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12 秘密の図書館
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三番目のお姉様は、カーラ様という。小さな頃から本好きで、この世の全ての絵本を読むと豪語していたらしい彼女は、それが高じてよその学園で教職を執っているという。
この国で大切にされている女性である。婚姻は選り取り見取りのはずだが『まだ結婚はしたくないわ!』ときゃらきゃら笑っていた。
そこはまるで図書館だった。図書室なんて規模ではない。
日焼けしないよう保管するため小さな窓しかないその場所は、そこら中にあるランプが煌々と本棚を照らしている。天井までびっしりと本が並んで壮観だ。
『カーラ姉様が次から次へと増やすから、あとは上へ積むしかなかったんだよねー』とカーティス先輩が笑いながら言った。
「さあさあ、こちらがお待ちかねの禁書コレクション。遠慮しないで入ってね!」
カーラ様がガラガラと音を立てて本棚の一部を動かし始めたのを見て驚いた。てっきり小部屋にでもあるのだろうと思っていた。ここでまさかの仕掛け部屋とは。
『見つかったら取り上げられるかもしれないからね! 念には念を入れたのよ!』と更に鍵を取り出し、ガチャガチャと回している。立派な鍵だ。本当に念入りだ。
『虫干しするのが大変だから魔道具で湿度を管理しているのよ』と、豆知識を語りながら、彼女は部屋へと入っていった。
なんというかこう、そうだ。秘密基地。そう呼ぶのにふさわしい。
入り口は狭いのに、中は結構広かった。換気はされているようだが窓がない。おそらく邸の間取り図からは消されていて、図面をよく見ないと違和感に気がつかないような作りなのだろう。きっとそうだ。
灯りが四面に反射して、幻想的な雰囲気を醸し出している。読書が捗りそうな椅子と、横の小さな書斎机には硝子のランプが置いてある。傘が内側から七色に光り、壁に模様を描いている。
ここに掛けたら、虹光を散りばめたような光に包まれながら本を読む人、という光景になる。絵画のようだ。それはとても美しい。
「素敵でしょ? 中の本を貸し出すことは出来ないけれど、あなたはいつ来てもいいからね。では、ごゆっくり」
小首を傾げて微笑み、最後の単語を強調して発音してから彼女は退出していった。
「先輩、凄いですね。これ、禁呪の本です。しかも初版で、改訂前の。改訂されても結局禁書になったのに、初版ですよ初版。あ、こっちは獣人について書かれた本です。確か内容に性的描写や暴力描写が含まれていて、希少な獣人に危険思想を持つ者を出さないよう禁書になったとか」
表紙を改めパラパラめくってを繰り返しているうちに、魔術ゾーンらしき本棚からある本を見つけた。
タイトルは『甘い稲妻、隠された真実』。
宗教画のようなタッチで、男が女の頬に触れる瞬間の絵が表紙に印刷されたその本がなんとなく気になって、中を開いてみた。
僕も、『甘い稲妻』というタイトルの本は既に読んでいる。何版も繰り返し刷られているその本は、恋愛モノの古典でありベストセラーだ。
内容に感動まではしなかったが、非常に読ませる文章と表現力には感心した。あれに何が隠されているというのだろう。ただの恋愛物語では。
主題になっている本の紹介部分は飛ばして、その内容を指摘したページを捲る。はっきり書いてあった。『魔力相性』。
やっと見つけた。僕は静かに心の中で喝采をあげた。
魔力相性とは。口さがない親族から教わったことは一つだった。
──知りたいのなら、国家魔術師免許を取得せよ。
学園を卒業して試験に合格するまで、僕の疑問は解消されないことが確定し、諦めるしかなかったその答えがおそらくここに書かれている。
──────
どれだけの時間が経ったのだろうか。カーラ様に『夕食ですよー』と声を掛けられ気がつくと、既に日が傾いていた。
内容を掻い摘まんで言うとこうだ。
『甘い稲妻』の主人公である女性は、ある男性と触れた瞬間、稲妻としか言えない感覚が身体を駆け巡った。それをきっかけに恋に発展し紆余曲折あるのだが、この稲妻とは比喩的表現ではない。
その時にどんな感情でありどんな場面であったとしても、それは魔力の相性の良さを表す現象である。物理的に身体に稲妻が走ったような感覚を覚えるのである。なお、作品の主人公たちは魔術師の才が備わっている者と仮定された上で。
この国は魔力を持つ者を増やしたがっている。なのに何故、免許取得者だけにこの一見ロマンチックとも取れる情報がわざわざ秘匿されるまでに至ったのか。
「とても美味しかったです。喜んでいたと料理長にお伝え下さい」
「ええ、もちろん。今日は来てくださってありがとう。これからもカーティスをよろしくね」
『またいらしてね! 絶対よ!』と笑顔で姉様達に見送られた僕は、カーティス先輩と乗り慣れた馬車の座席に掛け、学園までの道を急いだ。
寮の一人部屋へ戻り、寝支度をしながら本のことや今日のことを考えた。退出する途中、先を行くカーティス先輩に聞こえない声でカーラ様から言われたのだ。
『ねえ、もしあなたがあの子の伴侶になったら、私はここの鍵をあげようと思うの。これはもう複製ができない鍵で、しかも登録者じゃないと開錠できない。禁書の閲覧権を手に入れたいなら早いところ婚約して、さっさと結婚しちゃいなさいな。いい? 考えておいてね』
──魅力的だ。禁書の閲覧権。とても甘い響きだ。
でもそれを目当てに婚約、ないし結婚なんてしてもいいんだろうか。
僕は僕の人生が変わることより、カーティス先輩の人生が変わることが気になった。あの人は僕に本を読ませたいわけじゃないだろう。僕が喜ぶことをしたかっただけだ。それがもし狩猟や乗馬だったとしても、彼はきっと連れ出してくれるのだろう。
