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逃げ水の溜まり
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彼女の背中からはチクタク音がする。
南都子は生物準備室のなかを硝子越しに覗いた。ぴんと伸びた水口(みずぐち)の背筋はシンコペイテッド・クロックのイメージだ。高校でオーケストラ部に入部した水口が、舞台で初めて演奏した曲だった。時計を思わせるおどけた曲の間中、ホルンを吹く後ろ姿から目が離せなかったことを、よく覚えている。
(戸を開けるのが勿体ないわ)
南都子がいるとはつゆ知らず、水口は規則正しい間隔で箸を動かしている。長身の水口が小さな椅子に納まっている姿は微笑ましかった。いつまでも眺めていられそうだ。しかしそうもいかない。南都子は仕方なく戸を引いた。
「はい、水(すい)ちゃん。あなたの好きな焼きプリン」
生物準備室は、二人が毎日昼休みを過ごす約束の場所だった。
「わ、ありがとう、ナツ。いつも済まないね」
「それは言わない約束でしょう」
南都子の時代がかった言葉ぶりに、水口はくすくすと笑う。潔いショートカットに低い声色の水口は、年齢の割に落ち着いて見える。けれども南都子に向ける笑顔は無邪気だ。
「って、ナツ、購買に行ったの?」
「そうよ」
何かおかしいかしら。水口の向かいに座る。
「今日の昼休みはビッグイベントがあるんでしょ。そんな暇はないはずだよ!」
そのことに触れられるのは、少し気まずい。辺りに人の気配はないが、誰が聞いていないとも限らない。南都子は声をひそめる。
「すぐに、丁重にお断りしたわよ」
そうして購買へ出向き、水口のためにデザートを手に入れて、ここまでやってきたのだ。
「ええっ、どうして。七河くん、真面目で良い子だって言ってたのに」
好きです、と言われた。南都子はごめんなさい、と頭を下げた。七河は確かにしっかり者で礼儀正しく、お気に入りの後輩だ。けれどそれとこれとは話が違う。
(どうしてって)
水ちゃんのことが好きだから。
とは、絶対に言えなかった。
(目をまん丸にしてるの、かわいいのね)
水口とは小学校の頃からの付き合いだ。修学旅行では一緒にお風呂に入った。プールの授業も受けた。無邪気に抱き合ったり、取っ組み合いの喧嘩をしたりもした。今となってはもうできない。丸く膨らんだ胸や、スカートから伸びる足がえっちだな、と思ってしまう。口に出したらきっと軽蔑される。南都子はじっと黙り続けている。
「私のほうは、そういう意味での好きではないのだもの」
「うーん。ナツは大人しそうに見えて、意志が固いからなあ」
罪作りめ、水口は人差し指で南都子の腕を一度だけ突いた。
「でも、断るほうも辛いよね」
そうっと頭を撫でられる。
(うわ)
「お疲れさま」
「……ありがとう」
短い感謝の言葉のなかに、溢れそうな思慕が籠もっていることを水口は知らない。南都子の一番の理解者である水口が、知らない。何気ない接触に痛いほど脈打つ鼓動のことも。
水ちゃんもバイセクシュアルか、レズビアンだったらな。そんな都合の良いことを考えることもある。期待をしても仕様がないのだが。
「告白、かあ」
水口は不意に肩を落として俯いた。
「あのね。私も、ナツに聞いてもらいたいことがあるんだ」
「改まって、何かしら」
いつになく迷っているようだ。拍子を取るようにゆっくりと、水口のつま先が床を叩く。とん。とん。とん。それが止まる。
「私」
水口は長い指を固く握り込んでいた。
「女の子を好きになったみたいなんだ」
「え」
今度は南都子が目を丸くする番だった。それを誤解したのか、水口の顔色が蒼白になる。
「気持ち悪い?」
「まさか!」
必死に打ち消した。違う。違うのだ。
(まさか、水ちゃん)
「誰……を」
「あのね」
水口が言いよどんだのは一瞬だったのだと思う。南都子には永遠のように感じられた。
