生意気な担当アイドルから離れようとしたら、俺のことが好きだった。それだけの話。

歩く魚

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 貧乳より巨乳、巨乳より爆乳。
 この言葉は、古代ギリシャの詩人チチスキデスが遺した言葉である……というのは嘘で、俺の言葉だ。
 だが、この言葉が真実であることは、哲学に秀でた過去の偉人でなくとも明らかだろう。
 現在では覆されているらしい説であるが、胸は尻の代替品であるらしい。四足歩行だった人間が二足歩行へと進化することによって、視点に変化が起き、それに対応するために魅力を獲得したのが胸だそうだ。
 俺はこの説を心から支持したいと思っている。正しいか正しくないかじゃないんだ。それを信じたいかどうか。
 納得は全てに優先されるというのは、かの有名な小説家であるウッソーが遺してもの……ではなく俺の好きな漫画で語られていた。
 ともかく、俺はデカい乳が好きなのだ。

 そしてもう一つ、爆乳にはとてつもない潜在能力がある。
 普通の人間が、顔面の造形や聡明さなど、複数の属性を持っていた場合、それらは1+1で2。どれだけ頑張っても10くらいの魅力を発揮するにとどまるのに対し、爆乳の場合は乗算されていく。
 俺は文系だったからよく分からないが、要するに属性が増えれば増えるだけ強くなる。爆乳で顔が良ければ計算の答えは100億なのだ。
 え、計算が違う? そんなことは問題じゃないんだって。
 これは無知の知ってやつ、違う、ムチムチだ。

 つまり、俺がなにを言いたいのかというと――。

 ――俺の担当するアイドルである火神氷姫は最高のはずなんだ。

 ・

「ねぇマネージャー? この間の番組撮影の時に共演したアイドル、いたじゃない?」

 氷姫は思い出したかのように口を開いた。
 レッスン終わりの彼女に、この後の予定を伝えていた時だ。

「あぁ、同じ事務所の子だろ? あの子、最近人気が――」
「その子じゃない」

 ピシャリと手を叩くように言葉が遮られる。
 氷姫が腕を組み、顎に手を当てて考え込むと大きな胸が一層強調される。それは、もはや豊満という言葉では役不足だ。
 いけないいけない、彼女は俺が担当するアイドルだぞ?
 いくら俺の理想の――視線を上げると、氷姫の顔が目に入った。
 大きく切れ長の目、小さくて日本人離れした高い鼻、薄く桜色の唇。姫カットと呼ばれているらしい顔を覆っている黒髪は、一般人であればヘルメットのように滑稽に見えてしまうだろう。腰まで伸びた艶やかなそれが揺れるたびに、ファンだけでなく俺の心も揺れ動いてしまいそうになる。
 どのパーツを取っても完璧な美少女。18の少女がこんなにも完成された美を体現してしまうなんて、今の若者はどうなっているんだ?
 氷姫だけでなく、最近の若者は垢抜けるのが早すぎる気がする。世代を経るにつれて遺伝子が競争し、磨き抜かれているようだ。
 と、ここまで考えたところで、ようやく氷姫が件のアイドルを思い出したようだった。
 彼女は芯のある声で「あの人たち……男性5人組の……」と言う。

「satisfactionのことか。俺もあんな風になってみたいぜ……」

 国民的人気がある男性アイドルグループ、satisfaction。
 彼らは5年前のデビューから破竹の勢いで――なんだ?
 氷姫が俺を睨みつけている。

「ど、どうした……?」
「あのね、マネージャーがあんなのになるとか、そんな話はいいの。私、もうあの人たちと共演したくないんだけど」
「い、いやいや……共演したくないって、それは無理な話だろ。satisfactionが出ない番組なんてないんだし――」
「そんなのわかってるわよ! でも……」
「でも?」
「――ッッ! もういい! カスマネージャーに言っても無駄よね!」
「おい、待ってくれよ!」

