71 / 78
トージロー
必勝法
しおりを挟む
「闇の翼!!狼達の饗宴!!蝙蝠の嵐!!」
広がる漆黒の翼は昼間の太陽を覆い、周囲をまるで夜かのように暗闇へと閉ざす。
それはその周囲を丸ごと、影にしてしまう事を意味していた。
その影を操り、そこから無数の腕を生み出したドラクロワは、それで目の前のトージローへと襲い掛かる。
そして彼の本当の腕は二対の狼へと変わり、これも巨大な顎を剝き出してトージローへと襲い掛かっていた。
さらにドラクロワの下半身は無数の蝙蝠へと変化し、それは竜巻のような姿となってトージローの身体を切り裂こうとする。
「ふははははっ!!どうだ、流石の貴様もこれほどの同時攻撃の前には為す術がなかろう!!!」
それは絶対に回避不可能な、同時攻撃であった。
それを繰り出しては勝利を確信した笑いを響かせるドラクロワは、それを避ける術などないと断言する。
そしてそれは、間違いではなかった。
「ほぁ?もう夜かいのぅ?最近は日が落ちるのが早いのぉ・・・」
回避不可能な同時攻撃に、トージローはそれを為す術なく食らっていた。
そしてそれを全て食らっている真っ最中の彼は、そんな事を気にも留めず、突然暗くなった辺りの様子を訝しんでは、のんびりと首を捻っていた。
「何故だぁぁぁ!!?何故効かない!!?どうしてそう平気な顔していられるのだぁぁぁ!!!?」
激しい攻撃の嵐に晒されながらも、まるで穏やかな日だまりに佇んでいるようにのんびりとしているトージローの姿に、ドラクロワは頭を抱え叫んでいる。
その目は血走り、頭を掻き毟った彼の指先からは抉れ取られた頭皮がぽろぽろと零れてしまっていた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ふふ、ふふふ、はははははっ!!流石はあの男が召喚した、異なる世界の勇者といった所か!!この程度の攻撃にやられてしまっては、逆にこっちが困ってしまうところだったぞ!!」
激しい気の動転に呼吸を乱しているドラクロワは、それを整えると今度は顔を押さえて笑い出してしまっていた。
そして彼は相手の実力を褒める事によって、自らの攻撃が失敗ではなかったと宣言していた。
「しかし!その態度は何なのだ!!碌に得物すら抜かないとは、それで本当に私に戦う気があるといえるのか!?失礼ではないか!!」
そして顔を覆っていた手をトージローへと伸ばしたドラクロワは、彼がその腰に下げた得物すら抜いていない事を失礼だと憤る。
それは確かに尤もな指摘であったが、彼は知らなかったのだ、それが彼にとってどんなに危険な事を意味するのかを。
「おぉ、これか?何じゃ、これが見たかったのか。ええぞええぞ、どれ・・・ちっと、わしの恰好いいところでも見せてやるかのぅ」
ドラクロワの言葉に、自らの腰に差した剣を手に取ったトージローは、それを嬉しそうに振りかぶって見せている。
「ふんっ、ようやく戦う気になったか!いいだろう、これまでこちらが一方的に攻撃してきたのだ、一度そちらに譲って―――」
ようやく剣を取ったトージローに、ドラクロワはこれでようやくまともな戦いが出来ると鼻を鳴らしている。
そして彼はこれまで一方的にこちらが攻撃をしてきたのだからと、腕を伸ばしてはトージローにその機会を譲ろうとしていた。
その指先を、何かが掠めて通り過ぎていく。
「何だ?何が・・・ひっ!?」
余りの一瞬の事で何が起こったか分からないドラクロワに目に映ったのは、自らの欠けた指先だけ。
そしてそれがあった場所に出来た巨大な亀裂を辿った彼は、それがどこまでも続いているのを目にしては引き攣った悲鳴を上げていた。
「ふぉ、ふぉ、ふぉ!何だか楽しくなってきたのぅ!まだまだいくぞい!ほれほれ!!」