「部活の後輩なんだ」
呼吸ができなくなった。
「ツヤちゃんは一年生なんだけど、知ってる?」
警鐘のようにガンガンと頭が鳴っていた。視界が真っ赤に染め上げられてゆく。なのに震える唇は、勝手に、知らないわと呟いていた。
「気が強くって、いつも何でもひとりで出来ますってむくれたみたいな顔してて、でも本当は結構寂しがりみたいで」
自分の気持ちを持て余すように、ぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
(私とは、正反対の女の子)
「可愛くて。いっぱい甘やかしてあげたい、ぎゅってしたいって、そんなことばっかり考えちゃうんだ」
床を見たままの頬は桃色をしていた。長い睫に縁取られた光彩は夢を映していた。南都子に覚えの無い表情だった。
「女同士だし、勘違いかもしれない。友達を独占したいみたいな、そういう欲で、恋じゃないのかもしれない。でもそんな線引きどこでしていいかわからなくて」
くるしい。水口は絞り出すように言う。
(欲情したからって恋と言えるのか、欲情したと言ってもそう思い込んでいるだけじゃないのか、口に出した後で恋じゃなかったって気付いたらどうするつもりなのか)
同じことを南都子も何度も考えた。
「でもあたし、このままだときっと、我慢できなくて好きって言っちゃう」
ぱっと南都子のほうに顔を上げる。
「嫌がられるよね、そんなの」
「水ちゃんの」
南都子の喉は乾いていた。唇が戦慄くことのないよう祈った。
「水ちゃんの好きになった子は、そんな子なのかしら」
挑発する聞き方に水口ははっと息を呑む。神妙に首を横に振った。
「ううん」
「でしょう? きっと真摯に考えてくれるわ」
言ってみたら。それは自分にはできなかったことだ。水口を信頼しているのに、蔑まれる可能性に怯えていた。
「もちろんその子がどう答えるかは私には分からない。でも、それは性別に関係なく同じことよ」
(私は誰に言い聞かせているの)
「言えば関係が崩れる可能性があるってことも、相手の気持ちが分からないってことも、同じだわ」
「……そっか。そうだよね」
水口には勇気がある。きっと想いを告げる。そして遂げるのだろう。
「ありがとう。話して良かった。ナツも引くんじゃないかって怖かったけど、ナツはやっぱりナツだったな」
水口は照れたようにはにかんだ。
「小学校の頃、あたしがクラスで仲間外れにされたときも、ずっと傍にいてくれたよね」
一括りに仲間外れにされても、南都子は傲然と胸を張った。水口の盾になりたかった。水口のこと以外は、どうでも良かった。
「強くて優しいんだ」
「そうよ」
微笑みながら想像した。わたしのほうが水ちゃんを大好きなのにどうして、なりふり構わず告げて水口を傷つける自分を。実行することは矜持が許さなかった。せり上がってくる思いをひとつひとつ擂り潰す。
「私は水ちゃんの親友だもの」
水口の向かい、生物準備室の冷たい椅子が、南都子に用意された席だった。
「わ、もういい時間だ。教室に戻ろうか」
もうすぐ午後の授業が始まる。水口は手早く弁当箱を片づけた。南都子は立ち上がらない。
「ナツ?」
「私は用事があるから、水ちゃんは先に戻っていて」
分かったと頷いて水口は出て行く。歩み去るセーラー服の背中は、まだチクタクと規則正しい音を奏でていた。シンコペイテッド・クロック。
「う」
制服のリボンを咄嗟に噛んだ。紺のサテンが歯形と唾液で色濃く変わる。
(ううううう)
ずるずると膝小僧に顔を埋める。丸まった背中が何度もひきつって震えた。七河を振ってしまったことが、今更に申し訳なかった。七河も今頃泣いているだろうか。それとも、気持ちを伝えられたらもっとすっきりするのだろうか。
水口の相手が男ならまだ良かった。
(そうしたら、水ちゃんの一番大事な女の子は私だったかもしれないのに)
自分が七河に対して抱いたような感覚を、水口は南都子に持っているのだ。好意はあっても恋にはならない。
