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魅了魔法からの解放
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ジョージとクイン、そして騎士隊長のクランが、吐きそうな顔をしながら苦しんでいた。
まるで映画とかで観るドラッグから抜け出そうとする人みたいな状態だった。
「ジョージ、クイン、お願い!
頑張って!
誰か、この人たちを助けてあげて!!」
ーいいよ、ライカのお願いだもんー
小さな精霊たちが、三人の周りに集まって、変なピンク色のオーラ?みたいなものを消し去った。
すると三人は人形の様に、その場に崩れ落ちた。
「え、と、今の何?」
ーあの気持ち悪い救世主がかけた、呪いみたいな物だよー
確かに、あれじゃ魅了魔法は呪いだよな。
「う、ライカ、すまない」
漸く声を出したのは、クインだった。
「大丈夫なの?!クイン!!」
「ライカ、すみません。
王宮であの救世主と無理矢理側にいるよう似されてから、どうも意識がはっきりしなくて…
それに、何故あんなどうでもいい方の言葉に心酔していたのかもわかりません」
「それ、私も同じだ。
おかしいと思いながら、従っていたんだ。」
二人ともがおかしいってどこかで思っていた。
「魅了魔法を使ってるって、精霊王のシイラが言ってた。」
「実は…、私は此処へ来る直前に解呪してもらったはずなのに、また掛かっていたようなんだ」
騎士隊長のクランが告白した。
「隊長!!王宮がおかしくなってるってことですよね?」
膝をついたまま、騎士隊長クランが苦渋の表情を浮かべた・
「あの逆鱗はそれを知らせるための物だったはずなのに、なぜかライカ殿が邪魔だと思い込まされていた。」
ジョージとクインが騎士隊長を助け起こした。
一番長く魅了魔法に掛かっていたから、どこかバランスがおかしくなっているのかもしれない。
「大丈夫だ。
少し、変な浮遊感があるだけだ。
ライカ殿、貴方は何も悪くない。
第一、出て行かされた時に、精霊王も一緒だったと聞いている。
あの救世主ユア殿は、精霊に好かれないため、魔力供給の器具に魔力を充填しても、精霊が力を貸してくれないのだ。
それが、なぜか貴方が邪魔してると言う解釈に皆が納得するようになっていた。」
「精霊王が嫌えば、その下にいる精霊はもっとはっきりと嫌うでしょうしね。
でも、俺が見たところ、カシュクールは魔力や魔法に頼らなくても、十分やっていける国だと思いましたけど。
きっと今までも魔力量が少ない人達が、たくさん努力した結果じゃないですか?」
確かに魔力で補う部分はあるかもしれないけど、救世主などと言う大層な役目の人はいらないんじゃないだろうか?
「そうだ、ライカ殿の言う通りなのだ。
だが自分たちの権威ばかりを求める協会の者たちが、救世主を召喚した。」
「王族と協会は不可侵条約か、三権分立みたいな状態なんですか?」
そう聞けば、クランたちは目を丸くした。
「ライカ殿は、政治的にも明るいのか?」
は?いや、普通に学校の授業で習ってる事をそのまま聞いただけなんだけど。
「誰でも考え着く事でしょ?」
「私には考え着きませんから!」
クラン隊長、本物の脳筋だったか。
「今、シイラ達は一緒じゃないので、どうなるか分かりませんが、精霊王と話してみてから魔力に関して決めてはどうでしょうか?」
魔力を等価交換するのは、多分人の好き嫌いを最小限にするためだと思う。
小さな精霊たちが、好き嫌いで不公平な事をしない様に、それが精霊王たちの気持ちだったんだと思うんだ。
魔力の無い俺は、精霊たちが好きって言ってくれるから、ほんの少しだけ生活魔法として借りて自分で出来る事は自分でする、このサイクルがかゆsクールでもできれば、多分協会の力とか権威をそぐことは出来るんだと思うんだけど。
「ライカ殿の言う通り、救世主を追求する事にはなるが、それも致し方あるまい」
「ライカ、一緒にカシュクールに帰ろう」
二人から手を差し伸べられたけど、シイラ達との約束があるから、ごめんね、と言うしかなかった。
「俺は違う国に行くよ。
だって、ユアと争いたくないし。
ユアだって、自分の居場所を作るのに必死なんだよ」
なんか身に覚えがある。
養子に行けると思っていた所で、直前で違う子を選んで行ってしまったあの家族を思い出した。
遠い記憶の中で、その小さい子は幸せになったのだろうか?
