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一応は敵なので拘束します(幼女が)
しおりを挟む流石にこのまま連れて行くのはちょっと危ないよね・・・魔封じの術を掛けたいところだけど私には無理だし・・・
仕方ない、幼女(妖精)に迎えに来て貰しか無いか。
・・・・・
・・・
「あのなぁ、儂そこまで暇じゃないんじゃが?絶賛多忙なのじゃが?」
「ご、ごめんなさい・・・」
私が呼んでから5秒とせず来た幼女(妖精)だったが、ものすごく不満そうな顔で、さっきからこのように不満たらたらで、風間英二に魔封じの術や拘束をしている間も延々と文句を私にぶつけてくる。
「あ、あの・・・すまないがもう少し緩く・・・結構きついんだが」
「五月蠅いわい!お主敵じゃろうが!縛っておかんと何をするか・・・む?」
風間英二を縛っていた幼女の手がぴたりと止まった。
「ど、どうかしたんですか?」
「お主、何者かに暗示をかけられているな?我ら絶対悪の敵だと認識するように。」
「ああ、なんかそれらしいことされたな。エリスガル伯爵の付き人だっていう黒いローブを着た男に、この間呼び出されて魔法をかけられたけど多分その時かな?」
う、嘘でしょ?私たちが敵だという暗示をかけられているのに何でわざわざ自分から捕まるような真似を?も、もしかして私たちのところに来たら縄をほどいて大暴れしようとか?!忍者だから縄抜けもできるだろうし、能力がなくても・・・
「いや、こやつ暗示の能力を弾いておる。暗示の効果が出ていない。」
え?
「ああ、俺たちの一族は修行の一環として、精神体制を磨くための修行もするんだ。拷問や自白剤に屈しないようにな。多分そのおかげかな?」
・・・マジの化け物じゃん。
「ほかに受けた者は居るのか?」
「何人かはいたな。全員この戦いに疑問を持っていたやつらだった。」
幼女(妖精)の質問にさらりと答える風間英二。
「もしかしてその中に雷系の魔法を使用する滝隆二という者はおらんかったか?」
「ああ、あいつもいた。っていうかなんであいつのこと知っているんだ?」
「あ奴ならここにおるミユの策に嵌り捕まった挙句、逃げ出そうとしたので儂が灸をすえてやったのじゃ。心配するな。ちゃんと生きておる。それに、儂の灸で暗示も解けておるじゃろう。」
え?ちょっと待って、あの人が暗示にかかっていたなんて私初耳なんだけど。
「言っておらんからの。それに、暗示がかかっているとは言っても儂ぐらいにしか解けないレベルじゃ。言ったところでどうにもならないじゃろ。」
「あんたはその暗示を解けるんだな。よかった。俺もあいつらのこと嫌いじゃ無いから敵対したくは無いしな。」
幼女(妖精)言葉を聞いて風間英二は心の底からほっとしたようだった。
「さて、そろそろ戻るぞ。ミユ、寝てる2人は任せたぞ。」
「分かりました!」
幼女(妖精)は風間英二を担ぎ上げ、すたすたと行ってしまう。私も急いでルミナークさんとヘルゼさんをライドの背に乗せ、幼女(妖精)の後を追った。
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