168 / 308
勇者がダンジョンにやってくる!
リタはそのダンジョンに興味がある 3
しおりを挟む
「いや急過ぎるだろ・・・いくら近いからって、準備とか色々―――」
「ねぇねぇ、お兄さんお兄さん。そのダンジョンがここから近いって本当?」
エルトンの安易な考えに、ケネスは呆れたように苦言を呈そうとしていた。
しかしその言葉はその際後を言い終わる前に、彼らが座っているテーブルの下から顔を出してきた少女によって遮られてしまっていた。
「あぁ?そりゃ近いが・・・あんた、誰だよ?」
「ボク?ボクはリタだよ。それよりボクもそのダンジョンに行ってみたいんだ、詳しい場所教えてよ!」
テーブルの縁に顔を乗せては、上目遣いでこちらにダンジョンについて尋ねてくる少女に、ケネスは戸惑った様子をみせている。
突然話しかけてきた少女に戸惑った様子の彼にもその少女、リタは気にした様子もみせずに堂々と名乗っていた。
自己紹介もそこそこにダンジョンの事を聞いてくるその少女の姿に、ケネスはそれを声高に話していたエルトンに向かって視線を向けている。
それはこんな事になったのはお前にせいだと、その責任を問うものであった。
「お前さぁ・・・お前があんなこと話すから、こんな子までその気になっちまったじゃないか?どうすんだよ、これ?」
「俺のせいかよ!?大体さっきの話なんて、俺だって噂で聞いただけだっての!」
テーブルの下に隠れるリタに、その全身は窺う事は出来ない。
それでもその幼い表情を目にするだけで、彼女がまだ子供といってもいい年齢である事は十分に伝わっていた。
そんな子供がエルトンの話のせいで、ダンジョンなんていう危ない場所に興味を持ってしまったと、ケネスは彼を糾弾する。
エルトンはそんな言葉に自分の責任じゃないと主張するが、当のリタは彼らのやり取りに不満そうな表情を見せていた。
「ぶー、子ども扱いしないでよー!」
「はははっ、悪い悪い!」
「ふふーん、分かればよろしい!」
自らを子ども扱いする二人の男の態度に、リタは唇を尖らせると子供らしく不満を訴えている。
彼女のその分かりやすい振る舞いに笑顔を覗かせた男達は、軽い調子で彼女に謝罪の言葉を告げていた。
彼らの態度にリタが気分よく反らした胸は、彼らからは見えはしない。
それでもその得意げな表情は、彼らからもよく見えていた。
「これはこれは、失礼致しました。それで、お嬢様はなにがお知りになりたいのでしょうか?」
「あ、そうだった!えっとね、そのダンジョンの場所を教えて欲しいんだ」
機嫌を直したリタの姿に、エルトンは恭しく頭を下げている。
彼の言葉に自らの目的を思いだした彼女は、改めて彼らが話していたダンジョンの場所について尋ねていた。
「ねぇねぇ、お兄さんお兄さん。そのダンジョンがここから近いって本当?」
エルトンの安易な考えに、ケネスは呆れたように苦言を呈そうとしていた。
しかしその言葉はその際後を言い終わる前に、彼らが座っているテーブルの下から顔を出してきた少女によって遮られてしまっていた。
「あぁ?そりゃ近いが・・・あんた、誰だよ?」
「ボク?ボクはリタだよ。それよりボクもそのダンジョンに行ってみたいんだ、詳しい場所教えてよ!」
テーブルの縁に顔を乗せては、上目遣いでこちらにダンジョンについて尋ねてくる少女に、ケネスは戸惑った様子をみせている。
突然話しかけてきた少女に戸惑った様子の彼にもその少女、リタは気にした様子もみせずに堂々と名乗っていた。
自己紹介もそこそこにダンジョンの事を聞いてくるその少女の姿に、ケネスはそれを声高に話していたエルトンに向かって視線を向けている。
それはこんな事になったのはお前にせいだと、その責任を問うものであった。
「お前さぁ・・・お前があんなこと話すから、こんな子までその気になっちまったじゃないか?どうすんだよ、これ?」
「俺のせいかよ!?大体さっきの話なんて、俺だって噂で聞いただけだっての!」