「ちょ、ちょっと待て!?何なのだ、その力は!!?そんな力、聞いたことも・・・まさか彼女の言っていたのは貴様の・・・うおおおぉぉぉ!!?」
身体を動かすことで少し楽しくなってきたのか、トージローはノリノリの様子で再び剣を振るう。
それをドラクロワは慌てて止めようとするが、それが間に合う訳もなかった。
「お、おい・・・何か凄くないか、あれ?もしかして、ここに集まってきてるゾンビ共を狙ってんのか?ほら、今も!お前も見たろ!?」
「あ、あぁ凄ぇ・・・俺、あんなの見たことねぇぞ」
「そ、そうだよな?俺、デリックさんが戦ってるのを間近で見たことがあるけど・・・それと比べったって、次元が違うぞありゃ」
トージローが次々と繰り出す攻撃に、ドラクロワは悲鳴を上げながらただただ必死に避けることしか出来ない。
その情けない姿と、トージローのとんでもない力を目撃した野次馬達は、口々にそれへの驚きを口にしていた。
しかもその攻撃は狙ってかどうかは分からないが、この広場へと集まってきていたドラクロワに支配された住民達を蹴散らしており、それにより彼れらはそれらの脅威から解放されたようだった。
「ふふん、どうよ!これが私の勇者、トージローの実力よ!」
そんな野次馬達の反応に、カレンは胸を張っては誇らしそうにしている。
トージローは今まで何度もその圧倒的な力を見せていたが、それはあくまでもごく限られた人間の前だけであった。
それがこうして、初めて衆目に晒されたのだ。
その檜舞台の姿に、カレンは腰に手を当てては、嬉しそうに顔を傾かせていた。
「これはもう勝ったも同然ね!やっちゃいなさい、トージロー!!」
腕を組み、勝利を確信するカレンは、このまま止めを刺してしまえと号令を下す。
その余裕の表情は、もはやここから逆転することなど微塵も考えていない態度であった。
「や、止めてくれ!!もういい、もうたくさんだ!!」
その号令に従うように、トージローはドラクロワに猛攻を加えている。
それを何とか避け続けていたドラクロワもやがて限界を迎え、彼は地面へと蹲ると手を伸ばしては必死に止めてくれるように懇願していた。
「ふんっ、そんなのが通用するわけ―――」
「何じゃ、もうええのか?」
「ちょ!?嘘でしょ!?何やってんのよ!!?」
そんなドラクロワの言葉に、そんなものが通るわけがないと高を括るカレンはしかし、それにあっさりと手にした剣を捨てたトージローに驚きの声を上げている。
「トージロー、駄目だってば!ほら、すぐにそれを拾って!!そいつをやっつけるの!!」
「はぁ、腹が減ったのぅ。飯はまだかいのぅ・・・」
「あぁ、もう!!こんな時にぃぃぃ!!!」
トージローの突然の行動に、カレンは必死に剣を拾うように急かしている。
しかし彼はそんな声は聞こえもしないと明後日の方へと顔を向けると、お腹を押さえてはいつものセリフを呟いていた。
その言葉に、カレンは頭を抱えて叫んでいる。
「ふふふ、はははは、はーっはっはっは!!!そうか、そういう事だったのか!!」
そのトージローとカレンの姿に、地面に蹲っていたドラクロワは突然笑いだすと、何かに気がついた様子を見せていた。
「・・・やはりな」
そして彼は立ち上がり、ぼんやりと佇むトージローの横を慎重に通り過ぎていく。
少し腕を振るえば届く距離を通り過ぎるドラクロワにも、トージローは反応することなくそれを素通りさせてしまう。
そのトージローの反応に、ドラクロワは自らの考えが正しかったのだと、ニヤリと笑って見せていた。
「分かったぞ、この男の攻略法が!!」
そしてトージローを通り過ぎ、カレン達の前へと進み出たドラクロワは、彼らに指を突きつけるとトージローの倒し方を見つけたと叫んでいた。
