そんなにホイホイ転生させんじゃねえ!転生者達のチートスキルを奪う旅〜好き勝手する転生者に四苦八苦する私〜

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軍の登録簿に名前の無い部隊ってかっこよくない?

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私が生まれて初めてした土下座を見ながら王様はクスリと笑うと、私にこう言った。

「いや、よいのだ。イザベルの国軍が損失したわけでは無いからな。貴族の私兵の被害報告書の処理など些末事だ。」

よ、よかった・・・王様怒っていないみたいで・・・

「まあとにかく、このイザベルでは基本的にその抗争には手をださん。」

「分かりました。ありがとうございます。王様。」

「貴重なお時間をいただき、感謝いたします陛下。」

私とヘルゼさんがお礼を言って立ち上がろうとしたとき、王様は唐突にこう言った。

「だが我自身、エルビスのことは気がかりだ。それにこのままファリン族のことを見過ごすことは出来ぬ。と、いうことで」

パン!パン!王様が手を打ち鳴らすと、30人ほどの兵士の人が入ってきた。

「此奴らはつい先程、軍を退役した者達だ。」

え?退役?それって軍を辞めたってこと?何でいきなり。

「うむ、この者達どうやらファリン族を守るため軍を退役したそうだ。イザベルは今のところ、この抗争には不干渉の立場だからな。」

王様はそう言うが、どう考えてもタイミングが良すぎる。もしかして王様強制的にクビにしたんじゃ・・・

「ま、まあ・・そういうことに・・・なる。現に軍の登録簿からこ奴らの名前は消えておるし・・・」

それっていいんですか?この人達怒りません?

「そ、その点も考慮して此奴らには退役金として通常よりもかなり多い額を渡しておる。それに、この抗争が終わり、戻ってきた際にもすぐに軍に復帰できるように手はずは整えておる。」

皆さんそれでいいんですか?不満とか無いんですか?

そんな私の問いかけに兵士の人たちは声をそろえてこう言った。

「全て陛下の御心のままに!!」

あ・・・そう

そうして私とヘルゼさん、そして30人ほどの屈強な兵士の皆さんで王城を後にした。

・・・・・

・・・

「ねえ、ヘルゼさん、どうやって帰るの?」

「普通に転移魔法で帰るわよ?これくらいの人数ならなんとかなるし。」

「なら良いんだけど・・・あの、貴方たちは大丈夫ですか?イザベルを出たらすぐにヘルゼさんが転移魔法使ってファリン族の森へ行きますけど」

兵士の人たちに聞いてみると、ある一人の兵士が代表して答えてくれた。

「問題ありません。王はあなた方が来る前に準備をしておられました。」

ん?どういうこと?

「王は先日、エルビオン前王が獄死した後、エルビスの動向を探るため秘密裏に秘密遠征部隊の用意をしておりました。」

秘密遠征部隊?それってもしかして・・・

「はい、私達のことです。極秘裏の部隊なので軍の登録簿からは名前が抹消されました。」

い、いいのかな・・・このすごそうな人達お借りしちゃって。それにこの人達の当初の目的はエルビスの動向を探ること。それなのに・・・

「問題ありません。全て王が決めたことです。それに、ファリン族側に立ちながらもエルビスの動向を探ることは出来ます。心配は無用です。」

そ、そうですか・・・

「ちょっとミユ、そろそろ行くわよ。」

「わ、わかりました!」

こうして私達は心強い味方を手に入れ、ファリン族の集落へと帰還した。
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