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第一章
【9.アキの妄想⑥】
しおりを挟むそろり、そろりと今度は下へ。
本当はもっと上まで目指して欲しかったかもしれないけれど、
ゆっくり楽しまないとね?
ナオがもう今にも泣き出しそう。
胸の上にやった手が、ランニングをぎゅうぎゅうに掴んでる。
そのせいで丈が短くなり、かわいいヘソが見えてる。
細い腰だな。白い、なめらかそうな肌。
「ね、ねぇアキさん・・・も、ムリだよ、ねぇ」
「無理?
何が?これ以上したら、ナオはどうなっちゃうの?」
すっとぼけた顔でナオの顔を見ながら聞く。
ナオは唇を噛んでうつむく。セツナイ顔。
「ナオはこうやって触られるの、嫌?」
ナオは小さく首を横に振る。
やわらかそうな髪がつられて動く。
かわいいなぁ、と思って、
反対の手をナオの顔に伸ばす。
ナオは目をぎゅっと瞑る。
俺はナオの頬を包み込むように触れて、
親指を動かす。
半開きのナオの、唇をなぞる。
なぞるとよけいに開く。
濡れた歯列。
その歯列や、もっと奥の舌に手を伸ばして触れてみたい。
ナオー
そっと親指を唇のその奥へ進め、
唇をめくらせ、
そのままで下側の歯をゆっくりとなぞる。
ナオの喉がこくりと動く。
「ナオ?」
そのまま、唇がめくれたままでナオに呼びかける。
ナオがまぶたをぴくりとしてから、怖々目を開く。
俺を捕らえてやまない瞳。揺れてる。
こんなこと、まだナオには早すぎたかな。
こんな風に触れるのは、
もっと
もっとナオが大人になるまで待つべきなんだろうか。
わかってる。そんなことはわかってる。
それでもナオが放つ波が俺を焦らせる。
俺を掻き立てる。
早く俺のものにしたいという欲望。
でなければ
誰かに、すぐにでも誰かに奪われてしまうという焦りー
ナオ、
おまえを閉じ込めてしまいたいよ。
誰の目にも触れることがないようにー
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