12 / 32
第一章
【11.ナオ 痴漢②】
しおりを挟むお尻に、何か当たってる。
でも最初はただ、混んでるから偶然当たるんだって思った。
思おうとした。
指の関節側か手の甲のゴリゴリするところでするするとぼくのお尻をゆっくり上下する。
その動きで、ぼくのお尻の隆起がこうなんだ、て自覚するような。
ぼくは意識が全部その感触に捕らわれる。
もしかして
まさか
嘘だ
そんなはずない
それでも止むことがない。
でもそれは電車が混んでるせいだって。
ちょうどそこに手があるだけだって。
手の巡りをよくしようと、動かしてるだけだって。
ぼくは自分に言い聞かせる。
その間にもぼくのお尻の形を教え込まれていく。
ずっと、同じところをただ上下してた。
固い感触がぼくの肉を押し込まない程度の力で。
ぼくは気を散らそうと身体を揺する。
ちょっと振り払う感じで。
もしも痴漢なら、それで止めてもらえるように。
そんなぼくの動きをあざ笑うように、触れる面積が増えた。
指一本分のようだったのが、指四本分みたいに。
弾力を調べるみたいに、
指一本分くらいに、押される。
それから二本分。
指が伸びて、もっと上の関節も触れる。
二本の指の背がぼくのお尻をなぞる。
ぼくはゴクリとツバを飲む。
もし、本当に痴漢だったら、どうしよう。
痴漢って、何をするの?
ずっとどちらかが降りるまでこうやって触られ続けるの?
もしかしたら、男だって気づいていないのかもしれない。
相手の人より背が低くて女子だって思ってるのかも。
制服で男だってわかるはずだけど、
きっと身体をこちらに向けていなくて、
偶然触れたお尻を、勝手に女子のものだと思ってー
やっぱり・・・痴漢だよ
指の背でお尻の肉を持ち上げるようにされたから。
ぼくは女子じゃない!
ぼくは男だということを伝えるために、
お尻に力を入れる。
きっと固さでわかるはず。そう思って。
0
あなたにおすすめの小説
わたしの下着 母の私をBBA~と呼ぶことのある息子がまさか...
MisakiNonagase
青春
39才の母・真知子は息子が私の下着を持ち出していることに気づいた。
ネットで同様の事象がないか調べると、案外多いようだ。
さて、真知子は息子を問い詰める? それとも気づかないふりを続けてあげるか?
上司、快楽に沈むまで
赤林檎
BL
完璧な男――それが、営業部課長・**榊(さかき)**の社内での評判だった。
冷静沈着、部下にも厳しい。私生活の噂すら立たないほどの隙のなさ。
だが、その“完璧”が崩れる日がくるとは、誰も想像していなかった。
入社三年目の篠原は、榊の直属の部下。
真面目だが強気で、どこか挑発的な笑みを浮かべる青年。
ある夜、取引先とのトラブル対応で二人だけが残ったオフィスで、
篠原は上司に向かって、いつもの穏やかな口調を崩した。「……そんな顔、部下には見せないんですね」
疲労で僅かに緩んだ榊の表情。
その弱さを見逃さず、篠原はデスク越しに距離を詰める。
「強がらなくていいですよ。俺の前では、もう」
指先が榊のネクタイを掴む。
引き寄せられた瞬間、榊の理性は音を立てて崩れた。
拒むことも、許すこともできないまま、
彼は“部下”の手によって、ひとつずつ乱されていく。
言葉で支配され、触れられるたびに、自分の知らなかった感情と快楽を知る。それは、上司としての誇りを壊すほどに甘く、逃れられないほどに深い。
だが、篠原の視線の奥に宿るのは、ただの欲望ではなかった。
そこには、ずっと榊だけを見つめ続けてきた、静かな執着がある。
「俺、前から思ってたんです。
あなたが誰かに“支配される”ところ、きっと綺麗だろうなって」
支配する側だったはずの男が、
支配されることで初めて“生きている”と感じてしまう――。
上司と部下、立場も理性も、すべてが絡み合うオフィスの夜。
秘密の扉を開けた榊は、もう戻れない。
快楽に溺れるその瞬間まで、彼を待つのは破滅か、それとも救いか。
――これは、ひとりの上司が“愛”という名の支配に沈んでいく物語。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる