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彰、過去を忘れて淫らに堕ちる。

5 複数プレイと擬似家族

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 彰は、ユリアンの言葉を夢現ゆめうつつな思考で受け入れた。5人の美しい異人の男達が優しく自分に微笑んでいる。
 ユリアンとニカライは、彰の左右の手を引いてゆっくり膝立ちになるよう促した。

「おいで、ショウ。前は僕がいるから、後ろはグレゴリーに委ねて」
「うん。ユリアン兄さん」

 彰は、ユリアンの肩に腕を回した。ユリアンも彰の肩に腕を回し、互いを見つめ合う。彰はそのままユリアンの顔に近づいて、彼と唇を重ねた。

 チュ、チュパッ、チュ、チュ

 ユリアンは彰の口腔内に舌を入れ、彼の歯茎や歯列を舌で舐め回したり、舌同士を絡めてチュパッ、チュパッと淫猥な動きを繰り返す。夢現状態の彰は、彼の動きに刺激され自分からユリアンの舌に絡んだり、舌を介して流れてくる彼の唾液を啜っていく。
 アルカシスに手入れされた艶やかな美髪も相まって、ユリアンの灰色の髪と絡み合い、二人のねっとりと絡むキスは淫靡な雰囲気を作り出していた。

 自分の部下の一人と淫猥なキスを繰り返す彰の蕩けた表情を見て、アルカシスは頬杖を付いて微笑んでいた。そこに、彼の秘書のグレゴリーがこっそり声をかけた。

「主上も、頂きますか?」
「いや。構わない。君もそろそろじゃないか?」
「ええ。それでは、美味しく頂きますね」

 頃合いを見たグレゴリーが、彰の背後に周り彼の背中を自身の身体と密着するようにゆっくりと抱きしめた。

「楽しんでいますか?ショウ。ではまずは、貴方の可愛いココも優しくほぐしてあげますね」

 グレゴリーはクリームが残った絞り袋を、彰の尻の下に向けた。穴にピッタリとくっ付いた口金は、そのまま彰の尻穴にクリームを流し込んだ。

「は、あああ・・・」

 突然後孔に流れ込んでくるクリームの冷たさに、ユリアンとのキスに夢中になっていた彰は、身体を戦慄かせ快感から恍惚に浸る。その様子を見ていたユリアンは、クスッと笑った。

「お尻の方が、ショウは悦いの?」
「あっ・・・お尻、今の・・・気持ち悦い・・・」
「そう?じゃあ、僕との濃厚なキスはもうおしまいにする?」
「だ、ダメっ・・・ユリアン兄さんと、キスするっ」
「じゃあ同時進行にしましょうか」

 グレゴリーはそう言うと、絞り袋を一旦置いて彰のクリームが入った後孔に顔を向けた。
 彼は舌を後孔に挿入し、クリームを舐め取りながら、後孔壁も解すように舌で舐め弄る。

「んーっ、んんうぅ」

 グレゴリーの舌の刺激に彰はユリアンとのキスの途中、声を上げた。しかし、ユリアンもグレゴリーも途中緩めず、キスも舌の刺激もさらに濃厚になっていく。

「んっ、んんぅ・・・」

 後孔から直接流れ込む快感に、彰は徐々に後孔を緩めていく。もっとグレゴリーに舐めて欲しくて、ユリアンとのキスに夢中になりながら、両手を後孔に移動させて尻肉を広げていく。広がった穴にグレゴリーはさらに舐め弄る。舌の動きが気持ち悦くて、時折彰はユリアンとのキスの最中、くぐもった声を上げた。

「あれー?ショウのココおっきくなったの発見ー」

 二人の愛撫に浸っていたら、待機しているニカライが注目を誘う。5人の男達の視線を受ける彰のペニスは、ユリアンとグレゴリーの愛撫に興奮し、彰も気づかないうちに勃起していた。愛撫で惚けたままの彰には最早5人の視線を受けても羞恥心を感じられなかった。

