異世界でおまけの兄さん自立を目指す

松沢ナツオ

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番外編 1

御礼SS side ウォーベルト *R18

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 はじめに。

 これは表紙を含むファンアートで多数イラストを書いてくださった聖也さんへの御礼のです。ですので、気軽にお読みください。ツッコミも無しの方向で。番外編側にアップも考えましたが、感謝を伝えたいのでこちらで公開します!期待に応えられる事を祈りつつ…ドキドキです。

 申し訳ありませんが、その他のリクエストは現在お受けしておりません。

 ◆架空の設定として、ユーフォーンに滞在してしばらく経過しているとお考えください。何度も書きますが、本編とは無関係です!
 念の為、ウォーベルトの容姿の確認で書いておきます。ショートでシルバーの髪、褐色の肌、アイスブルーの瞳です。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー


 その日俺達は、ヒルダーヌ様から派遣された護衛騎士も交えて配給をする教会を回る事にしていた。その護衛の中にはグラント様もいた。なんつーか、大丈夫かなぁ?
 ダリウス様は先に来て周囲をチェックしてくれていて、今は司教様と話しているらしいっす。

「一番大きな教会はここです。避難民はこの先の仮設住宅で暮らしていますが、着の身着のままの者や病の者が多く、働いて稼ぐ事が出来ないと認定されると配給を受けられます。たまに怠ける為に避難民を装う者もいますが、神官様達が判断して弾いています」
「なるほど……」

 グラント様が案内してる様子をみると、もうあんな風な扱いはしなそうで俺もラドもホッとした。
 グラント様は冷静な人だったのに、そんなにダリウス様に惚れてたんすかねぇ?
 他の騎士達が荷下ろしを始めたが、俺達はジュンヤ様付き近衛なので免除だった。

「ウォーベルト、お前もやれよ?」
「えっ!? グラント副団長! 俺……私達は近衛ですが?」
「ザンド団長に鍛え直せと言われている。特にウォーベルト」
「な、なんすか? なんなんすか?」
「そういう所だろう? 近衛に相応しい品格を維持しろ。ラドクルトは免除だそうだからな」
「うぐっ……」

 だって! ジュンヤ様が良いって言ったっす! 俺は元々庶民だし! 近衛の品格とか無理っす! む~り~!
 まぁね、そんな事を言ったってダメって分かってるっす。俺は大人しく頷いた。

「アハハッ!」
「ジュンヤ様っ! また笑うっ!」
「悪い悪いっ!」

 ジュンヤ様が俺達を見て大笑いしてしてるけど酷いっす。自業自得かもしれないけど酷いっす。あの柔らかな手で優しく慰めて欲しいっすよ。
 そんな俺はグラント様に襟首を引っ掴まれて連れて行かれ、荷台から荷を降ろす。こう言う作業は実家が商売をしてたから慣れているけどさ。ちらっと見ると、ジュンヤ様は司教様と話していた。
 でもな、気のせいか? 俺にやたらと荷物振られてないか? なぁっ!? でも文句言ったら一発飛んでくるのが目に見えてるので、男は黙って作業っす。
 
 あ、団長来た! 俺の事をヘルプミ~!

 でも団長の目に映るのはジュンヤ様だけだ。ハートっすよ、ハート。あんなにヤッては捨てヤッては捨てしてた人が、一途になってメロメロっす。
 まぁ、ジュンヤ様がとんでもなくキレイでエロくてエロエロで可愛いから仕方ないっすね。

「ジュンヤ、来たか」
「うん。先行部隊ありがとう。おかげで安心だ 」
「ジュンヤ……」
「んんっ! んーっ! ん、ふぅ、はぁはぁ……こらっ! 任務中!」
「良いだろ? 恋人なんだから」

 熱烈なキスは目の毒っす。しかも、団長もジュンヤ様も気がついてないけど、ちゅーしたりするとジュンヤ様の香りが強くなるんす。
 教えたらあの香りを嗅げなくなるかもしれないと思って、あえてみんなが黙ってるのは知ってる。めちゃくちゃ良い香りっす!
 スーハー、ここまでちょっと来るっす! あー、良い香り。でもさ、俺、一人で荷下ろし参加してて重いっすよ。気がついてます?

