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引きこもり王子とおれ
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王子様の住む建物に行ったが、応答がなかった。周辺を探しても気配がない。やっぱり中にいるのだろうか。扉は打ち付けている上に、内側からも何かしているようでビクともしない。
「良いものがある。これは火薬と言って、こんな僅かでもすごい威力があるんだ。これで扉を吹っ飛ばそう」
「この建物が倒れてしまいませんの?」
「こんな頑丈な石造りの建物までは壊せないさ。私に任せておきなさい」
おれは火薬というものを初めて見た。何ができるのかわからなかったが、大人の男が数人がかりでも壊せない扉をどうにかできるらしい。離れるように言われて様子を見ていると、轟音が響いた。
扉は吹っ飛んだが、煙が建物のあちこちから噴き出している。まるで燻し器だ。思わず叫んでしまう。
「なんてことをするんですか!!」
ソメーリ王子は少し焦った様子でしきりに首を傾げている。
「おかしいですね、理論上は扉を吹っ飛ばす程度のはずですが」
「ルーマお兄様はご無事かしら」
そうだ、中にいたなら燻製になってしまっている。クソ王子めなんてことをするんだ、知識人風は見掛け倒しか。
その時、皆の前にさっと降り立ったのはおれの王子様、ルーマ様だった。少し痩せてしまっているが、きりりとした表情が相変わらず輝いて見える。
彼を見て、ボンクラ兄王子とドゥリン王女が反応した。
「ルーマ……か!?」
「ルーマお兄様! わたくし、ドゥリンです。覚えていらっしゃいますか? 亡くなったと聞かされた時はショックで……っ」
兄と妹と分かっていても抱きついていくのはどうなんだ? あの妹姫は実の兄妹じゃなかったら、なんて不穏なことを呟いてたけど。
チリチリと嫉妬の炎を燃やしていたが、王子様の顔は戸惑いながらも嬉しそうだ。表情がぎこちないのは、表情を動かさない生活が長すぎたからだろう。
彼が僅かに潤んだ瞳でおれを捉えたとき、自然に言葉が溢れた。
「王子様……良かった」
おれの言葉に、ぎこちなかった表情がはっきりと微笑みに変わった。そのお顔は永久保存版。王子様への恋心は燃え上がる一方だ。
ソメーリボンクラ王子が、ルーマ王子を王宮に戻そうとしている。おれに止まる権利はないが、行かないで欲しい。
「もう、守られなきゃならないならないほど弱くない。この城とこの周辺を守るから、ここにいさせて欲しい」
城……彼にとってはここが城なのか。たしかにあの爆発にもびくともしない堅牢な建物だ。王子様が住んでいるのだから、城でいい。むしろこれまでどうして城と思わなかったのか不思議だ。
「一国一城の主を気取るか」
「幽閉の身とされても、王族としての矜持を失ったわけではありません」
ボンクラ王子が格好をつけても、おれの王子様の内面から滲み出る高貴さには敵わない。格好良すぎる。ポーっと眺めていると、話が終わったらしい。ボンクラ王子とドゥリン姫は、お付きの人間達に追い立てられるように王都へ帰っていった。
二人の馬車を見送ったら、王子様とおれの二人きりだ。
「君のおかげだ」
「良かったです、王子様」
「俺は死んだものとされていたらしい」
「…………」
知っていたし、その実行犯にされたのが姉だと言えなかった。
「どうして……食糧をくれていたのか聞いてもいいだろうか」
澄んだ瞳に翳りはなく純粋そのものだ。
最初は面倒だと思っていた。王子様なんて物語の中の人間だから、現実の人間と理解していなかった。あの箱の中に小さな手を見つけた瞬間までは。だが、そんなことをこの王子様に言うべきなのだろうか。まよっているうちに、王子様がふらついて、倒れ込んできた。
目を閉じて青ざめている顔に、王都へ発つ前に見たより痩せたことに気付いた。逞しかった身体もこころなしか薄くなったような気がする。
「王子様……王子様ー!?」
柔らかい草地で良かった。押し倒されたような形になっているのも幸運だ。そうじゃなくて、王子様になにか食べ物を差し上げなくては。自分より大きな相手に倒されて、体勢を変えるのは難しい。
もぞもぞしているうちに、おれの太ももが王子様の股間に当たってしまった。こっちも立派なのだろうか……いや、今はそれどころじゃない。相変わらず抜け出せないでいると、耳元にかかる王子様の息が荒くなってきた。んん? 気のせいじゃなくて王子様の股間が主張している。なにこれ、何の役得だ?
