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幸せを願う葉
いつか、深い闇に2人ぼっちの2人に差し出す光を【連星】
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┈┈┈┈
あっちの世界の皆へ。
俺は、一日で、あの男。ケフェウス。
俺たちの世界を壊した。あの男を許してしまった。
何故、パンドラの箱が開いたのか、分からないらしい。
だが、確かに、ケフェウスは、何もしてなかったんだ。
条件を満たしてなかった。
第三者が居たらしい。
だから、許して欲しい。
俺は、ケフェウスを許す事を、許してくれ。
┈┈┈┈
「私達の話を、聞きたい…と、言われても…。
もう、話す事なんて…」
「あるじゃないか
ケフェウスと、スピカがこの箱庭に来た時とか。」
「…とても、重たい話ですよ?
今も、同じ様なものですが…」
困った顔をしながら、庭のベンチに座って眠ってしまったケフェウスを挟んで座ると、話し出した。
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
「俺は!違うっ!」
「フェウス?!」
「ごめんっ、スピカっ…
君を治そうと…、俺は…」
「うん。分かってる。
だから、泣かないで。」
「泣いてなんかないっ!俺は!」
崩れ落ち、私へ懺悔するフェウスを、抱きしめる。
「やめてくれっ!
俺はっ!
そんな情なんて、いらないっ!
ごめん。
ごめんよ…」
「大丈夫。大丈夫だから。
フェウス。
ゆっくり、深呼吸して?」
暴れるフェウスの背中を擦りながら、私達は静かに涙を流した。
「助けられなかった。」
「十分、助けられたよ。」
「全部、壊してしまった。」
「私を助けようとして、1番壊れたのは貴方だよ。」
「俺は、何も出来なかった。」
「何も出来ないから、頑張ったんでしょう?」
「俺を、許しちゃダメだ。」
「世界が貴方を罰しても、私だけは許したいの。」
「苦しいのは、スピカだ。」
「貴方が居るから、私は苦しくないよ。」
ずっと、フェウスは自分を許さない。そんな日々、段々と、フェウスは眠る時間が増えていった。
それと共に、段々と記憶が曖昧になっていく。
きっと、私を忘れる事は容易いほどに、すぐ忘れるなら。
ずっと、貴方のそばに居る。
貴方の好きなピアノ。また、引いてくれれば、私は歌うよ?歌うから、眠らないで。
「君の歌は、とっても綺麗だね。」
「そうかな?
フェウスのピアノは、とても素敵よ。」
「お世辞が上手だね。」
「そんな事ないわ♪」
私は、彼をフェウスを謝らせないように、気を引いて、謝る時間なんて与えないように、ひたすら頑張った。
「俺ね、段々と記憶が無くなってる気がするんだ。」
「じゃあ、私はフェウスの代わりに全部覚えているわ♪」
「え…?
それ、分かってて…」
「分かってて言ってる。
フェウスが忘れるなら、私が覚えてる。
私が出来ないことは、フェウスがすればいいし、フェウスが出来なくても、一緒にしよ?
不器用なりに、一緒に頑張ろ?」
「なんで…」
「貴方が好きだから。」
「俺は…」
「ほら、泣かないでよ。
も~、本当にバカ。」
「俺、頑張るから。」
「私も頑張る。」
「ごめんな」
「何が?」
「……いや、何も。」
言ってる意味が分かってた、私にも限度がある事を、全てわかってた。
元々、何も出来なかった私に、行動する事を教えてくれた人。それなら、私はあなたの為だけに動くから。
だから、お願い。
私の事を忘れないでよ。
「俺、スピカが好き。」
「へ?!」
「はは!
そんなに、照れるなよ。
スピカは?」
「うん。私も。」
「俺、スピカの歌が好き。」
「え?!」
「なんで、そんな驚くんだよ。」
「だって…」
「スピカの声は、魔法なんだぞ?」
「そんな効果ないよ?」
「眠ってても、スピカの歌も声も、何故か聞こえて、俺を、忘れないようにしてくれる。」
「……すごい、魔法だね。」
「うん。」
「なっ!な、んで、抱きしめるの?」
「スピカが泣いてるから。」
その日。フェウスは、ずっと眠りについた。
私も忘れて、どんどん眠りに落ちるから、歌しか聞こえないこの箱庭は、とっても偽物すぎて、苦しくなるよ。
貴方が、私の歌を好きって言うから、私の声が好きって言うから、ずっと話しかけてるんだよ?
