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覚悟 ~Responsibility~
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「ありがとう、イリアちゃん」
【癒しの丘】に戻ってきた女神はイリアだけを連れて神殿へとまた行ってしまった。残されたアルカディアは少し残念そうにしながらも2人を見送った。
神殿の女神の部屋。現在はイリアが使用しているが、特に手を加えていないので女神がいた時のままにしてある。その部屋に2人だけになり、イリアは御使いの目的であったリップクリームと一緒に買ったアロマの包みを手渡した。女神はニコニコしながら包みを開け、嬉しそうにお礼を言った。
「このアロマも素敵ね。匂いも懐かしさを感じて、好きになるわ」
「お気に召して頂けて良かったです」
「えぇ。大切にするわね」
「はい!」
「地上はどうだった?」
「息抜き出来ました。ランティス達も楽しんでくれたみたいで」
「そうみたいね。あの子達の面倒まで見てくれてありがとう」
「いえ…。いつも助けられてばっかりなので…」
「本当に、感謝しているわ」
女神はまるで母親みたいに頭を下げながら再度お礼を言った。
「イリアちゃん。私とスーちゃんはまた地上へ旅行の続きをしに戻るけど、この天界を任せても良いかしら?」
唐突に、けれど笑みは絶やさずにイリアに承諾を促した。女神の代理としてこれからはもっと責任も重くなってくるだろう。それはイリアも分かっていた。その覚悟も責任もけじめも全てを負う事を再度確認させられる。
自分の所為でまた誰かを失う事があってはならない。あんな想いはもう御免だ。イリアは女神の目を見ながら確りと頷いた。
「あたしが、この天界を守ります」
その言葉に、イリアの揺らがない瞳に、女神は穏やかに微笑んだ。
「ありがとう。信頼しているわ」
「はい」
「みんなの事もお願いね。これからまた沢山の想いを知ると思うの。その度にイリアちゃんには辛い事があるかも知れない。それでも、あの子達を見離さないであげて。みんな、私にとっては可愛い子どもみたいなものだから」
「女神様……」
「アルカディア達も貴方を支えてくれるわ。めいっぱい頼りなさい。きっとイリアちゃんの事を大切に思うわ。そして……」
女神が言葉を途切れさせたのでイリアはどうしたのかと瞬きが多くなってしまった。
「……あぁ、ごめんなさいね。何でもないわ」
「はい……」
「まだ訪れてない場所が沢山あるから、今度帰ってくるのは随分先になると思うの。イリアは気のままに楽しく過ごしてね」
「わかりました。女神様も楽しんできて下さい」
「ありがとう」
その後も女神と会話をしながら夜を過ごした。彼女の存在はとても安心出来る。ずっと側にいて欲しいと思ってしまう。そんな想いを抱きながら、イリアは彼女と話せている今を大切に感じていたーー。
その夜。
軋むベッドの上でレフィはイラに抱かれていた。3日も間が空いたからか、イラは痕を残すかのようにレフィの身体に口付けをしていった。
「……イラ……」
触られてキスをされているだけなのにレフィはもう息が乱れていた。
「……済まない。しつこかったか?」
「いえ……」
「私がいなくても、あちらでは眠れたか?」
「……少しだけホームシックになりましたけど…。でもランティスが一緒に眠ってくれたので……」
「そうか。私は寂しかった」
「イラ……」
「お前が隣にいないと落ち着かない。無事に帰ってきてくれて嬉しいよ」
「はい……」
「依存し過ぎか?」
「いえ…!そんな……ボクもイラが傍にいないと不安になります」
レフィにそう言って貰えたのが嬉しく、イラは微笑みながら口付けを交わす。
2人は互いの存在を確認するかのように強く抱き合い、何度も名前を呼び合ったーー。
「ーーあれ。誰かと思ったら」
水浴びをしようと泉に来たアルカディアは先客がいた事に驚いた。天使達が身体を清めたりするその泉は月の光で水面がキラキラと輝いていた。
「アルカディア……」
「オレも入っていい?」
「あぁ……」
先に入水していたランティスは躊躇い気味に返答し、スペースを開けた。アルカディアは服を脱ぎ、きちんと畳んでから泉付近の草原に置いた。
「……それ、取らないの?」
アルカディアの髪飾りにすぐに気付き、ランティスが聞いた。
「うん。これねー、イリアちゃんに貰ったんだぁ。良いでしょー」