「ふふーん。ココを発見したのは俺だから、もう一度頂くねー!」

 ニカライは彰の下肢に向けて屈むと愛撫で興奮した彰のペニスをパクってと口腔内に咥えた。そのままニカライは口腔を窄めてジュルジュルと啜る。

「あっ、あああん!」

 窄めて啜るニカライの刺激にすぐに彰は絶頂に達し、彼の口腔内に射精した。ゆっくり飲み込むニカライは、精液の味に違和感を感じて顔を上げた。

「これ、蜜だろ?なんかすげー甘いんだけど。俺この味も気に入った。もっかいちょうだい」

 ニヤッと意地悪な笑みを浮かべ、もう一度彰のペニスを刺激しようと口を窄める。

「あっ、ん」

 達したばかりの陰茎を舌で愛撫され、彰は全身を戦慄かせた。3人の刺激に戦慄く彰を見て、アレクセイもイヴァンも彰の空いている乳首を指で愛撫する。

 「ーーっ」

 ビクビクッと、全身が快感で震えた。グレゴリーは彰の尻穴が完全に解れたのを確認すると、自身の怒張したモノを彰の後孔に挿入した。

「ああっ、ああぁあ」

 クリームが潤滑油代わりの役割を果たし、グレゴリーのモノは一気に彰の奥の前立腺にコツ、と押し当てた。スムーズに挿入を受け入れた後孔はグレゴリーのモノをキュッと締め付けるが、ズンズンと腰を前後に抽出させて前立腺を刺激していく。

「んんっ、これは、なかなかっ。いい塩梅ですよっ、ショウっ」
「ショウ、こっちにも集中して」
「待て待て。こっちも忘れちゃ困るぜ?」

 彰の後孔の刺激に意識が向く中、口腔内を弄っていたユリアンと、彰のモノを口腔内で愛撫してニカライがさらに舌を絡め、口を窄めて啜る。アレクセイもイヴァンも存在を忘れられないよう、乳首をキュッと指で挟んだり引っ掻いたりと刺激していく。
 5人の異なる刺激に彰は完全に快感で惚け、涙目になりながらアルカシスを見た。彼は頬杖をついて微笑んだまま、彰に手を出しては来ない。

「ショウ、今回は儀式を見届けてくれた彼等へのお礼だ。5人にしっかり奉仕するんだよ?」
「んんっ」

 その言葉通り、こちらに集中するように刺激が送られる。腰を前後に抽出させて前立腺を刺激するグレゴリーは、スピードを速めながら一旦腰を引き後孔に強く打ちつけた。

「んんっ!んぅ~」

 彰の後孔壁がグレゴリーのモノを強く締め付ける。その刺激に彼は一瞬快感に顔を歪ませて後孔内に吐精した。それに刺激された彰も、自身を精液をニカライの口腔内に吐き出した。

「ああ・・・」
 
 5人の刺激の強さから脱力した彰は、腰に力が入らないままテーブルに倒れようとするがユリアンとイヴァン、アレクセイに支えられてゆっくりうつ伏せに寝かされた。

「素晴らしいよ、ショウ。その調子で残り4人にもしっかり奉仕するんだ」

 寝かされた彰にアルカシスが微笑みながら語りかける。脱力してそのまま気を失おうと瞼を閉じようとするが、彼は彰の尻をバシン!と叩いた。

「まだ終わっていないよ、ショウ。ケーキは最後まで美味しく頂かれるのが役目だ。お尻を上げなさい。次は誰に挿れて欲しいか、君からきちんとお願いするんだ」
「は、はい・・・」

 アルカシスの言う通り、彰は脱力した身体を震わせながらゆっくりと後孔が見えるように腰を上げた。ガクガクと腰を震わせながら、彰は口を開いた。

 「ユッ、ユリアン兄さん・・・お願い、します・・・」

 指名されたユリアンは、目の前でクスッと笑った。懸命に腰を上げる彰の額に軽くキスをすると、後孔へ移動して自らのモノを彰の後孔にくっ付いた。

「ショウ、二番手は僕だ。しっかり僕の形を覚えてね」
「ああっ、はっ、はい・・・ああっ」

 ユリアンはそのまま自身のモノを彰の中へズブズブと挿入した。彰の腰を両手でしっかりと掴むと、グレゴリーと同じようにズンズンと前後に抽出する。

 2度目の挿入の方が、穴は快感を感じる。クリームに先に出されたグレゴリーの精液と混ざり合い、後孔壁にユリアンのモノが擦れる度彰は強い刺激に涙を流しながら悲鳴を上げる。

「ああ~!ああっ、またっ、イッ、イク!お尻っ、いい!ああ~!」

 後孔壁にユリアンのモノが擦れ、彰は再び絶頂を達した。ユリアンが彰の後孔から自身のモノを引き抜いた途端、どろどろと精液が溢れ出る。それを見たユリアンがお礼だよ、と言うと彰のヒクつく後孔を舌で優しく舐めた。

