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社会人
25.死体を一緒に埋めにいくタイプの幼馴染小話(#創作BL版深夜の60分一本勝負/お題「怪我」「手当て」)
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「アキラ! お前擦り傷! うわちょっと許せないなお前がこんな傷こしらえるなんて!」
「しょーご」
声が飛んできたほうに目を向ける。いつの間にか遊びに来ていたらしい醒悟が大げさに頭を抱えていた。次に自分の腕に視線を落とす。確かに痩せた腕にいくつも擦り傷が出来、血が滲んでいた。青白い肌に赤黒い血がこびりついているのは少量でも目についた。
「消毒液とかある? ないか。待ってて、ドラスト行ってくるから」
「しょーご。あのさ、俺、」
暁はそこで二の句を継げなくなる。何を言って良いか分からなかった。醒悟は闇色のロングコートを翻し、からりと笑った。
「大丈夫だよ。すぐに手当てしてやるし、部屋もキレイにしてやる」
醒悟は暁の頭を撫でると、アパートの薄い扉を開けて出ていった。醒悟の足音が遠ざかる。けれど間違いなく醒悟は戻ってくるだろう。そうして言葉のとおり暁の掠り傷を丁重に手当する。それから。
(そうだ、それから――)
暁の部屋をキレイにする。何事もなかったかのように。醒悟が言うからにはそうなのだ。暁は考えることをやめた。暁よりよほど大量の血を流す死骸はその瞬間に視界から消えた。
(了)250329
「しょーご」
声が飛んできたほうに目を向ける。いつの間にか遊びに来ていたらしい醒悟が大げさに頭を抱えていた。次に自分の腕に視線を落とす。確かに痩せた腕にいくつも擦り傷が出来、血が滲んでいた。青白い肌に赤黒い血がこびりついているのは少量でも目についた。
「消毒液とかある? ないか。待ってて、ドラスト行ってくるから」
「しょーご。あのさ、俺、」
暁はそこで二の句を継げなくなる。何を言って良いか分からなかった。醒悟は闇色のロングコートを翻し、からりと笑った。
「大丈夫だよ。すぐに手当てしてやるし、部屋もキレイにしてやる」
醒悟は暁の頭を撫でると、アパートの薄い扉を開けて出ていった。醒悟の足音が遠ざかる。けれど間違いなく醒悟は戻ってくるだろう。そうして言葉のとおり暁の掠り傷を丁重に手当する。それから。
(そうだ、それから――)
暁の部屋をキレイにする。何事もなかったかのように。醒悟が言うからにはそうなのだ。暁は考えることをやめた。暁よりよほど大量の血を流す死骸はその瞬間に視界から消えた。
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