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5階層のモンスターハウスを攻略し、大量のマグ・・・スカイフィッシュの肉と魔導拳銃をゲットした俺は、階段室に向かって歩いている。
バスタードソードを鞘に収め、右手には魔導拳銃を持って足取りも軽く歩いていた。
早く魔導拳銃のテストをしたい俺は、モンスターが出ないかな~?なんて思いながら歩いていたのだが、不思議な事にこんな時にはモンスターが出て来ないのだ。
地図を見る限り、そろそろ階段室に着いてしまう。
少し気持ちに焦りが見え始めた頃、前方から黒い塊が『ゴッゴッゴッ』と重たい足音を鳴らしながら、こちらに向かって歩いて来る姿が見えた。
俺は歩きながら魔導拳銃を構えて、前方のブラックカウに狙いを定めた。
健全な男子なら少年時代にエアガンで遊んだり、FPSゲームで戦争ごっこをしたりした事があるだろう。
俺もエアガンで遊んだりゲームに興じたりしていたので、何となくだが銃の扱いを知っている。
魔導拳銃の狙いをブラックカウの胴体部分に定めて、俺は引鉄を引いた。
魔導拳銃はガスガン程度の乾いた銃声と、スライドが後退する事によって生じる程良い衝撃を俺の手に残して、ブラックカウに向かって魔力で作られた弾丸を吐き出した。
エアガンやFPSゲームの感覚で射撃をしたのだが、弾速は恐ろしく早く、引鉄を引いたのとほぼ同時にブラックカウに着弾して、着弾音と共にブラックカウの胴体に大きな穴を空けた。
これ、やばい奴だ・・・。
棍やメイス、剣を使って頑張って戦っていたブラックカウを、一発で倒す事が出来た。
しかも胴体に大きな穴まで空ける程の威力で、圧倒的な勝利をしてしまった。
これ絶対やばい奴!絶対外に出せない奴!
元より色々な事情があるので、他の探索者と潜る事は考えていなかったのだが、この魔導拳銃と出会った事で、絶対に他の人とは潜らない!潜れない!と強く思う様になったのだ。
この銃とバスタードソードとスキルがあれば、そこそこの深さまでソロで潜れるだろう。
だから本当に困るまではソロで潜って、困ったら誰かに相談しよう。
そう考えながらブラックカウのドロップ品を収納して、俺は階段室へと向かい無事に階段室に到着した。
今日はここで野営をする事にし、俺は収納からカセットコンロとヤカンと水とカップ麺、そして惣菜パンを取り出して、夕食を取る事にした。
今夜のメニューは世界で一番メジャーなカップ麺の醤油味のBigサイズと、でっかいウインナーが乗っている惣菜パンだ。
沸いたお湯をカップ麺に入れてフタをしてから3分待つ。
この待っている時間がカップ麺を食べる時、一番ワクワクするのは俺だけではないだろう。
そして時間が経ったので、夕食のカップ麺と惣菜パンを美味しく食べ、歯磨きをしてからマットの上に横たわって就寝した。
気持ち良く睡眠に入り、ちょっとピンクな感じの夢を見ていた俺は、ここが最大の山場って時に誰かに揺すられて目が覚めてしまった。
邪魔したのは誰だよ!ってイライラしながら目を開けると、そこには薄汚れた中年男性の顔があり、中年男性の後ろには血だらけになった女性を必死になって介抱する探索者パーティーの姿が見えた。
「休んでるところを起こしてすまない。俺達は銀級青級混合パーティーの[チェリーブロッサム]だ。俺はパーティーのリーダーをやっている、福間って者だ。こんな所で頼んで良い事ではないが、低級回復薬を持っているなら譲って欲しい!見ての通り仲間がモンスターにやられてしまって、このままだと地上までもちそうにない・・・。無理を言っているのは承知しているが、低級回復薬があるならなんとか譲って欲しい!頼む!」
福間と名乗る中年男性は必死になって俺に頼み込んで来た。
俺は寝ていた場所から立ち上がると、負傷した女性の所へ移動した。
ふむ、負傷箇所は左の脇腹で、そこそこ傷は深い様で出血が止まらないの様だ。
俺は福間に向かって大きく頷いてから、腰のポーチにすぐ使える様に入れておいた低級回復薬を、女性を介抱していたもう一人の女性探索者に渡した。
女性探索者は低級回復薬を受け取ると、傷にかけてから負傷した女性の口に流し込んでいた。
俺は治療をしているのが確認出来たので、寝床に戻って座り、チェリーブロッサムの動きを見ていた。
「助かった!本当に助かった!ありがとう!」
チェリーブロッサムの福間は目に涙を浮かべながら何度も礼を言って来た。