 俺の言葉は、勢いよく閉められたドアに阻まれてしまう。

「なんだっていうんだ……」

 ため息を吐いて座り込む。
 今から追いかけたところで、彼女は次の現場に向かってしまったはずだ。こういうことが起きたのは一度や二度ではない。

 ・

 2年前、俺は当時高校一年生だった氷姫の担当マネージャーに選ばれた。
 俺が期待されていたとか、彼女が最初からとてつもない才能を見込まれていたとか、そういうことではない。
 ただ、最低限の仕事はできている俺と、伸びないわけではないと思うが、そこまで将来性もなさそうなアイドルの卵。そんな2人だった。
 個人的な意見では、氷姫はトップアイドルを目指せる逸材だと思った。
 まだ芋っぽい感じはするもののルックスは申し分ない。スタイルも、この若さにしては良すぎる。
 磨けば光るどころか、磨くほどに輝きを増してしまい、いつか俺の目を焼いてしまいそうだと感じていた。
 唯一の欠点を挙げるとすれば、氷姫はプライドが高いきらいがある。俺の言葉にもいちいち反発し、出会った頃は好き勝手に言い放題。
 しかし、これに関しては悪いところだと思っていない。なぜなら、彼女の反論には一定の理由があるからだ。理論的な一面があり、俺が求める行動の一つ一つの理由を知りたがっていたのだ。
 それが、慣れない環境で知らない大人、それも男の俺が相手だから、強い口調になってしまったのだろう。
 事実、俺が丁寧に説明すれば彼女は納得したし、理解したことで一生懸命に物事に打ち込み、いつしか彼女はトップアイドルと呼ばれる存在になっていた。
 俺は誇らしかった。なんでもなかった俺たちが、世間を唸らせる仕事ができていることに。1人の女の子を立派に成長させられたことに。
 そして、少しずつ俺たちの距離も近づいていった。
 これはもちろん、物理的な意味ではなく精神的な意味でだ。
 烏滸がましい言い方をすれば兄妹のような、なんでも言い合える関係だった……と俺は思っていた。

 しかし、彼女に変化が訪れたのは……いつのことだろう。
 少なくとも、ここ一年くらいだろう。
 氷姫は、俺に対して理由を告げずに感情を爆発させるようになったのだ。
 彼女と向き合って話そうとしても、向こうから出て行かれてしまう。追いかけても逃げられる。

「いいじゃんマネージャー。私たち、分かり合えてる気がする」
「どうして私の気持ちをわかってくれないの!?」

「ねぇ、マネージャーには夢ってあるの? 私は……ううん、なんでもない」
「私には夢があって、そのために考えてるの! だからマネージャーは余計な口出ししないで!」

 おそらく心が通じ合っていた時期。
 氷姫の考えていることがわからなくなった今。
 それらが順番に脳裏に浮かび上がっている。

「……喜べないビフォーアフターだな」

 今の俺にはもう、氷姫の心を読むことはできないのだろう。氷姫という名の本には鍵がかけられてしまった。

 お前はもう、氷姫の人生には必要ない。

 針のような言葉が俺を突き刺した。心に穴が空いた気がする。
 いや、もしかしたら穴はとっくに空いていて、そこから出てきた言葉なのかもしれない。
 どちらでも良いが、その言葉は正しい気がした。
 氷姫はもう、やるべきことを理解している。それを教えたのは俺だ。行動の理由を知っているのなら、マネージャーが俺である必要はない。
 知らずのうちに、俺は彼女の嫌がることをしていたのかも。やはり、同じ女性のマネージャーの方が親身に悩みに向き合えるのだろう。
 俺は、おれは……。

「――伝えにいくか」

 ・

 上司への了解はとっていなかったが、そんなことは関係なかった。氷姫が望んだと言えば、受け入れられないはずがないからだ。
 しかし、俺もタダでは終わらないつもりだった。
 ……これでは犯罪行為でもしでかしそうだな。
 そうではなくて、最後に彼女に言いたいことを言おうと思った。喧嘩別れしてやろうと思った。
 険悪に別れる方が彼女の罪悪感に繋がらないだろうし、次のマネージャーにも同じような態度をとってほしくない。
 ――単に、俺が悔しいだけかもしれない。理解し合えていたと、娘のように思っていた相手に裏切られたことに対する、ささやかな復讐なのかもしれない。
 くだらないことを言っているのは理解している。
 自分の視点という、鍵穴から見える狭い世界の話を振りかざしていることも、幸せな時が永遠に続くはずがないとも分かっている。
 それでも、俺の足は止まらなかった。

 ・

 氷姫の楽屋の扉を開ける。
 テレビ収録を終えた彼女は、パイプ椅子に座ってスマホを触っていたが、俺が入ってくるのを見るや否や、急いでスマホをカバンにしまった。
 隠し事をしているようなその行動が、ますます俺を苛立たせる。

「なぁ、今日の収録はどうだった?」
「名前で呼んでよ。……まぁまぁだったかな。マネージャーはなにしてたの?」
「俺? 普段通りだよ」
「……なんで教えてくれないの?」

