極上の罠はどこまでも甘く~悪戯な堕天使に翻弄されて~

雛瀬智美

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11、「初めて彼の実家へ行った日」

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ホワイトデーに来た時は、恋人が鳴らす鐘を見て気まずくなった。
友達じゃなくなった時にまた来よう。
小さな約束をして、四か月。
再びこの地を訪れた。
会うたびに綺麗になる女の子は、
僕なんかがそばにいていいのだろうかと思うし
それ以上に誰かに渡してたまるものかとも感じている。
(君との確かな今を繋いでいきたいよ。少しずつ)
大人ぶって生きている自分には、
芯がしっかりしていてもピュアな人が合っている。
推しキャラモチーフのデザートを前に、
普段よりはしゃぐ彼女はとてもかわいらしかった。
(……君を前に僕がどんな気持ちでいるかなんて知らないだろう)

蒼宙くんはひそかな推しキャラモチーフのドリンクをじっと見つめている。
写真には撮っていたが一向に食べる気配がない。
蒼宙くんはピンク、黒の頭巾をかぶったウサギキャラと共に
推しているキャラがいる。
うずまきのしっぽも愛らしい男の子のキャラ。
「この子って自分のかわいいを貫いていいって感じだよね。
 それも好きポイントのひとつなんだよ」
「大事よね」
 熱く語った蒼宙くんは、恥ずかしくなったのか顔を赤くしていた。
「愛璃ちゃんとまたここに来られてとってもうれしいな」
「私もよ。食べ終わったら鐘を鳴らしに行こう?」
「……鳴らしたら離れられなくなっちゃうかもよ」
「望むところです」
交際して二か月目を迎え、少しずつ恋人っぽい雰囲気になってきた。
私だけに向けてくれている愛情を信じられると思った。
「愛璃ちゃん」
名前を呼ばれて、彼の方を向く。
すっ、と蒼宙くんの腕が伸びてきて頬にナプキンを滑らせた。
「ほっぺにホイップついてたよ。
 気づかないくらい考え事に夢中だったの?」
(考え事をしていて頬についたことに
気づかないとか恥ずかしすぎる)
蒼宙くんはにこっと笑い自分のドリンクを味わう。
(前に来た時は、キスで拭われたんだった!
あの頃は友達だったのに)
「ごちそうさま。百面相する愛璃ちゃん見られてお腹いっぱい」
「……意地悪」
「好きな人には、こんなふうになっちゃうみたい」
そういわれたら何も言えなくなる。
エレベーターに入ると、二人きりの雰囲気が強くなった。
心臓の音が聞こえていませんように。
手を握る力が強くなる。
腰をかがめ斜め下に顔を傾けた彼は、
素早く唇を重ねて身体を離した。
何事もなかったかのようにしているのが憎らしい。
指先をつないだままエレベーターを降りる。
二階の中央にある目的地は、混んでいて
順番が来るまで少し待った。
天蓋の真ん中にいるのは母の推しキャラだ。
長年愛されている白い猫キャラは、
元気いっぱいで明るくてみんなを照らす太陽的な存在だ。
私も推しのうさぎキャラと共に愛してやまない。
「全体の配色がピンクで恋人たちに
人気のスポットなのは頷(うなず)けるね」
ふわふわと甘い雰囲気は恋愛祈願にぴったりだった。
好き同士の二人で来るのに適した場所だ。
「二人で鳴らそう」
キャラクターの真ん中に吊り下げられた鐘の下には
スズラン型のベルがふたつ。
繋がった紐を蒼宙くんと一緒に持って鳴らした。
その後、ショップをめぐり蒼宙くんは、うちの母への
お土産のぬいぐるみ、キャラがプリントされたクッキーを買っていた。
私がぬいぐるみパースを見ていたら、蒼宙くんがかごに入れ、
一緒に会計をしてくれた。支払おうとしたらスマートに断られた。
目的すべてを果たせたのでテーマパークの外に出た。
駐車場に向かう途中、蒼宙くんは感慨深そうだった。
「……感動した」
「案外、小さかったのね。三月に来た時は
 よく見なかったからわからなかったわ」
 うっかり冷めた感想を漏らしてしまった。
「教会の鐘は大きいよね」
くすっと笑った彼は私の手を引いて