「ほんのお礼返しだよ、ショウ。後3人だから、終わったらちゃんと休ませてあげる」
「兄・・・さん・・・」

 このまま瞼を閉じようとするが、次のために彰はもう一度震わせながら腰を上げる。

「ニカライ、兄さん・・・お願いっ」

 彰に求められたニカライは、待ってましたとばかりに彰の後孔にピタッとモノをくっ付ける。

「グレゴリーにも、ユリアンにも負けないくらい、俺の形を覚えさせてやるからな」
「ぐっ・・・うぅ・・・」

 彰の最後の記憶は、そこまでだった。ニカライが精液を吐精した後、彰は残りのアレクセイとイヴァンも順番に指名し、5人全ての精液を後孔内で受け止めた。それからの事は覚えておらず、最後のイヴァンが吐精してすぐ、彰は完全に意識を失った。最後まで微笑みながら絶頂に達する自分を見つめるアルカシスを見たまま・・・。




*   *   *



「ショウは頑張ったね。僕達5人を全て受け止めたのはなかなか出来る事じゃない。起きたらたくさん褒めてあげないと」

 アルカシスの執務室には、グレゴリー、ユリアン、ニカライ、アレクセイ、イヴァンが集結していた。奥に扉がありそこが彼の寝室になっている。彰は5人を受け止めた疲労から熱を出して彼の寝室で寝込んでいた。

「相変わらず強力な暗示術だねユリアンは。君達を見て怯えていたあの子が、すっかり君達を兄だと認識して懐いている。特に君はショウに好かれて私も少し妬けたな」

 アルカシスの言葉にクスッとユリアンは笑った。

「もちろんですよ主上。僕はショウの全てを受け入れる甘え担当お兄ちゃんですよ?可愛い弟が抱っこしてと甘えてきたら優しく抱っこしてよしよしと撫でてあげたいくらいですから」

 ユリアンの言葉に5人は苦笑する。
 彼は暗示術に特化した淫魔で、気に入った獲物を見つけては自分に懐くまでとことん堕としていく。
 彼の能力を熟知している5人は、術中にかかった彰に同情を向けるが、決して解放させてあげたいとは思わない。何せあの子はもう自分達の可愛いペットだから。

「甘え担当お兄ちゃんね・・・。羨ましいポジションじゃないですか、ユリアン。それでしたら、私はあの子の教育係としましょうか?」

 グレゴリーが苦笑しながら言った。まるでままごとの役割決めのように。

「へぇ、じゃあ俺はショウの親友ポジションにしようかなぁ」

 ニカライが言うと、ユリアンは彼に忠告する。

「気をつけてよね、ニカライ。君は手加減知らずだから、ショウを苛めるなら僕が許さないよ?」
「分かってるって、煩わしい奴め」

 お遊びの延長みたいなものなのに、妙に役になりきるユリアンに、ニカライは面倒くさそうに苦虫を噛み潰して顔を歪めた。アレクセイは言った。

「どんどん決まっていきますね。それでは後はショウのパパ役は?」
「パパは主上ですよ。ショウのご主人様ですから」
「後残りは?」
「後はショウのママと彼氏かなぁ?ママはアレクセイ、彼氏はイヴァンがいいんじゃない?イヴァン、ショウを巡ってニカライと喧嘩しないでね」
「なぜ俺がコイツと喧嘩しないとならないんだ」
「だから、やっちゃダメだって。基本ショウの前では、みんな仲良し」

 ユリアンの忠告にニカライもイヴァンも呆れたように溜め息をついた。2人はアルカシスの部下の中でも、性格が被っているせいか仲違いしやすい。喧嘩してはグレゴリーとアレクセイに嗜められている。

「いいじゃないか。私がショウの父親役か。まるで姉さんのところの擬似家族だね」

 エリザベータにもペットがいる。彼女も部下と連携してペットを洗脳、調教してきた。今では、彼女なしでは生きていけない、完全に従順なペットだと聞いている。

「向こうは姉妹設定でしたね?こちらは兄弟設定でいきますか?」
「そうだね。むしろショウはすぐに堕ちると思うよ?中途半端に人間界に未練がある子は、僕達が大事にしてあげればころっと忘れちゃうよ」

 ユリアンはそう言うと、彰が眠っている部屋に向かう。

「ショウの様子を見て来るよ。熱でうなされていたし。僕はあの子の兄だから、すぐ近くにいないと」

 ユリアンの姿がみえなくなると、アルカシスは満足そうに微笑んだ。

「ユリアンのおかげで、さらにあの子は私達に依存するようになるだろう。ペットには反発は付き物だが、自立は必要ない。これからショウは人間界を忘れ、私達に甘えてくる。それこそが、あの子がペットになった証。そしてあの子は、私のために命すらも投げ出す従順さに成長する。それが、私のペットだから」

 アルカシスは彰のその姿を思い浮かべ笑みを溢した。

【THE END】



 
 

 
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