93 / 186
ギャグ漫画体質はガチのチート
しおりを挟む
相も変わらずあの陽気な外国人転生者3人組の勢いはすさまじい。最早コミュ力の塊なんじゃ無いかって錯覚するほど人懐っこくいろいろなことを聞いてくる。
「ねえ、今度食事に行かない?今度は二人きりで」
「てめえ!何抜け駆けしようとしてんだ!」
「巫山戯んな!こんな黒髪美少女をお前と二人きりにするわけねえだろ!!」
「え・・・あ、あの・・・」
コミュニケーションの暴力にたじたじになっていると
「いい加減にしなさい!ミユが困ってるでしょ!!」
と、ルミナークさんが物理的(魔法的?)に雷を落としてくれたおかげで、3人は大人しくなった。
かなり黒焦げになっているけど・・・あれ大丈夫なんだよね?生きてるよね?
「平気よ。いつだったか、火山の噴火口に落っこちたときもあったけど、あの3人けろりとした顔で噴火口から這い出てきたんだから」
ヘルゼさんがうんざりとした顔で言うが、こちらとしては初見なのでかなり驚く。っていうかあの3人しぶとすぎるでしょ。エリックさんやルミナークさんがあいつらはしぶとくて嫌になるって行っていた意味がようやく分かった気がする。
「HAHAHA!!褒めるなよ照れるぜ~」
「褒めたってキスぐらいしか出せないぜ」
「誰もテメェのデビルフィッシュみたいに吸い付く唇なんざ欲しくねぇんだよ!」
真っ黒焦げになりながらもギャイギャイ言い合う3人に、もう一度ルミナークさんの雷が降り注いだ。
その後すぐにライドが黒焦げになった3人をどこかへ運んで言ってしまった。どうやらあの3人を余り私の視界に入れたくないらしい。
「ライド~ゴミ捨て場ならまっすぐ行ってすぐ右よ~」
ヘルゼさん!そんな殺生な!
「ヴァオン!」
ライドもお礼を言うんじゃ無いっ!
・・・・・
・・・
ようやくあの3人が大人しくなったところで、エリックさんと兵士達のまとめ役らしき人がこちらへとやってきた。エリックさんが言うには、兵士達の隊長らしい。
「とりあえず、これからの方針を考えよう。」
エリックさんがそう言うと、ルミナークさんとヘルゼさんが頷く。釣られて私も頷いた。
「まず、戦力としては圧倒的にエルビスが上だ。兵の数としてはこちらの穂が上だが、奴ら個人の戦力が異常なほどに高い。」
うん。それはおそらく転生者だからだ。神様からチートスキルを貰った存在だから普通の人なら太刀打ちは出来ないだろう。
「だが、集団戦法に関してはこちらが長けている。今までゲリラ戦を何度か仕掛けたが、奴ら、集団での戦いはド素人だ。個人の技量には目を見張る者があるが、あれが視る限りその力に振り回されている。」
「そうなのですか。ならば奴らを分断し、一対多の状況を意識していけば勝ち筋は見えてきますね。集団戦闘での練度は私が言うのも何ですが、かなり高いので。」
流石王様の秘密遠征部隊。説得力がすごい。
「じゃあ、分断するための攻撃は後方から私とヘルゼがやるわ。それと、あの3人には囮役をして貰うわ。実力的には拮抗しているから問題ないでしょ?」
ルミナークさんの言葉にエリックさんは頷いた。
確かにあの3人は転生者だから、大丈夫だろう。
「よし、このような感じで作戦を練ろう。」
エリックさんがそう言ったところで、私はおずおずと手を上げた。
「どうしたミユ?」
「あの・・・この森で妖精が居そうな場所ってありますか?」
「は?」
私の言葉にエリックさんの目は点になった。
「ねえ、今度食事に行かない?今度は二人きりで」
「てめえ!何抜け駆けしようとしてんだ!」
「巫山戯んな!こんな黒髪美少女をお前と二人きりにするわけねえだろ!!」
「え・・・あ、あの・・・」
コミュニケーションの暴力にたじたじになっていると
「いい加減にしなさい!ミユが困ってるでしょ!!」
と、ルミナークさんが物理的(魔法的?)に雷を落としてくれたおかげで、3人は大人しくなった。
かなり黒焦げになっているけど・・・あれ大丈夫なんだよね?生きてるよね?