ふと、あの小さい子と、ユアの顔が重なった。
まるで映画とかで観るドラッグから抜け出そうとする人みたいな状態だった。
「ジョージ、クイン、お願い!
頑張って!
誰か、この人たちを助けてあげて!!」
ーいいよ、ライカのお願いだもんー
小さな精霊たちが、三人の周りに集まって、変なピンク色のオーラ?みたいなものを消し去った。
すると三人は人形の様に、その場に崩れ落ちた。
「え、と、今の何?」
ーあの気持ち悪い救世主がかけた、呪いみたいな物だよー
確かに、あれじゃ魅了魔法は呪いだよな。
「う、ライカ、すまない」
漸く声を出したのは、クインだった。
「大丈夫なの?!クイン!!」
「ライカ、すみません。
王宮であの救世主と無理矢理側にいるよう似されてから、どうも意識がはっきりしなくて…
それに、何故あんなどうでもいい方の言葉に心酔していたのかもわかりません」
「それ、私も同じだ。
おかしいと思いながら、従っていたんだ。」
二人ともがおかしいってどこかで思っていた。
「魅了魔法を使ってるって、精霊王のシイラが言ってた。」
「実は…、私は此処へ来る直前に解呪してもらったはずなのに、また掛かっていたようなんだ」
騎士隊長のクランが告白した。
「隊長!!王宮がおかしくなってるってことですよね?」
膝をついたまま、騎士隊長クランが苦渋の表情を浮かべた・
「あの逆鱗はそれを知らせるための物だったはずなのに、なぜかライカ殿が邪魔だと思い込まされていた。」
ジョージとクインが騎士隊長を助け起こした。
一番長く魅了魔法に掛かっていたから、どこかバランスがおかしくなっているのかもしれない。
「大丈夫だ。
少し、変な浮遊感があるだけだ。
ライカ殿、貴方は何も悪くない。
第一、出て行かされた時に、精霊王も一緒だったと聞いている。
あの救世主ユア殿は、精霊に好かれないため、魔力供給の器具に魔力を充填しても、精霊が力を貸してくれないのだ。
それが、なぜか貴方が邪魔してると言う解釈に皆が納得するようになっていた。」
「精霊王が嫌えば、その下にいる精霊はもっとはっきりと嫌うでしょうしね。
でも、俺が見たところ、カシュクールは魔力や魔法に頼らなくても、十分やっていける国だと思いましたけど。
きっと今までも魔力量が少ない人達が、たくさん努力した結果じゃないですか?」
確かに魔力で補う部分はあるかもしれないけど、救世主などと言う大層な役目の人はいらないんじゃないだろうか?
「そうだ、ライカ殿の言う通りなのだ。
だが自分たちの権威ばかりを求める協会の者たちが、救世主を召喚した。」
「王族と協会は不可侵条約か、三権分立みたいな状態なんですか?」
そう聞けば、クランたちは目を丸くした。
「ライカ殿は、政治的にも明るいのか?」
は?いや、普通に学校の授業で習ってる事をそのまま聞いただけなんだけど。
「誰でも考え着く事でしょ?」
「私には考え着きませんから!」
クラン隊長、本物の脳筋だったか。
「今、シイラ達は一緒じゃないので、どうなるか分かりませんが、精霊王と話してみてから魔力に関して決めてはどうでしょうか?」
魔力を等価交換するのは、多分人の好き嫌いを最小限にするためだと思う。
小さな精霊たちが、好き嫌いで不公平な事をしない様に、それが精霊王たちの気持ちだったんだと思うんだ。
魔力の無い俺は、精霊たちが好きって言ってくれるから、ほんの少しだけ生活魔法として借りて自分で出来る事は自分でする、このサイクルがかゆsクールでもできれば、多分協会の力とか権威をそぐことは出来るんだと思うんだけど。
「ライカ殿の言う通り、救世主を追求する事にはなるが、それも致し方あるまい」
「ライカ、一緒にカシュクールに帰ろう」
二人から手を差し伸べられたけど、シイラ達との約束があるから、ごめんね、と言うしかなかった。
「俺は違う国に行くよ。
だって、ユアと争いたくないし。
ユアだって、自分の居場所を作るのに必死なんだよ」
なんか身に覚えがある。
養子に行けると思っていた所で、直前で違う子を選んで行ってしまったあの家族を思い出した。
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