「団長! ジュンヤ様とイチャイチャするなら手伝って下さいよ~! ラド、ずるいぞ!」
「俺はやらんぞ? お前の任務らしいからなぁ」
「ひぃ~、俺だけ数多いっす!」

 二個持ちして、なるべく早く終わらせよう。魔法で運んじまおうかなぁ? と思っていた肩をグラント様がポンと叩いた。

「ザンド団長直々の訓練とどっちが良い? これは体の訓練も兼ねてるから、魔法禁止と言ったぞ?」
「バリバリ運ばせて貰います! はい!」

 うぉ~! と雄叫びながら気合いだ! あんな事で揉めたけど、グラント様はすごい人で尊敬してる。だから余計にムカついたんす!!
 そんで、剣技は魔法なしでもとんでもなく強い。気合いの一発も当然痛い訳で……
 グラント様に言われるまま、荷をドンドン降ろして行く。めちゃくちゃ適当だけど良いんすかね? 後から揃えるんすか?
 ジュンヤ様なら、きっとこんな風にしないよなぁと思っていたら、案の定ジュンヤ様がストップをかけた。

「グラント、みんな。もっと配給を効率良く出来る様に変えたい。手伝って欲しい」
「もちろんです。どうぞお申し付け下さい」
「じゃあ、まずは配給のテーブルの配置を変えたい」

 ジュンヤ様は、テーブルを長く一列に机を並び替える様に指示した。全く同じ列を三列作り、そのテーブルの後ろに、主食の小麦やキールの実など、きっちり分別して物資も配置させた。
 これで、三列同時に配給出来る。食品が終わると日用品、衣類は希望者。

「良いか? 特に主食は大事だろう? 一番最初に渡すんだ。安心するからな。次に良く食べる物の順だ。入れ物は各自持参なのか?」

 ジュンヤ様は騎士達にキビキビと指示して行く。

「これで捌けるんですか? 欲しい物をそれぞれ取りに来させた方が良いのでは?」

 ラドが俺の疑問を聞いてくれた。

「バラバラに配るより絶対早いぞ? 今までのやり方は何度も並び直すって事だろ?」

 そうか。一回この列に並べば全部の品を見る事が出来るのか。でもこれって、つまり……

「ジュンヤ様っ! 俺また運ぶんすか!?」
「ん~? 訓練の一環らしいから頑張れ!」

 親指を上げて良い笑顔のジュンヤ様。めちゃくちゃキレイ可愛いっす! でも酷いっ!

「ゔゔ~酷いっす~!」
「ウォーベルト、お前、まったく俺の言った事を聞いていなかった様だな?」
「ひっ!? グラント副団長様!? いいえ、真面目に任務に勤しんでおりますです!」

 はいはい! 配置替えっすね! やりますよ~。
 ——なぁ、お前ら! 俺の方にさり気なく置くなよ!

「なんだよ、お前ら~!」
「お前ばっかり神子様と話してるんだから、これくらい頑張れよな」
「はぁ? 何言ってんすか?」
「あんなに打ち解けて話しやがって! 俺達は声もかけられないのに!よっ……と」
「ジュンヤ様は普通に返事してくれるっす。よっと! でさ、貴族みたいにお高くないから、話しかけると喜ぶっす。はい、次!」

 受け渡しをしながら話すと、騎士達はみんなジュンヤ様に声をかけたいらしい。だが、クードラで起きた一部の騎士の暴走を知って、嫌われてたり怖がらせるかもと控えているそうなんだ。

「ジュンヤ様は、一部のやった事で全部を嫌う小さい男じゃないっす。体はちっさいけど、心はめちゃくちゃデカイから、勇気出すのが良いっす」
「そ、そうか。あと、あの方の付けてる香水ってどこで売ってる? 王都か? その、ほ、欲しいなぁ……って奴が多くてな? うん」

