ヘビ女王の異世界建国記 ~子育てしながら魔王を目指すぞう! アレ!?~

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第一章・生きるため

第4話 神滅の月二日・バンパイアロード ①

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【おはようございます。マスター】

「おはよう!」

 サポートシステムと交流する時に、元々思うだけでもいい。しかし、ヘビの時にずっと話されないため、今は思う存分に話したいよ! 

 昨日が疲れるため、新しいスキルが確認もしなかった。早く確認しよう!

「スキル確認!魅了、魂喰い、繁殖、女王の威信クイーンズインフルエンス、種族統括」

【スキル:魅了。オスまたは男性の相手を惹きつけさせる】

【スキル:魂喰い。日常の摂食を代わりに、死んだ相手の魂を食として吸収する】

【スキル:繁殖。体内に蓄える魔力を利用して、同じ種類の後代を産むこと】

【スキル:女王の威信クイーンズインフルエンス。眷属から絶対的な忠誠をもらうこと。その忠誠に対し、眷属全員の種族値が常に倍する。(精神支配ではなく、ご安心ください)】

【スキル:種族統括。完全に服従する異種族を自分の眷属に加える。(不本意の場合にその個体だけ統括できません)】

 これは! 本当にランク3の種族を有すべきスキルなの!? 転生前に設定していたチートスキルよりも強い!! 

 魅了は…… あんまり使いたくないスキルだよね。

 魂喰いがあれば、やっとあのキモイ、生臭い内臓や肉と別れるよ! 人の姿で、あれを食べたら…… 

 もう!! 想像だけでも吐きたいよ!! 本当に助かるわ。

 繁殖ね。今まで食べた魔物を転換した魔力は、ようやく使える。でも、後代とは、子供よね。一度付き合いもしなかった我がいきなり子供を作るなんて! そういう心構えがまだないよ!!

 最後の女王の威信クイーンズインフルエンスと種族統括では…… つまり、絶対に眷属に裏切られないよね。種族統括って、他の種族をラミヤーになること! そんなこともできるのか!! 

 うん。今すぐ役立つのは、魂喰いだけね。しかし、スキル最後の説明は、我を安心するためなの? 

 正直言い、魔王になり、神々を虐殺するため。自分の勢力や眷属などが絶対に必要なものだ。しかし、ずっと再び裏切られることを恐れている。精神支配される感覚は誰よりもはっきり分かるため。誰にもそんなに残酷なことを受けたくない!

 サポートシステムはまるで我の心を分かるようだ。本当にありがとう!

 それで、後のことを考えろう。まず、上半身はまた裸の状態のままに、恥ずかしいよ! 皮のような服になれるものが欲しい。でも、その生臭い皮を身にまとうことなんて、本当にしたくないよ!!

 アレ! 

 池の隣に何かピカピカにする。これが! 進化する時の抜け皮なの!? これを使いなら、ちゃんと胸を遮られるよ!! 

 うん! ピッタリ!! これで、一安心ね!

 それじゃ、続けて上に上がるか? 四階からは強い魔物がなさそうだ。周りを確認しよう!

「マップ探索!魔物!」

【周囲の魔物:9時間方向1キロメートル、レッドコウモリ40体。3キロメートル、バンパイア5体。…… マスターの種族ランクを超える魔物について、索敵不能になります】

 コウモリ40体か。1キロは遠くない。このチャンスで下半身の移動を練習しよう!

「あぁ! いててて!!!」

 僅か1キロの道に、もう四回転んじゃったよ! 本当に難しいな!

 人間の体なら、両足を縛り、跪きで前へ進むような感じ。早く慣れたいよ!!

 確かにここよね。コウモリはどこ?

 やっと場所に着たのに、一匹のコウモリも見えなかった。

「――――――!」

 これは、超音波だ!! 六階の奴より弱いだが。全方位からの攻撃にかなりのダメージを受けた。

 一体、どこに隠れるよ!! 天井から下に伸びる岩の後ろに、何かが飛んでいる。

 あれは、全身が短い真っ赤な体毛が生えるコウモリだ!!

 岩の後ろに隠して、我を攻撃するか? 残念!我は範囲エーオーイー攻撃できるよ!

「毒霧!」

 体に毒の力を感じる! ヘビの姿にスキルを使う時に、何の感覚もない。でも、今はちゃんと感じる!

 毒の力が腹部に集中する。まるで我の命令を待つようだ。

 良し! いっけえ!!!

 全身から紫色の霧が散る。あっという間に、ここは既に霧に充満した。

【レッドコウモリが死亡しました。EXP120を獲得しました】

 ……

【レッドコウモリが死亡しました。EXP120を獲得しました。種族レベルが3に上がりました】

 40体の魔物を殺す。種族レベルがただ2を上がるか。次の進化はまた遠いよね。

 どうやら、ここは確実に強い魔物がいないよね。なら、次はどうしょうかな?

【魔物接近中!バンパイア5体です!】

 新手が来るか。なら、こっちも迎撃の準備しよう!

毒音波ポイズンサウンドウェーブ!」

 心臓に先のような毒の力を感じる。心臓から両肩に移り、さらに両手に集める。

 おお! 両手の周りに紫色のオーラが包んでいる!

 バンパイアの姿が既に現れる。今まで貴族紳士のイメージと大間違いだ。全身が灰色の体毛が生え、血のような赤い目がこっちにまっすぐに見える。そして大きく牙が口の外までに生えている。

 うわ! キモイ!! 近寄らない!!

 オーラに包んで両手をあいつらに振り出す。オーラが紫色の気刃になり、バンパイアたちに物凄いスピードで飛び出した。

 あいつらが避ける時間もない。「ツー!」と、四体のバンパイアが腰から二つに斬る。

【バンパイアが死亡しました。EXP400を獲得しました】

 ……

 あっと一匹、あいつが仲間の死を見る。空中に停まる。口を開け、何かを吐き出す準備のようだ。

「そうはさせない! 毒音波ポイズンサウンドウェーブ!」

 紫色のオーラを両手でバツの形で振り出した。バンパイアの体を四つに分ける。

【バンパイアが死亡しました。EXP400を獲得しました。種族レベルが4に上がりました】

「これで、始末完了!」

 また無意識に話したよね。早く話し相手が探したいよ!

「ほほ~ 結構やるじゃないか?」
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