落ち着け、提案は魅力的でも、いつでも来てとは言ってくださっているのだ。
気持ちに応えるというのがどういうことなのか、今一度しっかりと考えなくては。
この国で大切にされている女性である。婚姻は選り取り見取りのはずだが『まだ結婚はしたくないわ!』ときゃらきゃら笑っていた。
そこはまるで図書館だった。図書室なんて規模ではない。
日焼けしないよう保管するため小さな窓しかないその場所は、そこら中にあるランプが煌々と本棚を照らしている。天井までびっしりと本が並んで壮観だ。
『カーラ姉様が次から次へと増やすから、あとは上へ積むしかなかったんだよねー』とカーティス先輩が笑いながら言った。
「さあさあ、こちらがお待ちかねの禁書コレクション。遠慮しないで入ってね!」
カーラ様がガラガラと音を立てて本棚の一部を動かし始めたのを見て驚いた。てっきり小部屋にでもあるのだろうと思っていた。ここでまさかの仕掛け部屋とは。
『見つかったら取り上げられるかもしれないからね! 念には念を入れたのよ!』と更に鍵を取り出し、ガチャガチャと回している。立派な鍵だ。本当に念入りだ。
『虫干しするのが大変だから魔道具で湿度を管理しているのよ』と、豆知識を語りながら、彼女は部屋へと入っていった。
なんというかこう、そうだ。秘密基地。そう呼ぶのにふさわしい。
入り口は狭いのに、中は結構広かった。換気はされているようだが窓がない。おそらく邸の間取り図からは消されていて、図面をよく見ないと違和感に気がつかないような作りなのだろう。きっとそうだ。
灯りが四面に反射して、幻想的な雰囲気を醸し出している。読書が捗りそうな椅子と、横の小さな書斎机には硝子のランプが置いてある。傘が内側から七色に光り、壁に模様を描いている。
ここに掛けたら、虹光を散りばめたような光に包まれながら本を読む人、という光景になる。絵画のようだ。それはとても美しい。
「素敵でしょ? 中の本を貸し出すことは出来ないけれど、あなたはいつ来てもいいからね。では、ごゆっくり」
小首を傾げて微笑み、最後の単語を強調して発音してから彼女は退出していった。
「先輩、凄いですね。これ、禁呪の本です。しかも初版で、改訂前の。改訂されても結局禁書になったのに、初版ですよ初版。あ、こっちは獣人について書かれた本です。確か内容に性的描写や暴力描写が含まれていて、希少な獣人に危険思想を持つ者を出さないよう禁書になったとか」
表紙を改めパラパラめくってを繰り返しているうちに、魔術ゾーンらしき本棚からある本を見つけた。
タイトルは『甘い稲妻、隠された真実』。
宗教画のようなタッチで、男が女の頬に触れる瞬間の絵が表紙に印刷されたその本がなんとなく気になって、中を開いてみた。
僕も、『甘い稲妻』というタイトルの本は既に読んでいる。何版も繰り返し刷られているその本は、恋愛モノの古典でありベストセラーだ。
内容に感動まではしなかったが、非常に読ませる文章と表現力には感心した。あれに何が隠されているというのだろう。ただの恋愛物語では。
主題になっている本の紹介部分は飛ばして、その内容を指摘したページを捲る。はっきり書いてあった。『魔力相性』。
やっと見つけた。僕は静かに心の中で喝采をあげた。
魔力相性とは。口さがない親族から教わったことは一つだった。
──知りたいのなら、国家魔術師免許を取得せよ。
学園を卒業して試験に合格するまで、僕の疑問は解消されないことが確定し、諦めるしかなかったその答えがおそらくここに書かれている。
──────
どれだけの時間が経ったのだろうか。カーラ様に『夕食ですよー』と声を掛けられ気がつくと、既に日が傾いていた。
内容を掻い摘まんで言うとこうだ。
『甘い稲妻』の主人公である女性は、ある男性と触れた瞬間、稲妻としか言えない感覚が身体を駆け巡った。それをきっかけに恋に発展し紆余曲折あるのだが、この稲妻とは比喩的表現ではない。
その時にどんな感情でありどんな場面であったとしても、それは魔力の相性の良さを表す現象である。物理的に身体に稲妻が走ったような感覚を覚えるのである。なお、作品の主人公たちは魔術師の才が備わっている者と仮定された上で。
この国は魔力を持つ者を増やしたがっている。なのに何故、免許取得者だけにこの一見ロマンチックとも取れる情報がわざわざ秘匿されるまでに至ったのか。
「とても美味しかったです。喜んでいたと料理長にお伝え下さい」
「ええ、もちろん。今日は来てくださってありがとう。これからもカーティスをよろしくね」
『またいらしてね! 絶対よ!』と笑顔で姉様達に見送られた僕は、カーティス先輩と乗り慣れた馬車の座席に掛け、学園までの道を急いだ。
寮の一人部屋へ戻り、寝支度をしながら本のことや今日のことを考えた。退出する途中、先を行くカーティス先輩に聞こえない声でカーラ様から言われたのだ。
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──魅力的だ。禁書の閲覧権。とても甘い響きだ。
でもそれを目当てに婚約、ないし結婚なんてしてもいいんだろうか。
僕は僕の人生が変わることより、カーティス先輩の人生が変わることが気になった。あの人は僕に本を読ませたいわけじゃないだろう。僕が喜ぶことをしたかっただけだ。それがもし狩猟や乗馬だったとしても、彼はきっと連れ出してくれるのだろう。
落ち着け、提案は魅力的でも、いつでも来てとは言ってくださっているのだ。
気持ちに応えるというのがどういうことなのか、今一度しっかりと考えなくては。
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