 はお前も含んでるな? でも残念でした。

「あれはジュンヤ様ご自身の香りだから無理っす。——でも、調香師なら再現出来るかも……」
「っ!? あれは神子様の体臭なのか? あんな良い香りが?」
「そうっす。もっと良い香りする時もあるから、うっかり惑わされない様に気をつける事っすね」
「そ、そうなのか……」

 お前ら、股間は隠しとけ! グラント様に怒られるぞ? まぁ、分かるっすけどね。その後、どうにか殆どの荷を並べ変えたが汗だくだった。タオルもぐちゃぐちゃになっている…。

「グラント。そろそろ返してくれないか?」

 。その言葉に心が跳ねた。俺はジュンヤ様の騎士……
 ジュンヤ様の隣にいるんだから、汗をなんとかしなきゃと汗を拭うが、既に汗を吸いまくったタオルはなかなか吸い取ってくれなかった。

「ジュンヤ様。まぁ……良いでしょう。ウォーベルト、良いか? ザンド団長の言葉は伝えたからな?」
「はい」

 グラント様は確かに上官だけど、ちょっと不満だ。真面目にやる時はやるっすから!

「俺の団長はダリウス団長なのに」
「聞かれたらまたこき使われるぞ? ほら、タオル貸してやるから汗ふけ」
「うっ! 気をつけます。か、借りて良いんす……ですか?」

 渡されたタオルは、ジュンヤ様の香りがする。近くにいるけど、こんな風に嗅いだ事は無くて……香りの事情を知ってるからドキドキするっす……

「何? 敬語で話せって? グラントもクードラで散々だったけど、きっちり切り替えたよなぁ」
「怒られました……真面目にやります」
「俺も落ち着かないけど仕方ないな。王都のメンバーの時は普通にしろよ」

 タオルで拭きながら、そっと香りを吸い込む。めちゃくちゃ良い匂いがするっすーー!!

 スーー! ハー! スーー!!

 ずっと吸っていたいっす~! 吸うだけで生きられたら良いのにっ! もっと吸いたいけど、勃ちそうだから止めとこう……

 改めてジュンヤ様が配置した列を確認して、騎士達に民の側になって並んでみろと言う。俺達の知ってる配給は、民が欲しい物の列に好きなようにならび、要らない物の所には行かない様になっていた。だから、全部同じ列にあるなんて時間がかかると思ったが……
 不要なら断れば良いし、全員が配給された全てを平等に貰える。全部の品物の所に行けるので、最初にいらないと思ってても、見てから欲しいと思えば貰える。

「こうすると、余る物と足りない物もはっきりするから無駄も減るし、欲しい人に行き渡らせられるだろう?」

 びっくりっす! 料理の時も凄かったけど、こういうのすげー! それに、指示する姿もカッコ良くて、キレイでカッコ良いジュンヤ様に騎士達が順調にメロメロになって行く。

「どうかな? 取りにくい所や問題ある箇所はあるか? あと、服のサイズは分けたけど、置いた位置に気になる箇所があれば教えて」
「食品は大丈夫です!! こんなにスムーズになるなんて!!」
「これならより早く大勢に配給ができます!」
「洋服は一応好みがあるので見たものを置けるスペースはもう少し広いと助かります」
「ジュンヤはこういうの上手いよなぁ?」

 団長は今だにメロメロのデレデレだ。ジュンヤ様といる時は隠さなくなった。そして、しっかり腰を抱いて俺の物アピールがすごい。

「日本人なら普通だよ」
「ほう、神子様はニホンというお国の出身なんですね?」

 グラント様と雑談もしつつ、出た意見を元に配置を変えて完成だ。

「司教様。まずはこれで一度配給して、より良い改善をしていけば良いです。早くこう言う事が必要なくなる様に私も浄化を頑張ります」
「神子様……民の為に力を尽くして頂きありがとうございます」

