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最終話 現世への帰還
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ああ……なんか久々な感じがする。
車通りの多い道。建ち並ぶ高層ビル群。スーツを着て歩く人達。そして、ギラギラと輝く太陽と蝉の声。
そう、私は元の世界へと戻ってきていた。
とりあえず、今回の件でこの東大陸にいる転生者たちの髪の毛は集め終わったとの事だったので、私はしばらく休暇を貰えることになったのだ。
「あ、ちょっと待ってタマミ!ライド!たまみ抑えて!」
そして、私の使い魔となっている2人も私と共にこの世界へと来ていた。
・・・・・
・・・
あの戦いのあと、私はファリン族の人たちの村を復興するために1週間ほどあの森で過ごしていた。
大した手伝いは出来なかったけど、ファリン族の方達にはとても感謝された。
あ、そうそう氷室や風間、そしてそのクラスメートたちは見事に回復。氷室も無くなった腕が生えてきたらしい。
騙されていたとはいえ、無実であるファリン族と戦いを引き起こした贖罪として復興の手伝いをしてくれている。
復興が終わったらどうするつもりなのかと聞いてみると、冒険に出たり、店を出したりなど、様々な道を歩むらしい。
(風間は王様の特殊部隊隊長にスカウトされ、そこに所属するらしい。)
で、復興の手伝いやら何やらをして5日目ほどでアトロポスさんから電話があった。
『美結様。此度の件大変お疲れ様でした。こちらの準備も整いましたので、こちらの世界へと戻り、1ヶ月ほどの休暇を差し上げます。』
と、言われた。
私はほっとしたのもつかの間、1つの問題が頭を過った。
そう、使い魔となっているライドとタマミだ。
この2人を置いていくのはさすがに私も嫌だ。でも、現代日本にファンタジーな力を持った2人を連れていくのはどうかと思う。ジレンマに陥りかけた時、アトロポスさんが
『別に美結様の使い魔なのだから連れ帰ってきてもいいですよ?ああ、ただ向こうでは呪いを施し、大幅に力は制限させてもらいます。』
との事だった。無用の心配だったらしい。
あ、でも2人は私と一緒に来てくれるかな?
そう思って2人を見ると、ライドの後ろは尻尾の振りすぎて、暴風が巻き起こっており、タマミも尻尾を5本にして喜んでいた。(いつの間に尻尾が5本になったんだろう……)
ということで2人も日本へと連れ帰ることになった。
そして最終日。
私はお世話になった人達に旅立つという名目で別れを告げた。
ルミナークさんやヘルぜさんは
「私たちの故郷の南の大陸に来た時は是非クルケルムに来てね!」
「そうそう!私達がいた時は案内するわよ!」
と言ってくれ、
ファリン族のエリックさんは
「お前たちのおかげで我が一族は族滅を免れた。礼を言う」
と、私には勿体ないくらい感謝された。
そして幼女(妖精)は
「500年振りに楽しめたぞ。また遊びに来い。あ、遊びに来るときはまた飴玉を頼むぞ。お主に幸運の女神……あ、運命の三女神がついておったの。まあ、次の度も気をつけいよ」
と、送り出してくれた。
私とタマミはライドに乗り、そして森から北東へと走り、そして光に包まれた。
・・・・・
・・・
という感じで現世、異世界へと出発した三女神教会に戻ってきたら、出発した時はまだ春の初めという感じだったのに、戻ってきたらとても蒸し暑く、夏真っ盛りという感じだった。
カレンダーを確認すると8月の半ば。ああ、私が異世界に行っている間にこんなに時間がたって居たのか。
で、隣を見るとライドは真っ黒なシベリアンハスキーみたいな感じに。タマミはほとんど変わらず、白い狐みたいな見た目になっていた。
ライドの変わりように驚いていると、3女神様が音もなく私の目の前に現れ、ラケシスさんとアトロポスさんが私に分厚い封筒を差し出した。
「お疲れ様でした美結さん」
「早速ですが、こちら給料です」
「それとこちらはボーナスです」
震える手で中を見てみると、そこには帯封のされた諭吉さんの塊が3つも……
アトロポスさんのボーナスの方には帯封のされた諭吉さんがふたつ……
「?????????」
頭の混乱する私にクロートーさんが
「それだけの仕事だったの言うことです。木崎の暴走に関しては、元凶が神だったのでそれのお詫びも含まれています。」
そ、そうなんだ……
「それではお疲れ様でした。」
「良い夏期休暇をお過ごしください。」
「また一ヶ月後にお会いしましょう」
そう言って三女神様は煙のように消えてしまった。
私とライドとタマミを残して。
・・・・・
・・・
そんなこんなで私は現世に戻ってきた。急に実家に戻ってきたことに両親は混乱するかなとも思ったが
「おかえりなさい。ちゃんと今日帰ってこれたのね。」
と、出迎えてくれた。よくよく聞いてみると私が今日帰ると電話したらしい。
……多分それ女神様の誰かだな。
で、ライドたちを見た両親は多少驚いたようだが、すぐに慣れ、お父さんに関してはライドとタマミを連れて毎日散歩に出かけている。
で、そんなこんなはあったものの、私は1ヶ月の休暇を楽しんだ。
・・・・・
・・・
そして一月後。秋晴れが広がる空の下。私は再び古びた三女神教会へと、ライドとタマミを連れてやってきた。両親達には仕事と伝えてある。
「ちゃんと来ましたね美結様」
「今回は南の大陸です」
「キラキラとした学園生活が待っていますよ」
そういう三女神様。気楽に言ってくれるなぁ……
まあいいや。
さあ、次はどんな転生者が待っているのだろうか。