「な、何よそれ!あんたなんかに、トージローが倒せる訳ないでしょ!!」
「そうですわ!トージロー様は、無敵です!!」
「そうだそうだ!!」
「・・・完全無敵」
その言葉に、カレンを筆頭としたトージローの支持者達が反論する。
彼らはトージローの圧倒的な力を知っており、それが倒されるなど想像することも出来ないと口にしていた。
「ちっちっちっ・・・誰がこの男を倒すといった?そんな事をする必要などないのだ!!何故なら、この男は私に敵意など抱いていないのだからな!!」
カレン達の反論に、ドラクロワは唇の前で指を振ってはそれは違うと指摘する。
そして両手を広げ、その背中のマント翻した彼は宣言していた。
そもそも、トージローと戦う必要などないのだと。
「・・・あ」
それを指摘されたカレンは言葉失い、その口をあんぐりと開けている。
それはそれが彼女にも、全く反論出来ない事実であったからだ。
広がる漆黒の翼は昼間の太陽を覆い、周囲をまるで夜かのように暗闇へと閉ざす。
それはその周囲を丸ごと、影にしてしまう事を意味していた。
その影を操り、そこから無数の腕を生み出したドラクロワは、それで目の前のトージローへと襲い掛かる。
そして彼の本当の腕は二対の狼へと変わり、これも巨大な顎を剝き出してトージローへと襲い掛かっていた。
さらにドラクロワの下半身は無数の蝙蝠へと変化し、それは竜巻のような姿となってトージローの身体を切り裂こうとする。
「ふははははっ!!どうだ、流石の貴様もこれほどの同時攻撃の前には為す術がなかろう!!!」
それは絶対に回避不可能な、同時攻撃であった。
それを繰り出しては勝利を確信した笑いを響かせるドラクロワは、それを避ける術などないと断言する。
そしてそれは、間違いではなかった。
「ほぁ?もう夜かいのぅ?最近は日が落ちるのが早いのぉ・・・」
回避不可能な同時攻撃に、トージローはそれを為す術なく食らっていた。
そしてそれを全て食らっている真っ最中の彼は、そんな事を気にも留めず、突然暗くなった辺りの様子を訝しんでは、のんびりと首を捻っていた。
「何故だぁぁぁ!!?何故効かない!!?どうしてそう平気な顔していられるのだぁぁぁ!!!?」
激しい攻撃の嵐に晒されながらも、まるで穏やかな日だまりに佇んでいるようにのんびりとしているトージローの姿に、ドラクロワは頭を抱え叫んでいる。
その目は血走り、頭を掻き毟った彼の指先からは抉れ取られた頭皮がぽろぽろと零れてしまっていた。
「はぁ、はぁ、はぁ・・・ふふ、ふふふ、はははははっ!!流石はあの男が召喚した、異なる世界の勇者といった所か!!この程度の攻撃にやられてしまっては、逆にこっちが困ってしまうところだったぞ!!」
激しい気の動転に呼吸を乱しているドラクロワは、それを整えると今度は顔を押さえて笑い出してしまっていた。
そして彼は相手の実力を褒める事によって、自らの攻撃が失敗ではなかったと宣言していた。
「しかし!その態度は何なのだ!!碌に得物すら抜かないとは、それで本当に私に戦う気があるといえるのか!?失礼ではないか!!」
そして顔を覆っていた手をトージローへと伸ばしたドラクロワは、彼がその腰に下げた得物すら抜いていない事を失礼だと憤る。
それは確かに尤もな指摘であったが、彼は知らなかったのだ、それが彼にとってどんなに危険な事を意味するのかを。
「おぉ、これか?何じゃ、これが見たかったのか。ええぞええぞ、どれ・・・ちっと、わしの恰好いいところでも見せてやるかのぅ」
ドラクロワの言葉に、自らの腰に差した剣を手に取ったトージローは、それを嬉しそうに振りかぶって見せている。