 偉ぶる事もなくいつも謙虚なジュンヤ様……にこりと微笑んで……はい、ここでもジュンヤ様の人誑し完了っすね。

 ジュンヤ様のすごい所は、民にも優しい笑顔を絶やさない事だ。貴族や役人の一部はお高くとまって蔑んでする奴もいるからな。
 たくさんの民が列に並ぶ中には、到着したばかりで疲れ切った人もいる。そんな民がいれば目敏く見つけて労わり、近くの人にも声をかける。
 そりゃもう、みんな夢中になるっす。俺の神子様はとんでもなくキレイで優しくて、カッコいいんだ。しかも、時々エロエロな色気もムンムンで……たまに俺達を悩ませる。

 そうして配給は予定時間の半分で終わり、みんながびっくりと感心しながらの帰り道。

「なぁ。早く終わったし、俺少し訓練してから本館に戻りたいな。騎士棟で良いかな?」
「早く終わったし良いぞ? 俺が稽古してやる」

 ジュンヤ様は団長の馬に一緒に乗ってくっついて、イチャイチャイチャイチャ……イチャイチャ羨ましい~!

 騎士棟ではダリウス団長が張り付いてるし、俺達はお役御免だ。悶々とさせられた俺達は黙々と鍛錬をしていた。俺も鍛錬を終えてシャワーを浴びようと浴室へ向かったら、何人かがたむろしていた。

「どうしたっすか?」
((((シーッ!!))))

 全員が口に指を立てた。すると——水音に混じって…あられもない声が!

「あっ…あんっ! だ、め……あぁ……こんなとこ……ろ……で、だめぇ……」
「こんなになって、止められるのか?」
「ひゃうっ! だめぇ、いれちゃ、だめぇ……あぁん……」

 だ、団長ーーー!! なにヤってんすかーー!!

(お、お前ら! どっか行けっ! そんで規制張るっす!)
(静かにしろっ! バレるだろっ!)

 五、六人がドアに耳をつけてべったり張り付いている。

「あんっ! はあっ……! こえ、でちゃ、う……!」
「はぁっ、はぁ! すげー良いぜ……可愛い、たまんねぇよ……声出せ……!」

 何かが軋む音もして、二人が繋がっているのが分かる。

(ゴクリッ……)

 唾を飲み込む音さえ聞かれるのではと緊張が走る。
 本当は離れなくちゃいけない。いけないけど——

「あ、や! も、でちゃ……んむっ……! ん、ん!」

((((ゴクッ! はぁはぁ……エロ……! 良い匂いもめちゃくちゃするっ!!))))

 だが、俺はやっと正気に返った。

(お前ら、散るっす!!)
(お前も聞きたい癖にっ!)
(俺は近衛っす! ジュンヤ様をお守りするのが務めだ! サッサと行けっ! こっちに人が来ないようにするっすよ!)
(チッ……仕方ない)

 股間を膨らませた連中が渋々と去って行った。

 もっと早く追っ払えば良かったけど。ホッとしたのも束の間。

「あ……も、い……イきそ……!」
「俺も、だ。一緒にイこうぜ?」

 団長、声隠す気ないっすね? めちゃくちゃ責めてるっすね!?

 ヤバッ……これどうしよう。
 
 完勃ちでガチガチの俺のモノをなんとかしないと、二人が出て来た時まずいっす!
 俺はさっき借りたジュンヤ様のタオルを出して香りを嗅いだ。

 あー、たまんない!

 ジュンヤ様の香りをいっぱいに吸いながら、聞こえてくる嬌声に耳を傾ける。

「あっ!あっ……いいっ」

 俺も、良いっす! 脳内では俺の腕の中にいるジュンヤ様を想像して……

「も、だ、めっーー! はぁ……あぁ……」

 イッちゃったんすね? 俺も、俺もーっ!

(はぁっ! はぁっ! ヤベー、すげー良かった……!)

