ゲームで第二の人生を!~最強?チート?ユニークスキル無双で【最強の相棒】と一緒にのんびりまったりハチャメチャライフ!?~

俊郎

文字の大きさ
33 / 338

32 成長の理由

しおりを挟む

 朝だ。
 新しい朝だ。

 昨日のタマのステータスとスキルのお蔭ですごいびっくりしたけど、もう気にしないことにしよう。
 レベルアップの経験値の元くらいは知っておきたいけども。

「タマ、起きろ! 朝ごはんだぞ!」
「朝ごはん! 食べる!」
「よっしゃ行くぞ!」
「おー!」

 隣で転がっているタマを起こして食堂の1階へ。
 なんか一緒に寝てるけど、何も気にならない。
 猫みたいなものだ。
 相棒だけど。

 食べ終えたらマッスル☆タケダの露店に向かう。
 昨日剣が折れちゃったからな。新しいのを買わないと。
 武器が無くてもなんとかなりそうだけど、素手だと50分の1になっちゃうからな。

 というわけでいつもの場所に来た。
 良かった、もうお店出してた。
 相変わらずご立派な筋肉でいらっしゃる。

「おはようございます」
「おはよーマッスル!」
「おっす。この時間に来るのは珍しいな。タマちゃんもおはマッスル!」
「おはまっする!」

 挨拶をすると気付いたタケダも挨拶を返してくれる。
 妙に懐いているタマには、謎のポーズと挨拶まで披露してくれている。
 タマは真似しなくていい。
 真似すると筋肉になっちゃうぞ。

「すみません。この間いただいた剣が折れちゃいまして」
「もう折れたのか? 失敗作の中でもそれなりに丈夫だと思ったんだがなぁ」
「ええっと、実は……」

 事情を説明。
 赫々云々。
 勿論過激な部分は省いてだ。
 暴力的な奴だと思われたくない。

「なるほど、PKの相棒に叩きつけたのか。そりゃあ壊れるな」
「そうなんですか?」
「大体相棒ってのは普通の武器よりもよっぽど丈夫だからな。しかもそいつのはStrとVitの二極振りなんだろう? ま、相手が悪かっただけだ。気にするな」
「ありがとうございます」

 二つのステータスだけにポイントを振ることを二極振りというらしい。
 タケダは俺が剣を折ったことを特に気にしていないようだ。
 むしろ俺に気にするなと言ってくれる。
 なんていい人なんだ。

「おはー。あれ、ナガマサさんじゃん。何の話してんの?」
「おっす」
「おはようございます。ええっとですね」

 そこでモグラがやってきた。
 挨拶をして昨日のことを話す。
 タケダにとっては二回目になるが仕方ない。

「あのPK野郎根に持ってたのか。初心者の方を狙うなんて卑怯な奴だねー」
「全くだな。モグラがきちんと仕留めておかないからだぞ」
「次に見かけたらしとめておこうかな」

 そして何故か物騒な話になってる。
 二人とも顔がマジだ。

「まぁ無事で済んだので、あの人に関しては大丈夫ですよ。次は俺も殺す気で相手しますし」
「でも返り討ちにするなんてすごいよね、ナガマサさんは」
「え?」
「全くだ。初心者専門とはいってもそこそこの熟練者だったんだろ? たいしたもんだ」
「はぁ」

 スキルの構成がぶっ飛んでるせいであって俺がすごいなんて意識はこれっぽっちもない。
 褒められても気まずいだけだ。
 そうだ、聞きたいことがあるんだった。
 話題を変えるのに丁度いいし聞いてしまおう。

「それで、昨日タマのレベルが急に上がってたんですけど、どうしてだと思いますか?」
「ん?」
「お?」

 どこか考え込むような二人。
 何かまずいことでも聞いたんだろうか。

「タマちゃんは昨日一緒に来てた他の二人の相手したんだっけ」
「そうですね」
「その二人の相棒はどんなだった?」

 相棒?
 どんなと言われても……見た覚えがない。
 ミーガンに集中してあとの二人はタマに任せたし、正直気付いたらダウンしてたし見た覚えが全くない。

「タマちゃん、昨日の二人の相棒は見た?」
「見た!」

 突然もぐらがしゃがみこんで、タマと目線を合わせた。
 小さい子とお話する時によくやるやつ?
 タマの見た目は中学生みたいだけど中身はもっと下なイメージだからか、そういうイメージになってしまった。

「どんなだった?」
「んー、針とナイフみたいなの!」
「それにタマちゃんは何かした?」
「折った!」

 タマはすごくいい笑顔だ。
 きっと昨日もその笑顔のまま相棒をへし折ったんだろう。
 恐ろしすぎる。

「なるほど。分かったぞ」
「今の会話で何か分かったんですか」

 タケダが全てを理解した顔で頷いた。
 モグラは立ち上がって真面目そうな顔をしている。
 一体何が。
 どんな深刻な内容なんだ?