「ふんっ、ようやく戦う気になったか!いいだろう、これまでこちらが一方的に攻撃してきたのだ、一度そちらに譲って―――」
ようやく剣を取ったトージローに、ドラクロワはこれでようやくまともな戦いが出来ると鼻を鳴らしている。
そして彼はこれまで一方的にこちらが攻撃をしてきたのだからと、腕を伸ばしてはトージローにその機会を譲ろうとしていた。
その指先を、何かが掠めて通り過ぎていく。
「何だ?何が・・・ひっ!?」
余りの一瞬の事で何が起こったか分からないドラクロワに目に映ったのは、自らの欠けた指先だけ。
そしてそれがあった場所に出来た巨大な亀裂を辿った彼は、それがどこまでも続いているのを目にしては引き攣った悲鳴を上げていた。
「ふぉ、ふぉ、ふぉ!何だか楽しくなってきたのぅ!まだまだいくぞい!ほれほれ!!」
「ちょ、ちょっと待て!?何なのだ、その力は!!?そんな力、聞いたことも・・・まさか彼女の言っていたのは貴様の・・・うおおおぉぉぉ!!?」
身体を動かすことで少し楽しくなってきたのか、トージローはノリノリの様子で再び剣を振るう。
それをドラクロワは慌てて止めようとするが、それが間に合う訳もなかった。
「お、おい・・・何か凄くないか、あれ?もしかして、ここに集まってきてるゾンビ共を狙ってんのか?ほら、今も!お前も見たろ!?」
「あ、あぁ凄ぇ・・・俺、あんなの見たことねぇぞ」
「そ、そうだよな?俺、デリックさんが戦ってるのを間近で見たことがあるけど・・・それと比べったって、次元が違うぞありゃ」
トージローが次々と繰り出す攻撃に、ドラクロワは悲鳴を上げながらただただ必死に避けることしか出来ない。
その情けない姿と、トージローのとんでもない力を目撃した野次馬達は、口々にそれへの驚きを口にしていた。
しかもその攻撃は狙ってかどうかは分からないが、この広場へと集まってきていたドラクロワに支配された住民達を蹴散らしており、それにより彼れらはそれらの脅威から解放されたようだった。
「ふふん、どうよ!これが私の勇者、トージローの実力よ!」
そんな野次馬達の反応に、カレンは胸を張っては誇らしそうにしている。
トージローは今まで何度もその圧倒的な力を見せていたが、それはあくまでもごく限られた人間の前だけであった。
それがこうして、初めて衆目に晒されたのだ。
その檜舞台の姿に、カレンは腰に手を当てては、嬉しそうに顔を傾かせていた。
「これはもう勝ったも同然ね!やっちゃいなさい、トージロー!!」
腕を組み、勝利を確信するカレンは、このまま止めを刺してしまえと号令を下す。
その余裕の表情は、もはやここから逆転することなど微塵も考えていない態度であった。
「や、止めてくれ!!もういい、もうたくさんだ!!」
その号令に従うように、トージローはドラクロワに猛攻を加えている。
それを何とか避け続けていたドラクロワもやがて限界を迎え、彼は地面へと蹲ると手を伸ばしては必死に止めてくれるように懇願していた。
「ふんっ、そんなのが通用するわけ―――」
「何じゃ、もうええのか?」
「ちょ!?嘘でしょ!?何やってんのよ!!?」
そんなドラクロワの言葉に、そんなものが通るわけがないと高を括るカレンはしかし、それにあっさりと手にした剣を捨てたトージローに驚きの声を上げている。
「トージロー、駄目だってば!ほら、すぐにそれを拾って!!そいつをやっつけるの!!」
「はぁ、腹が減ったのぅ。飯はまだかいのぅ・・・」
「あぁ、もう!!こんな時にぃぃぃ!!!」
トージローの突然の行動に、カレンは必死に剣を拾うように急かしている。
しかし彼はそんな声は聞こえもしないと明後日の方へと顔を向けると、お腹を押さえてはいつものセリフを呟いていた。