助手席まで誘導した。
ドアが開かれ車に乗り込んだ。
蒼宙くんも運転席に座る。
「結婚式は出席したことがないわ。
大学の友達も結婚は卒業してからでしょうし、
今後、親戚の結婚式に出ることがあるのかしら?」
横目でこちらを見た蒼宙くんがふふっと笑った。
「どうせなら僕たちの方が先に結婚しちゃおうよ?」
「……卒業したら銀行に就職する予定だから
家庭には入らないわよ。子供ができたら別」
「……夢や目標に向かって頑張るのは素敵だ」
この会話はとりとめのないものだけど、
きっと意味のあることなんだ。
「ああ……でも」
意味深に言葉を切った蒼宙くんが不可思議な笑みを浮かべる。
「結婚するまで愛は確かめ合わなくていいかな?」
オブラートに包まれていても何とか理解した。
私は赤面しつつ隣に顔を向ける。
「このまま僕の実家に寄らない?
 母が愛璃ちゃんに会いたくて仕方がないみたい。
 夕食をごちそうしたいって言ってるんだ」
「私も蒼宙くんのお母さまに会いたい! うちのママの方が先に会ってて
 悔しかったのよね」
「急だからあれかと思ったんだけど。
 そういってもらえてよかったよ」
 地図でテーマパークの位置を確認する。
 最寄りだと多摩センター駅だ。
 電車移動だと結構時間がかかるけど、車は早い。
 普段は行動範囲が狭いから新鮮だった。
「とりあえずママに電話しとくね」
「よろしくね」
 ママに電話するとお土産を買いに寄ってもらいなさいと
 言われた。蒼宙くんにも申し出るつもりだったから、
 もちろんと答える。
 夕食をごちそうになるから少し遅くなるかもと
 伝えたら、また帰る前に連絡してと言われた。
「お母さまへのお土産買いたいの」
 さっき聞いておけば!と思ったが蒼宙くんは余裕の表情をしていた。
「さっき愛璃ちゃんと一緒の時に買ったよ。
 前回は別のお菓子だったけど今回はキャラプリントクッキーにした」
「さすが蒼宙くん。
 チケットも事前に買ってくれてたし本当に手際がいい」
「そんなことないよ」
 照れた様子の彼はそのままギアを操作して車を発進させた。
「疲れてるだろうし寝てていいからね」
「蒼宙くんが運転してくれているのに寝られないわ」
「気にしないで。一時間くらいかかるだろうし」
 運転席の方を見ると彼は真剣な表情でハンドルを握っている。
「……じゃあ少しだけ」
「おやすみ」
 唇に何かふわっとした感触がする。
 瞼を押し開くと綺麗な顔が驚くほど近い位置にあった。
 驚いて押しのけようとするがびくともしない。
「っ……!?」
「愛璃ちゃん、おはよ。着いたよ」
「い、今、き、キスした!?」
「浅い眠りだったからすぐ起きたね。残念」
 艶のある表情でこちらを見つめている。
 私の身体を助手席に縫いとめたまま。
 車はマンションの駐車場に着いていた。
「寝てる間に心臓が止まったらどうするのよ」
「これくらいでそうなったら、
 結ばれたりできないよ」
 髪を撫でられ背中を抱かれた。
「これ以上惑わせないで」
 不謹慎にもほどがある。
 ここは蒼宙くんのご実家の外なのだ。
 異性を感じさせる身体は、
 硬くて私とは違うのだと思い知らされる。
「お母さまが待ってるから降りましょ」
「……実はちょっと緊張してるんだよね。
 愛璃ちゃんのことは何度も話してるけど、
 実際に顔を合わせるの初めてだから」
「……私の方が緊張してるんですけど」
「大歓迎なのは間違いないよ」
 繊細な指先が髪を撫でてくれる。
 車を降りてマンションのエレベーターに乗った。
 蒼宙くんのご実家の階数で降りて歩く。
 5LDKでその階は蒼宙くんのご実家である「篠塚」さんが居住するのみだ。
 蒼宙くんは右手を私の手とつなぎ左手でお土産を持っている。
 彼は篠塚と表札があるドアの前でチャイムを鳴らした。
「はーい。蒼宙、おかえり!!」
ドアが開き、綺麗な女性が姿を現した。
身長は私より10センチ高いくらい。
ふんわり柔らかな雰囲気の女性は、
ドアを大きく開き、私と蒼宙くんを中に入れてくれた。
(うわあ。蒼宙くんにそっくり!)
