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13 神官と魔法使い
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「そのお告げってやつは、神官ならだれでも聞けるものなのか?」
深く考えていなかったことを、コージに聞かれて考えてみる。
「どうでしょう。少なくとも神聖力がないと難しいと思います。ある程度神聖力のある場所でないと神の気配がわからないから」
神への信仰心がなくては神聖力も育たない。私は幼い頃から神託を受けて、神の存在を認知していたから信仰を失いようがなかった。
グロリア公爵家が神を信じていたようにも思えないけれど、兄は父にはない神聖力を持っていた。神聖力は天に恥じることのない精神にも通じているのかもしれない。
「魔力とは違うんだよな、神聖力って。どういう仕組みなんだろう」
「精神力に似たところがあると思います。その力への信仰の強さのような」
「おれさまの魔力が高いのは、魔法への探求心の強さだったのか」
「きっとそうですね」
ジョーは変人だけど、魔法を誰よりも信じている。以前にも、できるはずだ! というだけで、聞いたことのない魔法をいくつも発現していた。
「おれたちはさ、死ぬ予定がなかったのに、聖女の死に巻き込まれて死んだ感じなんだ」
突然コージが、彼らがこの世界に来た経緯を話しだした。
「聖女の死ですか」
「そう。聖女さんはおれたちの世界でも美人で優等生のめちゃくちゃいい子だったんだよ」
「だけど、そういう子を妬む奴がいるじゃん?」
神殿でも、嫉妬を抑えきれずに神聖力を失ったり発現できない神官はたくさんいた。
「ああ……そういう輩に殺されたのですか」
「そうなんだけど、最初は彼女の親友が標的になった。聖女さんは気付いた時には親友ちゃんが不登校……学校に来なくなって、主犯を問い詰めたんだよ」
学校……貴族の子息が行く王立学院みたいなものだろうか。彼らの性格が穏やかなのは良い家の生まれだったからなのか、と腑に落ちた。
「主犯はずるがしこい奴で、聖女さんを高いところから落としたんだ。自棄になったみたいで、ご丁寧に落とした後に上から机や椅子も投げた」
「彼女を助けようとしたんですね」
「いや……落下地点で盗み聞きしてたら巻き込まれた」
マサルは公明正大な雰囲気だから、盗み聞きという言葉は予想外だった。
「……お気の毒に」
「いや、ただクラブ活動の場所があそこでさ。やっと、ちょっと難しい植物の芽が出たとこみんなで見てたとこだったんだよなぁ。あの状況で全員死ぬとか、びっくりだよ」
クラブ活動とは園丁見習いのようなことをするらしい。見習いというにはずいぶんのんびりしているようだけれど。
「逃げなかったんですね」
「三人でいたら無敵だと思ってたんだ。だから、受け止められると思ったんだけど、落下の加速はマジでやべー。フェアリーは落ちてくる物を受けようとしたら駄目だぞ」
助けようとしたことを否定しながら、受け止めようとした三人に温かいものを感じる。
もしかしたら、彼らを聖女ミノリの近くに置いたほうがよかったのだろうか。だけど、彼らが強い神聖力の影響下に置かれてしまったら非常に危険だ。全員、この世界で滅多にないほどの才能の持ち主だから。
再会した時、商隊の護衛には不似合いなほど強くなっていた三人に気づいた。
「肝に銘じておきます。ところで、みなさんとても強くなられてるみたいですが」
「フッ。見る目がある者にはわかってしまうのだなおれさまたちの強者っぷりが!」
「聖女さんのいる王都には近づかないようにしてたんだけど、森の中とかひと気のないところを歩いてるとダンジョンを見つけることが多くて、攻略してたら強くなったんだよ」
「だんじょんとは……」
「えーっと魔物の巣みたいになってるところ」
「ああ、魔物溜まりですね。見つかると兵士や騎士と神官が派遣されるものです。五年前まではほとんど発見の報告はなかったはずですが」
「魔物溜まりは聞いたことがある。見つけたら報告しろって言われてたけど、あれがそうだったのか」
「もしかして、三人で殲滅されてたんですか?」
魔物溜まりを潰すのは魔物が湧く元になっている魔物を倒さなくてはならない。放置すると数が増える上に強くなるから、早期発見早期討伐が大事だと聞いていたけれど。
「うん。おれたち、最強だから」
「回復役がいないのに」
「回復? できるぞ。状態異常だけは神殿に行って解除してもらうけど」
「魔法使いが回復できるなんて初めて聞きました」
そもそも大神殿を擁するこの国では、神官の人材も豊富だ。神官が回復を担い、剣士や弓士が攻撃をすることで小隊として完結するから、魔法使いの活躍する機会が少ない。
さらに神殿側は魔法使いを神官より下位の存在と位置付けている。
「おれさまは万能だからな! ……とはいえ、さっきのフェアリーの話と合わせて考えると、おれさまの回復は物理的な肉体への干渉なんだろう。フェアリーたち神官は人の精神力を上げて治すが、おれさまは人体の組織を修復する」
魔法に関する探究心は人一倍のジョーは変わらず魔法の腕を磨き続けているのだろう。
「すごいですね。伝説の賢者さまのようです」
「賢者っているの」
「言い伝えレベルです。あらゆる魔法に精通し、時の概念を超えた者と、何かで読みました」
「時の概念……フェアリー、君とは良い議論ができそうだ。少し二人で話さないか」
