転生幼女は幸せを得る。

泡沫 呉羽

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70話 風の精霊王の焦り

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「どこにいくんですか?」

「お嬢ちゃんは知らなくていいわ。いてくれたらいいのよ」

 寒くなってきたのでそろそろ降りたいんです………って事前告知無しの急降下は怖いですって!!!!うぇぇええーーん!!!

「ただいま~。調子はどうかしら?」

「……!?その子どうしたの?元いた場所に…ごほっごほっ…!」

 小さなお家に入ると寝ていた赤い髪で赤目の女性が起きました!……具合悪いんですか?熱かもと思い触ろうとしたら怒られました。

「触らないで!!」

 連れてきたのは風の精霊王さんなのに弾き飛ばされちゃいました。外にぽいって。酷いです!!もう知らないです!ぷいっです!腕を組んでから森の中を歩き回っていたら夕方になっちゃってました。そして、安定の迷子なんです!

「おうち……かえりたい………………………」

 今、気づいたんですが…王宮がお家に認定されつつあるみたいです……。ご飯…美味しいですし…お菓子美味しいですし…ベットはふかふかでぬくぬくですし…いっしょに寝てくれますし。うぅ…………。

「いた!!もう大丈夫だからね。お家に返してあげるからほら、泣かないで」

 赤髪のお姉さんが来てくれました。さっきより具合悪そうです。さっきみたいにぽいってされたくないのでジタバタして逃げます!さよならです!

「え…ちょっと…待って、そっちは危ないから!?」

 むっ………。夜になっちゃいました。暗いです。ガサガサ音がなるのも怖いです!た、たしかくまさんやおおかみさんに出会ったら死んだふりですね!そうだったはずです!
ぎゃーー!白い虎さん!? 白い…?虎…さん?

『んー?あ、レティー!久しぶりだな!……こんなところで何してんだ?』

 ライトを見つけました!お久しぶりです!えーとこんな事がありました!
 ライトは人型になり、胡座を組んで聞いてます。あれ?服なんか露出がさらに多くなってません?!

「お、これか?俺様に似合うだろ?たまにこの森に住む鬼に作ってもらってんだ!勿論俺様が所望したオーダーメイドだぞ!」

 なるほど……露出は多いですが確かに似合ってますね。

「風の精霊王は俺様嫌いだな。あいつ切り刻もうとしてくるし、ここ最近は鬼の調子が悪いからピリピリしてるし。多分お前にどうにかさせようと焦って連れてきたんだろ」

 鬼………あの赤髪の女の人でしょうか?確かに具合悪そうでしたが私どうにもできないですよ?

「そうなんだが……な。あいつ迷信とか占いとか信じちゃうんだよな。暫く迎えが来るまで俺様の住処に来とくか?」

 はい!お願いします!迷子は嫌ですし、あそこなら多分見つけてくれると思うので。脇腹に抱えられて出発です。………ちょっとだけ持ち方変えてほしい気もします…。
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