君のオナホにしてください

松沢ナツオ

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3 天河視点

 教科書が届くまで、僕達の机はぴったりとくっついてた。一冊の教科書を見てるから、肩や手がコツンと当たることもある。僕はドキドキしてるのがバレないように必死だったんだ。でも、チョンと触れた場所が熱かったけど、女の子なら良かったのになって、ほんの少し悲しかった。
 僕らはまだ出会って三日目。なのに、僕はディール君から目を逸せない。ふと目が合うと優しく微笑んでくれる。でも、それは僕だけのものじゃない。だって、僕は絶対メインキャラじゃない。ゲームならモブのモブ……そんな位置付けだって、よくわかってるんだ。

「てんが、今日、うちに遊びにくる?」

 放課後、ディール君に誘われた。

「うちらも行きたい~! ディール君ち、オシャレそう~!」
「うんうん! きっと素敵だよね~」
「あ……」

 地獄耳な女子、恐るべし。まるで自分が誘われたみたいにキャッキャとはしゃぐ圧に、僕は耐えられない。

「ごめんね、みんな。男のへや、おんなの子くるの、よくない」
「「「ええっ~~?! 全然気にしないのにぃぃ~!」」」
「オレ、親にしかられる。ごめん」

しゅんとするディール君を見て、女子達も焦り出した。

「親が厳しいなら仕方ないよね!」
「もう……ジェントルマンなんだからぁ~」
「また今度ねぇ~!!」 許可が出たら誘って」

 僕は、あっさり諦めて帰る女子を茫然と見つめていた。が、女子が去るとディール君は満面の笑みで僕にもう一と聞いてきた。

「てんが、へんじは?」
「えっ? ……僕でいいの?」
「てんがが、いい」
「っ!?」

 なにそれ。僕、勘違いしちゃうよ……世界が違うのに、さ。

「きてくれる? 初めてうち来る人、なって?」
「——うん。行く。でも、夕食の支度の前に帰るね」
「てんがはえらいね」

 頭を大きな手なでなでされてしまった……おっきくてあったかい。こんな風に頭を撫でらるなんて、子供の頃以来だ。
 そして、ディール君の住むマンションはタワーマンションの上階だった! めっちゃセレブだったの?! それに、インドとかそんなイメージのエキゾチックな香りがする。海外は行ったことないけどさ。

「ふあぁぁ……」
「てんが、ここすわる。green teaとcoffeeとappl juice、どれがいい?」
「へ?」
 
 お茶か、コーヒーにジュース、だよね? そこだけ急にネイティブでびっくりしたよぉ?!

「コ、コーヒーで」
「ん」

 ディール君は鼻歌を歌いながらコーヒーメーカーをセットしている。それだけなのにおしゃれに見えちゃう! 最初は緊張していた僕だけど、最新ゲーム機を借りて初めてレースゲームをして思わずはしゃいでしまった。
 
「あっ! ディール君! ぶつけないでよ! 仕返しだ~! とおっ!」

 ガツンガツンとカートをぶつけ合う。ついでに自分達の体もぶつけ合って邪魔をする。

「んんっ! オレ、負けない!」
「ああ~! コースアウトしちゃった~! あははっ!」

 負けたのは悔しいけど、初めてで上出来じゃん! とソファに寝転がる。こんなに楽しいの、久しぶりだ。
 笑ってると、ふと目の前にディール君が覆いかぶさっていた。

「てんが……」
「どうしたの? あ、寝転んでごめ……ん?」

 起きようとしたけど、肩をしっかり掴まれて起き上がれなかった。

「てんが、オレ、てんがのこと、好き」
「? 僕も好きだよ?」
「オレの好き、こういうこと」
「っ?!」

 ハンサムな顔が迫ってきて、唇に柔らかいものが触れた。これって……キス……?

「ディールく、ん」
「オレにさわられるの、いや?」

 ほっぺたを大きな手が覆った。その温もりがすごく優しく感じて、僕は思わずその手にほっぺたを擦り付けてしまった。

「てんが……」
「嫌じゃ、ない……」
「てんがっ!!」
「ん、んむっ」
今度は貪るようにキスされた。僕は当然キスなんかしたことないし、口の中を舐めまわされて舌を吸われて、いつ息をしたらいいのかもわからない……
でも、すごく、幸せな気分だ……僕、ディール君のこと、そういう意味で好きだったんだな)

「ん、まっ、て。いき、できなっ」
「いき、鼻でする。だいじょうぶ」
「大丈夫じゃ、ないよぉ」
「キスはきらい……?」
「——好き。でも、初めてだもん……」
「っ!? てんが、初めて?!」

 僕は恥ずかしくなって顔を両手で覆った。

「日本人は、そんなにキスしないもん……だから、んむっ?! ん~~!」

 また息継ぎできないほどのキスをされて、僕はクラクラしてた。

「てんが、オレのコイビト、なってほしい」
「恋人……? でも、僕は地味で平凡で、相応しくないよ」
「それを決めるの、てんが違う。オレ、誰よりも好き」
「僕も、好き……」

 僕だって、好きな人がいたって良いよね……抱きしめ返すと、ディール君に強く抱きしめられた。
 そして、手がシャツの内側に滑り込んできて、僕の体を撫で回した。くすぐったいような、でも気持ちいいような不思議な感じだ。
 人の温もりって、本当に気持ちいいんだな……

「んっ!」

 乳首をくりくりされて、僕は思わず声が出てしまった。口を押さえようとしたのに、その手を掴まれて抑えられない。

「んあっ、や、あ! 声、出ちゃう……」
「可愛い声、聞きたい。ツンってしてきたよ?」
「——いわないで」
「いうよ。可愛いから、たくさんいう」
「てんがをオレのにしたい」
「それって」

 男同士はお尻を使う。それくらい僕も知ってる。でもでも。えっと、やっぱり、僕が挿れられる方、だよねぇ? 
さっきから足にあたってるのって、もしかして? あの、おっきくない?

「はいるかなぁ……」
「いやがらないの、嬉しい。優しくする」

 えっ? そういえば、嫌なんて全然思わなかった! ディール君は完全に挿れる気満々だねっ?! でも、こんなに嬉しそうにされたら……悪い気はしないや。

「あの、不束者ですが、よろしくお願いします」
「うつつかもの?」
「あ、あのね、今のはさ。えっと、初めてだから、あの」

 難しい言葉はわからないんだった!! 僕がどう説明しようかもじもじしていると、ガバッと体を起こした。

「オレ達、結婚する!!」
「へ?」
「オレ、てんがの初めてもらう。責任とる」
「責任なんて必要ないよ……あの、僕もしたいって、思ってるから」
「嬉しい! ちょっと、クリーム取ってくる!!」

 クリーム? あ、お尻に使うんだ?! ディール君が探しに行っている間に、僕はトイレを借りた。ささやかだけどウォシュレットでキレイにしようと思ったんだ。
怖いはずだけど、僕のちんちんはちょっと勃ってる……なんで? さっきからなんとなく体がうずうずはしてたけど……自分がこんなにエッチだなんて知らなかったよ~! 恥ずかしいっ! 
 そっとトイレから出ると、ディール君がどでかいチューブを握りしめていた。

「オレの部屋、きて」
「ん」

差し出された手を握り、引っ張られるようディール君の部屋へ連れて行かれる。めちゃくちゃ大きいベッドだ!!

「てんが、もしかして……ここ、勃ってる?」
「あっ……」

 思わず股間を抑えたら、その手を外されてディール君の股間に触らされた。

「あ、ディール君も」
「そう。オレ達同じ。嬉しい、ね?」
「うん……嬉し、んんっ」

 抱き寄せられたと思ったら、また激しいキスをされて、僕は力が抜けてしまった。

「てんが、可愛い、好き」
「僕も好き……」

 どちらからともなく服を脱がせあってベッドに倒れ込んだ。お尻がムズムズする……なんでだろう?

「ここ、キレイ」

 ちゅっと胸の尖りにキスされて、それだけの刺激に体がピクンと跳ねた。

「かんじた?」
「ご、ごめん……初めてなのに、僕、変だよぉ」
「嬉しい。オレにかんじてる、証拠」
「ふぁ、あ、あ」

 乳首を舌で転がしながら、大きな手が僕の全身をくまなく撫でていく……隠せない声が漏れてしまう。
 そして、ディール君がチューブからクリームを出して、僕の恥ずかしいことろに塗り指先がつぷりと入ってきた。

「ん、んぁ、はぁ」
「痛くない?」
「平気……」

 うずうずしていたところを、指がこすこすと擦ってくれるのが堪らなく気持ちよかった。どうして?

「んぁっ!」

 中の一点を擦られて、まるで電流が流れたように感じた。

「ここ? てんがのいいところ、見つけたよ」
「あっ、ダメっ! 変に、な、ああっ!」
「可愛い。腰、揺れてる」
「いっちゃ、やらぁ~! や、イクッ!!」

 中をコリコリと擦られて、あっけなく僕はイッてしまった……うそ……

「ディール、君……ごめ……僕だけ」
「ううん。嬉しい。すごく嬉しい。オレも、いい?」
「うん」

 そう言われてディール君のちんちんを改めて見ると、マグナムとかロケットとか、そんな言葉が浮かんだ。でも、不思議なんだけど、僕の中にはいるって思って怖くなかった。

「足、開いて」

 言われるがままに足を開いて、足を肩に担がれた。ゆっくりと先っぽが僕の中に入ってくる……圧迫感はすごいのに、痛くはなかった。

「大丈夫?」
「ん。だいじょ、ぶ……ああ~~!!」

 ずぶんと全部入って、パンッと肌がぶつかる音がした。

「てんが、イイッ! すごいよ、てんがっ!」
「あっ! あっ!!」

 バチュバチュと水音と肌がぶつかる音が続いて、僕は中に熱いモノを流された、と知った瞬間真っ白になっていった。
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