なんでも負傷したのは福間の奥さんで、介抱していたのは福間の友人夫妻なんだとか。
「大切な嫁さんを失うところだった。あんたが助けてくれなかったらどんな事になっていたか・・・」
福間はそう言いながら泣き出した。
ダンジョンで負傷したりした事もあったが、運良く手に入れたアイテムやスキルに助けられて、どこかゲーム感覚になっていた自分に気付いた。
ここは人間とモンスターが命のやり取りをする、平和な日本の中で命が最も軽くなる場所・・・、そんな事に気付かせてくれたチェリーブロッサムに感謝だ。
「この階層で回復薬を譲って貰うって事は、相手の命を削るのと同じだ。あんたが命を削ってまで助けてくれた事に報いたい。回復薬はどんな金額を付けられても必ず払う!それだけじゃ気が済まない。俺達に出来る事ならなんでもするから言ってくれ!」
福間は俺にそう言って来たが、お金には困ってないし、何かを求めるにしてもそこまでの関係が構築出来ていない。
ん~迷う。
俺としては、ダンジョンに潜る事の危険性を再認識させてくれた事で、十分報酬を貰ったと思っているのだが、それでは福間達は納得しないだろう。
俺は少し考えてから、福間達に報酬を提示した。
「回復薬の代金は要らないので、なんで奥さんがこんな怪我をしたのか聞かせて貰えますか?今日はそれだけで十分です」
俺がそう言うと福間は、「金ならいくらでも払う!それじゃこちらの気が済まない!」とゴネていたが、復活した福間の奥さんが頭をバチコーンと叩いたの事で正気に戻り、こうなった経緯を話してくれた。
6階層に降りて暫く歩いていたら、6階層に出て来るイカ型のモンスターと遭遇して戦っている時に、イカの吐き出したジェットの様な高圧の水流で奥さんの脇腹が切り裂かれてしまったと。
それからはすぐに撤退し、この階段室まで戻る事が出来たので、応急処置をしようと思っていたが、回復薬は使い果たしてしまっていたので、止血する事しか出来ず、困っている時に一抹の願いを込めて俺に話し掛けたんだと。
それからは俺が知っている流れだった。
復活した奥さんや他のパーティーメンバーからもお礼を言われ、お礼祭りが終わると今度は俺への質問ラッシュが始まった。
若いのにソロでここまで来たのか?とか、ソロでここまで来れるって事は高ランク探索者なのか?とか聞かれたが別に隠す事でもないので、ソロで潜っているそこそこのランクの探索者と、答えておいた。
チェリーブロッサムはここで野営をして体力を回復させると言っていたが、俺は完全に目が覚めてしまったので野営グッズをリュックに押し込んで6階層へと進む事にした。
6階層への階段を降りる前に福間に声を掛けて、低級回復薬をもう一本渡しておいた。
ここから上に戻るまで、回復薬無しは少々酷だと思ったからだ。
最初は「受け取れねー!」と言っていたが、「まだ先は長いから必要になるかもしれない」と無理矢理押し付けてから、俺は階段を降りて行った。
バスタードソードを鞘に収め、右手には魔導拳銃を持って足取りも軽く歩いていた。
早く魔導拳銃のテストをしたい俺は、モンスターが出ないかな~?なんて思いながら歩いていたのだが、不思議な事にこんな時にはモンスターが出て来ないのだ。
地図を見る限り、そろそろ階段室に着いてしまう。
少し気持ちに焦りが見え始めた頃、前方から黒い塊が『ゴッゴッゴッ』と重たい足音を鳴らしながら、こちらに向かって歩いて来る姿が見えた。
俺は歩きながら魔導拳銃を構えて、前方のブラックカウに狙いを定めた。
健全な男子なら少年時代にエアガンで遊んだり、FPSゲームで戦争ごっこをしたりした事があるだろう。
俺もエアガンで遊んだりゲームに興じたりしていたので、何となくだが銃の扱いを知っている。
魔導拳銃の狙いをブラックカウの胴体部分に定めて、俺は引鉄を引いた。
魔導拳銃はガスガン程度の乾いた銃声と、スライドが後退する事によって生じる程良い衝撃を俺の手に残して、ブラックカウに向かって魔力で作られた弾丸を吐き出した。
エアガンやFPSゲームの感覚で射撃をしたのだが、弾速は恐ろしく早く、引鉄を引いたのとほぼ同時にブラックカウに着弾して、着弾音と共にブラックカウの胴体に大きな穴を空けた。
これ、やばい奴だ・・・。
棍やメイス、剣を使って頑張って戦っていたブラックカウを、一発で倒す事が出来た。
しかも胴体に大きな穴まで空ける程の威力で、圧倒的な勝利をしてしまった。
これ絶対やばい奴!絶対外に出せない奴!
