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14話 私とアイリの王都生活一日目 1
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私達は王都に着いて、現在、聖女学園の寮の前にいる。
これから私とアイリの新しい生活が始まるのだ。
「アイリ様、さぁ参りましょう」
「お姉様、様付けは止めて下さい」
「ふふふ。お姉様なんて呼ばれたら、どちらにしても直ぐにバレちゃうわね」
私達は馬車から荷物を降ろす。
この馬車では衣装も含め、多くの荷物は持ってきてはいない。
荷物は別の馬車が運んでいるからである。
「お嬢様、荷物が届くまでにはもう暫くかかるでしょう。それまでの間、大通りに出てみては如何でしょうか」
馬車の御者ミットが提案してくれる。
ミットは祖父の代から当家に尽くてくれていて、父様の信頼も厚い。
私は敢えてアイリの背後に控えて発言をしない。
「もう、お姉様ったら。では、部屋に荷物を置いてから出かけましょう」
「アイリ。その前にお会いしておきたい方がいるのだけどいいかしら?」
「お姉様、それはどなたです?」
「これからこの寮で生活するのですもの。寮長様にご挨拶をしておきたいわ」
寮長はこの聖女学園の最上位学年で
地位と気品を兼ね備えた方がなる仕来りになっている。
ということを事前に調べてあった。
そして、到着時に挨拶に伺うのが礼儀になっているということも。
アイリに恥をかかせる訳にはいかないし。
アイリが楽しい学生生活をすごすためにも寮長を敵にするわけにもいかない。
といっても今年の寮長は従姉妹なので、そこまで気を使う必要はないと思う。
「お姉様、どんな服がいいと思います?」
「ふふふ。アイリだったらどんな服でも似合うけど、ここはやはり制服じゃないかしら」
<アイリの制服姿!お姉ちゃん萌えるわー>
「では、まず部屋に寄って着替えてからご挨拶に伺います」
「畏まりました。アイリ様」
「もう、お姉様!」
「ミット。大通りには歩いていきますからここで休んで待っていてね」
「リリーお嬢様。私に気を遣わないで下さい」
「ミット、ありがとう。でもミットも長旅で疲れたでしょう。少しでも休んでほしいし荷物が届いた時、ミットがここにいてくれると助かるわ」
「お嬢様……判りました。ここで留守番致します」
「お願いね。ミット」
ミットに留守番を頼み、私とアイリは部屋に向かった。
「お姉様、思ったより広い部屋だね」
部屋に入り、二人きりになったとたんにアイリの口調は変わる。
「いいお部屋ね」
「私の部屋はどうかしら?」
隣室のメイドの部屋を見る。
アイリの部屋より数段劣るもの、なかなか上質のベッドと机が置いてある。
しかし、この部屋の大部分のスペースは、私達の衣装や身だしなみグッズの為のスペースになるだろう。
「お姉さま……」
アイリが申し訳なさそうにしている。
<ションボリするアイリが可愛すぎる!>
思わずアイリを抱きしめ、妹分を補充する私。
優しく頭をなでなでする。
「お姉ちゃんは、この部屋で十分楽しいわ。これからアイリと新しい生活ができるんですもの」
「えへへ。私、お姉様のなでなで大好き」
ずっとこうしていたいが、寮長は今日アイリが到着するので
待ってくれているはず。
挨拶が遅れるのも申し訳ない。
断腸の思いで切り出す。
「さぁ、そろそろ着替えましょう」
「うん」
ーーーーーーーーーーーーーーー
寮長の部屋は最上階(6階)の1番奥。
学年が上がる度に階が高くなる決まりになっている。
だから年1階引っ越しがあり、大変騒がしくなるのだという。
私は寮長の部屋のドアをノックする。
暫く待つと扉が開き、寮長のメイドが出てきた。
ここは私の出番だろう。