テーブルの下に隠れるリタに、その全身は窺う事は出来ない。
それでもその幼い表情を目にするだけで、彼女がまだ子供といってもいい年齢である事は十分に伝わっていた。
そんな子供がエルトンの話のせいで、ダンジョンなんていう危ない場所に興味を持ってしまったと、ケネスは彼を糾弾する。
エルトンはそんな言葉に自分の責任じゃないと主張するが、当のリタは彼らのやり取りに不満そうな表情を見せていた。
「ぶー、子ども扱いしないでよー!」
「はははっ、悪い悪い!」
「ふふーん、分かればよろしい!」
自らを子ども扱いする二人の男の態度に、リタは唇を尖らせると子供らしく不満を訴えている。
彼女のその分かりやすい振る舞いに笑顔を覗かせた男達は、軽い調子で彼女に謝罪の言葉を告げていた。
彼らの態度にリタが気分よく反らした胸は、彼らからは見えはしない。
それでもその得意げな表情は、彼らからもよく見えていた。
「これはこれは、失礼致しました。それで、お嬢様はなにがお知りになりたいのでしょうか?」
「あ、そうだった!えっとね、そのダンジョンの場所を教えて欲しいんだ」
機嫌を直したリタの姿に、エルトンは恭しく頭を下げている。
彼の言葉に自らの目的を思いだした彼女は、改めて彼らが話していたダンジョンの場所について尋ねていた。
0
あなたにおすすめの小説
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
固有スキルガチャで最底辺からの大逆転だモ~モンスターのスキルを使えるようになった俺のお気楽ダンジョンライフ~
うみ
ファンタジー
恵まれない固有スキルを持って生まれたクラウディオだったが、一人、ダンジョンの一階層で宝箱を漁ることで生計を立てていた。
いつものように一階層を探索していたところ、弱い癖に探索者を続けている彼の態度が気に入らない探索者によって深層に飛ばされてしまう。
モンスターに襲われ絶体絶命のピンチに機転を利かせて切り抜けるも、ただの雑魚モンスター一匹を倒したに過ぎなかった。
そこで、クラウディオは固有スキルを入れ替えるアイテムを手に入れ、大逆転。
モンスターの力を吸収できるようになった彼は深層から無事帰還することができた。
その後、彼と同じように深層に転移した探索者の手助けをしたり、彼を深層に飛ばした探索者にお灸をすえたり、と彼の生活が一変する。
稼いだ金で郊外で隠居生活を送ることを目標に今日もまたダンジョンに挑むクラウディオなのであった。
『箱を開けるモ』
「餌は待てと言ってるだろうに」
とあるイベントでくっついてくることになった生意気なマーモットと共に。
セーブポイント転生 ~寿命が無い石なので千年修行したらレベル上限突破してしまった~
空色蜻蛉
ファンタジー
枢は目覚めるとクリスタルの中で魂だけの状態になっていた。どうやらダンジョンのセーブポイントに転生してしまったらしい。身動きできない状態に悲嘆に暮れた枢だが、やがて開き直ってレベルアップ作業に明け暮れることにした。百年経ち、二百年経ち……やがて国の礎である「聖なるクリスタル」として崇められるまでになる。
もう元の世界に戻れないと腹をくくって自分の国を見守る枢だが、千年経った時、衝撃のどんでん返しが待ち受けていて……。
【お知らせ】6/22 完結しました!
『冒険者をやめて田舎で隠居します 〜気づいたら最強の村になってました〜』
チャチャ
ファンタジー
> 世界には4つの大陸がある。東に魔神族、西に人族、北に獣人とドワーフ、南にエルフと妖精族——種族ごとの国が、それぞれの文化と価値観で生きていた。
その世界で唯一のSSランク冒険者・ジーク。英雄と呼ばれ続けることに疲れた彼は、突如冒険者を引退し、田舎へと姿を消した。
「もう戦いたくない、静かに暮らしたいんだ」
そう願ったはずなのに、彼の周りにはドラゴンやフェンリル、魔神族にエルフ、ドワーフ……あらゆる種族が集まり、最強の村が出来上がっていく!?
