転生幼女は幸せを得る。

泡沫 呉羽

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46話 陛下とパズル

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「失礼なのは君じゃないかな」

 む、おじさんがバスケットを片手に持ってくださり、更に私を片手で抱っこしました。わあ、いい景色です。あ、この長い青の髪の毛綺麗です。

「陛下!!こんな所にいたんですか!?探したんですよ!?いつもいつもなぜ私が探さねばならないんですか!もう、ほら行きますよ…そちらの令嬢方は?」

「あっちはただの失礼な令嬢だなぁ。こっちは初の孫娘だなぁ。そうだ!じいじと遊ぼう?」

 一瞬思考回路がプシューってなりかけました。えぇー、陛下がこうも出回るものなんですか?いえ、お祖父様じゃないのでおろしてほしいです。

「お茶菓子と玩具も用意しよう!」

「あそびます!」

 はっ……!ついつい、即答しちゃいました。……まぁ嬉しそうですしお菓子食べて一人で遊ぶだけですし大丈夫なはずです。

「書斎に連れて行くんですか?」

「そうだ。癒やしぐらいいいだろう?その間はちゃんと仕事もするし、ねっ?ねー?ねぇ?」

「分かりました。約束ですからね。はぁ、王族って龍の血が入ってるせいか自由奔放なんですよね……。お嬢様が私にとっても癒しになりそうですよ……ぐすん」

 後半、泣き言になってますね。まだ若い、いや、エルフなので多分長い間陛下の付き人やっているんですね。撫でてあげたいです。それにしても龍の血ですか…。聞いたことはあります。それ故に長生きで強く賢く、自由を愛するとか。でも、自分の領域は荒らされるのが嫌いで好戦的でもあるそうです。

「ほら、えーと……レティシアお食べ。あ、バスケットの中身も出しておいたからね。出来れば食べてあげて欲しいなぁ。これはヴィンセントの手作りだろうから」

 ヴィンセント?あ、王太子殿下のお名前でしょうか?いい名前ですね。……朝早くにおいて作ったのでしょうか?…それなら食べないとです。残したら私悪い子な気がします。いえ、多分これもいいわけなんでしょうが。今の私は王太子殿下を意味もなく嫌っているのですから。引き剥がされたのは悲しいですが、私のためですし仕方ない事だと今はちゃんと思えます。あむっ。ハムとチーズの味がします。

「普通の子供はどんな遊びをするんだったっけなぁ?」

「少なくともヴィンセント様と陛下のような遊びはなさらないかと。ルキシア様も例外かと思われますよ?」

「えぇ…じゃあ何を用意したらいいかなぁ」

「パズルなどがおすすめですね。あとはお絵描きとかでしょうか?」

「そっか、流石フィル!じゃあ、これだね。ここ置いておくよ」

 あむあむっ!あ、玩具です!積み木はないですがパズルあります。確か、異世界人が広めたらしいジグソーパズルです。完成させると一枚の絵が出来るらしいです。あ、これは長期戦で長い時間楽しめそうです。

「陛下ぁぁぁぁあ!なんで2000ピース渡したんですか!?子供ですよ?!もっと少ないやつが普通なんですって」

「え……そなの!?このくらいの時普通にやってたから…」

 フィルさんが叫んでますが私、パズル楽しいですから今はとらないでくださいね。とったらペシッしますよ?
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