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8話 悪魔な従業員
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次の日もいつも通りフェルトラはレインの店へ行こうとした。
「俺も連れてけー」
「あ?書類仕事溜まってんだろが?それが終わったら連れてってやるよ」
現在国王は3日ほどサボっていたことが発覚し書類仕事に追われていた。
「ブーブー!薄情息子め!」
「知るか!3日もサボったあげくやらかして母ちゃんに怒られてんだろが!連れてったら俺まで制裁対象になっちまうだろ!」
フェルトラは問答無用で置いていったのだが、廊下で女王エルシャと出会い顔を顰めた。
「あら?王太子とあろうものがまた1人遊びですか?友達の1人や2人作りなさいな。貴族じゃなくても市民でも強盗犯でも魔王でもいいのですよ?」
「最後の2つは洒落にならんじゃねぇか!?王族がそれでもいいのか!?」
「いいですよ。害を加えないのであれば問題はありません。だってわたくしが教育いたしますから」
「怖………」
エルシャは少しぶっ飛んだ考え方の持ち主で国王はそんなエルシャに惚れたらしい。
「わりぃーけどレインとこ行くから退いてもらえね?母ちゃん」
「あらあらなんとまぁ!!お友達ですか!?フェルトラに!?ぜひとも連れてってくれまし。お母様は一生の友達になる可能性のある方に挨拶しておきたいわ!」
「その服じゃ目立つだろうが」
「それもそうね。すぐ着替えるわ」
フェルトラはドレスなのに護衛騎士を置いていかれる速度で走れるのはなんでだろうと突っ込みたくなった。
今のうちに門から出たのだがそこには人間の姿に化けているあの悪魔がいた。
「「あっ」」
レインの店のエプロンをし、買い物袋を持っているところを見るにいいように使われているようである。
多分たまたま門の近くにいたのだろう。
「ドンマイ」
「くそがぁぁぁぁあ!」
フェルトラは悪魔の肩に手を置き一言言って、悪魔は絶叫したのだった。
「おまたせー。あら、あなたなんだか悪魔っぽい感じね」
エルシャが想定より早く出てきたのだ。
しかも間髪入れずに悪魔っぽいと言い放ったのでフェルトラも悪魔も驚いた。
「なんでそう思うんだ?母ちゃん」
「感ね。わたくしの感よ」
フェルトラと悪魔は野生動物並みだとこの時同時におもった。
「うーん、あなたがレインじゃなさそうね。フェルトラ早く連れてってくださいまし」
店につくまで2人は絶句のあまりに無言で歩いたのだった。
「俺も連れてけー」
「あ?書類仕事溜まってんだろが?それが終わったら連れてってやるよ」
現在国王は3日ほどサボっていたことが発覚し書類仕事に追われていた。
「ブーブー!薄情息子め!」
「知るか!3日もサボったあげくやらかして母ちゃんに怒られてんだろが!連れてったら俺まで制裁対象になっちまうだろ!」
フェルトラは問答無用で置いていったのだが、廊下で女王エルシャと出会い顔を顰めた。
「あら?王太子とあろうものがまた1人遊びですか?友達の1人や2人作りなさいな。貴族じゃなくても市民でも強盗犯でも魔王でもいいのですよ?」
「最後の2つは洒落にならんじゃねぇか!?王族がそれでもいいのか!?」
「いいですよ。害を加えないのであれば問題はありません。だってわたくしが教育いたしますから」
「怖………」
エルシャは少しぶっ飛んだ考え方の持ち主で国王はそんなエルシャに惚れたらしい。
「わりぃーけどレインとこ行くから退いてもらえね?母ちゃん」
「あらあらなんとまぁ!!お友達ですか!?フェルトラに!?ぜひとも連れてってくれまし。お母様は一生の友達になる可能性のある方に挨拶しておきたいわ!」
「その服じゃ目立つだろうが」
「それもそうね。すぐ着替えるわ」
フェルトラはドレスなのに護衛騎士を置いていかれる速度で走れるのはなんでだろうと突っ込みたくなった。
今のうちに門から出たのだがそこには人間の姿に化けているあの悪魔がいた。
「「あっ」」
レインの店のエプロンをし、買い物袋を持っているところを見るにいいように使われているようである。
多分たまたま門の近くにいたのだろう。
「ドンマイ」
「くそがぁぁぁぁあ!」
フェルトラは悪魔の肩に手を置き一言言って、悪魔は絶叫したのだった。
「おまたせー。あら、あなたなんだか悪魔っぽい感じね」
エルシャが想定より早く出てきたのだ。
しかも間髪入れずに悪魔っぽいと言い放ったのでフェルトラも悪魔も驚いた。
「なんでそう思うんだ?母ちゃん」
「感ね。わたくしの感よ」
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「うーん、あなたがレインじゃなさそうね。フェルトラ早く連れてってくださいまし」
店につくまで2人は絶句のあまりに無言で歩いたのだった。
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