ぼたりぼたり、水滴は床へ落ち広がってゆく。
「水ちゃん」
水ちゃん水ちゃん水ちゃん。
「すき」
届かない。困らせる。それでも南都子はその席から立つことが出来なかった。
(了)120312
南都子は生物準備室のなかを硝子越しに覗いた。ぴんと伸びた水口(みずぐち)の背筋はシンコペイテッド・クロックのイメージだ。高校でオーケストラ部に入部した水口が、舞台で初めて演奏した曲だった。時計を思わせるおどけた曲の間中、ホルンを吹く後ろ姿から目が離せなかったことを、よく覚えている。
(戸を開けるのが勿体ないわ)
南都子がいるとはつゆ知らず、水口は規則正しい間隔で箸を動かしている。長身の水口が小さな椅子に納まっている姿は微笑ましかった。いつまでも眺めていられそうだ。しかしそうもいかない。南都子は仕方なく戸を引いた。
「はい、水(すい)ちゃん。あなたの好きな焼きプリン」
生物準備室は、二人が毎日昼休みを過ごす約束の場所だった。
「わ、ありがとう、ナツ。いつも済まないね」
「それは言わない約束でしょう」
南都子の時代がかった言葉ぶりに、水口はくすくすと笑う。潔いショートカットに低い声色の水口は、年齢の割に落ち着いて見える。けれども南都子に向ける笑顔は無邪気だ。
「って、ナツ、購買に行ったの?」
「そうよ」
何かおかしいかしら。水口の向かいに座る。
「今日の昼休みはビッグイベントがあるんでしょ。そんな暇はないはずだよ!」
そのことに触れられるのは、少し気まずい。辺りに人の気配はないが、誰が聞いていないとも限らない。南都子は声をひそめる。
「すぐに、丁重にお断りしたわよ」
そうして購買へ出向き、水口のためにデザートを手に入れて、ここまでやってきたのだ。
「ええっ、どうして。七河くん、真面目で良い子だって言ってたのに」
好きです、と言われた。南都子はごめんなさい、と頭を下げた。七河は確かにしっかり者で礼儀正しく、お気に入りの後輩だ。けれどそれとこれとは話が違う。
(どうしてって)
水ちゃんのことが好きだから。
とは、絶対に言えなかった。
(目をまん丸にしてるの、かわいいのね)
水口とは小学校の頃からの付き合いだ。修学旅行では一緒にお風呂に入った。プールの授業も受けた。無邪気に抱き合ったり、取っ組み合いの喧嘩をしたりもした。今となってはもうできない。丸く膨らんだ胸や、スカートから伸びる足がえっちだな、と思ってしまう。口に出したらきっと軽蔑される。南都子はじっと黙り続けている。
「私のほうは、そういう意味での好きではないのだもの」
「うーん。ナツは大人しそうに見えて、意志が固いからなあ」
罪作りめ、水口は人差し指で南都子の腕を一度だけ突いた。
「でも、断るほうも辛いよね」
そうっと頭を撫でられる。
(うわ)
「お疲れさま」
「……ありがとう」
短い感謝の言葉のなかに、溢れそうな思慕が籠もっていることを水口は知らない。南都子の一番の理解者である水口が、知らない。何気ない接触に痛いほど脈打つ鼓動のことも。
水ちゃんもバイセクシュアルか、レズビアンだったらな。そんな都合の良いことを考えることもある。期待をしても仕様がないのだが。
「告白、かあ」
水口は不意に肩を落として俯いた。
「あのね。私も、ナツに聞いてもらいたいことがあるんだ」
「改まって、何かしら」
いつになく迷っているようだ。拍子を取るようにゆっくりと、水口のつま先が床を叩く。とん。とん。とん。それが止まる。
「私」
水口は長い指を固く握り込んでいた。
「女の子を好きになったみたいなんだ」
「え」
今度は南都子が目を丸くする番だった。それを誤解したのか、水口の顔色が蒼白になる。
「気持ち悪い?」
「まさか!」
必死に打ち消した。違う。違うのだ。
(まさか、水ちゃん)
「誰……を」
「あのね」
水口が言いよどんだのは一瞬だったのだと思う。南都子には永遠のように感じられた。
「部活の後輩なんだ」
呼吸ができなくなった。
「ツヤちゃんは一年生なんだけど、知ってる?」