 二人が後始末でシャワーを浴びてる隙に俺も慌てて始末する。やがて落ち着いた二人の話し声が聞こえ——もう大丈夫かな? と思った。

「団長~? いるっすか?」
「おう! いるぞ! ジュンヤもだ」

 知ってるっす。めちゃくちゃ知ってるっす。

「ウォーベルト? ダリウスを見なかったか?」

 ギリギリセーフのタイミングでやって来たグラント様。あんな場面に鉢合わせてたら.……怖すぎるっ!

「あ、グラント様。今シャワー室です。

 グラント様は開けようとした手を止め、ノックをして声をかけた。

「ダリウス、ザンド団長が呼んでる! 着替えたらすぐに来てくれ!」
「叔父上が? 仕方ねーな。後から行く」
「待たせるなよ!」
「へいへい」
「ウォーベルト、ちゃんと来る様に見てろよ」
「はい」

 少しして出て来た団長は……団長は……

 ジュンヤ様の香りがグルングルンしてるんけどぉ!! それで歩き回る気っすか~!?

「ウォーベルト。ちょっと良いか? あー、ジュンヤのシャツを濡らしちまってな。予備持ってるか?」
「はい! シャワー使うつもりだったんで、未使用あるっす」

 団長に渡すと、またシャワー室に消えた。すぐに戻って来て、俺にジュンヤ様を預け、後ろ髪引かれながらザンド団長の部屋に向かう団長を見送った。
 浴室に入ると着替えを済ませたジュンヤ様がいた。中はジュンヤ様の芳醇な花の香りで溢れていて、いつもの男の汗と体臭に満ちたシャワー室とは大違いだった。
 石鹸は使うけど、基本むっさいからな。今日はここで自慰する奴続出だろうな。

 しかも、着ているシャツは俺の..……俺の……!

 袖をグルグル捲ってるけど、それでも手先がちょこんとしか出ない。ブカブカで裾がズボンの上から出ててお尻がすっぽり隠れる長さで…激カワッ!

「えっと、ジュンヤ様大丈夫ですか?」
「あ、ああ、うん。ちょっとってシャツを水の上に落としちゃってさぁ~、アハハッ!」

 誤魔化せないっす。聞いてたっす。エロい事件があったんすね?

「あっ!?」

 誤魔化しながら歩こうとしたジュンヤ様の体が傾いて、転びそうになるのを抱きとめる。

「ありがとう、ウォーベルト」

 うーおー!! 良ーいーにーおーい~! ふぉぉ~!

「あ、危ないっすよ……どうして、こんな……なんすか?」

 知ってるけど。悪戯心で聞くと耳まで真っ赤になった。

「何でって、まぁその……」

 抱きとめた手が離せない。そーっと動かすと、ジュンヤ様の体がピクンと反応した。

「ウォーベルトも軽々俺を持ち上げられるんだからすごいよなぁ」

 俺の頭を撫でてくれるジュンヤ様は、俺だって男だって分かってない。

 俺は……俺だって危ないんすよ? デンジャラスな男なんす!

 そろそろと手を動かして——反応を見る。

「んんっ! ウォーベルト、あんま触っちゃ。だめぇ……」
「す、すみませんっ!」

 本当にだめ?めちゃくちゃ甘えた声なんだけど、ダメ!? どかなきゃと思うけど……良い匂いが……

「ジュンヤ様……良い匂いです……美味そうな匂いです!」

 思わず髪に顔をうずめ息を吸い込むと、甘く優しく、でもそそられる香りにクラクラする。
 ビクビク反応してくれる身体を、何度もスルスルと撫でる。

「スー、はぁ。最高の香りっす!」
「あっ! あぁ……だ、め! 何してる!?」

 俺は今度はジュンヤ様の首筋に顔を埋めた。

 スーハースーハー……香りだけでイけそ。

「ウォーベルト! お前犬かよ!? こ、こら! はぁ……ん……いまはぁ……さわん、なぁ…。」

 クンクンクン……あー、ジュンヤ様はぜーんぶ良い匂いだ。

「良い匂い……好き……クンクン、イイ……」
「こ、らぁ! 落ち着けって! どうした!?」
「いっつも、思い切り嗅いでみたかったす!」
「嗅いでって、匂いフェチ?」
「違います! ジュンヤ様の匂いが好きです! はぁはぁっ!」

 撫で撫ですると、もっ~と良い匂いになるっす!
 そっか、やっぱりやらしい事すると香るんだ?