「……ううっ。あなたが愛璃ちゃん」
「はい。蒼宙くんのお母さま」
用意されたスリッパに履き替える。
ルームシューズを履きなおした彼女は正面から、
私を抱擁してくれた。
(ぎゅって感じ。翠ちゃんはむぎゅーってするから
もう少し勢いは弱いが初対面にしてはスキンシップは濃厚だ)
「ママ、嬉しい? こんなにかわいくて素敵な女の子を
 連れてきて驚いたでしょう」
「ええ。お話以上に素敵。お姫様を連れてきてくれてありがとう。
 王子様はお姫様と一緒にいるべきよね!」
 頬ずりをされ軽くキスをされた。
「っ……お、お母さま?」
「改めまして篠塚実冬(しのづかみふゆ)です。
 愛璃ちゃんのお母様みたいにみーちゃんって呼んでいいからね!」
「みーちゃん、よろしくお願いします」
「ママったら愛璃ちゃんが固まってるよ。早く中へ行こうよ」
 蒼宙くんが声をかけてくれ三人でリビングに向かった。
「パパもいたらよかったのに。
 何で今日に限って大学の教授とゴルフなんて行ったのよ。バカ」
「しょうがないよ」
 蒼宙くんは頬を膨らませるお母さんをなだめている。
(かわいい人だ)
「うちの父も会社の部下の皆さんや管理職同士での付き合いしてますから」
「どこも同じなのね」
「愛璃ちゃん、アイスレモンティーいかがかしら?」
「ありがとうございます。いただきます」
 ソファーに座っているとアイスレモンティーを持ってきてくれた。
 グラスに浮かんだレモンがさわやかだ。
 トレイにはガムシロップも添えられているが使わないので遠慮した。
「ママがこんなに喜んでくれるならもっと早く
 遊びに来ればよかったな」
「話だけして会わせてくれないんだもの!
 その間どれだけやきもきしたか。
 愛璃ちゃんのお母様とも会う機会を持てて
 お話を聞いていたから初めて会う感じもしないんだけど。
 でも実物は違う! 本物って感じ」
「ママったらハイテンションすぎ」
「年末年始のことがあるからずっと心配だったのよ。
 でも蒼宙は……約束を守ってくれた」
「約束じゃなくて誓いでしょ?」
 二人が話している会話の内容はわからない。
 何度か見た憂いや瞳の影の理由なんだろう。
 恋人になる前は、たまに感じた蒼宙くんががその身に宿す悲しみ。
「置いてけぼりにしてごめんなさい。
愛璃ちゃん、蒼宙で大丈夫? 」
「本人が横にいるのにそれ聞くの?」
 蒼宙くんはツッコミを入れたがお母さま……みーちゃんは気にする節もない。
「陰で話すよりいいでしょ! ママの憂いを分かりなさいよ!」
「うちの母とも親しくしていただいてるから、
 私が彼のこと大好きなのは知っているはずです。
 もう選んでしまったんです。
 何があっても後悔することは絶対にありません」
 瞳に力を込めてきっぱり伝える。
 蒼宙くんまで泣きそうな顔でこっちを見ていた。
(時々、母性本能をくすぐる人だ)
「……愛璃ちゃん、強いのね」
「みーちゃん? そんなことないですよ。
 私はまだ深い悲しみも痛みも知らないから言えるのかもしれません。
 でも年齢だけを言い訳にせずずっと成長していきたくて」
「しっかりした子! もうすぐ20歳なのよね? 私より大人かもしれない」
「それはないです」
 初対面なのでそう言うのに留めた。
「愛璃ちゃんに会えて本当にうれしいのよ。