「平気よ。いつだったか、火山の噴火口に落っこちたときもあったけど、あの3人けろりとした顔で噴火口から這い出てきたんだから」
ヘルゼさんがうんざりとした顔で言うが、こちらとしては初見なのでかなり驚く。っていうかあの3人しぶとすぎるでしょ。エリックさんやルミナークさんがあいつらはしぶとくて嫌になるって行っていた意味がようやく分かった気がする。
「HAHAHA!!褒めるなよ照れるぜ~」
「褒めたってキスぐらいしか出せないぜ」
「誰もテメェのデビルフィッシュみたいに吸い付く唇なんざ欲しくねぇんだよ!」
真っ黒焦げになりながらもギャイギャイ言い合う3人に、もう一度ルミナークさんの雷が降り注いだ。
その後すぐにライドが黒焦げになった3人をどこかへ運んで言ってしまった。どうやらあの3人を余り私の視界に入れたくないらしい。
「ライド~ゴミ捨て場ならまっすぐ行ってすぐ右よ~」
ヘルゼさん!そんな殺生な!
「ヴァオン!」
ライドもお礼を言うんじゃ無いっ!
・・・・・
・・・
ようやくあの3人が大人しくなったところで、エリックさんと兵士達のまとめ役らしき人がこちらへとやってきた。エリックさんが言うには、兵士達の隊長らしい。
「とりあえず、これからの方針を考えよう。」
エリックさんがそう言うと、ルミナークさんとヘルゼさんが頷く。釣られて私も頷いた。
「まず、戦力としては圧倒的にエルビスが上だ。兵の数としてはこちらの穂が上だが、奴ら個人の戦力が異常なほどに高い。」
うん。それはおそらく転生者だからだ。神様からチートスキルを貰った存在だから普通の人なら太刀打ちは出来ないだろう。
「だが、集団戦法に関してはこちらが長けている。今までゲリラ戦を何度か仕掛けたが、奴ら、集団での戦いはド素人だ。個人の技量には目を見張る者があるが、あれが視る限りその力に振り回されている。」
「そうなのですか。ならば奴らを分断し、一対多の状況を意識していけば勝ち筋は見えてきますね。集団戦闘での練度は私が言うのも何ですが、かなり高いので。」
流石王様の秘密遠征部隊。説得力がすごい。
「じゃあ、分断するための攻撃は後方から私とヘルゼがやるわ。それと、あの3人には囮役をして貰うわ。実力的には拮抗しているから問題ないでしょ?」
ルミナークさんの言葉にエリックさんは頷いた。
確かにあの3人は転生者だから、大丈夫だろう。
「よし、このような感じで作戦を練ろう。」
エリックさんがそう言ったところで、私はおずおずと手を上げた。
「どうしたミユ?」
「あの・・・この森で妖精が居そうな場所ってありますか?」
「は?」
私の言葉にエリックさんの目は点になった。
0
あなたにおすすめの小説
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
中身は80歳のおばあちゃんですが、異世界でイケオジ伯爵に溺愛されています
浅水シマ
ファンタジー
【完結しました】
ーー人生まさかの二週目。しかもお相手は年下イケオジ伯爵!?