「イリアに…?」
「うん。プレゼントだって。嬉しいよね、こういう贈り物って。イリアちゃんも似合うって言ってくれたから」
「確かに……良く似合ってるね」
「大切にするんだ」
「そう……」
「ランティスはイリアちゃんと一緒に行けたんだから良いじゃない。貴重な体験だったでしょ?」
「まぁ……。色々と楽しかったよ」
「いいなぁ。オレも行きたかったぁ」
「また機会もあるよ」
「そうかなぁ。そしたら今度はオレも付いてこ」
「イリアも喜ぶ」
「ねー!ランティス、嬉しそうだね。イリアちゃんの話すると」
「……そう?」
「オレといた時よりも表情が柔らかくなった気がするー」
そう言われてランティスは自分の顔に触れる。そんなに変わっただろうか。あまり自覚はなかった。
「……お前は、イリアの事……」
「んー?」
「……好き……なの?」
泉に癒されているアルカディアにランティスは踏み込んだ事を聞いた。今なら2人だけ。聞かれて困るような者はいない。
「好きだよー。大好き」
「えっ……!」
何の躊躇いもなく率直に答えたアルカディアにランティスの方が驚いてしまった。
「なに?みんな好きでしょ?それと同じだよ」
「……思慕するって意味の好き……?」
「そうかなぁ。多分それだ。だってイリアちゃん、可愛いし強いし、抱きしめたくなっちゃうじゃない?」
「……まぁ、そうだけど……」
「あ。ランティスは別の意味か」
「えっ……」
「イリアちゃんに命預けたんだもんねぇ。好きというより敬意?」
「……そう、だな……。イリアには感謝してる。ぼくはあの子の為ならこの命だって惜しくない」
そう語るランティスの瞳は優しく、その想いが伝わってくる程、柔らかい気持ちだった。
「そっか。ありがとね、イリアちゃんが無事に帰ってきてくれて安心した。守ってくれたんでしょ?」
何も語らなくてもアルカディアは分かっていたような言い方でランティスに寄りかかった。
「ーーあぁ」
「これからもイリアちゃんの事よろしくね。ランティスが側にいればあの子は笑っていられる」
「……アルカディア?」
意味深な事を呟く彼にランティスは違和感を覚えた。
「……なーんてね。オレもいるし、ミレイだって懐いちゃったし。ほら、女神達が帰るからさ。また天使達の気が逸れたらやだなって」
「あ、あぁ。そうだな……」
「それでね、もしまた何か起きたら迷わずにイリアちゃんを守ってね。それが出来るのはランティスだけだから……」
「……さっきから何?どうかした?」
「えー?だからもしもの話だよ。そういう時が来たらって話。約束してくれる?」
「……分かった」
本当の理由を問い詰めた所で上手くはぐらかされると思ったランティスは素直に頷いた。
「ありがとう」
久しぶりにアルカディアの優しげな微笑を見て、まだ微かに残っていた蟠りが消えたような気がした。
「……そろそろ出よっかな……」
そう呟いた矢先、アルカディアは誰かの気配を感じて辺りに視線を向けた。ランティスも感じ取ったらしく警戒する。
「ーー覗き見なんて悪趣味ですよー?」
カサッと草を鳴らしながら姿を現したのはゼウス。穏やかな表情で微笑みながら泉に近付いた。
「声が聴こえたから来てみたんだよ。出ていくタイミングが分からなくてね」
「一緒に入る?」
「私は良いよ。邪魔して済まなかったね」
「ほんとほんと。折角ランティスとラブラブな時間だったのに」
「そうだったのか。2人がそんな仲とは知らなかったな」
「でしょう?お似合い?」
「あぁ」
「ちょっと!何勝手に作ってんの。違うからね!?友達だから……!」
腕に抱きついてきたアルカディアに構わずランティスは立ち上がりながらゼウスに弁明した。
「知っているよ。そんな表情もするんだな、ランティス」
「えっ……」
「アルカディア、その髪飾り似合っているよ」
「ありがとー!イリアちゃんからのプレゼントなんだぁ」
「そうか」
「明日帰るの?」
「あぁ。今日ゆっくり休んでからね」
「じゃあ、これからお話しない?ゼウス様秘蔵のワインでも飲みながら」
「……適わないな、お前には。いいよ、朝まで語ろうか」
ゼウスはアルカディアの目敏さに感心しながらも承諾した。
「ランティスも来る?イリアちゃんは女神と語り尽くすだろうし」
「付き合うよ」
「やった。じゃ、今から上がるからちょっと待っててね」
「ゆっくりでいいよ」
アルカディアは子どもみたいにはしゃぎながらランティスと一緒に泉から出て早々と着替えを済ました。ゼウスは両腕に抱きつくアルカディアとランティスを優しく受け入れながら、神殿の自室へと向かったーー。