「っ……ふ……ん……」
びくびくっと体が震えて、王子様が果てたことが分かった。若いから溜まっていたんだな……。悪いことをした。気付かないふりをして差し上げよう。
薄茶の睫毛が震えて、開いた瞳がおれをとらえた。
「お、王子さま……? えっと、具合は」
「っ……おなかが、すいた」
「ほっ。これ、良かったら」
切なそうなのは空腹だからなのに、胸がきゅんきゅんする。
慌てて旅の荷物から携帯食を取り出して渡すと、一心不乱に食べだした。あぁ、かっこいいのに可愛い……。彼が食べ終わるのを見計らって問いかけた。
「王子様、ほかに身体がおかしいところはありませんか?」
他意があったわけじゃない。食べているのを見ていて、直前に起こったことを忘れていたのだ。食べたことで人心地ついたような表情だった王子様が、みるみるうちに悲しそうな顔になる。
「……まただ……俺は病気かもしれない」
何がまたなのだろう、少し痩せた以外におかしそうなところは見つからないのに。
「見た感じはわかりませんが」
「股間から膿が出るときがあるんだ……今もまた出ている。せっかく生きることを許されたのに、こんな身体ではっ」
「だっ大丈夫です!」
えっピュアかよ!! ピュアだな。そうだ、彼は性的なことを教えられる環境じゃなかった。おれが差し入れていた本にはそんな生々しいことは書いていなかったし。ええええ、可愛い可愛い可愛い。どうしよう。
「大丈夫じゃない。一回だけじゃない、前にも君の夢を見たときに出てしまったことがあって」
「お、おれの夢ですか!?」
王子様の夢の中のおれグッジョブ!
心の中でお祭り騒ぎのおれをよそに、王子様は悲しそうだ。
「君のせいじゃない。俺が悪いんだ」
言いながら、股間を悲しそうに見ている。ちょっと膨らんでいる。これはあれだ、死にそうになったから生存本能的に種をばらまこうとしている生物的なアレだ。
ワンチャンあればと思っていたけど、早くないか。もうちょい時間をかけて自分の身体で研究しながらと思っていたが、これを逃したら次があるかわからない。王子様のきょうだいがいつ迎えに来て気が変わるかもわからない。
「や、それは、誰も悪くない、と思います」
「どうしてわかるんだ?」
それは男なら普通……男相手に勃起するのが普通ではないかもしれないけど。健康な男なら勃起するのは普通だ。これを性知識皆無の王子様にどうやって説明したらいいんだ
「えーっと」
「ところで」
言いよどむおれに、意を決したように王子様が話題を変えた。
「はい?」
「君の名前を教えてほしい」
おれ名乗ってなかったー!!
「ティートです。名前を名乗っていなくてごめんなさい」
「ティート、君の名前をずっと知りたいと思っていた。知らないで死ぬわけにいかないから、聞きたかったんだ」
頭が沸騰している。いま十六歳ということは六歳下の王子様だ。人種が違うから大人びて見える、そのアンバランスさがたまらない。
「王子様……」
「ルーマでいい。君にも名前を呼んで欲しい」
「ルーマ様、貴方は病気じゃありません。大人の男になっただけです」
きっかけはアレだけど、周りに他の人間がいなかったからおれが対象になっただけだろう。期待しては駄目だ。大人として真面目な性教育を……彼に……。鼻血が出そうだ……。
「では、ティートも膿が出るのか?」
「うっ、あ、はい。出ます」
股間を見ないでください。必死に鎮めようとしてるのに、主張始めちゃってるの恥ずかしいです。
「ほんとうに?」
「はひ……」
理想の美形が目の前にあって、平静でいられるはずがない。心臓が爆発しそうだ。
「見たい」
「ひぁ!?」
「駄目か……」
その顔に弱いの気付いていらっしゃるよね。ううっ、行き過ぎた指導にならないようにしなければ。
「ここは大切な部分です。外で晒すわけにはいきません」
「城なら良いか? 中は無事だろうか。煙は上に噴き上がったようだから、風呂なら無事かもしれない」
おれは王子様と裸の付き合いを……させていただきます!!