貴方の好きな言葉を使って、歌を歌って、わざと何か出来事が起こるように、外の掃除をして、綺麗にしてみたんだよ?
ずっと、ずっと、眠ってるなら、私も眠りについて、一緒に眠りの世界で死んでしまえばいいのに。なんて、考えちゃうんだよ?
涙、ずっと、流さないようにしてたのに、貴方が聞いてくれてるって、思ったら流さないようにしてるのに、何故か溢れてしまって、止められないんだよ?
貴方の魔法は、きっと、受け入れてくれる。そんな優しい魔法だよ。
ずっと、ずっと、眠ってるのに、受け入れてくれるから、歌えきれなくて、泣いちゃうんだよ?
「…………?」
「なかないで」
「フェウス?!」
「えっと、君は?」
「え……?
あ、その…」
「スピカっていう、女の子知らない?
ごめんね、泣かないで。」
「あ、いや、えっと…泣いてないよ。」
笑おうとしてるのに、泣き顔しか出なくて、ずっとずっと、待ちわびた貴方なのに…。
どうして、どうして、願ってない貴方になるの?と、心の中でずっと泣き叫んでいる。
言わなきゃと、思うのに。
声が出なくて、フェウスに頭を撫でられる。
「ごめんね、泣かせてしまって。
僕、どうしてか、君が怖くないや。」
「うん。」
「君は、ここに住んでるの?」
「うん。」
「そっかぁ。
ここ、とっても綺麗で、居心地がいいね。」
「うん…っ」
「ずっと、君はいたの?」
「そう、だよ。」
「そっか、一人で?」
「えっと、フェウスと、一緒に…いたよ。」
「へ?!そうなの?!
ごめんね、僕さ、記憶が全然なくて…」
「そっか…。」
「でもね、スピカの歌と声が聞こえたんだ。」
「本当?」
「そうだよ。
僕を、誰かから連れていかないように、繋ぎ止めてくれて…」
「そっか…」
もしかしたら、フェウスは許されたのかもしれない。
だから、死ぬことを許されたの?
だったら…私は…?
私は、また……
「私の名前、スピカって言うんだ。」
「そうなの?!」
「うん。」
「僕、こんなに綺麗な人初めて見た。」
はは、フェウスと初めて会った時の事と同じ言葉。
「もしかして、君が歌ってたの?」
「え?う、うん。」
「……それは、ごめん。
僕、忘れやすい…のかな。
君を忘れるなんて…」
「ううん。大丈夫。
また、思い出とか、一緒にお話しよ?
思い出さなくても、これから沢山作ればいいから。」
「うん。ありがとう。
ごめんね。
君は、とっても優しいんだね。」
「そんな事ないよ。」
┈┈┈┈
「こんな感じです。」
「…………。
大切な、記憶を忘れる呪いが、こんなに辛いなんて…俺、知らなくて…」
「大丈夫ですよ、私も、あれが初めてだったので、とても辛かったですが、もう3回目なので、苦しいし辛いし、寂しいし、悲しい。でも、それでも、私がフェウスを覚えてる。
覚え続けるから。だから、フェウスを縛り付けてるのは、私なんです。」
とても悲しい表情をして話すスピカは、涙を流す俺をそっと見て、笑った。
「だって、1人で生きるだなんて、嫌なんですもん。
フェウスを、拘束してるのはこの監獄じゃなくて、私。なんです。
あの時、多分フェウスは許されて消えていくはずだったと思います。
でも、私の歌と声でつなぎ止めた。
こうして、今も、つなぎ止めてしまっている。」
そう言いながら、フェウスを愛おしそうに眺めて、肩に手を置く。
「俺は、それでいいと思う。
2人は、ずっと一緒じゃないと、ダメだろ?」
ニッと、笑って俺は決意した。
この監獄に出られる時が来たら、絶対に知らせると。
真相を、世に出す事を。
「あ、そういえば、3回目といいましたが、この3回目のは、実はつい最近で、また一人称が《僕》呼びなんです。
少し可愛いですよね」
あどけなく笑うスピカは、女の子らしく見えた。
「あ、じゃあ、段々と《俺》に戻ってくるのか。」
「そうなんです。
もし、ディザイアさんがこの箱庭に出る時は、手紙を下さいね。
きっと、フェウスも、楽しみにしてると思うので。」
「ああ。」
この、2人ぼっちのこいつらに光が指して、救われればいいのにと、俺は切に思った。
あっちの世界の皆へ。
俺は、一日で、あの男。ケフェウス。
俺たちの世界を壊した。あの男を許してしまった。
何故、パンドラの箱が開いたのか、分からないらしい。
だが、確かに、ケフェウスは、何もしてなかったんだ。
条件を満たしてなかった。
第三者が居たらしい。
だから、許して欲しい。
俺は、ケフェウスを許す事を、許してくれ。
┈┈┈┈
「私達の話を、聞きたい…と、言われても…。
もう、話す事なんて…」
「あるじゃないか
ケフェウスと、スピカがこの箱庭に来た時とか。」
「…とても、重たい話ですよ?
