お隣りのJKさんと料理下手くされ大学生のお裾分け晩御飯

muku

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016 B級グルメフェスティバル

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振り返ると、シンプルな白いシャツに、ネイビー色のフレア型スカート、カジュアルなスニーカーを履き、黒に近い茶色い縁のクラシックなボストン眼鏡をかけている桃花の姿があった。

その姿はとてもシックで美しく、神戸のオシャレな町にマッチしていた。

そして、その後ろには…いつぞやの双子がよくわからない双子コーデで並んでた。

「ちょっと、私たちの描写すくなくないか!?」

「そうですよ!もっと私たちも取り上げてくださいよ!」

沙織と栞の二人が、よくわからない文句を言っている。

「おぉ!桃花ちゃんと双子じゃないか。びっくりした。」

「翔さんたちもイベントに来てたんですね!」

嬉しそうな笑顔で桃花は告げる。

「僕たちはこのイベントの設営のアルバイトで来てるんだけどね。今は休憩でお店を回ろうかと思って。」

「そうだったんですね。私たちは色んな料理を食べて、イベントを楽しみつつも、お勉強しにきました。」

さすが、調理科のある高校に通う生徒だなと翔は感心した。

ふと気づくと、桃花の後ろにいたはずの沙織と栞は、いつの間にかトミーと会話を始めている。

「お名前はなんていうんですか!?」

「休みの日とか何されてるんですか!?」

食い気味の沙織と栞の問いに対し、トミーは手慣れた様子で質問に笑顔で答えていた。

「今、栞ちゃんと沙織ちゃんが喋っているあの二枚目は、僕の大学生の同級生だよ。やっぱり、ほんとあいつは女の子にもてるなぁ。」

トミーが女性にもてることに対し、劣等感やコンプレックスを感じたことは特にないのだが、わざと軽くいじけたように言ってみせると、桃花もまた少し食い気味で翔に告げた。

「そうなんですね…。でもっ、私は翔さんの方がかっこいいと思います!」

しっかり翔の目を見ようとしながら、桃花はやっぱり恥ずかしくなって目をそらした。

「ははっ、ありがとう。桃花ちゃんにそういってもらえると嬉しいよ。」

ストレートにかっこいいと言われることに慣れてない翔も、内心少しこしょばい気持ちになったが、年上として顔に出さないように努めた。

翔はその気恥ずかしさを隠すように、本日出会った瞬間から気になっていたことを尋ねた。

「桃花ちゃん、眼鏡かけるようになったんだ!」

翔の言葉に被せるように、桃花は慌てて弁明するように言った。

「ちっ違うんですよ!なんか最近目が悪くなったような気がするな~って。」

「そうなんだ。とっても似合ってるよ。」

頬を少し染めて、「あっ…ありがとうございます。」と嬉しそうな表情を浮かべる桃花を、トミー、沙織、栞の三人は、にやにやと悪い笑みを浮かべてみていた。

「なぁ翔君。この会場はなかなか広いよな。」

「うん…?まぁ、そうだな。」

「私たちはポートタワーのほうから、気になったお店の商品を買ってまわる。翔君と桃花ちゃんとやらは、反対側から気になったお店の商品を買ってきてくれないか。」

トミーの言葉に、沙織と栞が同調する。

「それはいい考えだね!トミーさん!!」

「お店はいっぱいあるけれど、食べられる量には限界がありますもんね!トミーさん!!」

彼らの半ば強引な提案で、翔と桃花、トミーと沙織と栞の二グループに分かれて屋台を回り、それぞれ買ってきたものをシェアしようということになった。
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