のんびりしたいだけの元英雄の周囲が、どんどんカオスになっていく異世界ほのぼの(?)ファンタジー。
ガチャと異世界転生 システムの欠陥を偶然発見し成り上がる!
よっしぃ
ファンタジー
偶然神のガチャシステムに欠陥がある事を発見したノーマルアイテムハンター(最底辺の冒険者)ランナル・エクヴァル・元日本人の転生者。
獲得したノーマルアイテムの売却時に、偶然発見したシステムの欠陥でとんでもない事になり、神に報告をするも再現できず否定され、しかも神が公認でそんな事が本当にあれば不正扱いしないからドンドンしていいと言われ、不正もとい欠陥を利用し最高ランクの装備を取得し成り上がり、無双するお話。
俺は西塔 徳仁(さいとう のりひと)、もうすぐ50過ぎのおっさんだ。
単身赴任で家族と離れ遠くで暮らしている。遠すぎて年に数回しか帰省できない。
ぶっちゃけ時間があるからと、ブラウザゲームをやっていたりする。
大抵ガチャがあるんだよな。
幾つかのゲームをしていたら、そのうちの一つのゲームで何やらハズレガチャを上位のアイテムにアップグレードしてくれるイベントがあって、それぞれ1から5までのランクがあり、それを15本投入すれば一度だけ例えばSRだったらSSRのアイテムに変えてくれるという有り難いイベントがあったっけ。
だが俺は運がなかった。
ゲームの話ではないぞ?
現実で、だ。
疲れて帰ってきた俺は体調が悪く、何とか自身が住んでいる社宅に到着したのだが・・・・俺は倒れたらしい。
そのまま救急搬送されたが、恐らく脳梗塞。
そのまま帰らぬ人となったようだ。
で、気が付けば俺は全く知らない場所にいた。
どうやら異世界だ。
魔物が闊歩する世界。魔法がある世界らしく、15歳になれば男は皆武器を手に魔物と祟罠くてはならないらしい。
しかも戦うにあたり、武器や防具は何故かガチャで手に入れるようだ。なんじゃそりゃ。
10歳の頃から生まれ育った村で魔物と戦う術や解体方法を身に着けたが、15になると村を出て、大きな街に向かった。
そこでダンジョンを知り、同じような境遇の面々とチームを組んでダンジョンで活動する。
5年、底辺から抜け出せないまま過ごしてしまった。
残念ながら日本の知識は持ち合わせていたが役に立たなかった。
そんなある日、変化がやってきた。
疲れていた俺は普段しない事をしてしまったのだ。
その結果、俺は信じられない出来事に遭遇、その後神との恐ろしい交渉を行い、最底辺の生活から脱出し、成り上がってく。
異世界で穴掘ってます!
KeyBow
ファンタジー
修学旅行中のバスにいた筈が、異世界召喚にバスの全員が突如されてしまう。主人公の聡太が得たスキルは穴掘り。外れスキルとされ、屑の外れ者として抹殺されそうになるもしぶとく生き残り、救ってくれた少女と成り上がって行く。不遇といわれるギフトを駆使して日の目を見ようとする物語
レベルアップは異世界がおすすめ!
まったりー
ファンタジー
レベルの上がらない世界にダンジョンが出現し、誰もが装備や技術を鍛えて攻略していました。
そんな中、異世界ではレベルが上がることを記憶で知っていた主人公は、手芸スキルと言う生産スキルで異世界に行ける手段を作り、自分たちだけレベルを上げてダンジョンに挑むお話です。
レベル上限5の解体士 解体しかできない役立たずだったけど5レベルになったら世界が変わりました
カムイイムカ(神威異夢華)
ファンタジー
前世で不慮な事故で死んだ僕、今の名はティル
異世界に転生できたのはいいけど、チートは持っていなかったから大変だった
孤児として孤児院で育った僕は育ての親のシスター、エレステナさんに何かできないかといつも思っていた
そう思っていたある日、いつも働いていた冒険者ギルドの解体室で魔物の解体をしていると、まだ死んでいない魔物が混ざっていた
その魔物を解体して絶命させると5レベルとなり上限に達したんだ。普通の人は上限が99と言われているのに僕は5おかしな話だ。
5レベルになったら世界が変わりました
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる