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天界よいとこ一度はおいで
涙
しおりを挟む「メタトロン様、この子は一体?」
「力天使では知らされていないだろう
人から転生したイズラエル、上級天使だ」
「は?
まさか、人から、ですか?」
「そうだ。
私と同じだな。」
メタトロンが力天使に人からの転生だと告げた。
「俺は!
俺は、なんて事を!」
更に深く頭を下げて膝をついた。
「もう、謝らないで下さい。」
頭を下げて貰えるほど偉くなんかない。
「イズラエル、私たちにごめんなさいは?」
ラファエルが俺のこめかみをグリグリしながら、笑った。
目は全く笑ってない。
「あの!
ごめんなさい!!」
「これで本当の事言えるよね?」
あ、うーん
「ね?!」
近い、近い!ラファエル怖いよ!
「イズラエル様、俺が言います。」
力天使の彼が話そうとするのを止めた。
ちゃんと、自分の言葉で言わないといけないんだ。
「だめ、もう、貴方は謝ってくれたから!」
どんなに、ウリエルに冷たい目で見られても、それが俺への罰だから。
「ウリエル様の大事なハルカが裏切っていたのを見てしまいました。
それを告げてはウリエル様が悲しまれると思い、その場から離れようとした所で彼に拘束されて、事の顛末は先ほどお聞きになった通りです。
ウリエル様、悲しませてすみません。
僕が黙っていれば、きっとハルカは貴方の元で幸せを掴めると、ウリエル様も幸せになってくれると」
「イズラエル、泣くな
お前が泣く必要がどこにある?」
「あ、すみません、関係ないのに」
「違うだろ、ハルカは何でもない。
私にとって大事なのはイズラエルだ。
私の幸せを思ってくれるのなら、私に笑いかけてくれないか?」
何を言ってるんだろう。
「大っ嫌いって言ってしまった」
「そうだな
でも、私が悪かったからな」
「だって、いつも腕を絡めて」
「あいつが勝手に絡めてきていたが、それをそのままにしていた私が悪いな」
「大事にしていたじゃない」
「あいつの本性を知らずに、お前を軽んじて、蔑んでしまった
許してくれ」
「何を言っても、聞いてくれなかったよ?」
「本来、間違う筈がないのに、お前を死なせてここへ連れて来てしまった。
人間違いまでして、そのまま、辛く当たった。
私が全て悪い」
「たくさん、たくさん、頑張っても
褒めてさえくれなかった」
「あいつの言葉だけを受け入れてしまっていた。」
「ご飯も食べられなくて、可愛がったばかりに、鶏のキホも連れて行かれて!!」
「!」
「何で?
なんで、キホを連れて行かせたの?!
あの子達、何もしていないのに!
俺が可愛がったばかりに!
あいつに連れて行かせた!!」
「イズくん、そんな事があっても君は耐えていたんだね」
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ウリエルは、泣きそうな痛そうな表情で俺を見ていた。
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