本当に私でいいんですか?

泡沫 呉羽

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嘘だろ!?    Side(セルフィーの側近)

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 どうも!主の側近と言う名の奴隷1号です。
 
 最近どうも主が面倒くさい人になりつつあり、正直不気味に感じてます。

「今、失礼なこと考えませんでしたか?」

 はい、問答無用で蹴られました。

「まぁ、いいですけど。女性がときめくような求婚って何か知っていませんか?」

 嘘だ……、主が乙女のような事を言い出したぞ!?明日は槍が降るのか?
 
 はい、顔に出てたらしく殴られました。

 もう、分かると思いますが主は無慈悲で、血も涙もないような人で手段は問わない殺人鬼です。

 それなのに、それなのに求婚!?この主を動かしただと!?これは気になるんだけど!?

「えーと、じゃあロマンティックな雰囲気でプロポーズはどうっすか?」

「断られた時に私が耐えられないじゃないですか?馬鹿なの?」

 主って言葉にいちいち棘があるんだよなぁ、苛つくんだよなぁ。

「じゃあ、いっそ誘拐でもして一緒に住めばいいじゃないですか。」

「………!それはありですね!」

 長い銀の髪の毛をいじり始めてた主がその手があったかと言うように顔を上げたんですけど。

 えー、主の性格から絶対考えてると思ってヤケクソに言ったんだけどなぁ。

「………相手、誰っすか?」

「気になります?気になりますよね?いいでしょう、教えてあげます。王女のシェリアですよ。」

「……………!?」

 うわー、厄介な相手に恋をしてんなぁ。

 俺等からしたら敵に等しい王族かよ。

 いや、禁断の恋だと思えば、いいか。

 もし、主の想いが繋がったなら、王族と縁が出来るわけだからいいのか?いや、難しそうだな。

「…………………、王女相手なら誘拐はしないほうが良いと思いまーす…。」

「えぇ。我慢ができなくなったらの最終手段ですよ。安心してください。」

 安心できねぇ、願わくはこの主に最終手段使わせないように神々よ、奇跡を起こして2人を繋げてください…。
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