「いくよ、ライド、タマミ!」
私達は光に包まれた。
~[完]~
車通りの多い道。建ち並ぶ高層ビル群。スーツを着て歩く人達。そして、ギラギラと輝く太陽と蝉の声。
そう、私は元の世界へと戻ってきていた。
とりあえず、今回の件でこの東大陸にいる転生者たちの髪の毛は集め終わったとの事だったので、私はしばらく休暇を貰えることになったのだ。
「あ、ちょっと待ってタマミ!ライド!たまみ抑えて!」
そして、私の使い魔となっている2人も私と共にこの世界へと来ていた。
・・・・・
・・・
あの戦いのあと、私はファリン族の人たちの村を復興するために1週間ほどあの森で過ごしていた。
大した手伝いは出来なかったけど、ファリン族の方達にはとても感謝された。
あ、そうそう氷室や風間、そしてそのクラスメートたちは見事に回復。氷室も無くなった腕が生えてきたらしい。
騙されていたとはいえ、無実であるファリン族と戦いを引き起こした贖罪として復興の手伝いをしてくれている。
復興が終わったらどうするつもりなのかと聞いてみると、冒険に出たり、店を出したりなど、様々な道を歩むらしい。
(風間は王様の特殊部隊隊長にスカウトされ、そこに所属するらしい。)
で、復興の手伝いやら何やらをして5日目ほどでアトロポスさんから電話があった。
『美結様。此度の件大変お疲れ様でした。こちらの準備も整いましたので、こちらの世界へと戻り、1ヶ月ほどの休暇を差し上げます。』
と、言われた。
私はほっとしたのもつかの間、1つの問題が頭を過った。
そう、使い魔となっているライドとタマミだ。
この2人を置いていくのはさすがに私も嫌だ。でも、現代日本にファンタジーな力を持った2人を連れていくのはどうかと思う。ジレンマに陥りかけた時、アトロポスさんが
『別に美結様の使い魔なのだから連れ帰ってきてもいいですよ?ああ、ただ向こうでは呪いを施し、大幅に力は制限させてもらいます。』
との事だった。無用の心配だったらしい。
あ、でも2人は私と一緒に来てくれるかな?
そう思って2人を見ると、ライドの後ろは尻尾の振りすぎて、暴風が巻き起こっており、タマミも尻尾を5本にして喜んでいた。(いつの間に尻尾が5本になったんだろう……)
ということで2人も日本へと連れ帰ることになった。
そして最終日。
私はお世話になった人達に旅立つという名目で別れを告げた。
ルミナークさんやヘルぜさんは
「私たちの故郷の南の大陸に来た時は是非クルケルムに来てね!」
「そうそう!私達がいた時は案内するわよ!」
と言ってくれ、
ファリン族のエリックさんは
「お前たちのおかげで我が一族は族滅を免れた。礼を言う」
と、私には勿体ないくらい感謝された。
そして幼女(妖精)は
「500年振りに楽しめたぞ。また遊びに来い。あ、遊びに来るときはまた飴玉を頼むぞ。お主に幸運の女神……あ、運命の三女神がついておったの。まあ、次の度も気をつけいよ」
と、送り出してくれた。
私とタマミはライドに乗り、そして森から北東へと走り、そして光に包まれた。
・・・・・
・・・
という感じで現世、異世界へと出発した三女神教会に戻ってきたら、出発した時はまだ春の初めという感じだったのに、戻ってきたらとても蒸し暑く、夏真っ盛りという感じだった。
カレンダーを確認すると8月の半ば。ああ、私が異世界に行っている間にこんなに時間がたって居たのか。
で、隣を見るとライドは真っ黒なシベリアンハスキーみたいな感じに。タマミはほとんど変わらず、白い狐みたいな見た目になっていた。
ライドの変わりように驚いていると、3女神様が音もなく私の目の前に現れ、ラケシスさんとアトロポスさんが私に分厚い封筒を差し出した。
「お疲れ様でした美結さん」
「早速ですが、こちら給料です」
「それとこちらはボーナスです」
震える手で中を見てみると、そこには帯封のされた諭吉さんの塊が3つも……
アトロポスさんのボーナスの方には帯封のされた諭吉さんがふたつ……
「?????????」
頭の混乱する私にクロートーさんが
「それだけの仕事だったの言うことです。木崎の暴走に関しては、元凶が神だったのでそれのお詫びも含まれています。」
そ、そうなんだ……
「それではお疲れ様でした。」
「良い夏期休暇をお過ごしください。」
「また一ヶ月後にお会いしましょう」
そう言って三女神様は煙のように消えてしまった。
私とライドとタマミを残して。
・・・・・
・・・
そんなこんなで私は現世に戻ってきた。急に実家に戻ってきたことに両親は混乱するかなとも思ったが
「おかえりなさい。ちゃんと今日帰ってこれたのね。」
と、出迎えてくれた。よくよく聞いてみると私が今日帰ると電話したらしい。
……多分それ女神様の誰かだな。
で、ライドたちを見た両親は多少驚いたようだが、すぐに慣れ、お父さんに関してはライドとタマミを連れて毎日散歩に出かけている。
で、そんなこんなはあったものの、私は1ヶ月の休暇を楽しんだ。
・・・・・
・・・
そして一月後。秋晴れが広がる空の下。私は再び古びた三女神教会へと、ライドとタマミを連れてやってきた。両親達には仕事と伝えてある。
「ちゃんと来ましたね美結様」
「今回は南の大陸です」
「キラキラとした学園生活が待っていますよ」
そういう三女神様。気楽に言ってくれるなぁ……
まあいいや。
さあ、次はどんな転生者が待っているのだろうか。
「いくよ、ライド、タマミ!」
私達は光に包まれた。
~[完]~
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