「この、おバカ犬めぇ……はぁ、あぁん……」

 やらしい声も可愛いっす……

「仕方ない奴め」  
 
 シャツの上から乳首を発見して摘むと、もうツンツンに勃っていた。団長にいっぱい触られたのかな。
 クリクリ揉むとシャツの上からピンク色が透けていた。

 エロッ! めちゃエロッ!

「はぁん……もっと、弄ってぇ……」
「良いんすか?」
「いいから……触って……?」

 ジュンヤ様の黒い瞳がウルウルしている。シャツ越しに細い腰をしっかりと抱いて、脇腹を撫でる。

「あぁん……」
「触られるの好きっすか?」
「好き……」
「団長と、いっぱいシたっすね?」

 倒れそうになった身体を簡易テーブルの上にそっと横たえる。
 シャツの上から主張する乳首を布ごしに舐めると、もどかしそうに俺の頭を撫でた。ザリザリと舐めながら、布越しに脇腹を撫で上げる。

「あんっ! や、ちゃんと……直に、さわれって……」
「ダメっす……俺は本当は触れちゃダメだから」

 布ごしはもどかしいけど、しなやかな身体のラインが堪らない! めちゃくちゃ気持ちいい!

「ジュンヤ様っ! ジュンヤ様!」

 乳首の所だけ濡れてやらしいピンク色がエロエロ……舐めて欲しいってピンピンになってるっす!
 良い匂いに手触りに、俺は……俺は……どうかしてるっす!




「……ト? ウォーベルト!? どうした?」

 ハッとすると、俺はジュンヤ様の髪に顔を埋めていた。

「あれ……?」
「大丈夫か? 何度呼んでも返事しないから……具合でも悪いか?」
「あれ? あれあれあれ!?」

 今の——妄想!? どっから? どっから飛んでたっ??

「あ、の、俺!」

 良かった! 俺ヤバいことしてないっ!

「疲れたんじゃないか? 一人で帰るから休んでて良いぞ?」
「いいえ! 近衛の勤めっす!」

 ヤッベェ!! セーフ? 俺は抱きとめたあたりで飛んだ? ジュンヤ様は全然普通だから、乳首は触ってないし舐めてないっ!?
 心配そうな顔で黒い瞳が見上げて来て、エロい気持ちがまたムクムクと……!

 ダメだっ!

「お部屋にお連れします!」

 キリッと近衛の顔でお部屋まで送り、一人になりたくて急いで自室に走る。
 今夜は誰かに頼まないと寝れそうにないけど……ジュンヤ様って叫びそうで怖いっ!ジュンヤ様は罪作りっす……!! でも、これからも全力でお守りするっす!!

 でも、今日のタオルはこっそり貰っても良いすか? 絶対大事にするんで! 家宝にします! たまにクンクンするだけっすからぁ~。

 俺は一人になってからジュンヤ様の香りのするタオルをぎゅっと抱きしめて、そっとバッグの奥に隠したのだった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

 香りでトリップしちゃったというオチです、すみません。
 通常話は今回のみ12:00に更新しますね。

 ウォーベルト含む護衛目線を一度書きたいなと思ってたんですが、ウォーベルト✖️ジュンヤで焦らし希望を頂いたので書きました。彼のイメージは元々ハスキーです。
 大型犬の暴走は止められませんでした…!

 ご希望に添えたのか不明ですが、自分で読み返しながら大笑いしたのでこのままGOサインなのです。
 コレ違うだったら再チャレンジするっす~!byウォル

 喜んで頂ける事を願って聖也様に捧げます。素敵なイラストに感謝します。
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