「こちらはユニスリー辺境伯ご令嬢アイリス様です。寮長であらせられるルーミラヒア・トロフォル様に到着のご挨拶にお伺いさせて頂きました」
「ご用件お伺い致しました。暫くお待ち下さいませ」
メイドさんはアイリに恭しく礼をすると一旦扉を閉めた。
次に扉が開いた時、出てきたのはメイドさんではなかった。
「待っていたわ。アイリ。他人行儀な挨拶なんていいから。お入りなさいな」
「ルーミラお姉様。お久しぶりです」
「取り敢えず入って頂戴。メイドさん貴女もね」
私は一礼してみせる。
顔をあげると ルーミラお嬢様はこちらを指差し固まっている。
暫し固まって、次に口をパクパクしだした。
「リリー!?」
やっと言葉がでたようだ。
「お久しぶりです。ルーミラお姉様」
あえて、メイド服のまま優雅なカーテシーをする。
ルーミラお姉様は母方の従姉妹である。
ルーミラお姉様は強い付与の術の才能があり、既に聖女に内定していた。
ルーミラお姉様はどちらかと言うと、礼儀に拘らないお転婆なお姉様だ。
公爵令嬢なのに珍しい人物である。
「リリー! 貴女何やってるの!?」
ーーーーーーーーーーーーーーー
「アイリのメイドとして一緒に来たのね。貴女らしい。納得したわ」
現在、紅茶を飲みながら従姉妹のルーミラお姉様と会話中である。
「はい、私も出発の直前まで知らされてなくて。びっくりしました」
「うふふ。お姉ちゃん。驚くアイリの顔が見たくて」
「はぁ、リリーは相変わらずなのね。私も自身を変わり者と思うけど、貴女ほどではないわ」
「褒めてくれて有難う」
処置なしという感じで、ルーミラお姉様はため息をついた。
「まぁ、ここでの生活で困った事があったら私に言ってね。特にいじめられた時なんかは……リリーが居るから必要ないわね」
「大丈夫。アイリをいじめる人なんていないわ」
「いじめられてもお姉様がいるから私は平気です」
「アイリ、なんて健気なの!」
思わすアイリを抱きしめる。
「お姉様、恥ずかしいです」
「あー そういうのは他所でやって頂戴な」
ルーミラお姉さまに怒られてしまった。
これから私とアイリの新しい生活が始まるのだ。
「アイリ様、さぁ参りましょう」
「お姉様、様付けは止めて下さい」
「ふふふ。お姉様なんて呼ばれたら、どちらにしても直ぐにバレちゃうわね」
私達は馬車から荷物を降ろす。
この馬車では衣装も含め、多くの荷物は持ってきてはいない。
荷物は別の馬車が運んでいるからである。
「お嬢様、荷物が届くまでにはもう暫くかかるでしょう。それまでの間、大通りに出てみては如何でしょうか」
馬車の御者ミットが提案してくれる。
ミットは祖父の代から当家に尽くてくれていて、父様の信頼も厚い。
私は敢えてアイリの背後に控えて発言をしない。
「もう、お姉様ったら。では、部屋に荷物を置いてから出かけましょう」
「アイリ。その前にお会いしておきたい方がいるのだけどいいかしら?」
「お姉様、それはどなたです?」
「これからこの寮で生活するのですもの。寮長様にご挨拶をしておきたいわ」
寮長はこの聖女学園の最上位学年で
地位と気品を兼ね備えた方がなる仕来りになっている。
ということを事前に調べてあった。
そして、到着時に挨拶に伺うのが礼儀になっているということも。
アイリに恥をかかせる訳にはいかないし。
アイリが楽しい学生生活をすごすためにも寮長を敵にするわけにもいかない。
といっても今年の寮長は従姉妹なので、そこまで気を使う必要はないと思う。
「お姉様、どんな服がいいと思います?」
「ふふふ。アイリだったらどんな服でも似合うけど、ここはやはり制服じゃないかしら」
<アイリの制服姿!お姉ちゃん萌えるわー>
「では、まず部屋に寄って着替えてからご挨拶に伺います」
「畏まりました。アイリ様」
「もう、お姉様!」
「ミット。大通りには歩いていきますからここで休んで待っていてね」
「リリーお嬢様。私に気を遣わないで下さい」
