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275.真実は闇の小話(サンドイッチの日)
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「晴海、サンドイッチ作るけどからしマヨネーズオッケー?」
「からし控えめならオッケー。オレ、レタスちぎる」
「ありがとう」
「サンドイッチってさあ、どっかの貴族の名前だったんだっけ」
「イギリスの貴族だったサンドウィッチ伯爵にちなんでついたって説があるねえ。でも、証拠はないらしいよ」
「ねえの? こんな有名なのに?」
「そうみたい。もともとただ具を挟んだパン、みたいに呼ばれていたものが、その人と同時代にサンドイッチって呼ばれるようになったのはホントだけど、サンドウィッチ伯爵はサンドイッチを発明してないし、広めたっぽくもないし、何なら食べてたことさえ分かんないんだって」
「マジか」
「史料がないって意味だから、もしかしたら書き残されていないだけで何か関係があったのかもしれないけどね」
「月がきれいですね、みたいなモンか」
「漱石が翻訳したって裏付けはないけど、漱石って言われてるやつだね」
「そう。新史料でも出ねえ限り真実は謎」
全く関係のない事物と人がいつの間にか結びつくこともあるのだろうか。火があるところに煙が立ったのか、どうか。答え合わせはできないけれど、思考するのはなかなか興味深い。
(了)220313
「からし控えめならオッケー。オレ、レタスちぎる」
「ありがとう」
「サンドイッチってさあ、どっかの貴族の名前だったんだっけ」
「イギリスの貴族だったサンドウィッチ伯爵にちなんでついたって説があるねえ。でも、証拠はないらしいよ」
「ねえの? こんな有名なのに?」
「そうみたい。もともとただ具を挟んだパン、みたいに呼ばれていたものが、その人と同時代にサンドイッチって呼ばれるようになったのはホントだけど、サンドウィッチ伯爵はサンドイッチを発明してないし、広めたっぽくもないし、何なら食べてたことさえ分かんないんだって」
「マジか」
「史料がないって意味だから、もしかしたら書き残されていないだけで何か関係があったのかもしれないけどね」
「月がきれいですね、みたいなモンか」
「漱石が翻訳したって裏付けはないけど、漱石って言われてるやつだね」
「そう。新史料でも出ねえ限り真実は謎」
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