今も、同じ様なものですが…」
困った顔をしながら、庭のベンチに座って眠ってしまったケフェウスを挟んで座ると、話し出した。
┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄┄
「俺は!違うっ!」
「フェウス?!」
「ごめんっ、スピカっ…
君を治そうと…、俺は…」
「うん。分かってる。
だから、泣かないで。」
「泣いてなんかないっ!俺は!」
崩れ落ち、私へ懺悔するフェウスを、抱きしめる。
「やめてくれっ!
俺はっ!
そんな情なんて、いらないっ!
ごめん。
ごめんよ…」
「大丈夫。大丈夫だから。
フェウス。
ゆっくり、深呼吸して?」
暴れるフェウスの背中を擦りながら、私達は静かに涙を流した。
「助けられなかった。」
「十分、助けられたよ。」
「全部、壊してしまった。」
「私を助けようとして、1番壊れたのは貴方だよ。」
「俺は、何も出来なかった。」
「何も出来ないから、頑張ったんでしょう?」
「俺を、許しちゃダメだ。」
「世界が貴方を罰しても、私だけは許したいの。」
「苦しいのは、スピカだ。」
「貴方が居るから、私は苦しくないよ。」
ずっと、フェウスは自分を許さない。そんな日々、段々と、フェウスは眠る時間が増えていった。
それと共に、段々と記憶が曖昧になっていく。
きっと、私を忘れる事は容易いほどに、すぐ忘れるなら。
ずっと、貴方のそばに居る。
貴方の好きなピアノ。また、引いてくれれば、私は歌うよ?歌うから、眠らないで。
「君の歌は、とっても綺麗だね。」
「そうかな?
フェウスのピアノは、とても素敵よ。」
「お世辞が上手だね。」
「そんな事ないわ♪」
私は、彼をフェウスを謝らせないように、気を引いて、謝る時間なんて与えないように、ひたすら頑張った。
「俺ね、段々と記憶が無くなってる気がするんだ。」
「じゃあ、私はフェウスの代わりに全部覚えているわ♪」
「え…?
それ、分かってて…」
「分かってて言ってる。
フェウスが忘れるなら、私が覚えてる。
私が出来ないことは、フェウスがすればいいし、フェウスが出来なくても、一緒にしよ?
不器用なりに、一緒に頑張ろ?」
「なんで…」
「貴方が好きだから。」
「俺は…」
「ほら、泣かないでよ。
も~、本当にバカ。」
「俺、頑張るから。」
「私も頑張る。」
「ごめんな」
「何が?」
「……いや、何も。」
言ってる意味が分かってた、私にも限度がある事を、全てわかってた。
元々、何も出来なかった私に、行動する事を教えてくれた人。それなら、私はあなたの為だけに動くから。
だから、お願い。
私の事を忘れないでよ。
「俺、スピカが好き。」
「へ?!」
「はは!
そんなに、照れるなよ。
スピカは?」
「うん。私も。」
「俺、スピカの歌が好き。」
「え?!」
「なんで、そんな驚くんだよ。」
「だって…」
「スピカの声は、魔法なんだぞ?」
「そんな効果ないよ?」
「眠ってても、スピカの歌も声も、何故か聞こえて、俺を、忘れないようにしてくれる。」
「……すごい、魔法だね。」
「うん。」
「なっ!な、んで、抱きしめるの?」
「スピカが泣いてるから。」
その日。フェウスは、ずっと眠りについた。
私も忘れて、どんどん眠りに落ちるから、歌しか聞こえないこの箱庭は、とっても偽物すぎて、苦しくなるよ。
貴方が、私の歌を好きって言うから、私の声が好きって言うから、ずっと話しかけてるんだよ?
