女子校の王子は彼になった

Mkin

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彼は私の憧れだった。

始まりはあまり覚えていない。
物心ついたときには既に私たちはまるで双子のように仲がいいと周囲から持て囃されていた。(といっても彼が私について回っていたのだが)
彼の周りは暖かく居心地が良かったから、悪い気はせず、私のお気に入りの場所になっていった。


彼はとても人懐っこく、いつも私の後ろについてきては、いつの間にやら私の後ろで人に囲まれていた。
そうして、沢山の【友達】を作っては、私を呼ぶのだった。
だから私の周りにもいつも沢山の人がいた。
彼の【友達】はいつも笑っていた。

そんな彼の能力は、人を笑顔にする事が苦手な私には魔法のように思えた。

私は彼の笑顔が好きだった。


気がつけば、側にいて当たり前の存在になっても、私はこの太陽のような人が自分のものになる事が想像できなかった。

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