レインの店へようこそ!

泡沫 呉羽

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9話 見た目も重要

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「レインのお店にようこそ。フェルトラいらっしゃい。麗しきレディもはじめまして」
「まぁ、あなたがレインね。麗しきレディだなんてもう、そんな年じゃないわ」
「俺からしてみたら女性は何歳でもレディなのでね」
「お上手なのね。あら、レインは物凄く綺麗ね。化粧水とか使ってたりするのかしら?」
「よく分かったね。化粧水だけだけど店を持ってるからきれいな方が良いかなって作ったんだ」
「母ちゃんがレディーだってよ…。悪魔どう思う?」
「若作りであるな。俺からしてみれば若い娘は美味しいがこれはまずそうだ。」

 エルシャはすかさず両方の腹に全力で殴りを入れた。
 二人は一斉に涙目でうめき声をあげ、腹を抱えて床に丸くなった。

「何個か美容用品あるけど見ていくかい?フェルトラのお母さんらしいし特別価格で売るよ」
「あら、お試し出来たりするかしら?」
「勿論。効果が出るのってちょっとやっぱり遅いし、人によって相性が違うからね。ここで使ってみてもいいよ。1週間お試しにしておくからさ」
「あら、じゃあおすすめの化粧水はあるかしら。ハリ感と若々しさがあればなおいいわ」
「じゃあこれだね。使うかい?」
「えぇ、洗面台お借りするわ」

 エルシャはウキウキと部屋を出て行った。
 レインは未だにうずくまる2人に近づき、回復役を渡した。

「女性にあれはね、流石に怒ると思うんだけど」
「容赦ねぇよな。くそいてぇよ。」
「我も痛い、あの女聖魔法を無自覚に使っておるぞ」
「悪魔さぁ、お前レインに従順になってね?どうした?」

 悪魔はサッと視線をそらし青い顔のまま答えなかった。

「あはは、実質奴隷みたいなものだよ。余りに反抗的だったからちょっとでも悪ふざけするたびにその首輪から二十分間回復魔法が少し流れるようにしたのさ」
「レイン、えげつねぇことしてんな」
「我は逆らうのをやめた。もう、悪魔の威厳などどうでも良くなったぞ」

 悪魔は感情のない瞳でいじけたように言った。

「それにさ、見た目も良いから店に置くには丁度いいんだよ。フェルトラも従業員になってみるかい?」

 レインは真面目な顔でフェルトラに聞いたのであった。
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