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京都女子大生バラバラ殺人事件
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2023年11月9日、あるニュースが世間を震撼させた。
当時17歳だった京都府の女子高生の加藤 碧さんがバラバラに切断された状態で発見されたのだ。
発覚
だんだんと寒くなってきた11月の朝、郊外に広がる静かな住宅街で異様な事件が発覚した。公園のごみ箱に人間のものと思われる四肢が入っていると近隣住民の通報があり、警察が急行して現場を調査したところ、それは十代の少女の遺体の一部であることが判明した。さらに周辺のゴミ捨て場や側溝、河川敷などから、複数の袋に分けられた遺体の残りが発見された。
被害者
被害者は地元の高校に通う17歳の女子高生・加藤 碧(かとう あお)さんだった。明るく社交的な性格で、学校では成績も優秀、友人も多かった。しかし、事件の数週間ほど前から原因不明の寒気に悩まされており、頻繁に学校を休んでいたとされる。事件の前日、体調不良をおして「どうしても学校に行かなきゃいけない」と告げた碧さんは、そのまま帰ってくることはなかった。
捜査の進展
遺体の状態から、死後に解体されたと推測された。司法解剖の結果、死因は頸部の圧迫による窒息死。身体には抵抗した痕跡が残されており、強い力で押さえつけられた可能性が高かった。
警察は碧さんの交友関係を洗い出し、最後に接触した人物を特定しようとした。防犯カメラの映像から、彼女は事件当日の夜、学校の近くにあるコンビニに立ち寄ったことが判明した。しかし、その後の足取りはつかめていない。
容疑者の浮上
捜査が進む中、容疑者として浮上したのは同じく京都府に住んでいた宇佐美 海斗(うさみ かいと)だった。彼は28歳の会社員で、年齢や行動範囲的には碧さんと接点がない。だが、事件から1週間ほど前に、〇〇駅の駅前にあるファストフード店で二人が同席していたというのが、彼女のクラスメイトの証言から明らかになった。
警察は海斗の自宅を家宅捜索したが、事件に関係のありそうなものはなにも見つからず、取り調べを行うことにした。海斗は、最初は関与を否定していたが、次第に口を開いた。彼は「私がやったような気がする」と言いだし、やがてそれは「私がやりました」と変わった。その後、海斗の自宅から血のついたノコギリなどが発見される。
また、二度目の家宅捜索の際に、彼のパソコンやスマートフォンから、遺体の処理方法に関する検索履歴や、事件前に購入したゴミ袋・洗剤などの記録を発見した。
結末
最終的に、宇佐美 海斗は殺人罪および死体遺棄罪で逮捕・起訴された。裁判では計画性の有無や責任能力について争われたが、最終的に無期懲役の判決が下された。
考察
以上が本件のおおまかな顛末であるが、不可解な点がいくつか存在している。
①碧さんのスマートフォンについて
警察は碧さんの足取りを調べる際、おそらく彼女のスマートフォンを選択肢に入れるだろう。事件当日、碧さんは自分のスマホを持たずに出かけたようなので、警察がそれを提供してもらうことは可能だ。しかし、それでなにも見つからなかったのならそう書くはずだし、確認していないとも考えにくい。何か、公にできないことがあるのだろうか。
②海斗さんの取り調べについて
警察には「自白強要」の問題がある。警察の自白強要は、捜査過程における深刻な問題の一つであり、被疑者の人権侵害や冤罪の温床となる可能性が指摘されている。日本をはじめとする多くの国々で、取り調べの過程において被疑者に対し精神的、肉体的な圧力がかかるケースが報告されており、司法制度全体への信頼を揺るがす事態となっている。自白は刑事事件における主要な証拠として重視されてきた。そのため、捜査機関は短期間で事件解決を求めるあまり、被疑者に対して長時間にわたる取り調べ、睡眠剥奪、精神的な圧迫、場合によっては暴力行為を行う可能性がある。