「ああ。タマちゃんは可愛い」
「あんた実はアホですね?」
「俺はマッスルだ!」
「タケダさんはちょっと黙っててください!」

 まったくもう。
 ちょっと緊張した俺がバカみたいだ。

「で、なんですか?」
「ああ、多分原因は相棒を破壊したことだと思うよ」

 相棒?
 相棒を倒すと経験値になるのか?
 普通より多く?

「相棒を育てる方法は覚えてる?」
「ええと、基本的にはそれぞれの相棒と同種のものを破壊するか吸収させるか、でしたよね」
「そう。まさにそれだね」

 それ?
 同種のものを破壊するか吸収するか、ってこと?
 でもタマは種別のところが≪???≫になってて何が同種か分からないし……あっ。

「まさか」
「そう。そのまさかだよ」

 同種のもの。
 種別が分からないタマでもまさにぴったり同じ種類のものがあるじゃないか。 

「相棒は、人の相棒を破壊すると大きく成長するんだ。そしてそれが、PKが起こる大きな要因でもある。勿論、お金やアイテム目当てもあるんだけどね」

 相棒は種別として≪相棒(パートナー)≫も持っている。
 だから人の相棒を壊せばかなり成長するのか。
 タマのステータスを見てから破壊した相棒は4つ。
 タマは経験値が1万倍されて入る。
 あそこまで上がっても全然おかしくないな。

「ありがとうございます。謎が解けてすっきりしました」
「いやいや、お役にたてて良かったよ」
「そういえば新しい剣を用意してやらないとだったな。今回はしっかり金払ってこのマッスル☆タケダの自信作を買って行ってくれ!」
「はい、そうさせてもらいます」

 何故か筋肉を強調するタケダから、並べられている武器に視線を移す。
 さてと、お金も少しは増えたから良いものが買えると思うんだけど、どれにしようかな。

しおりを挟む
感想 21

あなたにおすすめの小説

異世界帰りの勇者、今度は現代世界でスキル、魔法を使って、無双するスローライフを送ります!?〜ついでに世界も救います!?〜

沢田美
ファンタジー
かつて“異世界”で魔王を討伐し、八年にわたる冒険を終えた青年・ユキヒロ。 数々の死線を乗り越え、勇者として讃えられた彼が帰ってきたのは、元の日本――高校卒業すらしていない、現実世界だった。

元王城お抱えスキル研究家の、モフモフ子育てスローライフ 〜スキル:沼?!『前代未聞なスキル持ち』の成長、見守り生活〜

野菜ばたけ@既刊5冊📚好評発売中!
ファンタジー
「エレンはね、スレイがたくさん褒めてくれるから、ここに居ていいんだって思えたの」 ***  魔法はないが、神から授かる特殊な力――スキルが存在する世界。  王城にはスキルのあらゆる可能性を模索し、スキル関係のトラブルを解消するための専門家・スキル研究家という職が存在していた。  しかしちょうど一年前、即位したばかりの国王の「そのようなもの、金がかかるばかりで意味がない」という鶴の一声で、職が消滅。  解雇されたスキル研究家のスレイ(26歳)は、ひょんな事から縁も所縁もない田舎の伯爵領に移住し、忙しく働いた王城時代の給金貯蓄でそれなりに広い庭付きの家を買い、元来からの拾い癖と大雑把な性格が相まって、拾ってきた動物たちを放し飼いにしての共同生活を送っている。  ひっそりと「スキルに関する相談を受け付けるための『スキル相談室』」を開業する傍ら、空いた時間は冒険者ギルドで、住民からの戦闘伴わない依頼――通称:非戦闘系依頼(畑仕事や牧場仕事の手伝い)を受け、スローな日々を謳歌していたスレイ。  しかしそんな穏やかな生活も、ある日拾い癖が高じてついに羊を連れた人間(小さな女の子)を拾った事で、少しずつ様変わりし始める。  スキル階級・底辺<ボトム>のありふれたスキル『召喚士』持ちの女の子・エレンと、彼女に召喚されたただの羊(か弱い非戦闘毛動物)メェ君。  何の変哲もない子たちだけど、実は「動物と会話ができる」という、スキル研究家のスレイでも初めて見る特殊な副効果持ちの少女と、『特性:沼』という、ヘンテコなステータス持ちの羊で……? 「今日は野菜の苗植えをします」 「おー!」 「めぇー!!」  友達を一千万人作る事が目標のエレンと、エレンの事が好きすぎるあまり、人前でもお構いなくつい『沼』の力を使ってしまうメェ君。  そんな一人と一匹を、スキル研究家としても保護者としても、スローライフを通して褒めて伸ばして導いていく。  子育て成長、お仕事ストーリー。  ここに爆誕!