マサルとコージに背を向けたジョーの表情が気になって、私は黙って頷いた。
深く考えていなかったことを、コージに聞かれて考えてみる。
「どうでしょう。少なくとも神聖力がないと難しいと思います。ある程度神聖力のある場所でないと神の気配がわからないから」
神への信仰心がなくては神聖力も育たない。私は幼い頃から神託を受けて、神の存在を認知していたから信仰を失いようがなかった。
グロリア公爵家が神を信じていたようにも思えないけれど、兄は父にはない神聖力を持っていた。神聖力は天に恥じることのない精神にも通じているのかもしれない。
「魔力とは違うんだよな、神聖力って。どういう仕組みなんだろう」
「精神力に似たところがあると思います。その力への信仰の強さのような」
「おれさまの魔力が高いのは、魔法への探求心の強さだったのか」
「きっとそうですね」
ジョーは変人だけど、魔法を誰よりも信じている。以前にも、できるはずだ! というだけで、聞いたことのない魔法をいくつも発現していた。
「おれたちはさ、死ぬ予定がなかったのに、聖女の死に巻き込まれて死んだ感じなんだ」
突然コージが、彼らがこの世界に来た経緯を話しだした。
「聖女の死ですか」
「そう。聖女さんはおれたちの世界でも美人で優等生のめちゃくちゃいい子だったんだよ」
「だけど、そういう子を妬む奴がいるじゃん?」
神殿でも、嫉妬を抑えきれずに神聖力を失ったり発現できない神官はたくさんいた。
「ああ……そういう輩に殺されたのですか」
「そうなんだけど、最初は彼女の親友が標的になった。聖女さんは気付いた時には親友ちゃんが不登校……学校に来なくなって、主犯を問い詰めたんだよ」
学校……貴族の子息が行く王立学院みたいなものだろうか。彼らの性格が穏やかなのは良い家の生まれだったからなのか、と腑に落ちた。
「主犯はずるがしこい奴で、聖女さんを高いところから落としたんだ。自棄になったみたいで、ご丁寧に落とした後に上から机や椅子も投げた」
「彼女を助けようとしたんですね」
「いや……落下地点で盗み聞きしてたら巻き込まれた」
マサルは公明正大な雰囲気だから、盗み聞きという言葉は予想外だった。
「……お気の毒に」
「いや、ただクラブ活動の場所があそこでさ。やっと、ちょっと難しい植物の芽が出たとこみんなで見てたとこだったんだよなぁ。あの状況で全員死ぬとか、びっくりだよ」
クラブ活動とは園丁見習いのようなことをするらしい。見習いというにはずいぶんのんびりしているようだけれど。
「逃げなかったんですね」
「三人でいたら無敵だと思ってたんだ。だから、受け止められると思ったんだけど、落下の加速はマジでやべー。フェアリーは落ちてくる物を受けようとしたら駄目だぞ」
助けようとしたことを否定しながら、受け止めようとした三人に温かいものを感じる。
もしかしたら、彼らを聖女ミノリの近くに置いたほうがよかったのだろうか。だけど、彼らが強い神聖力の影響下に置かれてしまったら非常に危険だ。全員、この世界で滅多にないほどの才能の持ち主だから。
再会した時、商隊の護衛には不似合いなほど強くなっていた三人に気づいた。
「肝に銘じておきます。ところで、みなさんとても強くなられてるみたいですが」
「フッ。見る目がある者にはわかってしまうのだなおれさまたちの強者っぷりが!」
「聖女さんのいる王都には近づかないようにしてたんだけど、森の中とかひと気のないところを歩いてるとダンジョンを見つけることが多くて、攻略してたら強くなったんだよ」
「だんじょんとは……」
「えーっと魔物の巣みたいになってるところ」
「ああ、魔物溜まりですね。見つかると兵士や騎士と神官が派遣されるものです。五年前まではほとんど発見の報告はなかったはずですが」
「魔物溜まりは聞いたことがある。見つけたら報告しろって言われてたけど、あれがそうだったのか」
「もしかして、三人で殲滅されてたんですか?」
魔物溜まりを潰すのは魔物が湧く元になっている魔物を倒さなくてはならない。放置すると数が増える上に強くなるから、早期発見早期討伐が大事だと聞いていたけれど。
「うん。おれたち、最強だから」
「回復役がいないのに」
「回復? できるぞ。状態異常だけは神殿に行って解除してもらうけど」
「魔法使いが回復できるなんて初めて聞きました」
そもそも大神殿を擁するこの国では、神官の人材も豊富だ。神官が回復を担い、剣士や弓士が攻撃をすることで小隊として完結するから、魔法使いの活躍する機会が少ない。
さらに神殿側は魔法使いを神官より下位の存在と位置付けている。
「おれさまは万能だからな! ……とはいえ、さっきのフェアリーの話と合わせて考えると、おれさまの回復は物理的な肉体への干渉なんだろう。フェアリーたち神官は人の精神力を上げて治すが、おれさまは人体の組織を修復する」
魔法に関する探究心は人一倍のジョーは変わらず魔法の腕を磨き続けているのだろう。
「すごいですね。伝説の賢者さまのようです」
「賢者っているの」
「言い伝えレベルです。あらゆる魔法に精通し、時の概念を超えた者と、何かで読みました」
「時の概念……フェアリー、君とは良い議論ができそうだ。少し二人で話さないか」
マサルとコージに背を向けたジョーの表情が気になって、私は黙って頷いた。
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