これらの手法は被疑者の心理的耐性を限界まで追い込み、真実と事実が曖昧になる状況を生み出す。また、精神的苦痛が被疑者に強い影響を及ぼし、無実であっても誤った自白をするリスクを高め、実際に取り調べの結果として自白が得られたものの、その後の再審などで誤認逮捕や冤罪であることが明らかになるケースも散見される。今回のケースでは、海斗さんは当初、事件に対する関与を否定していたものの、やがて「自分がやったと思い込んでいる」ような言動へと変化しているように感じる。このことから、私は海斗さんは犯人ではないと結論づけた。しかし、事件の一週間前に二人が出会っているのは確実なため、両者に事件以外の接点……たとえばどちらも同じ何かに悩まされている可能性は否定できない。
③原因不明の寒気について
寒気の理由がわからない場合、大抵は風邪だ。だが、ここ一年くらい、同じ現象を頻繁に目にするのだ。それは「寒気」と言われていたり、言及はないものの季節外れの服を持って外出していたりする。そして、それらの現象が見られるのは、悲惨な事件ばかりだ。千葉県の男子大学生飛び降り事件、同じく失踪事件、東京都の男性殺人事件、今回の女子高生バラバラ事件。どれも凄惨と言っていい。これらの事件に接点があるのかは分からない。情報があまりに少なすぎる。だが、私には何らかの繋がりがあるように思えてならない。同じものに関わっていたとか、魅入られてしまったように思えるのだ。
④ある筋からの情報
碧さんのスマホについて、ある確かな筋から情報を得た。それによると、彼女のスマホは解析時点でデータが全て消去されていて、たった一枚だけ、写真が残っていた(新たに撮影した)ようなのだ。その写真とは、どこかに倒れている碧さんを上から撮影したもの。背の高さから見て男性だろうが、事件当日に碧さんのスマホは自宅にあったはずであるし、スマホに撮影者の指紋も残っていない。これは一体どういうことなのか。現実的でない力が働いているのかもしれないということで、警察内では触れないことに決定されたらしい。だとしたら、やはり海斗さんは犯人ではないのではないかと思うが、彼がその後どうなったのかは、誰からも情報を得ることができなかった。
当時17歳だった京都府の女子高生の加藤 碧さんがバラバラに切断された状態で発見されたのだ。
発覚
だんだんと寒くなってきた11月の朝、郊外に広がる静かな住宅街で異様な事件が発覚した。公園のごみ箱に人間のものと思われる四肢が入っていると近隣住民の通報があり、警察が急行して現場を調査したところ、それは十代の少女の遺体の一部であることが判明した。さらに周辺のゴミ捨て場や側溝、河川敷などから、複数の袋に分けられた遺体の残りが発見された。
被害者
被害者は地元の高校に通う17歳の女子高生・加藤 碧(かとう あお)さんだった。明るく社交的な性格で、学校では成績も優秀、友人も多かった。しかし、事件の数週間ほど前から原因不明の寒気に悩まされており、頻繁に学校を休んでいたとされる。事件の前日、体調不良をおして「どうしても学校に行かなきゃいけない」と告げた碧さんは、そのまま帰ってくることはなかった。
捜査の進展
遺体の状態から、死後に解体されたと推測された。司法解剖の結果、死因は頸部の圧迫による窒息死。身体には抵抗した痕跡が残されており、強い力で押さえつけられた可能性が高かった。
警察は碧さんの交友関係を洗い出し、最後に接触した人物を特定しようとした。防犯カメラの映像から、彼女は事件当日の夜、学校の近くにあるコンビニに立ち寄ったことが判明した。しかし、その後の足取りはつかめていない。
容疑者の浮上
捜査が進む中、容疑者として浮上したのは同じく京都府に住んでいた宇佐美 海斗(うさみ かいと)だった。彼は28歳の会社員で、年齢や行動範囲的には碧さんと接点がない。だが、事件から1週間ほど前に、〇〇駅の駅前にあるファストフード店で二人が同席していたというのが、彼女のクラスメイトの証言から明らかになった。