その言葉に、カレンは頭を抱えて叫んでいる。
「ふふふ、はははは、はーっはっはっは!!!そうか、そういう事だったのか!!」
そのトージローとカレンの姿に、地面に蹲っていたドラクロワは突然笑いだすと、何かに気がついた様子を見せていた。
「・・・やはりな」
そして彼は立ち上がり、ぼんやりと佇むトージローの横を慎重に通り過ぎていく。
少し腕を振るえば届く距離を通り過ぎるドラクロワにも、トージローは反応することなくそれを素通りさせてしまう。
そのトージローの反応に、ドラクロワは自らの考えが正しかったのだと、ニヤリと笑って見せていた。
「分かったぞ、この男の攻略法が!!」
そしてトージローを通り過ぎ、カレン達の前へと進み出たドラクロワは、彼らに指を突きつけるとトージローの倒し方を見つけたと叫んでいた。
「な、何よそれ!あんたなんかに、トージローが倒せる訳ないでしょ!!」
「そうですわ!トージロー様は、無敵です!!」
「そうだそうだ!!」
「・・・完全無敵」
その言葉に、カレンを筆頭としたトージローの支持者達が反論する。
彼らはトージローの圧倒的な力を知っており、それが倒されるなど想像することも出来ないと口にしていた。
「ちっちっちっ・・・誰がこの男を倒すといった?そんな事をする必要などないのだ!!何故なら、この男は私に敵意など抱いていないのだからな!!」
カレン達の反論に、ドラクロワは唇の前で指を振ってはそれは違うと指摘する。
そして両手を広げ、その背中のマント翻した彼は宣言していた。
そもそも、トージローと戦う必要などないのだと。
「・・・あ」
それを指摘されたカレンは言葉失い、その口をあんぐりと開けている。
それはそれが彼女にも、全く反論出来ない事実であったからだ。
0
あなたにおすすめの小説
第5皇子に転生した俺は前世の医学と知識や魔法を使い世界を変える。
黒ハット
ファンタジー
前世は予防医学の専門の医者が飛行機事故で結婚したばかりの妻と亡くなり異世界の帝国の皇帝の5番目の子供に転生する。子供の生存率50%という文明の遅れた世界に転生した主人公が前世の知識と魔法を使い乱世の世界を戦いながら前世の奥さんと巡り合い世界を変えて行く。
「魔法を使わない魔術師を切り捨てた国は、取り返しのつかない後悔をする
藤原遊
ファンタジー
魔法を使わない魔術師は、役に立たない。
そう判断した王国は、彼女を「不要」と切り捨てた。
派手な魔法も、奇跡も起こさない。
彼女がしていたのは、魔力の流れを整え、結界を維持し、
魔法事故が起きないよう“何も起こらない状態”を保つことだけだった。
代わりはいくらでもいる。
そう思われていた仕事は、彼女がいなくなった途端に破綻する。
魔法は暴走し、結界は歪み、
国は自分たちが何に守られていたのかを知る。
これは、
魔法を使わなかった魔術師が、
最後まで何もせずに証明した話。
※主人公は一切振り返りません。
断罪まであと10分、私は処刑台の上で「ライブ配信」を開始した〜前世インフルエンサーの悪役令嬢、支持率100%でクズ王子を逆処刑する〜
深渡 ケイ
ファンタジー
断罪まで、あと10分。
処刑台の上で跪く悪役令嬢スカーレットは、笑っていた。
なぜなら彼女は――
前世で“トップインフルエンサー”だったから。
処刑の瞬間、彼女が起動したのは禁忌の精霊石。
空に展開された巨大モニターが、全世界同時ライブ配信を開始する。
タイトルは――
『断罪なう』。
王子の不貞、聖女の偽善、王家の腐敗。
すべてを“証拠付き・リアルタイム”で暴露する配信に、
国民の「いいね(=精霊力)」が集まり始める。
そして宣言される、前代未聞のルール。
