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取り敢えず攻撃力増加と防御力増加の効果が見込めたので、階段室に向かい、無事に8階層へと降りる事が出来た。
8階層に出現するモンスターは、魔イカ、デビルスカラップ、そしてあらたに魔鯛が出現する。
【魔鯛:強靭な骨格と優雅な見た目を持つ肉食の魚型モンスター。全長1m体重は10kg前後。鋭い歯と強靭な顎から繰り出される噛み付き攻撃と、体当たりが主な攻撃方法。脂の乗った白身は非常に美味。また、皮下脂肪がたっぷりの硬い皮も加熱する事により美味しく食べる事が出来る】
例のサイトの説明はほとんど鯛だった。
今更ながらだが、このダンジョンは各階層で出現するモンスターは最大三種類に固定されているのだろうか?
今のところ三種類以上のモンスターに遭遇した事が無い。
素朴な疑問を抱きつつ、8階層のモンスターハウスを経由して、階段室を目指す事にした。
既出のモンスターとの戦闘は問題なく行えたが、魔鯛とはまだ遭遇していない。
そんな中モンスターハウスを目指していると、前方から優雅に空中を泳ぐ桜色のモンスターが見えてきた。
魔鯛だ。
優雅に空中を泳いでいたモンスターは、俺の存在を確認出来た途端に、猛スピードで俺の方へと迫って来る。
初見のモンスターなので、こちらも魔道拳銃を構えて弾丸を撃ち込む。
引鉄を引くと、魔道拳銃内に周囲から取り込まれた魔力が、魔道拳銃内部に施された術式により弾丸の形状になり、その後弾丸の表面が硬化する。
硬化が終わると魔力弾丸は、蓄えられた魔力を使って銃口内部を滑空し、銃口から目標物に向かって飛んで行く。
そのプロセスはほんの一瞬・・・、火薬を使って発射される銃よりも遥かに早い速度で、魔力弾丸は発射されるのだ。
発射された弾丸は、銃身にライフリングが無い為回転はしないが、魔道拳銃に施された術式により初速はマッハ2を超える速度で目標物に向かって飛んで行くのだ。
弾丸は魔力で出来ている為、重力や大気の干渉を受けない。
その威力は30000Jに届く程で、対物ライフル弾と同等の破壊力を持つ。
そんな威力を誇る弾丸が、大気を切り裂いて、魔鯛に向かって放たれたのだ。
弾丸は魔鯛の強靭な頭骨を砕いて魔鯛の体に深く突き刺さり、魔鯛の体を破壊した。
魔鯛は痛みを感じる間も無く、その体をドロップ品へと変えていったのだ。
魔鯛のドロップ品は魔石と、姿の魔鯛が一尾。
どうもそこまで巨大ではない魚介モンスターは、姿でドロップ品になる様だ。
地上世界では1mサイズの鯛は大味と言われているが、この鯛・・・魔鯛はダンジョン産食材なので、味の期待は出来るだろう。
俺は魔鯛のドロップ品を回収し、先へと進んで行く。
モンスターハウスまでの道中では、鉱石や薬草を拾い集め、出て来るモンスターとの戦闘もこなした。
魔イカにデビルスカラップに魔鯛、ドロップ品がどんどん貯まっていくが、収納スキルがあるので全て回収し、先に進んで行く。
ドロップ品は自重して少しずつ買取に出していたが、地上であんな事があったので、自重せずに遠慮なく買取に出すつもりだ。
もちろん家庭消費用に少しは残すが、協会の口座を空にしてやる勢いで販売してやる。
そんな事を考えながら歩いていると、中間地点のモンスターハウスに到着した。
気になるモンスターハウス内部は、3mサイズの魔鯛が一匹空中を泳いでいるだけで、他のモンスターは見当たらなかった。
モンスターハウスは[モンスターが群れを成している]事が定説となっており、モンスターが単独で出現する事は聞いた事が無い。
だがこの8階層のモンスターハウスには、巨大な魔鯛が悠然と泳いでいるだけで、他のモンスターが見当たらないのだ。
「もしかしてイレギュラー?」、そんな事を呟きながら、俺はモンスターハウスに足を踏み入れた。
モンスターハウスに入ると、通路とモンスターハウスの境に、見えない壁が現れモンスターハウスへの一切の出入りが出来なくなる。
それと同時に魔鯛が俺の存在に気付き、鋭い歯を持つ強靭な顎を『カチカチ』と鳴らして威嚇を始めた。
戦闘開始だ。
自重しないと決めた俺は、必中スキルを発動して魔鯛に向けて魔道拳銃を撃った。
弾丸は凄まじいスピードで魔鯛に迫り、魔鯛の頭部に着弾し、魔鯛の頭部を削り取った。
だが、魔鯛は頭部を削り取られた事を臆する事なく、俺に向かって来る。
魔道拳銃を撃ち込んで、怯まなかったモンスターは初めてだ。
いつでもシールドガントレットからシールドを展開出来る様に、左腕を持ち上げながら、魔鯛が向かって来るのを避けたが、タイミングが悪く魔鯛の体が俺の左腕に掠ってしまった。
魔鯛が掠った俺の左腕は、曲がってはいけない方向へと曲がってしまい、それと共に激痛が襲って来る。
どうやら折れてしまった様だ。
俺は魔鯛から距離を取る為に、走りながら魔道拳銃を腰に差し込み、収納から中級回復薬を取り出し、口で栓を抜いてから半分は口に流し込み、半分は左腕にかけた。
ダメージを負ってしまった左腕は見事に回復し、戦闘が継続出来る様になる。
腰から魔道拳銃を抜いて、必中スキルを発動しながら、俺に尾を向けている魔鯛に弾丸を撃ち込む。
一発ではなく、何発も・・・。
弾丸は魔鯛の尾鰭や身体を削り取る事は出来たが、致命傷を負わせる程のダメージを与えられていない。
俺は魔道拳銃のスライドを引いて、魔力をチャージさせながら腰に差し込み、バスタードソードを抜いて魔鯛に向かって走って行く。
ダメージを受けた魔鯛は体の向きを変え、俺に向かって突進して来た。
互いに距離を詰め、剣の間合いに入る直前、俺は剣を大きく後ろ引いて、魔鯛を横薙ぎに切り払う体勢を取る。
そして剣を水平方向へと振り、魔鯛切り掛ると、魔鯛の吻の部分に刃が触れ、そこから魔鯛の頬、鰓蓋と刃がくい込んでいく。
俺は剣を一気に振り抜いて魔鯛の吻の部分から、口を切り裂く様に魔鯛を切り付けた。
バスタードソードの一撃を喰らった魔鯛は、顔を口の部分から大きく上下に切り裂かれたが、まだ戦闘意欲を失っていない。
顔を上下に切り裂かれたのにも関わらず、魔鯛は俺に向かって体当たりをして来た。
右方向から左方向へと剣を振り抜いた直後の、俺の右上腕部に切り裂かれた魔鯛の顔がぶつかる。
魔鯛がぶつかった勢いで、俺の体は大きく後ろへ吹き飛ばされ、数メートル飛ばされた後、体は激しく床に叩き付けられ床を滑っていった。
全身が痛む・・・、だが右腕は運良く折れてはいなかった。
俺に体当たりをした魔鯛は、顔を切り裂かれた事により感覚が狂ったのか、体当たりをした勢いのままモンスターハウスの壁に激突し、床に落下してピチピチ跳ねている。
その隙に痛む右腕で魔道拳銃を腰から抜いて、必中スキルを発動しながら、魔道拳銃の魔力が空になるまで引鉄を引き続けた。
引鉄を引く度に、弾が発射される度に、全身を痛みが駆け抜けていく。
いつもなら気にならない魔道拳銃を発射する際の、一連の動作から来る衝撃が、全身に痛みが駆け抜ける程、ダメージを負っているのだ。
だがここで攻撃の手を休める訳にはいかない。
痛みに耐えながら俺は魔道拳銃を撃ち続けた。
8階層に出現するモンスターは、魔イカ、デビルスカラップ、そしてあらたに魔鯛が出現する。
【魔鯛:強靭な骨格と優雅な見た目を持つ肉食の魚型モンスター。全長1m体重は10kg前後。鋭い歯と強靭な顎から繰り出される噛み付き攻撃と、体当たりが主な攻撃方法。脂の乗った白身は非常に美味。また、皮下脂肪がたっぷりの硬い皮も加熱する事により美味しく食べる事が出来る】
例のサイトの説明はほとんど鯛だった。
今更ながらだが、このダンジョンは各階層で出現するモンスターは最大三種類に固定されているのだろうか?
今のところ三種類以上のモンスターに遭遇した事が無い。
素朴な疑問を抱きつつ、8階層のモンスターハウスを経由して、階段室を目指す事にした。
既出のモンスターとの戦闘は問題なく行えたが、魔鯛とはまだ遭遇していない。
そんな中モンスターハウスを目指していると、前方から優雅に空中を泳ぐ桜色のモンスターが見えてきた。
魔鯛だ。
優雅に空中を泳いでいたモンスターは、俺の存在を確認出来た途端に、猛スピードで俺の方へと迫って来る。
初見のモンスターなので、こちらも魔道拳銃を構えて弾丸を撃ち込む。
引鉄を引くと、魔道拳銃内に周囲から取り込まれた魔力が、魔道拳銃内部に施された術式により弾丸の形状になり、その後弾丸の表面が硬化する。
硬化が終わると魔力弾丸は、蓄えられた魔力を使って銃口内部を滑空し、銃口から目標物に向かって飛んで行く。
そのプロセスはほんの一瞬・・・、火薬を使って発射される銃よりも遥かに早い速度で、魔力弾丸は発射されるのだ。
発射された弾丸は、銃身にライフリングが無い為回転はしないが、魔道拳銃に施された術式により初速はマッハ2を超える速度で目標物に向かって飛んで行くのだ。
弾丸は魔力で出来ている為、重力や大気の干渉を受けない。
その威力は30000Jに届く程で、対物ライフル弾と同等の破壊力を持つ。
そんな威力を誇る弾丸が、大気を切り裂いて、魔鯛に向かって放たれたのだ。
弾丸は魔鯛の強靭な頭骨を砕いて魔鯛の体に深く突き刺さり、魔鯛の体を破壊した。
魔鯛は痛みを感じる間も無く、その体をドロップ品へと変えていったのだ。
魔鯛のドロップ品は魔石と、姿の魔鯛が一尾。
どうもそこまで巨大ではない魚介モンスターは、姿でドロップ品になる様だ。
地上世界では1mサイズの鯛は大味と言われているが、この鯛・・・魔鯛はダンジョン産食材なので、味の期待は出来るだろう。
俺は魔鯛のドロップ品を回収し、先へと進んで行く。
モンスターハウスまでの道中では、鉱石や薬草を拾い集め、出て来るモンスターとの戦闘もこなした。
魔イカにデビルスカラップに魔鯛、ドロップ品がどんどん貯まっていくが、収納スキルがあるので全て回収し、先に進んで行く。
ドロップ品は自重して少しずつ買取に出していたが、地上であんな事があったので、自重せずに遠慮なく買取に出すつもりだ。
もちろん家庭消費用に少しは残すが、協会の口座を空にしてやる勢いで販売してやる。
そんな事を考えながら歩いていると、中間地点のモンスターハウスに到着した。
気になるモンスターハウス内部は、3mサイズの魔鯛が一匹空中を泳いでいるだけで、他のモンスターは見当たらなかった。
モンスターハウスは[モンスターが群れを成している]事が定説となっており、モンスターが単独で出現する事は聞いた事が無い。
だがこの8階層のモンスターハウスには、巨大な魔鯛が悠然と泳いでいるだけで、他のモンスターが見当たらないのだ。
「もしかしてイレギュラー?」、そんな事を呟きながら、俺はモンスターハウスに足を踏み入れた。
モンスターハウスに入ると、通路とモンスターハウスの境に、見えない壁が現れモンスターハウスへの一切の出入りが出来なくなる。
それと同時に魔鯛が俺の存在に気付き、鋭い歯を持つ強靭な顎を『カチカチ』と鳴らして威嚇を始めた。
戦闘開始だ。
自重しないと決めた俺は、必中スキルを発動して魔鯛に向けて魔道拳銃を撃った。
弾丸は凄まじいスピードで魔鯛に迫り、魔鯛の頭部に着弾し、魔鯛の頭部を削り取った。
だが、魔鯛は頭部を削り取られた事を臆する事なく、俺に向かって来る。
魔道拳銃を撃ち込んで、怯まなかったモンスターは初めてだ。
いつでもシールドガントレットからシールドを展開出来る様に、左腕を持ち上げながら、魔鯛が向かって来るのを避けたが、タイミングが悪く魔鯛の体が俺の左腕に掠ってしまった。
魔鯛が掠った俺の左腕は、曲がってはいけない方向へと曲がってしまい、それと共に激痛が襲って来る。
どうやら折れてしまった様だ。
俺は魔鯛から距離を取る為に、走りながら魔道拳銃を腰に差し込み、収納から中級回復薬を取り出し、口で栓を抜いてから半分は口に流し込み、半分は左腕にかけた。
ダメージを負ってしまった左腕は見事に回復し、戦闘が継続出来る様になる。
腰から魔道拳銃を抜いて、必中スキルを発動しながら、俺に尾を向けている魔鯛に弾丸を撃ち込む。
一発ではなく、何発も・・・。
弾丸は魔鯛の尾鰭や身体を削り取る事は出来たが、致命傷を負わせる程のダメージを与えられていない。
俺は魔道拳銃のスライドを引いて、魔力をチャージさせながら腰に差し込み、バスタードソードを抜いて魔鯛に向かって走って行く。
ダメージを受けた魔鯛は体の向きを変え、俺に向かって突進して来た。
互いに距離を詰め、剣の間合いに入る直前、俺は剣を大きく後ろ引いて、魔鯛を横薙ぎに切り払う体勢を取る。
そして剣を水平方向へと振り、魔鯛切り掛ると、魔鯛の吻の部分に刃が触れ、そこから魔鯛の頬、鰓蓋と刃がくい込んでいく。
俺は剣を一気に振り抜いて魔鯛の吻の部分から、口を切り裂く様に魔鯛を切り付けた。
バスタードソードの一撃を喰らった魔鯛は、顔を口の部分から大きく上下に切り裂かれたが、まだ戦闘意欲を失っていない。
顔を上下に切り裂かれたのにも関わらず、魔鯛は俺に向かって体当たりをして来た。
右方向から左方向へと剣を振り抜いた直後の、俺の右上腕部に切り裂かれた魔鯛の顔がぶつかる。
魔鯛がぶつかった勢いで、俺の体は大きく後ろへ吹き飛ばされ、数メートル飛ばされた後、体は激しく床に叩き付けられ床を滑っていった。
全身が痛む・・・、だが右腕は運良く折れてはいなかった。
俺に体当たりをした魔鯛は、顔を切り裂かれた事により感覚が狂ったのか、体当たりをした勢いのままモンスターハウスの壁に激突し、床に落下してピチピチ跳ねている。
その隙に痛む右腕で魔道拳銃を腰から抜いて、必中スキルを発動しながら、魔道拳銃の魔力が空になるまで引鉄を引き続けた。
引鉄を引く度に、弾が発射される度に、全身を痛みが駆け抜けていく。
いつもなら気にならない魔道拳銃を発射する際の、一連の動作から来る衝撃が、全身に痛みが駆け抜ける程、ダメージを負っているのだ。
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