【癒しの丘】に戻ってきた女神はイリアだけを連れて神殿へとまた行ってしまった。残されたアルカディアは少し残念そうにしながらも2人を見送った。
神殿の女神の部屋。現在はイリアが使用しているが、特に手を加えていないので女神がいた時のままにしてある。その部屋に2人だけになり、イリアは御使いの目的であったリップクリームと一緒に買ったアロマの包みを手渡した。女神はニコニコしながら包みを開け、嬉しそうにお礼を言った。
「このアロマも素敵ね。匂いも懐かしさを感じて、好きになるわ」
「お気に召して頂けて良かったです」
「えぇ。大切にするわね」
「はい!」
「地上はどうだった?」
「息抜き出来ました。ランティス達も楽しんでくれたみたいで」
「そうみたいね。あの子達の面倒まで見てくれてありがとう」
「いえ…。いつも助けられてばっかりなので…」
「本当に、感謝しているわ」
女神はまるで母親みたいに頭を下げながら再度お礼を言った。
「イリアちゃん。私とスーちゃんはまた地上へ旅行の続きをしに戻るけど、この天界を任せても良いかしら?」
唐突に、けれど笑みは絶やさずにイリアに承諾を促した。女神の代理としてこれからはもっと責任も重くなってくるだろう。それはイリアも分かっていた。その覚悟も責任もけじめも全てを負う事を再度確認させられる。
自分の所為でまた誰かを失う事があってはならない。あんな想いはもう御免だ。イリアは女神の目を見ながら確りと頷いた。
「あたしが、この天界を守ります」
その言葉に、イリアの揺らがない瞳に、女神は穏やかに微笑んだ。
「ありがとう。信頼しているわ」
「はい」
「みんなの事もお願いね。これからまた沢山の想いを知ると思うの。その度にイリアちゃんには辛い事があるかも知れない。それでも、あの子達を見離さないであげて。みんな、私にとっては可愛い子どもみたいなものだから」
「女神様……」
「アルカディア達も貴方を支えてくれるわ。めいっぱい頼りなさい。きっとイリアちゃんの事を大切に思うわ。そして……」
女神が言葉を途切れさせたのでイリアはどうしたのかと瞬きが多くなってしまった。
「……あぁ、ごめんなさいね。何でもないわ」
「はい……」
「まだ訪れてない場所が沢山あるから、今度帰ってくるのは随分先になると思うの。イリアは気のままに楽しく過ごしてね」
「わかりました。女神様も楽しんできて下さい」
「ありがとう」
その後も女神と会話をしながら夜を過ごした。彼女の存在はとても安心出来る。ずっと側にいて欲しいと思ってしまう。そんな想いを抱きながら、イリアは彼女と話せている今を大切に感じていたーー。
その夜。
軋むベッドの上でレフィはイラに抱かれていた。3日も間が空いたからか、イラは痕を残すかのようにレフィの身体に口付けをしていった。
「……イラ……」
触られてキスをされているだけなのにレフィはもう息が乱れていた。
「……済まない。しつこかったか?」
「いえ……」
「私がいなくても、あちらでは眠れたか?」
「……少しだけホームシックになりましたけど…。でもランティスが一緒に眠ってくれたので……」
「そうか。私は寂しかった」
「イラ……」
「お前が隣にいないと落ち着かない。無事に帰ってきてくれて嬉しいよ」
「はい……」
「依存し過ぎか?」
「いえ…!そんな……ボクもイラが傍にいないと不安になります」
レフィにそう言って貰えたのが嬉しく、イラは微笑みながら口付けを交わす。
2人は互いの存在を確認するかのように強く抱き合い、何度も名前を呼び合ったーー。
「ーーあれ。誰かと思ったら」
水浴びをしようと泉に来たアルカディアは先客がいた事に驚いた。天使達が身体を清めたりするその泉は月の光で水面がキラキラと輝いていた。
「アルカディア……」
「オレも入っていい?」
「あぁ……」
先に入水していたランティスは躊躇い気味に返答し、スペースを開けた。アルカディアは服を脱ぎ、きちんと畳んでから泉付近の草原に置いた。
「……それ、取らないの?」
アルカディアの髪飾りにすぐに気付き、ランティスが聞いた。
「うん。これねー、イリアちゃんに貰ったんだぁ。良いでしょー」
「イリアに…?」
「うん。プレゼントだって。嬉しいよね、こういう贈り物って。イリアちゃんも似合うって言ってくれたから」
「確かに……良く似合ってるね」
「大切にするんだ」
「そう……」
