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7 初めてです *
しおりを挟む「……悪くねえな。長く使ってやるよ!」
「ふ、ぁあ」
ゆっくり動くせいで中にあるものの形をまざまざと感じられて、自分が男の欲望を受け止めていると思い知らされる。
姿勢は仰向けに足を開いていて、赤子が下の世話をされるような、およそ成人男性が取るような恰好ではない。
屈辱的であるはずだが、生きた人間の温もりが近いことは、自分が生きていることを強く意識させられた。
そして……なんというか、痛くないように気をつけすぎたせいで気持ちが良かった。男同士でどうこうなることを考えていなかったが、知識だけはあったことが幸いしたというか災いしたというか……。
ダールは器用に俺がびくりと身体を震わせるポイントを見つけては、そこを重点的に責めてくるから堪らなかった。
「やっ、あぅ、あ、あっ、だめ、ああっ、何かくる、ああっ、あーっ!」
何ということだ、俺はそっちの才能があったようだ。
それから、ダールは毎日のように俺のもとに通ってくるようになった。俺のなけなしの魔法は己の身を清めたり、彼とのまぐわいをスムーズにするために使われた。
「お前、偉い貴族だったんだろ。貴族ってのは、こういうのも、ヤりまくってんのか」
「ひんっ、あっ、こんな、あっ、ダールがぁ、初めて、あ、あああっ、そこだめ、あっあぁあ!!」
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