俺と俺の天使と俺の上司

ビーバー父さん

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天界革命

プライドとアセスメント

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住居システムには一般の天使たち、奉仕する人々が行きかっていた。

俺たち三人が入ると、ガヤついていた室内が一斉に静まり返った。

上級天使の中でも、ウリエルとミカエルは別格だろう。
最近まで前線で戦っていたのだから。

「人間界での住居リストが欲しい。」

ウリエルがシステム担当に言うと、地域の指定を聞かれ俺がいた地域を指定して、空き住居を全部リストアップしてもらった。

周りがひそひそとしているのも、とりあえず知らんぷりを決め込んでいると、ミカエルがあからさまに不機嫌な表情をした。

そこへ、一般の天使だと思う若い天使がミカエルの前へ出た。

「お久しぶりでございます、ミカエル様」

礼を取って知り合いだと誇示した。

「ん、あぁ、君か。」

「はい、なぜミカエル様がこちらへ?」

「君に関係あった?」

普段のミカエルから想像できないほど、酷い言葉を使った。

「え、あの、ミカエル様が悪魔憑きと言われている赤い翼の方と一緒にいるのはよろしくないと思います。」

「今の話の流れに、関係あることだった?」

若い天使は、萎縮してしまっていた。
確かに、単に俺を貶める言葉を言いたいだけだろうけど。

「君、一般天使だよね?
 それならこの子の神力が分からなくても仕方ないだろうけど、
 六枚羽根の天使は上級よりさらに上だって思わないのかな?
 それこそ、君みたいな権力にすり寄ってくるような奴らは、一番にすり寄って来そうだけど」

真っ青になっていた。

「ね?どうして悪魔憑きなの?
 それなら堕天してるし、天使じゃないよね?
 矛盾だらけなんだけど」

ウリエル以上の冷たい表情で、彼を責め立てた。

「それは!
 ガブリエル様がそうおっしゃっていたからです。
 ガブリエル様は告知の天使ですから、真実をおっしゃっているのです」

「妄想癖が強すぎて困るね
 真実を曲げて言ってしまったんだ。
 そうか、それを聞いて助かったよ。」

ミカエルが目の奥を光らせた。

「いい機会だ。
 イズラエル、赤い翼を広げて見せなさい」

言われるがまま、翼を広げた。

赤い翼は他の白い翼に比べれば、一回り小さいけど、上級天使たちの翼のサイズに近かった。

「この翼のサイズは私たちと変わらない。
 それにこの神力が分からないかな?」

天使は翼の大きさ枚数が地位を決める。
そして力の大きさも。

「白い翼は、私たちよりも大きい。
 それでも、君は悪魔憑きだと言うのかい?」

青くなってる天使の子は、俺の翼の威光に中てられて平伏してしまった。

普通なら立っていられないほどなのだと、後からウリエルが教えてくれた。

そして気づけば、目一杯広げた翼の威光は部屋にいた二人以外の天使全てを、平伏させてしまっていた。







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