「ミット、ありがとう。でもミットも長旅で疲れたでしょう。少しでも休んでほしいし荷物が届いた時、ミットがここにいてくれると助かるわ」
「お嬢様……判りました。ここで留守番致します」
「お願いね。ミット」
ミットに留守番を頼み、私とアイリは部屋に向かった。
「お姉様、思ったより広い部屋だね」
部屋に入り、二人きりになったとたんにアイリの口調は変わる。
「いいお部屋ね」
「私の部屋はどうかしら?」
隣室のメイドの部屋を見る。
アイリの部屋より数段劣るもの、なかなか上質のベッドと机が置いてある。
しかし、この部屋の大部分のスペースは、私達の衣装や身だしなみグッズの為のスペースになるだろう。
「お姉さま……」
アイリが申し訳なさそうにしている。
<ションボリするアイリが可愛すぎる!>
思わずアイリを抱きしめ、妹分を補充する私。
優しく頭をなでなでする。
「お姉ちゃんは、この部屋で十分楽しいわ。これからアイリと新しい生活ができるんですもの」
「えへへ。私、お姉様のなでなで大好き」
ずっとこうしていたいが、寮長は今日アイリが到着するので
待ってくれているはず。
挨拶が遅れるのも申し訳ない。
断腸の思いで切り出す。
「さぁ、そろそろ着替えましょう」
「うん」
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寮長の部屋は最上階(6階)の1番奥。
学年が上がる度に階が高くなる決まりになっている。
だから年1階引っ越しがあり、大変騒がしくなるのだという。
私は寮長の部屋のドアをノックする。
暫く待つと扉が開き、寮長のメイドが出てきた。
ここは私の出番だろう。
「こちらはユニスリー辺境伯ご令嬢アイリス様です。寮長であらせられるルーミラヒア・トロフォル様に到着のご挨拶にお伺いさせて頂きました」
「ご用件お伺い致しました。暫くお待ち下さいませ」
メイドさんはアイリに恭しく礼をすると一旦扉を閉めた。
次に扉が開いた時、出てきたのはメイドさんではなかった。
「待っていたわ。アイリ。他人行儀な挨拶なんていいから。お入りなさいな」
「ルーミラお姉様。お久しぶりです」
「取り敢えず入って頂戴。メイドさん貴女もね」
私は一礼してみせる。
顔をあげると ルーミラお嬢様はこちらを指差し固まっている。
暫し固まって、次に口をパクパクしだした。
「リリー!?」
やっと言葉がでたようだ。
「お久しぶりです。ルーミラお姉様」
あえて、メイド服のまま優雅なカーテシーをする。
ルーミラお姉様は母方の従姉妹である。
ルーミラお姉様は強い付与の術の才能があり、既に聖女に内定していた。
ルーミラお姉様はどちらかと言うと、礼儀に拘らないお転婆なお姉様だ。
公爵令嬢なのに珍しい人物である。
「リリー! 貴女何やってるの!?」
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「アイリのメイドとして一緒に来たのね。貴女らしい。納得したわ」
現在、紅茶を飲みながら従姉妹のルーミラお姉様と会話中である。
「はい、私も出発の直前まで知らされてなくて。びっくりしました」
「うふふ。お姉ちゃん。驚くアイリの顔が見たくて」
「はぁ、リリーは相変わらずなのね。私も自身を変わり者と思うけど、貴女ほどではないわ」
「褒めてくれて有難う」
処置なしという感じで、ルーミラお姉様はため息をついた。
「まぁ、ここでの生活で困った事があったら私に言ってね。特にいじめられた時なんかは……リリーが居るから必要ないわね」
「大丈夫。アイリをいじめる人なんていないわ」
「いじめられてもお姉様がいるから私は平気です」
「アイリ、なんて健気なの!」
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