 蒼宙と巡りあってくれて恋人になってくれて、
 ありがとう。これからもよろしくね」
 すでに親同士の付き合いはあるし、
 公認の仲だからこれくらいは普通だ。
「……ママ、泣きすぎ」
 蒼宙くんはハンカチを取り出して母親の涙を拭いている。
 私はその様子にぐっときた。
 蒼宙くんは、私に微笑みかけ母親を抱きしめた。
「蒼宙、ママは感動してるだけよ」
「オーバーだ」
「だって……ううっ」
「あの……私のハンカチも使いますか? 二枚持ってますから」
 ハンカチを差し出すと蒼宙くんママは微笑み、頭(かぶり)を振った。
「ありがとう。優しいのね」
 涙はもう流れておらずメイクも崩れていない。
 清廉な笑顔に釘づけになっていた。
 さっき泣いていたのが嘘のような晴れ晴れしい笑顔で、
 蒼宙くんのお母さま……みーちゃんは問いを投げた。
「愛璃ちゃん、夜ごはん作ったから食べて行ってね!
 お口に合うといいのだけど」
「僕と愛璃ちゃんからお土産あるんだ。
 またパパと一緒に食べてね。
 今度はクッキーがいい!って言ってたでしょ?」
「……大人げなく母親の口真似なんてして」
「いらないなら持って帰るよ」
「食べます! 愛璃ちゃんもありがとう!」
「いえ……私は」
 買ったのは蒼宙くんだが二人からってことにしてくれた。
「蒼宙ももっと帰ってきてね。
 愛璃ちゃんと一緒は更に大歓迎」
「……またお邪魔します。みーちゃん大好きだもの」
「きゃあー!」
 蒼宙くんの母・みーちゃんこと実冬さんは、
 ハイテンションで喜びを表現し、私の肩をぽん、と叩く。
 蒼宙くんはダイニングの方に向かう彼女の背中を見ている。
「うちの母は割と感情をダイレクトに表現するタイプなんだ。
 年のせいか涙もろくなったけど、あの見た目ですごい強くて……。
 ずっと僕の味方で理解者でいてくれた人なんだ。
 愛璃ちゃんのことは本当にかわいがってくれるよ。
 ちょっとうっとおしいくらいかもね」
「愛にあふれた人って感じ」
「僕は母と父の子供でよかったなっていつも思ってる」
 やがてダイニングからいい匂いが漂い始め、私の手を引いた。
「ママの手料理は久しぶり。
 帰れる距離なのに春以降帰ってなかったんだよね」
「蒼宙くん、ほっとした表情してるわ」
「うん。ちゃんと君を紹介できて二重に親孝行ができた」
 里帰りして、私を連れてきたこと。
「愛璃ちゃん、どうぞ」
 ダイニングに用意された椅子に座る。
 蒼宙くんと向かいの席は別の意味で緊張する。
「愛璃ちゃんの椅子はパパの椅子なんだよ。
 僕は自分の椅子に座ってる」
 蒼宙くんは説明してくれた。
「さあ、たくさん食べてね!
 私のご飯を食べたら蒼宙も身長が伸びたしきっと愛璃ちゃんも身長が伸びるわよ」
(天然なのかしら! 胸のあたりに視線を感じる気もするし)
「ママのご飯を毎日食べてたのは高校を卒業するまでだよね?」
「私はもう無理だと思います」
「いいじゃない。蒼宙のお姫様は、
 小柄でかわいらしい女の子でいうことないわ」
「ありがとうございます?」
 疑問形でお礼を伝える。
 妙な感じで篠塚家での夕食は始まった。


    
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