警鐘のようにガンガンと頭が鳴っていた。視界が真っ赤に染め上げられてゆく。なのに震える唇は、勝手に、知らないわと呟いていた。
「気が強くって、いつも何でもひとりで出来ますってむくれたみたいな顔してて、でも本当は結構寂しがりみたいで」
自分の気持ちを持て余すように、ぽつりぽつりと言葉を紡ぐ。
(私とは、正反対の女の子)
「可愛くて。いっぱい甘やかしてあげたい、ぎゅってしたいって、そんなことばっかり考えちゃうんだ」
床を見たままの頬は桃色をしていた。長い睫に縁取られた光彩は夢を映していた。南都子に覚えの無い表情だった。
「女同士だし、勘違いかもしれない。友達を独占したいみたいな、そういう欲で、恋じゃないのかもしれない。でもそんな線引きどこでしていいかわからなくて」
くるしい。水口は絞り出すように言う。
(欲情したからって恋と言えるのか、欲情したと言ってもそう思い込んでいるだけじゃないのか、口に出した後で恋じゃなかったって気付いたらどうするつもりなのか)
同じことを南都子も何度も考えた。
「でもあたし、このままだときっと、我慢できなくて好きって言っちゃう」
ぱっと南都子のほうに顔を上げる。
「嫌がられるよね、そんなの」
「水ちゃんの」
南都子の喉は乾いていた。唇が戦慄くことのないよう祈った。
「水ちゃんの好きになった子は、そんな子なのかしら」
挑発する聞き方に水口ははっと息を呑む。神妙に首を横に振った。
「ううん」
「でしょう? きっと真摯に考えてくれるわ」
言ってみたら。それは自分にはできなかったことだ。水口を信頼しているのに、蔑まれる可能性に怯えていた。
「もちろんその子がどう答えるかは私には分からない。でも、それは性別に関係なく同じことよ」
(私は誰に言い聞かせているの)
「言えば関係が崩れる可能性があるってことも、相手の気持ちが分からないってことも、同じだわ」
「……そっか。そうだよね」
水口には勇気がある。きっと想いを告げる。そして遂げるのだろう。
「ありがとう。話して良かった。ナツも引くんじゃないかって怖かったけど、ナツはやっぱりナツだったな」
水口は照れたようにはにかんだ。
「小学校の頃、あたしがクラスで仲間外れにされたときも、ずっと傍にいてくれたよね」
一括りに仲間外れにされても、南都子は傲然と胸を張った。水口の盾になりたかった。水口のこと以外は、どうでも良かった。
「強くて優しいんだ」
「そうよ」
微笑みながら想像した。わたしのほうが水ちゃんを大好きなのにどうして、なりふり構わず告げて水口を傷つける自分を。実行することは矜持が許さなかった。せり上がってくる思いをひとつひとつ擂り潰す。
「私は水ちゃんの親友だもの」
水口の向かい、生物準備室の冷たい椅子が、南都子に用意された席だった。
「わ、もういい時間だ。教室に戻ろうか」
もうすぐ午後の授業が始まる。水口は手早く弁当箱を片づけた。南都子は立ち上がらない。
「ナツ?」
「私は用事があるから、水ちゃんは先に戻っていて」
分かったと頷いて水口は出て行く。歩み去るセーラー服の背中は、まだチクタクと規則正しい音を奏でていた。シンコペイテッド・クロック。
「う」
制服のリボンを咄嗟に噛んだ。紺のサテンが歯形と唾液で色濃く変わる。
(ううううう)
ずるずると膝小僧に顔を埋める。丸まった背中が何度もひきつって震えた。七河を振ってしまったことが、今更に申し訳なかった。七河も今頃泣いているだろうか。それとも、気持ちを伝えられたらもっとすっきりするのだろうか。
水口の相手が男ならまだ良かった。
(そうしたら、水ちゃんの一番大事な女の子は私だったかもしれないのに)
自分が七河に対して抱いたような感覚を、水口は南都子に持っているのだ。好意はあっても恋にはならない。
ぼたりぼたり、水滴は床へ落ち広がってゆく。
「水ちゃん」
水ちゃん水ちゃん水ちゃん。
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