激動の時代を生き、八十歳でその生涯を終えた早川百合子。
目を覚ますと、そこは異世界。しかも、彼女は公爵家令嬢“エマ”として新たな人生を歩むことに。
もう恋愛なんて……と思っていた矢先、彼女の前に現れたのは、渋くて穏やかなイケオジ伯爵・セイルだった。
セイルはエマに心から優しく、どこまでも真摯。
戸惑いながらも、エマは少しずつ彼に惹かれていく。
けれど、中身は人生80年分の知識と経験を持つ元おばあちゃん。
「乙女のときめき」にはとっくに卒業したはずなのに――どうしてこの人といると、胸がこんなに苦しいの?
これは、中身おばあちゃん×イケオジ伯爵の、
ちょっと不思議で切ない、恋と家族の物語。
※小説家になろうにも掲載中です。
『異世界ガチャでユニークスキル全部乗せ!? ポンコツ神と俺の無自覚最強スローライフ』
チャチャ
ファンタジー
> 仕事帰りにファンタジー小説を買った帰り道、不運にも事故死した38歳の男。
気がつくと、目の前には“ポンコツ”と噂される神様がいた——。
「君、うっかり死んじゃったから、異世界に転生させてあげるよ♪」
「スキル? ステータス? もちろんガチャで決めるから!」
最初はブチギレ寸前だったが、引いたスキルはなんと全部ユニーク!
本人は気づいていないが、【超幸運】の持ち主だった!
「冒険? 魔王? いや、俺は村でのんびり暮らしたいんだけど……」
そんな願いとは裏腹に、次々とトラブルに巻き込まれ、無自覚に“最強伝説”を打ち立てていく!
神様のミスで始まった異世界生活。目指すはスローライフ、されど周囲は大騒ぎ!
◆ガチャ転生×最強×スローライフ!
無自覚チートな元おっさんが、今日も異世界でのんびり無双中!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
大学生活を謳歌しようとしたら、女神の勝手で異世界に転送させられたので、復讐したいと思います
町島航太
ファンタジー
2022年2月20日。日本に住む善良な青年である泉幸助は大学合格と同時期に末期癌だという事が判明し、短い人生に幕を下ろした。死後、愛の女神アモーラに見初められた幸助は魔族と人間が争っている魔法の世界へと転生させられる事になる。命令が嫌いな幸助は使命そっちのけで魔法の世界を生きていたが、ひょんな事から自分の死因である末期癌はアモーラによるものであり、魔族討伐はアモーラの私情だという事が判明。自ら手を下すのは面倒だからという理由で夢のキャンパスライフを失った幸助はアモーラへの復讐を誓うのだった。
俺に王太子の側近なんて無理です!
クレハ
ファンタジー
5歳の時公爵家の家の庭にある木から落ちて前世の記憶を思い出した俺。
そう、ここは剣と魔法の世界!
友達の呪いを解くために悪魔召喚をしたりその友達の側近になったりして大忙し。
ハイスペックなちゃらんぽらんな人間を演じる俺の奮闘記、ここに開幕。
40歳のおじさん 旅行に行ったら異世界でした どうやら私はスキル習得が早いようです
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
部長に傷つけられ続けた私
とうとうキレてしまいました
なんで旅行ということで大型連休を取ったのですが
飛行機に乗って寝て起きたら異世界でした……
スキルが簡単に得られるようなので頑張っていきます
侯爵家三男からはじまる異世界チート冒険録 〜元プログラマー、スキルと現代知識で理想の異世界ライフ満喫中!〜【奨励賞】
のびすけ。
ファンタジー
気づけば侯爵家の三男として異世界に転生していた元プログラマー。
そこはどこか懐かしく、けれど想像以上に自由で――ちょっとだけ危険な世界。
幼い頃、命の危機をきっかけに前世の記憶が蘇り、
“とっておき”のチートで人生を再起動。
剣も魔法も、知識も商才も、全てを武器に少年は静かに準備を進めていく。
そして12歳。ついに彼は“新たなステージ”へと歩み出す。
これは、理想を形にするために動き出した少年の、
少し不思議で、ちょっとだけチートな異世界物語――その始まり。
【なろう掲載】
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる