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はじまり
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ある世界のある天界で、
人々の願いを叶える役目を与えられて生まれた天使がいた。
しかし、その天使は気弱でいつもオドオドしている上、仕事では叶える願いを間違えたりとミスばかりをしていました。
そんなある日、天使の様子をずっと見ていた天使を生み出した神様は、天使の気弱な性格を治し、もっと自信を付けさせればミスも減るのではと考え天使を地上に行かせる事にしました。
「エテレインよ、これまで貴方の仕事ぶりを見てきましたがミスが多いですね」
ビクっ!
「は、はい・・・・・・」
「そこで、貴方には地上に行ってもらいます。地上である課題を達成するまでは天界(ここ)に戻ることは許しません」
「課題、ですか・・・・・・?」
「そうです。貴方の役目は人々の願いを聞き、その願いの中から最も強く清い願いを見定め叶えることです。
今までの貴方は聞き間違えた願いを叶えたり、たいして強くもなく私利私欲の濁った願いを叶えてしまったりとミスばかり、地上にも影響が出始めてしまいました」
「え、影響ってどんな・・・・・・・・・」
「世界各地でまだ小さいですがいくつか争いか起こっています。このままでは、いつか大きな戦争に発展し人々に混乱が生じるでしょう。争いの筆頭の何人かは貴方が間違えて叶えてしまった私利私欲の者達です」
「そっ、そんな・・・・・・」
エテレインは、自分のミスが地上に多大な影響を与えていた事に気づき、顔が真っ青になる。
「なので、貴方に与える課題は自ら地上に行き実際に地上で生活する人々と接しながら貴方が叶えるべき願いを見極めなさい。そして、今地上で起こっている争いを治め、元の状態に戻すのです」
「私に出来るでしょうか・・・・・・?」
言われた課題を達成出来る自信が無く、うつむいてしまったエテレインに声がかけられ顔を上げると優しい瞳がこちらに向けられていた。
「できますよ。貴方には自信と経験が足りないだけです。実際に地上の人々と接していけば天界(ここ)ではわからない人々の気持ちや人々がどう生活してるのかを知ることが出来ます。
人々を知ることで、叶えるべき願いと叶えてはいけない願いがわかるようになるでしょう」
「人々と接することで貴方は、どんな小さな願いでも叶えたいと思うことがあるかもしれませんが、能力(ちから)を使って叶えてはいけませんよ。能力(ちから)は最も強く清い願いを叶える時にしか使ってはなりません」
「何故、能力(ちから)を使ってはいけないのですか?」
「能力(ちから)を使い過ぎると皆が貴方に頼り、努力をせず怠け、成長しないからです。
だから、貴方が叶えたいと思う小さな願い達は貴方の手が届く範囲で能力(ちから)を使わず貴方自信の力だけで叶えなさい」
「わ、わかりました!」
「では、貴方を地上に送ります。
あぁ、言い忘れてましたが月に1度でいいので定期的に近況報告して下さいね。街にある教会で祈って頂ければ話せますので。
それでは、行ってらっしゃい」
そう神様に言われ、ニコニコと手を振られた途端、エテレインの足元の床に人1人分の穴が空き、浮遊感を感じたと思ったらそのまま下へ落ちていった。
人々の願いを叶える役目を与えられて生まれた天使がいた。
しかし、その天使は気弱でいつもオドオドしている上、仕事では叶える願いを間違えたりとミスばかりをしていました。
そんなある日、天使の様子をずっと見ていた天使を生み出した神様は、天使の気弱な性格を治し、もっと自信を付けさせればミスも減るのではと考え天使を地上に行かせる事にしました。
「エテレインよ、これまで貴方の仕事ぶりを見てきましたがミスが多いですね」
ビクっ!
「は、はい・・・・・・」
「そこで、貴方には地上に行ってもらいます。地上である課題を達成するまでは天界(ここ)に戻ることは許しません」
「課題、ですか・・・・・・?」
「そうです。貴方の役目は人々の願いを聞き、その願いの中から最も強く清い願いを見定め叶えることです。
今までの貴方は聞き間違えた願いを叶えたり、たいして強くもなく私利私欲の濁った願いを叶えてしまったりとミスばかり、地上にも影響が出始めてしまいました」
「え、影響ってどんな・・・・・・・・・」
「世界各地でまだ小さいですがいくつか争いか起こっています。このままでは、いつか大きな戦争に発展し人々に混乱が生じるでしょう。争いの筆頭の何人かは貴方が間違えて叶えてしまった私利私欲の者達です」
「そっ、そんな・・・・・・」
エテレインは、自分のミスが地上に多大な影響を与えていた事に気づき、顔が真っ青になる。
「なので、貴方に与える課題は自ら地上に行き実際に地上で生活する人々と接しながら貴方が叶えるべき願いを見極めなさい。そして、今地上で起こっている争いを治め、元の状態に戻すのです」
「私に出来るでしょうか・・・・・・?」
言われた課題を達成出来る自信が無く、うつむいてしまったエテレインに声がかけられ顔を上げると優しい瞳がこちらに向けられていた。
「できますよ。貴方には自信と経験が足りないだけです。実際に地上の人々と接していけば天界(ここ)ではわからない人々の気持ちや人々がどう生活してるのかを知ることが出来ます。
人々を知ることで、叶えるべき願いと叶えてはいけない願いがわかるようになるでしょう」
「人々と接することで貴方は、どんな小さな願いでも叶えたいと思うことがあるかもしれませんが、能力(ちから)を使って叶えてはいけませんよ。能力(ちから)は最も強く清い願いを叶える時にしか使ってはなりません」
「何故、能力(ちから)を使ってはいけないのですか?」
「能力(ちから)を使い過ぎると皆が貴方に頼り、努力をせず怠け、成長しないからです。
だから、貴方が叶えたいと思う小さな願い達は貴方の手が届く範囲で能力(ちから)を使わず貴方自信の力だけで叶えなさい」
「わ、わかりました!」
「では、貴方を地上に送ります。
あぁ、言い忘れてましたが月に1度でいいので定期的に近況報告して下さいね。街にある教会で祈って頂ければ話せますので。
それでは、行ってらっしゃい」
そう神様に言われ、ニコニコと手を振られた途端、エテレインの足元の床に人1人分の穴が空き、浮遊感を感じたと思ったらそのまま下へ落ちていった。
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