「ランティスはイリアちゃんと一緒に行けたんだから良いじゃない。貴重な体験だったでしょ?」
「まぁ……。色々と楽しかったよ」
「いいなぁ。オレも行きたかったぁ」
「また機会もあるよ」
「そうかなぁ。そしたら今度はオレも付いてこ」
「イリアも喜ぶ」
「ねー!ランティス、嬉しそうだね。イリアちゃんの話すると」
「……そう?」
「オレといた時よりも表情が柔らかくなった気がするー」
そう言われてランティスは自分の顔に触れる。そんなに変わっただろうか。あまり自覚はなかった。
「……お前は、イリアの事……」
「んー?」
「……好き……なの?」
泉に癒されているアルカディアにランティスは踏み込んだ事を聞いた。今なら2人だけ。聞かれて困るような者はいない。
「好きだよー。大好き」
「えっ……!」
何の躊躇いもなく率直に答えたアルカディアにランティスの方が驚いてしまった。
「なに?みんな好きでしょ?それと同じだよ」
「……思慕するって意味の好き……?」
「そうかなぁ。多分それだ。だってイリアちゃん、可愛いし強いし、抱きしめたくなっちゃうじゃない?」
「……まぁ、そうだけど……」
「あ。ランティスは別の意味か」
「えっ……」
「イリアちゃんに命預けたんだもんねぇ。好きというより敬意?」
「……そう、だな……。イリアには感謝してる。ぼくはあの子の為ならこの命だって惜しくない」
そう語るランティスの瞳は優しく、その想いが伝わってくる程、柔らかい気持ちだった。
「そっか。ありがとね、イリアちゃんが無事に帰ってきてくれて安心した。守ってくれたんでしょ?」
何も語らなくてもアルカディアは分かっていたような言い方でランティスに寄りかかった。
「ーーあぁ」
「これからもイリアちゃんの事よろしくね。ランティスが側にいればあの子は笑っていられる」
「……アルカディア?」
意味深な事を呟く彼にランティスは違和感を覚えた。
「……なーんてね。オレもいるし、ミレイだって懐いちゃったし。ほら、女神達が帰るからさ。また天使達の気が逸れたらやだなって」
「あ、あぁ。そうだな……」
「それでね、もしまた何か起きたら迷わずにイリアちゃんを守ってね。それが出来るのはランティスだけだから……」
「……さっきから何?どうかした?」
「えー?だからもしもの話だよ。そういう時が来たらって話。約束してくれる?」
「……分かった」
本当の理由を問い詰めた所で上手くはぐらかされると思ったランティスは素直に頷いた。
「ありがとう」
久しぶりにアルカディアの優しげな微笑を見て、まだ微かに残っていた蟠りが消えたような気がした。
「……そろそろ出よっかな……」
そう呟いた矢先、アルカディアは誰かの気配を感じて辺りに視線を向けた。ランティスも感じ取ったらしく警戒する。
「ーー覗き見なんて悪趣味ですよー?」
カサッと草を鳴らしながら姿を現したのはゼウス。穏やかな表情で微笑みながら泉に近付いた。
「声が聴こえたから来てみたんだよ。出ていくタイミングが分からなくてね」
「一緒に入る?」
「私は良いよ。邪魔して済まなかったね」
「ほんとほんと。折角ランティスとラブラブな時間だったのに」
「そうだったのか。2人がそんな仲とは知らなかったな」
「でしょう?お似合い?」
「あぁ」
「ちょっと!何勝手に作ってんの。違うからね!?友達だから……!」
腕に抱きついてきたアルカディアに構わずランティスは立ち上がりながらゼウスに弁明した。
「知っているよ。そんな表情もするんだな、ランティス」
「えっ……」
「アルカディア、その髪飾り似合っているよ」
「ありがとー!イリアちゃんからのプレゼントなんだぁ」
「そうか」
「明日帰るの?」
「あぁ。今日ゆっくり休んでからね」
「じゃあ、これからお話しない?ゼウス様秘蔵のワインでも飲みながら」
「……適わないな、お前には。いいよ、朝まで語ろうか」
ゼウスはアルカディアの目敏さに感心しながらも承諾した。
「ランティスも来る?イリアちゃんは女神と語り尽くすだろうし」
「付き合うよ」
「やった。じゃ、今から上がるからちょっと待っててね」
「ゆっくりでいいよ」
アルカディアは子どもみたいにはしゃぎながらランティスと一緒に泉から出て早々と着替えを済ました。ゼウスは両腕に抱きつくアルカディアとランティスを優しく受け入れながら、神殿の自室へと向かったーー。
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