「良いものがある。これは火薬と言って、こんな僅かでもすごい威力があるんだ。これで扉を吹っ飛ばそう」
「この建物が倒れてしまいませんの?」
「こんな頑丈な石造りの建物までは壊せないさ。私に任せておきなさい」
おれは火薬というものを初めて見た。何ができるのかわからなかったが、大人の男が数人がかりでも壊せない扉をどうにかできるらしい。離れるように言われて様子を見ていると、轟音が響いた。
扉は吹っ飛んだが、煙が建物のあちこちから噴き出している。まるで燻し器だ。思わず叫んでしまう。
「なんてことをするんですか!!」
ソメーリ王子は少し焦った様子でしきりに首を傾げている。
「おかしいですね、理論上は扉を吹っ飛ばす程度のはずですが」
「ルーマお兄様はご無事かしら」
そうだ、中にいたなら燻製になってしまっている。クソ王子めなんてことをするんだ、知識人風は見掛け倒しか。
その時、皆の前にさっと降り立ったのはおれの王子様、ルーマ様だった。少し痩せてしまっているが、きりりとした表情が相変わらず輝いて見える。
彼を見て、ボンクラ兄王子とドゥリン王女が反応した。
「ルーマ……か!?」
「ルーマお兄様! わたくし、ドゥリンです。覚えていらっしゃいますか? 亡くなったと聞かされた時はショックで……っ」
兄と妹と分かっていても抱きついていくのはどうなんだ? あの妹姫は実の兄妹じゃなかったら、なんて不穏なことを呟いてたけど。
チリチリと嫉妬の炎を燃やしていたが、王子様の顔は戸惑いながらも嬉しそうだ。表情がぎこちないのは、表情を動かさない生活が長すぎたからだろう。
彼が僅かに潤んだ瞳でおれを捉えたとき、自然に言葉が溢れた。
「王子様……良かった」
おれの言葉に、ぎこちなかった表情がはっきりと微笑みに変わった。そのお顔は永久保存版。王子様への恋心は燃え上がる一方だ。
ソメーリボンクラ王子が、ルーマ王子を王宮に戻そうとしている。おれに止まる権利はないが、行かないで欲しい。
「もう、守られなきゃならないならないほど弱くない。この城とこの周辺を守るから、ここにいさせて欲しい」
城……彼にとってはここが城なのか。たしかにあの爆発にもびくともしない堅牢な建物だ。王子様が住んでいるのだから、城でいい。むしろこれまでどうして城と思わなかったのか不思議だ。
「一国一城の主を気取るか」
「幽閉の身とされても、王族としての矜持を失ったわけではありません」
ボンクラ王子が格好をつけても、おれの王子様の内面から滲み出る高貴さには敵わない。格好良すぎる。ポーっと眺めていると、話が終わったらしい。ボンクラ王子とドゥリン姫は、お付きの人間達に追い立てられるように王都へ帰っていった。
二人の馬車を見送ったら、王子様とおれの二人きりだ。
「君のおかげだ」
「良かったです、王子様」
「俺は死んだものとされていたらしい」
「…………」
知っていたし、その実行犯にされたのが姉だと言えなかった。
「どうして……食糧をくれていたのか聞いてもいいだろうか」
澄んだ瞳に翳りはなく純粋そのものだ。
最初は面倒だと思っていた。王子様なんて物語の中の人間だから、現実の人間と理解していなかった。あの箱の中に小さな手を見つけた瞬間までは。だが、そんなことをこの王子様に言うべきなのだろうか。まよっているうちに、王子様がふらついて、倒れ込んできた。
目を閉じて青ざめている顔に、王都へ発つ前に見たより痩せたことに気付いた。逞しかった身体もこころなしか薄くなったような気がする。
「王子様……王子様ー!?」
柔らかい草地で良かった。押し倒されたような形になっているのも幸運だ。そうじゃなくて、王子様になにか食べ物を差し上げなくては。自分より大きな相手に倒されて、体勢を変えるのは難しい。
もぞもぞしているうちに、おれの太ももが王子様の股間に当たってしまった。こっちも立派なのだろうか……いや、今はそれどころじゃない。相変わらず抜け出せないでいると、耳元にかかる王子様の息が荒くなってきた。んん? 気のせいじゃなくて王子様の股間が主張している。なにこれ、何の役得だ?