貴方の好きな言葉を使って、歌を歌って、わざと何か出来事が起こるように、外の掃除をして、綺麗にしてみたんだよ?
ずっと、ずっと、眠ってるなら、私も眠りについて、一緒に眠りの世界で死んでしまえばいいのに。なんて、考えちゃうんだよ?
涙、ずっと、流さないようにしてたのに、貴方が聞いてくれてるって、思ったら流さないようにしてるのに、何故か溢れてしまって、止められないんだよ?
貴方の魔法は、きっと、受け入れてくれる。そんな優しい魔法だよ。
ずっと、ずっと、眠ってるのに、受け入れてくれるから、歌えきれなくて、泣いちゃうんだよ?
「…………?」
「なかないで」
「フェウス?!」
「えっと、君は?」
「え……?
あ、その…」
「スピカっていう、女の子知らない?
ごめんね、泣かないで。」
「あ、いや、えっと…泣いてないよ。」
笑おうとしてるのに、泣き顔しか出なくて、ずっとずっと、待ちわびた貴方なのに…。
どうして、どうして、願ってない貴方になるの?と、心の中でずっと泣き叫んでいる。
言わなきゃと、思うのに。
声が出なくて、フェウスに頭を撫でられる。
「ごめんね、泣かせてしまって。
僕、どうしてか、君が怖くないや。」
「うん。」
「君は、ここに住んでるの?」
「うん。」
「そっかぁ。
ここ、とっても綺麗で、居心地がいいね。」
「うん…っ」
「ずっと、君はいたの?」
「そう、だよ。」
「そっか、一人で?」
「えっと、フェウスと、一緒に…いたよ。」
「へ?!そうなの?!
ごめんね、僕さ、記憶が全然なくて…」
「そっか…。」
「でもね、スピカの歌と声が聞こえたんだ。」
「本当?」
「そうだよ。
僕を、誰かから連れていかないように、繋ぎ止めてくれて…」
「そっか…」
もしかしたら、フェウスは許されたのかもしれない。
だから、死ぬことを許されたの?
だったら…私は…?
私は、また……
「私の名前、スピカって言うんだ。」
「そうなの?!」
「うん。」
「僕、こんなに綺麗な人初めて見た。」
はは、フェウスと初めて会った時の事と同じ言葉。
「もしかして、君が歌ってたの?」
「え?う、うん。」
「……それは、ごめん。
僕、忘れやすい…のかな。
君を忘れるなんて…」
「ううん。大丈夫。
また、思い出とか、一緒にお話しよ?
思い出さなくても、これから沢山作ればいいから。」
「うん。ありがとう。
ごめんね。
君は、とっても優しいんだね。」
「そんな事ないよ。」
┈┈┈┈
「こんな感じです。」
「…………。
大切な、記憶を忘れる呪いが、こんなに辛いなんて…俺、知らなくて…」
「大丈夫ですよ、私も、あれが初めてだったので、とても辛かったですが、もう3回目なので、苦しいし辛いし、寂しいし、悲しい。でも、それでも、私がフェウスを覚えてる。
覚え続けるから。だから、フェウスを縛り付けてるのは、私なんです。」
とても悲しい表情をして話すスピカは、涙を流す俺をそっと見て、笑った。
「だって、1人で生きるだなんて、嫌なんですもん。
フェウスを、拘束してるのはこの監獄じゃなくて、私。なんです。
あの時、多分フェウスは許されて消えていくはずだったと思います。
でも、私の歌と声でつなぎ止めた。
こうして、今も、つなぎ止めてしまっている。」
そう言いながら、フェウスを愛おしそうに眺めて、肩に手を置く。
「俺は、それでいいと思う。
2人は、ずっと一緒じゃないと、ダメだろ?」
ニッと、笑って俺は決意した。
この監獄に出られる時が来たら、絶対に知らせると。
真相を、世に出す事を。
「あ、そういえば、3回目といいましたが、この3回目のは、実はつい最近で、また一人称が《僕》呼びなんです。
少し可愛いですよね」
あどけなく笑うスピカは、女の子らしく見えた。
「あ、じゃあ、段々と《俺》に戻ってくるのか。」
「そうなんです。
もし、ディザイアさんがこの箱庭に出る時は、手紙を下さいね。
きっと、フェウスも、楽しみにしてると思うので。」
「ああ。」
この、2人ぼっちのこいつらに光が指して、救われればいいのにと、俺は切に思った。
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