね。
王も、王子も、公爵の父も、他の出来損ないの聖女たちも。
私はマシな方。
少しは回復の仕事をしたけど、この国の国民は回復したとして感謝もしやしない。
だから、やる気は無いけど、義務はこなした。
結果、馬鹿王子は私をさぞ清らかなものだと今、現在、公衆の面前で語っている。
そう、今ここは、王城の結婚披露宴の前日祭の最中である。
明日、姉は正式に馬鹿王子の嫁になる予定だったのだが、それを馬鹿王子は私と結婚したいがためにこんなことをやっているのだ。
本当に度し難い。
「お姉さまは、この国にいりません。」
私は正直にそう言った。
馬鹿王子は嬉々としてその言葉の意味を誤解してくれて、姉を国外追放に処した。
姉は私が用意した馬車に乗って、海向こうの正しき王子のもとへ安全につけるように手回ししている。
後は、グラン様がうまく動けるように私は動けばいい。
あぁ、グラン様が満面の笑みで、私をほめてくださる。
悪魔時代にここまで褒められたことはあっただろうか?
今まで褒められても苦笑いだったのに。
あぁ、嬉しい。
姉は大陸が違うので、多分、幸せになっていると思う。
この帝国はグラン様の計画通りになるだろう。
数か月後。
私は帝国とその周辺諸国が魔物に襲われ、魔族の強襲にあうと言う帝国が滅びゆくさまをグラン様と一緒にニコニコ見るのであった。
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