スキル『レベル1固定』は最強チートだけど、俺はステータスウィンドウで無双する

うーぱー
ファンタジー
アーサーはハズレスキル『レベル1固定』を授かったため、家を追放されてしまう。 そして、ショック死してしまう。 その体に転成した主人公は、とりあえず、目の前にいた弟を腹パンざまぁ。 屋敷を逃げ出すのであった――。 ハズレスキル扱いされるが『レベル1固定』は他人のレベルを1に落とせるから、ツヨツヨだった。 スキルを活かしてアーサーは大活躍する……はず。

【完結】スーパーの店長・結城偉介 〜異世界でスーパーの売れ残りを在庫処分〜

かの
ファンタジー
 世界一周旅行を夢見てコツコツ貯金してきたスーパーの店長、結城偉介32歳。  スーパーのバックヤードで、うたた寝をしていた偉介は、何故か異世界に転移してしまう。  偉介が転移したのは、スーパーでバイトするハル君こと、青柳ハル26歳が書いたファンタジー小説の世界の中。  スーパーの過剰商品(売れ残り)を捌きながら、微妙にズレた世界線で、偉介の異世界一周旅行が始まる!  冒険者じゃない! 勇者じゃない! 俺は商人だーーー! だからハル君、お願い! 俺を戦わせないでください!

五十一歳、森の中で家族を作る ~異世界で始める職人ライフ~

よっしぃ
ファンタジー
【ホットランキング1位達成!皆さまのおかげです】 多くの応援、本当にありがとうございます! 職人一筋、五十一歳――現場に出て働き続けた工務店の親方・昭雄(アキオ)は、作業中の地震に巻き込まれ、目覚めたらそこは見知らぬ森の中だった。 持ち物は、現場仕事で鍛えた知恵と経験、そして人や自然を不思議と「調和」させる力だけ。 偶然助けたのは、戦火に追われた五人の子供たち。 「この子たちを見捨てられるか」――そうして始まった、ゼロからの異世界スローライフ。 草木で屋根を組み、石でかまどを作り、土器を焼く。やがて薬師のエルフや、獣人の少女、訳ありの元王女たちも仲間に加わり、アキオの暮らしは「町」と呼べるほどに広がっていく。 頼れる父であり、愛される夫であり、誰かのために動ける男―― 年齢なんて関係ない。 五十路の職人が“家族”と共に未来を切り拓く、愛と癒しの異世界共同体ファンタジー!

異世界召喚された俺の料理が美味すぎて魔王軍が侵略やめた件

さかーん
ファンタジー
魔王様、世界征服より晩ご飯ですよ! 食品メーカー勤務の平凡な社会人・橘陽人(たちばな はると)は、ある日突然異世界に召喚されてしまった。剣も魔法もない陽人が頼れるのは唯一の特技――料理の腕だけ。 侵略の真っ最中だった魔王ゼファーとその部下たちに、試しに料理を振る舞ったところ、まさかの大絶賛。 「なにこれ美味い!」「もう戦争どころじゃない!」 気づけば魔王軍は侵略作戦を完全放棄。陽人の料理に夢中になり、次々と餌付けされてしまった。 いつの間にか『魔王専属料理人』として雇われてしまった陽人は、料理の腕一本で人間世界と魔族の架け橋となってしまう――。 料理と異世界が織りなす、ほのぼのグルメ・ファンタジー開幕!

異世界転生~チート魔法でスローライフ

玲央
ファンタジー
【あらすじ⠀】都会で産まれ育ち、学生時代を過ごし 社会人になって早20年。 43歳になった主人公。趣味はアニメや漫画、スポーツ等 多岐に渡る。 その中でも最近嵌ってるのは「ソロキャンプ」 大型連休を利用して、 穴場スポットへやってきた! テントを建て、BBQコンロに テーブル等用意して……。 近くの川まで散歩しに来たら、 何やら動物か?の気配が…… 木の影からこっそり覗くとそこには…… キラキラと光注ぐように発光した 「え!オオカミ!」 3メートルはありそうな巨大なオオカミが!! 急いでテントまで戻ってくると 「え!ここどこだ??」 都会の生活に疲れた主人公が、 異世界へ転生して 冒険者になって 魔物を倒したり、現代知識で商売したり…… 。 恋愛は多分ありません。 基本スローライフを目指してます(笑) ※挿絵有りますが、自作です。 無断転載はしてません。 イラストは、あくまで私のイメージです ※当初恋愛無しで進めようと書いていましたが 少し趣向を変えて、 若干ですが恋愛有りになります。 ※カクヨム、なろうでも公開しています

異世界に召喚されたけど、戦えないので牧場経営します~勝手に集まってくる動物達が、みんな普通じゃないんだけど!?~

黒蓬
ファンタジー
白石悠真は、ある日突然異世界へ召喚される。しかし、特別なスキルとして授かったのは「牧場経営」。戦えない彼は、与えられた土地で牧場を経営し、食料面での貢献を望まれる。ところが、彼の牧場には不思議な動物たちが次々と集まってきて――!? 異世界でのんびり牧場ライフ、始まります!

処理中です...