元より色々な事情があるので、他の探索者と潜る事は考えていなかったのだが、この魔導拳銃と出会った事で、絶対に他の人とは潜らない!潜れない!と強く思う様になったのだ。
この銃とバスタードソードとスキルがあれば、そこそこの深さまでソロで潜れるだろう。
だから本当に困るまではソロで潜って、困ったら誰かに相談しよう。
そう考えながらブラックカウのドロップ品を収納して、俺は階段室へと向かい無事に階段室に到着した。
今日はここで野営をする事にし、俺は収納からカセットコンロとヤカンと水とカップ麺、そして惣菜パンを取り出して、夕食を取る事にした。
今夜のメニューは世界で一番メジャーなカップ麺の醤油味のBigサイズと、でっかいウインナーが乗っている惣菜パンだ。
沸いたお湯をカップ麺に入れてフタをしてから3分待つ。
この待っている時間がカップ麺を食べる時、一番ワクワクするのは俺だけではないだろう。
そして時間が経ったので、夕食のカップ麺と惣菜パンを美味しく食べ、歯磨きをしてからマットの上に横たわって就寝した。
気持ち良く睡眠に入り、ちょっとピンクな感じの夢を見ていた俺は、ここが最大の山場って時に誰かに揺すられて目が覚めてしまった。
邪魔したのは誰だよ!ってイライラしながら目を開けると、そこには薄汚れた中年男性の顔があり、中年男性の後ろには血だらけになった女性を必死になって介抱する探索者パーティーの姿が見えた。
「休んでるところを起こしてすまない。俺達は銀級青級混合パーティーの[チェリーブロッサム]だ。俺はパーティーのリーダーをやっている、福間って者だ。こんな所で頼んで良い事ではないが、低級回復薬を持っているなら譲って欲しい!見ての通り仲間がモンスターにやられてしまって、このままだと地上までもちそうにない・・・。無理を言っているのは承知しているが、低級回復薬があるならなんとか譲って欲しい!頼む!」
福間と名乗る中年男性は必死になって俺に頼み込んで来た。
俺は寝ていた場所から立ち上がると、負傷した女性の所へ移動した。
ふむ、負傷箇所は左の脇腹で、そこそこ傷は深い様で出血が止まらないの様だ。
俺は福間に向かって大きく頷いてから、腰のポーチにすぐ使える様に入れておいた低級回復薬を、女性を介抱していたもう一人の女性探索者に渡した。
女性探索者は低級回復薬を受け取ると、傷にかけてから負傷した女性の口に流し込んでいた。
俺は治療をしているのが確認出来たので、寝床に戻って座り、チェリーブロッサムの動きを見ていた。
「助かった!本当に助かった!ありがとう!」
チェリーブロッサムの福間は目に涙を浮かべながら何度も礼を言って来た。
なんでも負傷したのは福間の奥さんで、介抱していたのは福間の友人夫妻なんだとか。
「大切な嫁さんを失うところだった。あんたが助けてくれなかったらどんな事になっていたか・・・」
福間はそう言いながら泣き出した。
ダンジョンで負傷したりした事もあったが、運良く手に入れたアイテムやスキルに助けられて、どこかゲーム感覚になっていた自分に気付いた。
ここは人間とモンスターが命のやり取りをする、平和な日本の中で命が最も軽くなる場所・・・、そんな事に気付かせてくれたチェリーブロッサムに感謝だ。
「この階層で回復薬を譲って貰うって事は、相手の命を削るのと同じだ。あんたが命を削ってまで助けてくれた事に報いたい。回復薬はどんな金額を付けられても必ず払う!それだけじゃ気が済まない。俺達に出来る事ならなんでもするから言ってくれ!」
福間は俺にそう言って来たが、お金には困ってないし、何かを求めるにしてもそこまでの関係が構築出来ていない。
ん~迷う。
俺としては、ダンジョンに潜る事の危険性を再認識させてくれた事で、十分報酬を貰ったと思っているのだが、それでは福間達は納得しないだろう。
俺は少し考えてから、福間達に報酬を提示した。
「回復薬の代金は要らないので、なんで奥さんがこんな怪我をしたのか聞かせて貰えますか?今日はそれだけで十分です」
俺がそう言うと福間は、「金ならいくらでも払う!それじゃこちらの気が済まない!」とゴネていたが、復活した福間の奥さんが頭をバチコーンと叩いたの事で正気に戻り、こうなった経緯を話してくれた。
6階層に降りて暫く歩いていたら、6階層に出て来るイカ型のモンスターと遭遇して戦っている時に、イカの吐き出したジェットの様な高圧の水流で奥さんの脇腹が切り裂かれてしまったと。
それからはすぐに撤退し、この階段室まで戻る事が出来たので、応急処置をしようと思っていたが、回復薬は使い果たしてしまっていたので、止血する事しか出来ず、困っている時に一抹の願いを込めて俺に話し掛けたんだと。
それからは俺が知っている流れだった。
復活した奥さんや他のパーティーメンバーからもお礼を言われ、お礼祭りが終わると今度は俺への質問ラッシュが始まった。
若いのにソロでここまで来たのか?とか、ソロでここまで来れるって事は高ランク探索者なのか?とか聞かれたが別に隠す事でもないので、ソロで潜っているそこそこのランクの探索者と、答えておいた。
チェリーブロッサムはここで野営をして体力を回復させると言っていたが、俺は完全に目が覚めてしまったので野営グッズをリュックに押し込んで6階層へと進む事にした。
6階層への階段を降りる前に福間に声を掛けて、低級回復薬をもう一本渡しておいた。
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