 なんで教えてくれないの。
 この言葉を、幾度となく彼女から向けられている。
 俺は、マネージャーとしての仕事を氷姫に言いたくなかった。
 自分より年上の男が頭を下げているなんて、責任感のある彼女に知ってほしくなかったからだ。

「それじゃあ、マネージャーって休みの日はなにしてるの? ……彼女とか、いるの?」
「俺? 俺は…………いいだろ、そんなこと」
「――良くないから!」

 氷姫が勢いよく立ち上がったことで、椅子が後ろに倒れた。
 彼女の気迫に内心ではすくみ上がっていたが、それを表に出さないように取り繕う。
 どうして彼女はこんなことで怒っているんだ?
 ただ、突然の質問に思考が止まってしまい答えられなかっただけで、どうして?
 ――やはり、俺たちはもう理解し合えていない。

「ま、マネージャーはカスよ! 私が聞いたことになんて答えてくれないし、全然気付いてくれない! こんなんだったらマネージャーなんてもう――」
「――あぁ、いなくなるつもりだよ」

「………………えっ?」

 真っ赤だった彼女の顔から血の気が失せる。

「えっ……い、いなくなるって……どういうこと?」

 氷姫が震える手で俺に触れようと手を伸ばすが、身を引いて避ける。

「もう俺にお前のことは分からないが、お前が俺を嫌ってることだけは理解できるよ。だから、マネージャーを変えてやる」

 こんなにも冷たい声が自分から出ているのだと遅れて気がつく。
 もう、ここまで言ってしまえば後戻りはできない。最後まで走り抜けるしかない。
 情と寂しさが混ざったものが今さら這い出てきて、俺の心臓を締め上げている。

「ま、待ってマネージャー……私は、私は……ただ――」
「最後にこれだけは言っておく。……頑張れ」

 踵を返し、背後から飛んでくる氷姫の言葉への意識を切って楽屋から出る。
 いまだに体内では後悔のような物質が暴れ回っていたが、これで良いんだ。
 彼女は俺を追ってこない。俺は去る。
 これで全ては上手く――。

「――――好きなの!」

 テレビ局の廊下に響き渡った、ドラマでしか聞いたことのない言葉に、思わず振り返る。
 いや、振り返っただけではなかった。おそらく俺は「はえ?」という間抜け過ぎる声を出していた。
 目線の先では、目に涙を湛えたトップアイドルの姿。
 なにが起きてる?

 ・

 マネージャーは、私の初恋の人だ。

 私が恋をしたことがなかったのは、日頃、男から向けられる視線のせいかもしれない。
 今とは比べ物にならないが、私はもともと優れた容姿だった。
 それに、胸だって同い年の子たちと比べて圧倒的に大きい。
 だからこそ、学校の男子から向けられる視線や、街中ですれ違う男の下卑た目が怖くて、気持ち悪くて、恋なんてできないと思っていた。

「君が火神氷姫ちゃんだね。今日から俺がマネージャーになります。お互い慣れないこともあると思うけど、一緒に頑張ろう」

 マネージャーはきっと、大きい胸が好きなんだろう。
 一度、マネージャーが知り合いの人と話していたのを盗み聞きしてしまったが、彼は「胸は大きければ大きいほどいい」と言っていた。
 しかし、彼は私と一緒にいる時、絶対に胸を見ない。胸へ向けられる視線というのは、どれだけ隠そうとしていても気付いてしまう。
 だからこそ言えるのが、彼は私を性的対象としてではなく、娘のように見てくれているのだ。
 
 嬉しい……かもしれない。
 そう思った時にはもう、私はマネージャーに恋をしていた。

 他の男子とは違う、学校の先生とも違う。
 私に性処理の目を向けず、反発しても真っ直ぐに向き合ってくれる彼は、尊敬すべき人だ。
 いつのまにか、私の尊敬は恋に姿を変えていた。
 アイドルとプロデューサーという関係だし、彼は心から私を成功させようとしてくれている。
 それは分かっている、私は絶対に許されないことを考えている。
 でも、初めての感情を止めることはできなかった。
 今じゃなくていい、私がこのままアイドルとして全力を尽くして、その後でも良い。彼と一緒になりたい。
 でも、私は気付いてしまった。

 マネージャーはなぜか、絶対に自分の私生活を見せてくれない。

 私が聞いても、黙り込んでしまう。
 きっと、私にはなにも教えたくないんだ。もしかしたら、マネージャーには彼女がいるのかもしれない。
 私が触れたくても触れられない彼を、独り占めしている誰かがいるのかもしれない。
 そう思うと自分の感情を抑えきれなくなって、彼に強く当たってしまう。
 でも、彼はいつも力なく笑って許してくれる。きっと、許してくれている。
 だからこのままでいい。
 私が彼に想いを伝えられるまで待っていてくれるはず。
 ――そう思っていた。
 