支持率が上がるほど、処刑は不可能になる。
処刑台は舞台へ。
断罪はエンタメへ。
悪役令嬢は、世界をひっくり返す配信者となった。
これは、
処刑されるはずだった悪役令嬢が、
“ライブ配信”で王子と王国を公開処刑する物語。
支持率100%の先に待つのは、復讐か、革命か、
それとも――自由か。
攻撃魔法を使えないヒーラーの俺が、回復魔法で最強でした。 -俺は何度でも救うとそう決めた-【[完]】
水無月いい人(minazuki)
ファンタジー
【HOTランキング一位獲得作品】
【一次選考通過作品】
---
とある剣と魔法の世界で、
ある男女の間に赤ん坊が生まれた。
名をアスフィ・シーネット。
才能が無ければ魔法が使えない、そんな世界で彼は運良く魔法の才能を持って産まれた。
だが、使用できるのは攻撃魔法ではなく回復魔法のみだった。
攻撃魔法を一切使えない彼は、冒険者達からも距離を置かれていた。
彼は誓う、俺は回復魔法で最強になると。
---------
もし気に入っていただけたら、ブクマや評価、感想をいただけると大変励みになります!
#ヒラ俺
この度ついに完結しました。
1年以上書き続けた作品です。
途中迷走してました……。
今までありがとうございました!
---
追記:2025/09/20
再編、あるいは続編を書くか迷ってます。
もし気になる方は、
コメント頂けるとするかもしれないです。
辺境貴族ののんびり三男は魔道具作って自由に暮らします
雪月夜狐
ファンタジー
書籍化決定しました!
(書籍化にあわせて、タイトルが変更になりました。旧題は『辺境伯家ののんびり発明家 ~異世界でマイペースに魔道具開発を楽しむ日々~』です)
壮年まで生きた前世の記憶を持ちながら、気がつくと辺境伯家の三男坊として5歳の姿で異世界に転生していたエルヴィン。彼はもともと物作りが大好きな性格で、前世の知識とこの世界の魔道具技術を組み合わせて、次々とユニークな発明を生み出していく。
辺境の地で、家族や使用人たちに役立つ便利な道具や、妹のための可愛いおもちゃ、さらには人々の生活を豊かにする新しい魔道具を作り上げていくエルヴィン。やがてその才能は周囲の人々にも認められ、彼は王都や商会での取引を通じて新しい人々と出会い、仲間とともに成長していく。
しかし、彼の心にはただの「発明家」以上の夢があった。この世界で、誰も見たことがないような道具を作り、貴族としての責任を果たしながら、人々に笑顔と便利さを届けたい——そんな野望が、彼を新たな冒険へと誘う。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
無能烙印押された貧乏準男爵家三男は、『握手スキル』で成り上がる!~外れスキル?握手スキルこそ、最強のスキルなんです!
飼猫タマ
ファンタジー
貧乏準男爵家の三男トト・カスタネット(妾の子)は、13歳の誕生日に貴族では有り得ない『握手』スキルという、握手すると人の名前が解るだけの、全く使えないスキルを女神様から授かる。
貴族は、攻撃的なスキルを授かるものという頭が固い厳格な父親からは、それ以来、実の息子とは扱われず、自分の本当の母親ではない本妻からは、嫌がらせの井戸掘りばかりさせられる毎日。
だが、しかし、『握手』スキルには、有り得ない秘密があったのだ。
なんと、ただ、人と握手するだけで、付随スキルが無限にゲットできちゃう。
その付随スキルにより、今までトト・カスタネットの事を、無能と見下してた奴らを無意識下にザマーしまくる痛快物語。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる