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15.突然ですが、アポ無し来訪者の応対を求められました
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「くそぅ、その現場に居合わせられなかった自分が悔しい! あのバカチン王子――あ、もう王子じゃないのか。ならただのバカイドルに、わしもいっぱい悪口言ってやりたかったなー!」
「でも冷たい檻の中で一生過ごすのでしょう? しかも去勢施術までされて。だったらひとまずはそれで溜飲を下げましょうよあなた。もう二度と会うこともないのだし」
昨日王宮で起きた一件を両親にも報告すると、二人は諸手を挙げて喜びを示した。
私だってもうあの男に頭を悩ませる必要が完全になくなったことは素直に嬉しい。
最後に言いたいこともはっきりと言えたから、気持ちはスッキリとしている。
でもあんな酷い男だったとはいえ、一応は血の繋がった子である彼を罰することはきっと国王様と王妃様も断腸の思いだったはずだ。
そのことだけは、少なからず心残りではある。
ただ、それでもやはり私はバイドルを許すことはできそうにない。
だって、メリーヌタを辱めようとしたから。
今現在彼女は王宮で静養している。バイドルが連行されたあと、すぐさま医務室で治療を受けたものの、もしかしたら顔に跡が残るかもしれないと侍医が話していた。
本当なら付き添って彼女を一晩中慰めてあげたかったが本人の口から帰宅を進められ、仕方なく私も一度帰ることになり、今に至る。
「さあイーリス、バイドルのざまあみろな結末を祝して盛大にパーッとやろうじゃないか! わしお得意の裸踊り見せちゃうぞッ!」
「悪いけどお父様そんな気分じゃありませんの。あと裸踊りはみっともないからやめてくださいと前に言いましたよね?」
「はい! ごめんなさいイーリス!」
「あらあら、一家の長なのに娘に土下座する父親だなんて威厳がないわぁ」
二人に話も終わったし、メリーヌタのところにお見舞いに行こう。
そうと決まれば準備が必要ね……。
「イーリスお嬢様どこにおられますか――ああ、ここにおられましたか」
「あらアンナ、ちょうどいいところに。ただちに出かける準備を手伝ってほしいの。それから侍女の貴方も私に同伴してちょうだい」
「申しわけございません。その前にイーリス様にお客様が訪ねて来られましたので、そちらの方をご優先なさってください」
「私にお客? もう、こんな時にどこの誰なの」
「それが、イヴフ公爵と名乗っておいででして、至急イーリス様にひと目ご挨拶をと申されたので応接室にてお待ちいただいております」
「うむ、それならば家長としてわしもイーリスと同席しなければならぬな。公爵がわざわざ我が家に立ち寄ってくれたのだからな」
「いえ旦那様、イヴフ公爵はまず最初にイーリス様にだけお会いしたいとのことです」
「なにぃーっ⁉」
なぜイヴフ公爵が侯爵のお父様ではなく私の方をご指名なのかは分からないが、さすがに相手が相手なので無視するわけにもいかない。
「では行ってまいりますお父様、お母様」
「いいかイーリス、くれぐれも公爵に失礼のないようにな!」
「もう、あなたじゃないんですから、粗相なんてしませんよ」
いいえお母様、用が済み次第すみやかに先方にお帰りいただく所存です。もちろん、そのようなこと口にするつもりはありませんが。
急ぎ足で私はイヴフ公爵が待つという応接室に向かった。
「でも冷たい檻の中で一生過ごすのでしょう? しかも去勢施術までされて。だったらひとまずはそれで溜飲を下げましょうよあなた。もう二度と会うこともないのだし」
昨日王宮で起きた一件を両親にも報告すると、二人は諸手を挙げて喜びを示した。
私だってもうあの男に頭を悩ませる必要が完全になくなったことは素直に嬉しい。
最後に言いたいこともはっきりと言えたから、気持ちはスッキリとしている。
でもあんな酷い男だったとはいえ、一応は血の繋がった子である彼を罰することはきっと国王様と王妃様も断腸の思いだったはずだ。
そのことだけは、少なからず心残りではある。
ただ、それでもやはり私はバイドルを許すことはできそうにない。
だって、メリーヌタを辱めようとしたから。
今現在彼女は王宮で静養している。バイドルが連行されたあと、すぐさま医務室で治療を受けたものの、もしかしたら顔に跡が残るかもしれないと侍医が話していた。
本当なら付き添って彼女を一晩中慰めてあげたかったが本人の口から帰宅を進められ、仕方なく私も一度帰ることになり、今に至る。
「さあイーリス、バイドルのざまあみろな結末を祝して盛大にパーッとやろうじゃないか! わしお得意の裸踊り見せちゃうぞッ!」
「悪いけどお父様そんな気分じゃありませんの。あと裸踊りはみっともないからやめてくださいと前に言いましたよね?」
「はい! ごめんなさいイーリス!」
「あらあら、一家の長なのに娘に土下座する父親だなんて威厳がないわぁ」
二人に話も終わったし、メリーヌタのところにお見舞いに行こう。
そうと決まれば準備が必要ね……。
「イーリスお嬢様どこにおられますか――ああ、ここにおられましたか」
「あらアンナ、ちょうどいいところに。ただちに出かける準備を手伝ってほしいの。それから侍女の貴方も私に同伴してちょうだい」
「申しわけございません。その前にイーリス様にお客様が訪ねて来られましたので、そちらの方をご優先なさってください」
「私にお客? もう、こんな時にどこの誰なの」
「それが、イヴフ公爵と名乗っておいででして、至急イーリス様にひと目ご挨拶をと申されたので応接室にてお待ちいただいております」
「うむ、それならば家長としてわしもイーリスと同席しなければならぬな。公爵がわざわざ我が家に立ち寄ってくれたのだからな」
「いえ旦那様、イヴフ公爵はまず最初にイーリス様にだけお会いしたいとのことです」
「なにぃーっ⁉」
なぜイヴフ公爵が侯爵のお父様ではなく私の方をご指名なのかは分からないが、さすがに相手が相手なので無視するわけにもいかない。
「では行ってまいりますお父様、お母様」
「いいかイーリス、くれぐれも公爵に失礼のないようにな!」
「もう、あなたじゃないんですから、粗相なんてしませんよ」
いいえお母様、用が済み次第すみやかに先方にお帰りいただく所存です。もちろん、そのようなこと口にするつもりはありませんが。
急ぎ足で私はイヴフ公爵が待つという応接室に向かった。
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