「もう俺にお前のことは分からないが、お前が俺を嫌ってることだけは理解できるよ。だから、マネージャーを変えてやる」

 去っていくマネージャーの背中は、怒っているようにも、泣いているようにも見えた。
 なにも分からない。どうすれば良いのか考えられない。
 過去の過ちを悔いても仕方がない。どうすればいい?
 気が付いたら私は楽屋を飛び出していて、他に誰が聞いているのかも気にせず、矢を放っていた。

「――――好きなの!」

 頭の中がぐちゃぐちゃで、自分を止められない。
 身体が操られているみたいに走り出して、マネージャーを抱きしめていた。
 でも、背中にマネージャーの大きな手の感触があった。
 私、抱きしめられてるんだ。

 ・
 
「ふぅ……」

 俺は事務所のソファに寝転んでいた。
 あの後、俺は氷姫と少し話をして、まだ目が赤い彼女を家に帰し、方々への言い訳をしにいった。
 ドラマの練習相手をしていたと言ったら納得してくれたが、まさか、彼女が俺を想っていてくれたとは気付かなかった。
 もちろん、今すぐに彼女とどうこうというのは考えていない。俺たちが作り上げてきたものがあるからだ。
 しかし、それが終わった後。その時にまだ彼女が俺に同じ気持ちを抱いてくれているのなら、一緒になろうと、俺はそう言った。

「――うん、うん! ありがと、プロデューサー!」
「ふふっ。これからは、みんなが見てないところでならくっついていい?」
「あと、プロデューサーが胸が大きい子が好きだって、私知ってるからね」

 そう言って抱きついてくる氷姫を思い出すと、気がおかしくなってしまいそうだ。
 いや、なんでバレてんのって部分もあるんだけどな。
 レッスン終わりに機嫌が悪かったのは、俺以外の男に身体を熱心に見られるのが嫌だったかららしい。そんなの分かるかよ……。
 ともかく、これからは彼女もストレートに思っていることを伝えてくれそうだし、一件落着とするか。

「それにしても、どうして俺はあの時、自分がいつもなにをしてるか思い出せなかったんだ……?」

 瞬間、全身が雷に打たれたかのように硬直した。
 なにが起こったのか理解できない俺に、突如として膨大な情報が流れ込んでいく。

『おめでとうございます、64825』

 脳に声が響く。
 先ほどの、俺の内なる声とは違う、完全な異物。

『正確には異物ではありません。あなたは主人から生み出されたコピーのうちの一体なのですから』
「コピーのうちの一体って……もしかして、その64825って……」
『ええ。64825番目のコピーがあなたです』

 いやいや、そんなこといきなり言われて信じるわけがないだろう。

『信じなくともこれは事実なのです。……証拠を提示して差し上げましょう。あなたが氷姫さんの問いに答えられなかった理由、それは、あなたが今この瞬間に自由になる権利を手にしたからなのです』

 脳内の声によると、俺は……俺の大元は「自分のコピーを作り出して、多くの子孫を残そうとしている」らしいのだ。
 本体のいる時間軸では、少子高齢化が進んだことにより、人類は絶滅寸前らしい。
 そんな中で、よくわからん力を手に入れて神様のようになったオリジナルが、自分の分身を各時代、世界中にコピーをばら撒き、優秀だがそれぞれの理由から子孫を残さなかった女性の攻略を試みている……らしい。
 そして、各分身は対象と関わる時のみ活動し、それ以外の時間は意識を手放すことで、本体への負担を軽減しているのだと。
 つまり今、俺は初めての自由時間を手に入れたそうだ。

『はい、おめでとうございます』
「おめでとうじゃないよ……んで、なんで俺は自由になったんだ?」
『あなたは目的を果たしたので、二つの選択肢を与えられます。一つは、このままオリジナルのコピーから1人の人間として分たれ、氷姫さんと幸せに暮らす』
「……もう一つは?」
『この場を、あなたと同じ記憶を持った別のコピーに任せて、あなたは別の女性の元へ向か――』
「氷姫と頑張ります!」

 当たり前だ。あんな俺の好みドストライクの子と幸せになれるなら余裕で巣立つとも。

『分かりました。それでは、これよりあなたは我々から切り離されることとなります。これからは、全てがあなた1人の時間になりますので、お楽しみください』

 それだけ言うと、誰かの声はしなくなった。
 
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