警察は海斗の自宅を家宅捜索したが、事件に関係のありそうなものはなにも見つからず、取り調べを行うことにした。海斗は、最初は関与を否定していたが、次第に口を開いた。彼は「私がやったような気がする」と言いだし、やがてそれは「私がやりました」と変わった。その後、海斗の自宅から血のついたノコギリなどが発見される。
また、二度目の家宅捜索の際に、彼のパソコンやスマートフォンから、遺体の処理方法に関する検索履歴や、事件前に購入したゴミ袋・洗剤などの記録を発見した。
結末
最終的に、宇佐美 海斗は殺人罪および死体遺棄罪で逮捕・起訴された。裁判では計画性の有無や責任能力について争われたが、最終的に無期懲役の判決が下された。
考察
以上が本件のおおまかな顛末であるが、不可解な点がいくつか存在している。
①碧さんのスマートフォンについて
警察は碧さんの足取りを調べる際、おそらく彼女のスマートフォンを選択肢に入れるだろう。事件当日、碧さんは自分のスマホを持たずに出かけたようなので、警察がそれを提供してもらうことは可能だ。しかし、それでなにも見つからなかったのならそう書くはずだし、確認していないとも考えにくい。何か、公にできないことがあるのだろうか。
②海斗さんの取り調べについて
警察には「自白強要」の問題がある。警察の自白強要は、捜査過程における深刻な問題の一つであり、被疑者の人権侵害や冤罪の温床となる可能性が指摘されている。日本をはじめとする多くの国々で、取り調べの過程において被疑者に対し精神的、肉体的な圧力がかかるケースが報告されており、司法制度全体への信頼を揺るがす事態となっている。自白は刑事事件における主要な証拠として重視されてきた。そのため、捜査機関は短期間で事件解決を求めるあまり、被疑者に対して長時間にわたる取り調べ、睡眠剥奪、精神的な圧迫、場合によっては暴力行為を行う可能性がある。これらの手法は被疑者の心理的耐性を限界まで追い込み、真実と事実が曖昧になる状況を生み出す。また、精神的苦痛が被疑者に強い影響を及ぼし、無実であっても誤った自白をするリスクを高め、実際に取り調べの結果として自白が得られたものの、その後の再審などで誤認逮捕や冤罪であることが明らかになるケースも散見される。今回のケースでは、海斗さんは当初、事件に対する関与を否定していたものの、やがて「自分がやったと思い込んでいる」ような言動へと変化しているように感じる。このことから、私は海斗さんは犯人ではないと結論づけた。しかし、事件の一週間前に二人が出会っているのは確実なため、両者に事件以外の接点……たとえばどちらも同じ何かに悩まされている可能性は否定できない。
③原因不明の寒気について
寒気の理由がわからない場合、大抵は風邪だ。だが、ここ一年くらい、同じ現象を頻繁に目にするのだ。それは「寒気」と言われていたり、言及はないものの季節外れの服を持って外出していたりする。そして、それらの現象が見られるのは、悲惨な事件ばかりだ。千葉県の男子大学生飛び降り事件、同じく失踪事件、東京都の男性殺人事件、今回の女子高生バラバラ事件。どれも凄惨と言っていい。これらの事件に接点があるのかは分からない。情報があまりに少なすぎる。だが、私には何らかの繋がりがあるように思えてならない。同じものに関わっていたとか、魅入られてしまったように思えるのだ。
④ある筋からの情報
碧さんのスマホについて、ある確かな筋から情報を得た。それによると、彼女のスマホは解析時点でデータが全て消去されていて、たった一枚だけ、写真が残っていた(新たに撮影した)ようなのだ。その写真とは、どこかに倒れている碧さんを上から撮影したもの。背の高さから見て男性だろうが、事件当日に碧さんのスマホは自宅にあったはずであるし、スマホに撮影者の指紋も残っていない。これは一体どういうことなのか。現実的でない力が働いているのかもしれないということで、警察内では触れないことに決定されたらしい。だとしたら、やはり海斗さんは犯人ではないのではないかと思うが、彼がその後どうなったのかは、誰からも情報を得ることができなかった。
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