「っ……ふ……ん……」
びくびくっと体が震えて、王子様が果てたことが分かった。若いから溜まっていたんだな……。悪いことをした。気付かないふりをして差し上げよう。
薄茶の睫毛が震えて、開いた瞳がおれをとらえた。
「お、王子さま……? えっと、具合は」
「っ……おなかが、すいた」
「ほっ。これ、良かったら」
切なそうなのは空腹だからなのに、胸がきゅんきゅんする。
慌てて旅の荷物から携帯食を取り出して渡すと、一心不乱に食べだした。あぁ、かっこいいのに可愛い……。彼が食べ終わるのを見計らって問いかけた。
「王子様、ほかに身体がおかしいところはありませんか?」
他意があったわけじゃない。食べているのを見ていて、直前に起こったことを忘れていたのだ。食べたことで人心地ついたような表情だった王子様が、みるみるうちに悲しそうな顔になる。
「……まただ……俺は病気かもしれない」
何がまたなのだろう、少し痩せた以外におかしそうなところは見つからないのに。
「見た感じはわかりませんが」
「股間から膿が出るときがあるんだ……今もまた出ている。せっかく生きることを許されたのに、こんな身体ではっ」
「だっ大丈夫です!」
えっピュアかよ!! ピュアだな。そうだ、彼は性的なことを教えられる環境じゃなかった。おれが差し入れていた本にはそんな生々しいことは書いていなかったし。ええええ、可愛い可愛い可愛い。どうしよう。
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「お、おれの夢ですか!?」
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「君のせいじゃない。俺が悪いんだ」
言いながら、股間を悲しそうに見ている。ちょっと膨らんでいる。これはあれだ、死にそうになったから生存本能的に種をばらまこうとしている生物的なアレだ。
ワンチャンあればと思っていたけど、早くないか。もうちょい時間をかけて自分の身体で研究しながらと思っていたが、これを逃したら次があるかわからない。王子様のきょうだいがいつ迎えに来て気が変わるかもわからない。
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それは男なら普通……男相手に勃起するのが普通ではないかもしれないけど。健康な男なら勃起するのは普通だ。これを性知識皆無の王子様にどうやって説明したらいいんだ
「えーっと」
「ところで」
言いよどむおれに、意を決したように王子様が話題を変えた。
「はい?」
「君の名前を教えてほしい」
おれ名乗ってなかったー!!
「ティートです。名前を名乗っていなくてごめんなさい」
「ティート、君の名前をずっと知りたいと思っていた。知らないで死ぬわけにいかないから、聞きたかったんだ」
頭が沸騰している。いま十六歳ということは六歳下の王子様だ。人種が違うから大人びて見える、そのアンバランスさがたまらない。
「王子様……」
「ルーマでいい。君にも名前を呼んで欲しい」
「ルーマ様、貴方は病気じゃありません。大人の男になっただけです」
きっかけはアレだけど、周りに他の人間がいなかったからおれが対象になっただけだろう。期待しては駄目だ。大人として真面目な性教育を……彼に……。鼻血が出そうだ……。
「では、ティートも膿が出るのか?」
「うっ、あ、はい。出ます」
股間を見ないでください。必死に鎮めようとしてるのに、主張始めちゃってるの恥ずかしいです。
「ほんとうに?」
「はひ……」
理想の美形が目の前にあって、平静でいられるはずがない。心臓が爆発しそうだ。
「見たい」
「ひぁ!?」
「駄目か……」
その顔に弱いの気付いていらっしゃるよね。ううっ、行き過ぎた指導にならないようにしなければ。
「ここは大切な部分です。外で晒すわけにはいきません」
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