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私はある私はある意味能力把握系チート

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「ごめんねミユ。心配掛けちゃって。」

「ありがとう。助かったわ。」

「い、いえ・・・お礼を言うならあそこにいる妖精に・・・それより、一体何があったんですか?」

ルミナークさんとヘルゼさんが目を覚ましたので一体何があったのかを聞いてみる。

しかし、2人の表情は浮かない。

「私達にも一体何が起きたかは余り良く覚えていないの。」

「背後から急に襲われたと思ったら意識が遠のいて・・・」

ルミナークさん達を聞く限り、誰がやったかについては分からないみたいだ。

「せめて相手の能力とかが分かれば良いんだけど・・・」

ヘルゼさんのその言葉で思い出した

すっかり忘れていた。転生者ファイルにエルビス側の転生者のことが載っているって前にクロートーさんに聞いたんだった。

「すいません。私ちょっと急用を思い出しました!」

そう言って私はルミナークさん達の所を離れ、幼女(妖精)の所へ急いだ。

・・・・・

・・・

私は幼女(妖精)を連れて大きな樹の下にある幼女(妖精)の隠れ家に行った。

「もーなんじゃ?そんなに慌てて。」

「あ、あの!もしかしたらエルビス側と有利に戦えるかもしれません」

「どういうことじゃ?」

「女神さまから許可がもらえたら説明します。」

いぶかしげに尋ねる幼女(妖精)をよそに、私はアトロポスさんへと電話を掛けた。

『・・・わかりました。そういうことなら構いません。ただし、その妖精以外転生者ファイルの存在を明かしてはいけませんよ。』

「わかりました。でも、どうして相手側の能力がわかったのか聞かれたらどうしましょう。」

「そのときは、わしが女神から天啓を授かったとか言っておけばええじゃろ。」

『そうしてください。なるべく望結さんに注目が集まらないようにお願いします。望結さん、エルビス側の転生者であれば転生者ファイルの№81~№100の20人です。彼らの体の一部は必ず回収してください。』

「わかりました。ありがとうございます。」

アトロポスさんにお礼を言って電話を切ろうとしたところで、アトロポスさんが急に何かを思い出したかのように話し始めた。

『ああ、そういえばエルビス側が新たに用意した500人の軍勢についてはご存じですよね?』

「え?・・・はい。」

知っている。こんな少数部族に500人もの兵士送り込んでくるなんてどうかしているんじゃないだろうか?

『彼らに関しては髪の毛を回収しなくてもいいので、一人残らず冥府へ送り返して下さい。』

ん?どういうこと?

『その500人の軍勢は、エルビスの何者かが死者蘇生で冥府より呼び戻した古の戦士たちです。』

え?ど、どういうこと?

『エルビス側は何らかの方法で不完全ではありますが死者蘇生の術式を発動させ、500人に及ぶ死の軍勢を作り上げました。この件に関して冥府のほうから管理人であるハデスから大変お怒りの手紙をいただきました。なので一刻も早い事態の収束をお願いします。』

そ、それって私関係なくない?!

『ハデスは私たちがこの世界の世界エネルギーの回収に失敗したからこのような事態になったと思い込んでいます。というより、自分の裁く前の魂が脱走したことに対する八つ当たりでしょう。』

な、なんてはた迷惑な。

『ともかく、その件で姉様たちは冥界のハデスを説得しに行ったため、私はここを動くことはできません。私たちの助力はないものと考えておいて下さい。』

そういってアトロポスさんは電話を切った。

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